全2件 (2件中 1-2件目)
1
【詩】 STILLBORN私は希望に満ちて、あなたを宿していたその、長い九ヶ月の間私は思い出すあなたを宿したあの親密な時を時々蹴ったり、動いたりしているのを感じたあなたが私の中でゆっくりと成長するにつれあなたはどんな子かしらとあなたの濡れた頭が、のぞいたとき女の子? 男の子?なんという、喜びの瞬間よ私はあなたの産声を聞くはずだったそして、あなたにこんにちはと言うはずだったあなたのために、みんな揃えてあとはあなたを迎えるばかり・・・手足ににじむ汗私の小さな呼び声が夏の空に混じりあなたは産まれたあなたは産声をあげなかった私達はこんな事になるなんて、思ってもみなかったあなたの誕生は意味がなかったの?それともあなたが私を見捨ててしまったの?人々はあなたを生きていなかったと言うでしょうあなたを死産と記録するでしょうけれどもあなたはあの時からずっと生きていました私の暗いお腹の中でそして今、私があなたを思う時あなたの死は本当だったのですねでも、私にとってあなたはやはり産まれて来たのです私はあなたを永遠に忘れないでしょう私の赤ちゃんあなたはいつでも、私と一緒今も、ずっと私のもの生も死も、同じように意味があるのですLeonard Clark(レオナルド・クラーク)※SIDS家族の会『小さな赤ちゃん あなたを忘れない』より転載(転載許可済みです)英語では、おなかの中で亡くなったケースを、”STILLBORN(スティルボーン)”と言います。日本語では単に「死産の」と訳されますが、”STILLBORN”には、「それでもなお生まれてきた」という深い含みがあります。※『誕生死』あとがきより引用<注記>『誕生死』の著者である「 流産・死産・新生児死で子をなくした親の会」と「SIDS家族の会」とは特別のつながりはありません。「SIDS家族の会」には、『誕生死』のお問い合わせをなさらないでくださいね(^^)★NPO法人 SIDS家族の会http://www.sids.gr.jp/jp/index.html★『誕生死』HPhttp://homepage3.nifty.com/angel-book/
2006年11月02日
誕生死先日、のあさんの記事を見てこの本の存在を知りました。http://plaza.rakuten.co.jp/noahnoahnoahnoah/diary/200610180000/この『誕生死』では、流産や死産、新生児死で赤ちゃんをなくされたご家族が、それぞれの赤ちゃんへの思いを実名で語っています。帯の副題には、「がまんしなくていいの。思いっきり泣きなさい」11家族が実名で語る小さな小さな命の物語。とあります。私は『誕生死』を読み終えて、今までかなり遠いところにあると思っていた「死」は、実はかなり身近に存在するということを知りました。そして、今生きているということは、その亡くなった方々の上に成り立っているのだという以前からの漠然とした思いがこの本を読んでまた新たに実感することが出来ました。ダウン症の息子ひろくんも、生後まもなく危なかった時期がありました。この本を読んで、私が思っていた以上に「死」はひろくんにとって実は限りなく近かったのだということを知り、今生きているひろくんに感謝すると共に、命の大切さをあらためて感じます。このような「赤ちゃんの死」についての色々な側面を私自身、もっと知る必要があると感じます。そして、この問題についての誤った理解が、いかに人を傷つけるかについても、とても強く考えさせられました。この問題については、単に忌み嫌うのではなく、本質をしっかりと見つめて考えていくことが大事だと思います。それが私たちにとっての充実した育児につながるものであることを私は信じて疑いません。次回は、『誕生死』の巻頭に掲載されていました一編の「詩」をご紹介させていただきます。この詩は『誕生死』の本の巻頭に、転載という形で掲載されていた詩であり、私自身、冒頭でその詩を読んでとても感動いたしました。早速、その詩の転載元である、「SIDS家族の会」に問い合わせさせていただき、私のブログでもその詩「STILLBORN」を転載させていただけることになりました。※尚、『誕生死』の著者である「 流産・死産・新生児死で子をなくした親の会」と「SIDS家族の会」とは特別のつながりはありません。「SIDS家族の会」には、『誕生死』のお問い合わせをなさらないでくださいね(^^)★本の詳細は『誕生死』HPをご覧下さいhttp://homepage3.nifty.com/angel-book/【詩】 STILLBORN
2006年11月01日
全2件 (2件中 1-2件目)
1