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本日の日記 その一
安倍総裁の素晴らしい演説 You Tube にあったのに削除された。
下に 文字おこし文・貼ります。民主党では絶対に出来ない演説です。
太字にすると文字制限あり・まずは お読みください。
二つの海の交わり」Confluence of the Two Seas
平成19年8月22日
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/19/eabe_0822.html
モハンマド・ハミド・アンサリ上院議員長・マンモハン・シン首相ソームナート・チャタジ-下院議員長
インド国民を代表する議員の皆様と閣僚・大使・並びに御列席の皆様
初めに私は 今 この瞬間にも自然の大いなる猛威に
よって犠牲となり 苦しみに耐えておられる方々
ビハール州を中心とする豪雨によって 多大の被害を
受けたインドの皆様に 心からなる お見舞いを
申し上げたいと思います。
さて 本日私は 世界最大の民主主義国家において国権の最高機関で演説する栄誉に浴しました。
これから 私は アジアを代表する もう一つの
民主主義国の国民を代表し 日本とインドの未来に
ついて 思うところを述べたいと思って居ます。
The different streams having their sources indifferent places all mingle their water in the sea.
インドが生んだ偉大な宗教指導者
スワミー・ヴイヴェーカーナンダー(Swami Vivekananda)の言葉をもって 本日のスピーチを始める事ができますのは
私にとって このうえない喜びであります。
皆様 私達は 今 歴史的 地理的に どんな場所に立っているでしょうか。
この問いに答えを与える為 私は1655年 ムガルの王子
ダーラー・シコー(Dara Shikoh)が著した書物の題名を借りて
みたいと思います。
すなわち それは「二つの海の交わり」
(Confluence of the Two Seas)が生まれつつある時と
ところ にほかなりません。
太平洋とインド洋は今や自由の海 繁栄の海として一つの
ダイナミックな結合をもたらしています。
従来の地理的境界を突き破る「拡大アジア」が 明瞭な形
を現しつつあります。
これを広々と開き どこまでも透明な海として豊かに育てて
いく力と そして責任が 私達両国にはあるのです。
私は このことをインド10億の人々に直接伝えようとして
参りました。だからこそ 私ははいま ここ「セントラル・ホール」
に立っています。
インド国民が選んだ代議員の皆様にお話しようとして居るのです。
日本とインドの間には過去に幾度か お互いを引き合った時期がありました。
ヴイヴェーカーナンダは岡倉天心なる人物(この人は日本の
先覚にして一種のルネサンス人です)が 知己を結んだ人で
ありました。岡倉は彼に導かれ その忠実な弟子で有名な
女性社会改革家。シスター・ニヴェーデイター(Sister Nivedita)
とも親交を持ったことが知られています。
明日 私は 朝の便でコルカタへ向かいます。
ラダビノード・パール(Radhabinod Pal)判事の御子息に お目に
かかる事と なるでしょう。
極東国際軍事裁判で気高い勇気を示されたパール判事は
沢山の日本人から 今も変わらぬ尊敬を集めているのです。
ベンガル地方から現れ 日本と関わりを結んだ人々は
コルカタの空港が誇らしくも戴く名前の持ち主にせよ
やや さかのぼって永遠の詩人ラビンドラナート・タゴールにしろ
日本の同時代人と いずれも魂の深部における交流を
持っていました。
まったく 近代において日本とインドの知的指導者層が結んだ交わりの深さ 豊かさは 我々現代人の想像を超える物があります。
にも かかわらず 私はある確信を持って申し上げるのですが
今 インドと日本の間に起きつつある変化とは 真に前例を
見ないものです。
第一に 日本における今日のインド熱 インドにおける例えば
日本語学習意欲の高まりが示している様に其れは一部特定層
を遥かに超えた国民同士 大衆相互のものです。
背後には勿論 両国経済が関係を深めて行く事への大きな
期待があります。
その何より雄弁な証拠は今回の私の訪問に日本経団連会長の
御手洗富士夫さん始め2百人近い経営者が一緒に来て呉れて
居る事です。
第二に大衆レベルでインドに関心を向けつつある日本人の意識は
いま拡大アジアの現実に追いつこうとしています。
利害と価値観を共にする相手として 誰に対しても透明で開かれた
自由と繁栄の海を共に豊かにしていく仲間として日本はインドを
「発見」(The Discovery of India)し直しました。
インドでは日本に対して同じ様な認識の変化が起きて居るでしょうか。
万一未だだとしても 今日この瞬間をもって それは生じたとそう申し上げてもよろしいでしょうか?
ここで私は インドが世界に及ぼした また及ぼし得る貢献に
ついて私見を述べてみたいと思います。
当の皆様に対して言うべき事柄ではないかもしれません。
しかし すぐあとの話に関連してまいります。
インドが世界史に及ぼす事のできる貢献とは まず その
寛容の精神を用いる事ではないでしょうか。
今一度 1893年シカゴでヴイヴェーカーナンダが述べた意味深い言葉から結びの部分をひくのをお許し下さい。
彼は こう言っています。
Help and not Fight(助けよ そして戦うな)
Assimilation and not Destruction(破壊では無く同化)
Harmony and Peace and not Dissension
(紛争ではなく 調和と平安)
今日の文脈に置き換えてみて寛容を説いた これらの言葉は
全く古びていない何処ろかむしろ一層切実な響きを帯びている
事に気づきます。
アショカ王の治世からマハトマ・ガンディーの不服従運動に
至るまで 日本人はインドの精神史に 寛容の心が脈々と
流れているのを知っています。
私はインドの人々に対し 寛容の精神こそが 今世紀の
主導理念となるよう 日本人は共に働く準備がある事を強く
申し上げたいと思います。
私が思うインドの貢献とは 第二に この国において現在進行中の
壮大な挑戦そのものであります。
あらゆる統計の示唆するところ2050年にインドは世界一の人口を
抱える国と成る筈です。又 国連の予測によれば2030年迄の時期に
区切ってもインドでは地方から大小都市へ2億7千万人にも昇る
人口が新たに流れ込みます。
インドの挑戦とは今日に至る貧困との闘いと人口動態の変化に
象徴的な社会問題の克服とを あくまで民主主義において成し遂げようとしている・それも 高度成長と二つながら達成しようとしている
という まさしく其の事であろうと考えるのです。
一国の舵取りを担う立場にある者として私は皆様の企画の遠大さと
随伴するであろう困難の大きさとに 言葉を失う思いです。世界は皆様の挑戦を 瞳を凝らして見つめています。
私もまた と申し添えさせていただきます。
皆様 日本は この程 貴国と「戦略的グローバル・パートナーシップ」
を結び 関係を太く 強くしていく事で意思を一つに致しました。
貴国に対してどんな認識と期待を持ってその様な判断に至ったのか
私は 今 私見を申し述べましたが一端を 御理解頂けた事と
思います。
このパートナーシップは 自由と民主主義 基本的人権の尊重と
いった基本的価値と 戦略的利益とを共有する結合です。
日本外交は 今 ユーラシア大陸の外延に沿って
「自由と繁栄の弧」の呼べる一円が出来るよう 随所で色々な構想を
進めています。
日本とインドの戦略的グローバルシップとは
まさしく そのような 営みにおいて要(かなめ)をなすものです。日本とインドが結びつくことによって「拡大アジア」は米国や豪州を
巻き込み太平洋全域に迄及ぶ広大なネットワークへと成長するでしょう。
開かれて 透明な ヒトとモノ 資本と知恵が自由に行き来する
ネットワークです。ここに自由を 繁栄を追い求めていく事こそは
我々両民主主義国家が担うべき大切な役割だとは言えないでしょうか。
また共に海洋国家であるインドと日本はシーレーンの安全に死活的利益
を託す国です。ここでシーレーンとは 世界経済にとっても最も重要な
海上輸送路の事であるのは言う迄もありません。
志を同じくする諸国と力を合わせつつ これの保全という 私達に課せられた重責を 是からは共に担って行こうではありませんか。
今後 安全保障分野で日本とインドが一緒に何をなすべきか
両国の外交・防衛当局者は共に寄り合って考えるべきでしょう。
私は其の事を マンモハン・シン首相に提案したいと思っています。
下(今日の日記 その二)に つづく・・・
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