老父のつぶやき

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2024年01月21日
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カテゴリ: 視・紙・誌面から
NHKの大河ドラマを、実はほとんど見ていない。それでも平安時代の文学を、というと思い出すのが高校の時の日本史の授業だ。一応進学校とあって、高校2年までにほぼ3年までの過程を済ませてしまう。3年はもっぱら受験勉強ということになるが、それぞれの志望もあって文系と理系、私立と国公立で注力の仕方も変わる。まだ共通一次のない時代だ。

日本史の先生がある時、「ここからは教科書の読み返しみたいになるから、項目ごとに君たちが下調べをして授業をしなさい」と言った。縄文からの繰り返しだが、何らか教科書以外の蘊蓄を入れなければならない。私が当たったのは中世文学のところだった。

紫式部、清少納言、和泉式部など宮中文学の本を図書室で借りてきて、これぞと思う本の紹介に近いところをやった。元々理系志望で、社会科は1科目だったので日本史を選んでいたが、紫式部の本名について「藤原香子」という名前であったらしい、ということとか、和泉式部のプレイガールぶりについての記述を紹介した。男子校だったっせいもあろうが、この分については「大受け」だった。先生からも「よく調べたね」と褒めてもらった。滅多に褒められない劣等生だったが。

古典はなぜか好きで、この時分の文学には事欠かない。古今集、百人一首、徒然草、源氏物語、平家物語、枕草子など一応読んでいた。受験本番で徒然草が出てきた時には「やった!」と思ったものだ。で、その大学しか合格しなかった。

3校しかうけなかったが、「ひょっとしたら合格したかも」と思ったのはこの時だけで、他は「アカんな」という印象で、実際その通りになった。今思うに、ポイントは英語だと思う。

紫式部は随分な秀才のようで、だから世に残る「源氏物語」も書けたのだろうが、考えてみれば写本とはいえ当時の文化を今に伝えているシステムの凄さを思う。京都はさすがの文化継承の土地だ。





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最終更新日  2024年01月21日 21時52分08秒
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