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分析の業務に、今やエクセルは必需品と言っていい。ところが、回帰式や相関係数というのは私の若い頃にはなかった。なかった訳ではないが、方眼紙にプロットして、目分量で検量線を引いて、それで結構実用になったのだ。だからまじめにやらなかった、という方が正しい。
ところが、パソコンのお陰でこれがいとも簡単に出るようにはなったが、悲しいかな、その手法が理解できていないので子供のような若者に教えてもらうことになる。向こうはもうしょっちゅう使っているから「じゃ、これコピーしときますから、こことここに数値を入れてもらったらいいです」 てな具合だ。関数になっているらしいから、覚えれば使えるのだろうが、年を食うとそれが億劫になる。
分析装置から吐き出されたチャートから転記して行く。 これが夕べの話。今朝行ってみると、そのチャートが行方不明。若い子のとなりで使っていたから、書類に紛れ込んだのではないか、と思い尋ねてみるが探しもせずに「知りません!」の一点張り。あれがないと報告できないし、困ったなあと思いながら昼休みになった。
食事から戻ってくると、そのチャートが机の上においてあり、「すみません、私の書類にまぎれてました」とメモがある。やれ助かった。
こんな時、相当の確信があっても探してみろとは言いにくいし、言ってあとがぎくしゃくしても困る。そのうちに気がついてくれるだろうとの予想が幸いにしてあたった。謝りにきたものだから、「紛らわしい置き方をした私も悪いのだから」で落着。人を育てるには待つことが大事、と改めて感じた次第。 勇み足をしたら良い結果にはならなかっただろう。
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