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『よろこび』を会社理念として、「よろこびの酒」「おめでとう」というめでたい銘柄の酒を造る初光(はつひかり)酒造。その蔵が1年以上の低温熟成を経て送り出す「よろこびの竹」は、文字通り1本1本竹の皮(本物)と本麻ひもでくるまれています。これにより酒の大敵、紫外線を遮断する効果があります。原料米はわかりませんが、精米歩合は60%、日本酒度+5、酸度1.6、アルコール分は少し高めの16-17度です。落ち着いた吟醸香と円やかさが、秋の夜長にピッタリの酒のような気がします。「よろこび」ました。
2011/11/15
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「鉄砲隊」を造る蔵・吉村秀雄商店は、和歌山市から紀ノ川を東に上った岩出市にあります。信長・秀吉・家康などの天下人の軍門に下らず、独立性を最後まで保ち続けた紀州雑賀衆は、早くから大量の鉄砲を使いこなす軍団でした。そうした特殊部隊の想いを込めたのが命名の由来なのでしょう。鉄砲隊のラインナップはすべて原酒です。つまり濃厚な旨味の載ったお酒。全量山田錦で、これを58%まで精米、アルコール度は18-19度、18BYですから4年ほど熟成させた、一回火入れの生詰酒です。鉄砲隊のアイデンティティでもあるしっかりとした味わいに、熟成によって落ち着いた深みのある香りがマッチングして、とても心地良いお酒です。
2011/06/16
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梅の生産量が全国の6割近くを占める和歌山県。その海南市で日本酒と梅酒を造る平和酒造は、地域への想いを強く持つ酒蔵です。今回はその蔵がフラッグシップ的に世に送り出す梅酒「古鶴梅(ふるつるうめ)10年熟成」。今まで飲んだことの無いような深みのある梅酒。ほのかに漂うドライシェリーの香り。ひょっとしたらシェリー樽で貯蔵したのではないだろうか?ティオペペをはじめとするドライシェリーは、私の好きなアルコール飲料の一つなので、この含み香はなんとも言えません。もちろん原材料は和歌山産南高梅。それに醸造アルコールと果糖。アルコール分は19%。720mlで2625円は、決して安くはありませんが、10年の歳月と手間を考えれば、そして得体の知れないワインなどと比べれば、充分に納得のいく商品だと思いました。「古鶴梅 10年熟成」なら西小山の「かがた屋」酒店で入手できるので、今度寄ってみようか。こうなるとこの蔵の日本酒も気になりますが、「紀土(KID)」という酒は飲んだことが無いけれど、どうなのだろう?これは「かがた屋」で扱っていないので、ここから取り寄せてみようか。料理がおいしくなるよ。元気に乾杯![平和酒造]紀土-KID-720ml×2本セット (純米吟醸・純米酒) ...価格:2,700円(税込、送料込)
2011/05/13
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澪標(みおつくし)とはあまり聞きなれない言葉ですが、調べると「水路に杭を並べ立て、船が往来するときの目印にするもの」とあります。簡単に言えば「航路を示す標識」。和歌の世界では「身を尽くし」にかけて用いることが多いとのこと。そんな難読な名前を付けた純米吟醸酒。造っているのは和歌山の世界一統。この蔵では純米吟醸酒を「南方(みなかた)」ブランドで売り込んでいますが、今回の「澪標」は知らなかった。「確信と不安の入り混じった中で醸し上げた処女作」と裏ラベルに書かれています。美山錦を55%まで精米、協会7号酵母で日本酒度+3、酸度1.7、アルコール度17%というスペックです。生原酒ですが、荒々しさの無い優しい飲み口でした。ラベルのイメージほど「おどろおどろしい」ものではなく、普通の品の良い吟醸酒です。
2011/04/15
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