おしゃれ手紙

2020.07.20
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テーマ: 読書(8214)
カテゴリ: 読書
■利休とその妻たち(下)■

長い時を経て千宗易とおりきは夫婦の契りを交わした。
おりきはキリシタンに帰依し、信仰に生きることを決意する。
信長から秀吉へと、天下の武将に仕えながら、茶人としての生き方に悩む宗易。
いつしか宗易は名声と引き換えに権力者の争いに巻き込まれていく…。
武力がすべての戦国の世に、命を賭けて茶の湯に生きた千利休と、限りない愛で利休を支えた妻おりきを描く歴史長編。

 利休をめぐる人々は、時代の超一流の人々だ。
■戦国武将
★織田信長。
故に利休は安土に住んでいた。

★豊臣秀吉。
織田信長の死後、利休は豊臣秀吉に仕える。

★武将・三好長慶
信長より先に天下をとった武将。
利休の妻は、三好長吉の妹で名は「お稲」。

★松永久秀:三好長慶の家臣。
(NHK大河ドラマ「麒麟が来る」では、吉田鋼太郎が熱演!)
妻、お稲は、死ぬまで松永久秀を恨んでいた。
また、お稲死後、再婚したおりきは、たいそうな美人だったので松永久秀は、自分のもとに来るように、おりきに言う。
おりきが言うことを聞かないとおりきの屋敷に火を放つ。

★その他、多くの大名が利休の茶の弟子だった。
●読書メモ
●利休がはじめて、おりきに会ったのは、おりきがまだ17歳の時だった。
おりきの夫の死後、利休とおりきは愛人関係にあり、子どもも2人出来たが、二人ともひ弱で小さい頃に亡くなった。
クリスチャンだった、おりきは、子ども2人が弱かったり早く死んだりしたのは、一夫一婦制という神の教えを背いたからだと信じた。
●先妻お稲の死後、正妻として向かい入れられた時は、おりきは46歳に、利休は57歳になっていた。
●おりきは、魚を入れる魚籠(びく)を風雅といい、以来、利休は目から鱗が落ちたようになった。
魚籠は、花入れに使われてるが、このように本来以外の目的で使うことを■ 見立てという ■。
●秀吉は、正妻・北政所と淀君の他に幾人もの側室がいた。

★姫路どの
丸顔の笑顔の愛らしい女で、信包(のぶかね)の娘。

★三の丸どの
信長の娘で人形のように整った、表情の乏しい女。

★加賀の局
前田利家の娘。雪の精のように色が白かった。

★松の丸どの
京極家出身の陽気な女。

★備前どの
浮田直家の未亡人で、憂いを帯びた表情が男たちの目を惹(ひ)いた。

★三条の局
立ち居振る舞いのしとやかな女で、蒲生氏郷(がもううじさと)の妹。

こうしてみると、側室といいながら、人質としての要素もあったのではという。
ろうそく●利休の弟子、山上宗二は、秀吉によって惨殺された。
(鼻と耳がそがれ、首を斬られた。)
茶道●大雪の日、突然、秀吉が利休の家に来た。
大雪の日だから利休が慌てるだろうと、突然の訪問だった。

しかし利休は、まったく慌てず、庭の飛び石の上の、さん俵を次々おこした。
飛び石の上の、大雪だというのに乾いていた。

茶の湯の道具でも、少し歪んだものがいいと言われるように、利休の隙の無さは、本当によかったのか・・・。
整い過ぎたものの欠点を利休は誰よりもよく知っていたのに・・・。

作者は三浦綾子。
彼女はクリスチャンだったからか、理想の妻、おりきと娘、おぎんを熱心なクリスチャンとして描いている。
利休ととの妻たち(上)
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
堺の豪商千宗易は茶の湯の達人として知られていた。
その妻お稲は、武将三好長慶の妹であることを誇り、茶道に打ち込む夫を軽蔑していた。
そんなある日、宗易は名高い能楽師である畏友・宮王太夫の妻おりきに出逢い、激しく心を奪われてしまう。
互いに想いを胸に秘めながら、二人は運命の嵐に翻弄されていく…。
茶聖千利休とおりきとの波乱に満ちた半生を描く感動の歴史ロマン。
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Last updated  2020.07.20 00:03:00
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天地 はるな @ Re[1]:小早川家の秋★午前十時の映画祭(06/27) New! maki5417さんへ 1950年代か60年代のはじ…
maki5417 @ Re:小早川家の秋★午前十時の映画祭(06/27) New! 東宝作品とは知りませんでした。 小津監…
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