Ａｓ　ａｓｓ’ｓ　ｅａｒｓ

< 新しい記事

新着記事一覧(全279件)

過去の記事 >

2005.01.14

感謝知らずの女

(2)

カテゴリ：カテゴリ未分類

さて、そうしてゴスペル参加を果たしたのですが
会場は教会
科目は賛美歌

とくれば
もれなく付いてくるのは
お祈り

最初に輪になって手をつないで
なんとも照れくさい
というか罰当たりくさい
話を聞きつつ目をつぶるべきかどうか
邪念で悩む
信じてないのにアーメンとか
言っていいんですか
言わなきゃいかんですか
まあ雰囲気ですから

楽しく終わって
もう一度

指導者の彼女は
歌う行為を“賛美する”と呼んでいた
（文字通りなのだが）

コンサートも
こういった会も
皆“賛美”

「今年は賛美する機会が減るかと思っていたら
年明け早々いきなり呼ばれて○○クワイアに参加して賛美して、
（中略）
そうして今日ここでの初めての賛美も
新しい人も加わって出来た事に感謝します」

“賛美”
“感謝”
美しい言葉

出会い
人
自分が生きている事
今ここに居る事
“賛美”出来る事
あらゆる事に対しての
“感謝”を

自然に口にする彼女
その話を聞きながら

信仰が精神のギアチェンジのニュートラルと感じた

空気のように忘れがちな
当たり前のように思っている
己
他人
その他の存在
およびその関わり合い
の稀有さ

私が居る事も
あなたが居る事も
そしてすごい確率で
巡り会えた事も

それに感謝できれば
ささいないざこざは
何の問題もないではないか

意地を張ったり
卑下したり
攻撃したり
優越感に浸ったり
などということは
“居る事が当たり前ではない私”
と
“すごい確率で巡り会ったあなた”達
との間には
何も必要ない

私は私の世界の中心で
幼児のように
全てを甘受していて
そんな概念など持ち合わせていなかった

自分は悪くない
悪いのはあなただ言い方だ態度だ状況だ

大きく縦横に振れる感情を
一旦真ん中に落ち着かせれば
保身に回る意味は消え失せ
あなたを赦し行為を赦し
自分を赦すことが出来るだろう

宗教は嫌いだ
他宗教への排他的なところが
神、あるいは超絶的な何かは信じている
それは既成の宗教のどれにもあてはまり
どれにも完全には合致しないが

いいとこどりで
感謝の仕方を習わせて貰う機会まで得た
ゴスペルとの出会いに感謝

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう