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赤坂見附のビストロ・ブルゴーニュへ。この店は友人が数回訪問(1回目、2回目)して、いずれも称賛していたので行ってみることにした。場所は、赤坂見附駅のすぐ近く。店内は茶色っぽい木のトーンで統一され、ほどよい雰囲気のビストロ。30~40席程度という広さのわりにはサービスが3名いて、追加オーダーにも困らない。ひとことで表せば「ワインバー的な気軽なビストロ」。ボトルワインは、このクラスのお店としては充実していて、赤白計100種類くらい。ワイン輸入をしているヴィントナーズを含むセレブレイングループのお店らしい。価格は3千円から1万2千円くらいまで、まんべんなく揃っている。値付けは小売りの2~3倍程度。グラスは、ワインのグレードに合わせて、ちゃんとしたもので出してくれる。料理はコースもあるけれどアラカルトがメイン。ビストロらしい料理がいろいろ揃っている。価格は\700から\2,000くらい。前菜は1千円前後でメインは2千円前後。豚のリエット温泉卵がのったラタトゥイユ 寄っているので大きく見えるけれど、これはそれほど大きくない。ホワイトアスパラにラルド(背脂の塩漬け)をのせたソテー、温泉卵 業務向けらしい、ものすごい太さのアスパラ。白金豚のロースト なりたと比べれば小さいけれど、なかなかしっかりしたサイズ。脂がおいしい。羊肉の煮込み クスクス添え エスニックな味が面白い。クスクスもたっぷり2004 "Duet" Chardonnay-Viognier(Louis Latour)デュエット シャルドネ・ヴィオニエ(ルイ・ラトゥール)Vin de Pays des Coteaux de L'Ardeche, France - 白辛口ルイ・ラトゥールが南仏で造るヴァン・ド・ペイというと、アルディッシュとグランアルディッシュが有名だけれど、こちらはシャルドネとヴィオニエのブレンド。ヴィオニエの芳香が主体的で、ボディにはシャルドネも少々。日ごろブルゴーニュを飲み慣れているとゆるさを感じるけれど、そうじゃない人にはちょうどよい酸味かも。可もなく不可もなく値段通りの普通のワイン。最近は飲んでいないけれど、その昔グラン・アルディッシュのコストパフォーマンスには感動したのだけれどねえ。最近は高級ワインを飲みまくっているだけに、どう思うかは微妙。でもマズイってことはないので、デイリーとしてはよいのではないでしょうか。ルイ・ラトゥールのデュエットを探す>ルイラトゥール デュエット・シャルドネ&ヴィオニエ [2003] 750mlグラン・アルディッシュ・シャルドネ [2004] ルイ・ラトゥール VDP2004 Ch.de Cugatシャトー・ド・キュガBordeaux Superieur, Bordeaux, France - 赤辛口とくにコメントすることもない、ふつーのワイン。今回は料理が目的だったので、安めのワインばかり頼んだけれど、もう少しいいワインもある。さらに高級なワインを飲みたい方は、近くにある同じ系列のワインバー「セレブール」へどうぞ。こちらは料理もワインも本格的。まとめ:気軽な値段で、そこそこのワインとそこそこの料理を食べたいときにはちょうどよい店。料理はメインに魅力的なものが多い。サービスもまあまあ。高いワインを頼まなければ1万円で十分おつりが来る。気軽な友人とワインが飲みたくなったときに来たい店。また\2,000で持ち込みもできる。でも、かしこまってワインを飲むような雰囲気ではないので、ワイン会をやるというよりも気軽に使いたい。---ビストロブルゴーニュ東京都港区赤坂3-10-4 月世界ビル2階03-3505-239911:30~13:30(LO), 18:00~22:00LO, 23:30 Closehttp://www.celebourg.com/bourgogne/気が向いたら投票お願いします→
2008.05.03
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夕食は祇園花霞。京都の和食ではお気に入りの店で、今まで数回訪問している。でも今回は料理長が、先代の末友久史さんから、西川正芳さんに変わっていることもあり興味深く訪問した。なお末友さんは独立して新店舗を出すらしい。西川正芳さんは超名店「祇園 さヽ木」などで修行を積んだかた。今年の2月から、この店の料理長に就任したとのこと。お店に入って気づくのが、料理長だけでなく、女将さんやお弟子さんまで総入れ替えになっている。料理はお勧めといわれた\10,000のコースを注文。オーナーの方針なのか、料理人が変わっても、祇園としてはリーズナブルな値付け。なお、ブログを書くのに時間がかかりすぎて、料理名は完全に失念。すみません。ウニの料理お吸い物本マグロ地の魚各種筍ヒメマス(?)の焼き物完全に失念。うるいが入ってたご飯はおくどさんで生姜ご飯 生姜の存在感がない水菓子全体として質的には十分満足しているのだけれど、何か量的に物足りない。畑善や余志屋、また先代の料理長時代と比べても少ない。いちおう、おにぎりのお土産をもらったのだけれど、おかずのほうをもっと食べたかったというか、メリハリをつけてガッツリしたお皿があっても良かったと思う。まあ2月に料理長に就任したばかりなので、もう少し見守っていきたいと思う。西川正芳さん若くてなかなかイケメン。たしか32、33歳。この世界では引き継ぎというものが無く、調味料一滴さえ残していかなかったとのこと。先代の末友さんとは、直接会ったこともないそうです。んー、シビア。---祇園花霞京都府京都市東山区祇園町北側279-13 14番路地075-525-272611:30~13:30(LO) 17:30~20:30(LO)休:日曜日予算:昼\4,500から、夜\10,000から。夜の白川何か不満を感じ祇園をさまよう。これといったお店が見つからず、ランチで行って、夜のメニューが良さそうだった出町柳の「FRIGO」に電話をかけてみる。空いているということで、さっそく急行。ワインは3千円から6千円くらいが中心価格帯。イタリアワインの赤と白が、それぞれ10~15種類ずつくらい揃う。リーズナブルなトラットリアらしい良いセレクション。2005 Montepulciano d'Abruzzo(Masiarelli)モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(マシャレッリ)お店では\3,500。楽天で調べてみると1千円台前半。味わいを考えれば十分合格点。さすがマシャレッリ。普段飲みワインとしてケース買いしてもいいかも。マシャレリMontepulciano d'Abruzzoモンテプルチアーノ・ダブルッツォ2005アンティ・パスト・ミスト(前菜盛り合わせ) \1,500としてはしっかりしたボリューム。パテ・ド・カンパーニュ(?)だけでも、単品で頼むのと変わらない満足度。トリッパと白インゲンの煮込み ランチのときに、もっとも気になっていたのが、このメニュー。これもしっかりしたボリュームでおいしい。日本のイタリアンは、料理がリーズナブルでもワインの値付けが高かったり、パスタばっかりだったりと、イタリア本国とのトラットリアとは似つかない店が多いなか、値段もメニューもボリュームも十分合格圏内。リクエストがないわけではないけれど、家の近くにあったら小腹が空いたときにふらっと寄りたい店。夜と比べるとランチは普通かな。---FRIGO(フリーゴ)京都府京都市左京区田中下柳町8-7075-771-205011:30~14:00 17:00~23:00(LO)http://www.frigo-kyoto.com/Part10へつづくPart8へ戻る気が向いたら投票お願いします→
2008.04.27
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本日のランチは筍料理の名店筍亭(じゅんてい)へ。桂駅から西に、つまり桂離宮とは反対方向に、2.5キロほど行ったところにある。今回は朝からレンタサイクルを借りていたので、そのまま自転車で行ったけれど、通常はタクシーで行くべき場所。国道9号の緩やかな坂を上り、お店の看板が出ている角を曲がり細い道に入る。ゆるい坂道を奥に進んでいくと突き当たりにお店がある。まさに隠れ家的なお店。今回は12畳の個室だった畑善ほどではないものの、床の間もある豪華な部屋。窓からは緑の木々が見え、小川のせせらぎが聞こえてくる。今回は\5,250の筍御膳。左奥から、木の芽と筍の和え物、ゆで筍にゴボウのソース、味噌で煮込んだ筍、お造りみじん切りの筍をクズで固めたもの筍の和え物筍のパン粉揚げ、シシトウ、魚の網揚げお椀の上ぶたが美しいので撮ってしまった筍ご飯とお吸い物、香の物この金額で、この料理と、この雰囲気は立派。お腹もいっぱい。小さな割烹のように手間のかかりすぎることや大胆なことはできないかも知れないけれど、長年筍を扱っている専門店らしい技。いずれもしみじみとおいしい。ランチとしてはお勧め。食後は裏庭を散策。裏庭には小高い山があり、筍亭所有の散策コースになっている。しだれ桜こんなに大きくなると食べられないけれど、山にはたくさん筍が生えているとなりには神社があり、草木が美しい食事を満喫したあとは、次の目的地の京都御所へ。それにしても今回はレンタサイクルが役に立った。---筍亭(じゅんてい)京都市西京区樫原鴫谷50075-391-719112:00~8:00(LO)http://www.juntei.jp/休:不定休予算:昼のコースは\5,250から。夜のコースは\10,500から。Part8へつづくPart6へ戻る気が向いたら投票お願いします→
2008.04.25
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この日の夜は鳴滝の畑善へ(金閣のさらに西)。お店までは、京福・北野線の宇多野駅から徒歩15分ほど。途中までゆるい下り坂なので楽だと思ったら、最後の数百メーターはスキー場のような登り坂。豪邸が並ぶ急坂を息を切らしながら登ると頂上付近にお店を発見。写真だと急坂感があまりわからないけれど京都の西側一帯を見渡せる小山にある中に入ると、テレビの豪邸訪問に出てきそうな吹き抜けのリビング。ここがウェイティングスペースになっている。案内されたのは広々とした個室。格天井(ごうてんじょう)で、ふすまや障子も標準的な大きさではない高そうなもの。折り上げ格天井 格式の高い部屋に見られる、四隅が弧を描いた折り上げ格天井今回はお勧めといわれた\13,650(税抜き\13,000)のコース。タケノコの木の芽和えタケノコ豆腐お吸い物漆塗りの鮮やかなお椀。建物や室内もただ者ではないし、器も目を見張るような素晴らしさ。聞いてみると、ご主人が器好きのようだ。切り子のとっくりとおちょこお造り 白身魚は煮きり酒で。このくらいのクラスになると刺身の質が違う。焼きタケノコアワビと京菜のサラダ ドレッシングとして柑橘系のジュレがかかっている。鯖鮨と穴子鮨 厚みのある鯖で素晴らしい。穴子もほくほく。お椀 ほどよくだしが効いて素晴らしい鯛飯 余志屋と比べるとやさしい味付けお腹がいっぱいで鯛飯の残りはお土産にしてもらった。佃煮付き!水菓子 器に合わせて桜の懐紙(?)全体的に京都らしい味付けで、最後の水菓子までしっかり仕事をした素晴らしいもの。奇抜なものはないけれど、いずれもしみじみとおいしい。サービスの女性もご主人もフレンドリーで、部屋の居心地の良さも相まってゆったりとした時を過ごせる。会計は、\13,650(税抜き\13,000)のコースに、日本酒2合とビールを飲んで、1万8千円くらい。サービス料は15%と高いけれど、これだけの雰囲気やサービスならば仕方ないところ。総額で考えれば中堅フレンチ程度の金額なので、安いとさえ言える。東京や祇園だったら、いくらになるのだろう。今回訪問したなかでは、もっとも印象的だった店。お世話になった人を招待したい。---音戸山山荘 畑善京都府京都市右京区鳴滝音戸山町6-18075-462-010911:30~14:00、17:30~20:00休:火曜日予算:夜のコースは\10,500から。総額だと\15,000∼くらいが目安。 サービス料15%ランチは、All Aboutも参考に。Part6へつづくPart4へ戻る気が向いたら投票お願いします→
2008.04.23
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この日の夜は、先斗町(ぽんとちょう)にある余志屋(よしや)を訪問。ここは釜飯屋の流れをくむ割烹。この店にたどり着くのはけっこう大変。地図だと木屋町通り沿いに見えるのだけれど、実際には鴨川と木屋町通りに挟まれた先斗町通りから一本入った奥にある。木屋町通りからは行けないのでご注意を。この先斗町通りから一本入ったところにある土曜日ということもあるけれど、ここは超繁盛店。3週間前に予約したのに8時以降なら大丈夫という返事。また入店してからもひっきりなしに飛び込み客が来て断られていた(わかりづらい場所にあるのにもかかわらずである)。入店すると、活気のある和風高級居酒屋的な雰囲気。会社帰りらしい客もいれば観光客もいるし、子供連れもいる。カウンターには、ご主人と、若手の料理人が2人。また奥の厨房にも何人かいるようだ。みんな忙しそうにてきぱきと働いている。メニューを見ると、値段の無いアラカルトのみ。事前の情報ではコース料理があると聞いていたので、そのことを聞いてみると\7,500、\8,500、\10,000(?)のコースがあるとのこと。アラカルトだと、どう頼んで良いかわからないこともあり、今回は\8,500のコースを注文。・焼き茄子のごまだれ(no photo)お造り焼き筍 これでもかというほどたっぷりの鰹節が添えてある京都の和食ではビールと日本酒しか飲まないのだけれど、赤ワインを飲んでいる常連らしき人がいて、ちゃんとしたグラスだったので注文してみた。ワインは赤白それぞれ一種類で値段は不明。総額から類推すると5千円くらい。2006 Colli Pesaresi Roncaglia(Fattoria Mancini)リーデルのシャルドネグラスで出してくれた。さわやかで、なかなかおいしいワイン。あとでご主人に聞いてみると、ワインに詳しくないのだけれど、料理人仲間にイタリア料理店のご主人が何人かいて、みんなで共同購入したものを分けてもらっているとのこと。ロンカリア ビアンコ2005 マンチーニ定番の「鴨饅頭」 ショウガのすーっとした香りに鰹だしの葛あんが印象的。鴨まんじゅうは、もちっぽい生地(豆やジャガイモ、百合根などが使われるらしい)に鴨のひき肉を入れたもの。カマ焼き三種盛りてっぱい(ぬた)だし巻き卵ホタテとエビのフライ鯖のきずし きずしとは締め鯖のこと。やさしくしめてある。鯛の釜飯 さすが釜飯を売りにしているだけはある。とてもおいしい。黒糖アイス カウンターでは最後の客だったこともあり、黒糖アイスマジックをみせてくれた。黒糖アイスマジックとは、何かを混ぜることによってほかの味になること。インスタントコーヒーをかけるとコーヒーアイスになる。とにかくご主人の人柄が最高!ものすごく低姿勢で一生懸命。笑顔を絶やさない。訪問の際には、ぜひカウンターに座りたい。この一生懸命さは、多くの料理人が学ばなければならないと思う。料理は、もっと伝統的な京都料理だと思っていたけれど、ここはうまいもんや。良質の素材を、京割烹としてはガッツリ出す。コースの場合、皿数はあまり決まっていなくて、お客さんの食べ具合で判断して出してくれる。量が少なくて、このあとにラーメン屋などに行かれるのが嫌らしい。今回は、わたしの体の大きさを思ってくれたのか、サケの釜飯もいただいてしまった。もちろん全部食べきれるわけはなく、残りはおにぎりにしてもらって持ち帰り。京都の和食に行くと、お土産をもらうことが多いので、翌日の朝食はこれで十分。夜遅くまでやっているので使い勝手もいい。今回食べなかったものにもおいしそうなものがあったので、こんどはアラカルトで訪問したい。---余志屋京都市中京区先斗町三条下る075-221-511517:00~23:00(LO)休:月曜日予算:コースかアラカルトによって違うけれどワインなど高額な酒を頼まなければ1万円前後詳しいことはAll Aboutの記事をご覧あれ。Part3へつづくPart1へ戻る気が向いたら投票お願いします→
2008.04.20
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先日訪問して、とても好印象だったロティスリー・メゾン・デュ・シャテーニュ。こんど友人を誘って訪問しようと考えていたので、確認をかねて再訪問することにした。料理編:アラカルトにするか迷ったけれど、今回は\7,500のシェフおまかせコース。前回の\5,000のコースはアミューズがあったのに、なぜかアミューズ無し。イカの香草炒め?皮をむいて下ゆでしたイカを香草とオリーブオイルで炒めたもの。フォアグラのソテー上記2品には少々ビックリ。ビストロと言うよりも、リーズナブルなイタリア料理。別にイタリア料理をけなしているわけじゃありませんよ。マズイくなはないけれど手抜き過ぎだし、ポーションも小さい。カサゴのペルノー&サフラン風味とてもスパイシー。ペルノーが効いている。可もなく不可もなく。この料理用にグラスワイン白をサービスしてくれた。○○豚(ブランド名忘れ)のローストフォアグラのソテーとソースが似ている。完全に一緒ではないのだけれど、ベースは同じものを使っている。またアラカルトでは、二人用として提供していたものなので、大きなサイズで来ると思ったら5ミリくらいのスライス状でポーションも普通。豚はブロックごと焼いて「大ぶり」で出した方がおいしいと思っているだけに、シェフの実力を考えれば平凡な仕上がり。クレームブリュレ前回は、前菜やデセールが弱いと思いつつも、メインの完成度のすばらしさに絶賛したのだけれど、今回はいただけない。料理の完成度に対してよりも、手抜き感があるのが不愉快。期待が大きかっただけに失望感や脱力感がぬぐえない。まあ自分自身としても反省点はある。・今回は当日の夕方に予約を入れたのだけれど、もっと前に予約して、電話で「食べたい熱意」を伝えておけば良かった。とか・定休日前の最後の客だったのが良くなかったのか。・メニューの提示方法や常連さんの注文を見ていると、アラカルトが良さそう。などなど。ワイン編:今回はちょっと高い料理にしたので、それに合わせてワインも前回よりも高価なものをセレクト。マルサネ・ルージュ[2005]/ドメーヌ・トラペ2004 Marsannay(Jean Louis Trapet)マルサネ(トラペ)今まで小さいグラスだったけれど、今回は大ぶりのグラス(シュピゲラウのブルゴーニュ)。\5,000くらいにボーダーラインがあるのか? それともワインの種類?トラペのマルサネを飲むのは初めてだけれど、04としては力強くバランスも良好。なかなか素晴らしいワイン。前回も感じていたことだけれど、あらためてワインリストをじっくり見ると改善の余地あり。\2,800のワインがあるのはよいことだけれど、1万円以下の品揃えが薄い。2万円∼3万円が結構あることを考えるとバランスが悪い。6人くらいの大人数で来た場合、選択肢が少なくてチョイスに困る。料理の値段を考えれば、4千円から8千円くらいを分厚く揃えて、1万円以上のものは少しでいいと思う。総評:ばらつきが大きすぎて評価できず。隣りには常連さんらしき人がアラカルトを頼んでいて、それはおいしそうだったので、訪問するならアラカルトを強くお勧めする。次に\5,000のコース。すぐ再訪する気にはならないけれど、数ヶ月後にアラカルトで訪問したい。気が向いたら投票お願いします→
2008.04.13
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最近はカーヴ・デ・ヴィーニュとともに、もっとも通っているオゥレギューム。今回はホワイトアスパラを食べに行ってきた。お店で注文したワインは省略。1990 Chambolle-Musigny 1er Cru Les Fuees(Domaine Herve Sigaut)シャンボール・ミュジニ― プルミエ・クリュ レ・フェ(エルヴェ・シゴー)Bourgogne, France - 赤辛口the_eaterさんが絶賛していたので、すぐに買ったワイン。15年以上経っているワインとしては若々しくて果実味豊か。別の言い方をすると、けっこう甘い。サーブ温度が高かったので、少し冷やしてもらうと多少引き締まったけれど、基本的には豊満で外向的なワイン。シャンボールらしくありません。味わいだけを判断すれば、そこそこおいしいのだけれど、1985 Chambolle-Musigny(SERVELLE -TACHOT)を、勝手に想像していたので、まったく違うベクトルの味わいに少々ビックリ。the_eaterさんのコメントをあらためて読み返してみて納得。今回のボトルには「ムンムンとした妖しい香」というほどのものは無かったけれど(でもニュアンスはあった)、>赤系フルーツバスケットを潰した感じに>確かにCMらしさは少ないですがという部分はドンピシャ。今回の軽いショックは、わたしの想像違い&ボトル差が原因か。もう1本は、あと5年以上熟成させたい。エルヴェ・シゴーのシャンボールを探す>[2004]シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュレ・フュエ エルヴェ・シゴー著名生産者と比べると激安価格。6千円ちょいで買える、このあたりに興味あり。料理編:料理は、\5,500のコースをベースに「ホワイトアスパラを入れたおまかせ」でお願いしました。料理名はいい加減です。アミューズ:豆のミネストローネニンジンのムースとオマールエビのジュレ北島亭、マノアール・ダスティンと、最近このような料理に出会うことが多い。甘いニンジンのムースの上にオマールエビのジュレがかかっている。野菜が看板のお店だけに、金時ニンジン?などいろいろな野菜がのっていて目にも口にも楽しい。マノアール・ダスティンのはっきりした味わいに対し、こちらは野菜を引き立てるやさしい味わい。女性に人気のお店らしい。ホワイトアスパラとアサリ太いアスパラを丸々2本分。お店で食べるホワイトアスパラはおいしい。ほくほくした大粒のアサリもおいしい。少しトリュフオイルがかかっているのだけれど、これは無くても良かったかも。鴨のロースト、上には山菜、下にはグリルした筍鴨はかみしめるほど味がありブルゴーニュにはよく合う。ここの鴨はおいしい。ここではいろいろなメインを食べているけれど、鴨がコンスタントにおいしいように思う。初回の訪問以外は、とても安定した仕上がりのオゥレギューム。今回もおいしかった。この価格帯ではお薦めの一店。値段もリーズナブルだし、季節ごとに訪問したいお店。気が向いたら投票お願いします→
2008.04.10
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お店で料理の写真をけっこう撮っているけれど、実際のところ撮るかどうかは悩ましい。ブログを書いている立場からは撮りたいことが多いのだけれど、必ずしもいつも撮りたいわけではない。撮影を禁止している店に対して、「どんな法律で撮影を禁止しているんだ」と、すごむ人もいるようだけれど、それは言いすぎだろう。たとえお金を払う客であっても、お店にはお店のルールがあり、それは尊重すべきことだと思う。料理(お店)というのは―――太さの大小はあれど―――お店とお客の信頼関係で成り立っているものだと思うからだ。それにお店は、一組のお客だけのものではないのだ。友人に「おれは偉いからドレスコードを守る必要はない」という、とんでもないヤツがいたが、この行為のダメさに似ている。この友人には何度も説明したがわかってくれなかった。で、わたしなりの判断順序。第一段階の作業として、撮って良い店か判断する。あくまでも独断と偏見だけど、・グランメゾンは原則として撮らない。・すし屋やカウンター割烹など和食ではその雰囲気に応じて判断する。ようにしている。グランメゾンのような場所で、パチパチやるのはどうしても違和感を感じるのだ。と言いつつ、(十分席間が広くて死角が多いと思っている)レ・セゾンでは撮ってしまったのだが(笑)。迷うのはカウンター主体の和食店。とある人が京都のカウンター割烹などで写真を撮ってはダメだ。なぜと聞くヤツがあるが、それがわからないなら行く資格無し。と書いているのを読んだことがあるけれど、わからなくもない。ご主人と対面勝負的なお店では、その間や雰囲気があるので、写真を撮ることによって、それを乱すようならば避けたい。ということで、和食では店の雰囲気で判断している。で、写真を撮ると決めたら、次のことを心がけている。・お店の人の了解を得る。・フラッシュは使わない。とりあえずこんなところだろうか。長々と書いてきたが、わたし個人の独断と偏見のポリシーなので、そんなの間違っていると言われても困るのでご容赦を。基本的には、お店や他のお客さんに迷惑をかけない範囲で、各人が判断すべきことだと思っている。
2008.04.02
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駒込で評判のビストロ「ル・リュタン」に行ってきた。場所は六義園(りくぎえん)のすぐそば。この日は六義園のお祭り中ということもあり、とても盛況。春と秋のお祭り期間中は、アラカルトはなく特別コースのみ。今回は六義園に行かなかったので、別のときにすれば良かった。店は20席くらいの広さで、テーブルクロスは無く、いかにもビストロ的な雰囲気。今回はお祭り中ということで3,670円のコースを注文。前菜は決まっていて、メインだけを選べるようになっている。今回は常連さんと行ったのだけれど、通常メニューのほうがアラカルトも含め選択肢が広く面白いとのこと。写真を撮ったけれど全消去。パソコンに取り込んだつもりでカードをフォーマットしてしまったのだ(涙)。・アミューズ:リエット けっこう長持ちしてワイン好きには楽しい。・前菜盛り合わせ(鴨のテリーヌ、自家製スモークサーモン、菜の花のマリネ) スモークサーモンはとっても厚切り。・皮付き豚ばら肉のバルサミコ煮 こちらは普通かな。・デザートの盛り合わせポーションも多めで味もこの値段としては悪くないけれど普通。ほかの人のメインをつまませてもらったけれど、そちらのほうが良かった。しまった。また常連さんの話を聞くと、通常メニューのアラカルトのほうがボリュームがあっておいしいとのことだった。ワイン編ビストロらしくボトルで3千円から5千円くらいのものが充実している。もちろん、もっと高価格のもリストアップされていて、品揃え自体は多い方。グラスワインは赤白数種類ずつあり、デキャンタ(500ml?)で提供しているのもある。産地は、フランス産を中心にニューワールドもそこそこある。値付けも安め。このクラスのお店としては理想的なワインリスト。このクラスのビストロとなると小さなグラスを使っているところも多いなか、ショット・ツヴィーゼルの比較的立派なものを使っている。リーデルの・ヴィノム・キャンティクラシコと似た形のもの。↓リーデル ヴィノム キャンティ ・クラシコ/リースリング(416/15)飲んだワインは、・マージュのガスコーニュ・ブラン・店売りで3千円ちょいのアルゼンチンの赤マージュは、このクラスでは定番だけれど安定しておいしい。アルゼンチンの赤はお店のお勧めということで飲んだのだけれど、SO2が強くていけません。素直に自分で選んでおけば良かった。ワインは持ち込みもできたはず。たしかワインリストに書いてあった。まとめ:会計をすると、頭の中で計算していたものよりだいぶ安い。明細はうろ覚えだけど、サービス料をとっていないようだ。また常連さん情報によると、通常はもっとメニューが豊富でおいしいと言うことだったので、こんどはお祭りの日を外して訪問したい。---ル・リュタン東京都文京区本駒込6-15-19 春日ビル1F03-3945-0277定休日:水・第3木曜日気が向いたら投票お願いします→
2008.04.01
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また一つ素晴らしいレストランに出会ってしまった。ロティスリー・メゾン・デュ・シャテーニュ知人のブログで知り、シェフがアピシウスで長く働いていた方だということで気になっていたお店だ。場所は、地下鉄千代田線の根津駅のすぐ近く。ビルの地下1階にある。店内は15から20席程度。テーブルには白いクロスがかかり、店内は白を基調に少々茶色で統一。このあたりのレストランとしてはとても上品な雰囲気。夜の料理は、次の3つの選択肢がある。・\5,000のコース・\7,500以上で応相談のシェフおすすめコース・アラカルト\5,000のコースは、選択肢から選ぶ選ぶプリフィックスに近いが、選択できるものは多くない。バラエティーに富んでいるのはアラカルト。シェフのスペシャリテが食べたいと言ったら、シェフおすすめコースを勧められたのだけれど、今回は初めてなので\5,000のコースにした。アミューズ:キノコのテリーヌ アミューズからして、ただならぬ雰囲気。素晴らしい料理の予感。おつまみサラダ:生ハム、キッシュ、パテ・ド・カンパーニュ、etc鴨マグレのロースト アルマニャック風味 すばらしい! クラスを超えた味わいで、ボリュームも十分。タルトタタンワイン編ワインはすべてフランス産。ハウスワインは赤白ともに\2,800。銘柄はラングドックの雄「ドゥマ・ガサック」が造るテーブルワイン。それ以外のワインは、3千円後半から3万円くらいまで。このクラスのお店としては高額なワインも充実している。だいたい小売りの2倍程度の値付け。グラスワインは、ハウスワインの赤白1種類ずつ。安い店でもコースメニュー価格以上のワインしか用意していない店もあるなかで、まっとうな味わいのワインが\2,800で提供されているのは好印象。2006 Vin de Pays de L'Herault Terrasses de Guilhem(Moulin de Gassac)こちらはハウスワイン。ソーヴィニョン・ブラン系のすっきりとしたワイン。実売価格は1千円強のリーズナブルなワインだけれども、ドゥマ・ガサックだけに手抜きのないちゃんとした味わい。安いワインだとSO2が強すぎたり、樽が強すぎたり、不自然なワインが多いなか、こういうまっとうなセレクトはうれしい。ガサックのワインを探す>2004 Vin de Pays des Collines Rhodaniennes Syrah(Andre Perret)サン・ジョセフで有名なアンドレ・ペレが造るヴァン・ド・ペイ。透明感のある色調で、北の雰囲気の上品な仕上がり。ピュアな透明感の奥底にシラーのノート。サン・ジョセフのような強さはないけれど、おいしいワイン。アンドレ・ペレのワインを探す>ただし、気になったのはグラスの小ささ。ハウスワインはボトルで頼んだのに、ウォーターグラスよりも小さい。安いワインは仕方ないのかなと思って赤ワインに期待すると、先ほどよりは大きいけれど、こちらも小さい。いつも使っているリーデルのオーヴァーチュアレッドワインよりも一回り小さい。さすがに1万円を超える高額ワインは違うと思うけれど、グラスは一度投資したら長く使えるものなので、ある程度の大きさのものを使って欲しい。3千円以下のビストロではないのだから。ショット・ツヴィーゼルのような、リーズナブルで壊れにくいグラスもあるので、改善して欲しいところ。まとめ:最近は、もっと高額でも不満の残るお店が少なくなかっただけに、ひさびさに会心のヒット的な爽快感。最近半年間に新規訪問した、料理が1万円以下のお店では、間違いなくトップクラス。再訪問決定。次はシェフのおすすめコースを食べてみたい。ただしサービスは向上の余地あり。専任のサービスはいなくて、シェフ以外の若い男性がキッチン兼サービスをしている。だから、あまりサービスは期待しないでね。失礼なふるまいはないけれど、ちゃんとした店と比べると落ちます。でも不愉快じゃないし、値段も安いので、個人的には気にならない。All Aboutの嶋啓祐氏の次のコメントが、この店を端的に表現しているように感じる。フランス料理の真髄はソースに醍醐味があるということをよくわからせてくれる匠の技。そこにはコンテンポラリーな新しさや驚きはないかも知れない。しかし安心と和みの日常的フレンチの楽しみがあることをさりげなくメゾン・デュ・シャテーニュは教えてくれたのである。根津というと、東京の西側に住んでいる人にとっては遠いと思うかもしれない。根津駅以外にも、JR鶯谷駅や南北線東大前駅からも、いちおう歩いて行ける。また、上野の美術館の帰りに、散歩がてらに歩いて行くというのはどうだろう。遠くても後悔させない素晴らしい店だと思う。---メゾン・デュ・シャテーニュ東京都文京区根津2-14-10日興パレス文京プラザB1TEL&FAX:03-3827-2503
2008.03.31
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昨年秋に続き、マノアール・ダスティンに行ってきた(前回訪問時のブログ)。マノアール・ダスティンは、行きつけのワインバー「カーヴ・デ・ヴィーニュ」の本店で、シェフの五十嵐さんの元からは、多数の有名シェフを輩出している。前回は7,875円のコースだったので、今回はアラカルト。定番のものを中心に注文した。アミューズ:ブーダンノワール、トマトのブランマンジェ トマトのジュレは、なかなか面白い人参のムース、ウニとコンソメジュレ添えスペシャリテ。しっかり味のするコンソメと、甘いニンジンのムースの融合。甘い&しょっぱいのコントラストは面白い。でもコンソメはもっと薄味で良いかも。鰻のミルフィーユ(?)鰻はキャラメリゼしてあり、あいだに鰻のキモとケッパーがサンドイッチされている。キモの食感は面白いけれど、鰻は蒲焼きのほうがおいしい。日本人は蒲焼きと比較してしまうので、蒲焼きと同系統の味付けにしないほうがよいかも。子鴨とホタテのロースト、フォアグラ、ソース・ペリグ―ソースは文句なく素晴らしい。フォアグラもおいしい。鴨もおいしいけれど、ホタテをはさんでいる理由がわからない。ソースが素晴らしいだけに、もっとシンプルな料理が良かった。デセールはワゴンもあるけれど単品を注文。コースだと、2段構成で出てくる。トマトのグラタン(?)斬新だし、素直においしい! トマトのジュレの上に、クレームブリュレのようなものが乗っている。ワイン編:今回は注文しなかったけれど、ちょっとしたグランメゾン並みにフロマージュは充実している。訪問の際にはぜひ頼みたい。2005 Alsace Riesling(Trimbach) 375mlアルザス・リースリング(トリンバック)Alsace, France - 白辛口辛口ですっきりしたものが飲みたかったので、こちらをセレクト。アルザスの場合、人気生産者のものは甘いものや主張が強いものが多く、マリアージュを考えると難しいものが多い。それを考えると、トリンバックは食事と合わせやすい。久しぶりに飲んだトリンバック。さわやかな飲み口ではあるものの、単にシンプルではないエレガンスがあり、予想以上においしい。また05のアルザスがいい年なのか、そこそこ凝縮感もある。楽天で価格を調べると750mlで2千円から2千5百円くらい。十分コストパフォーマンスが高い。トリンバックのリースリングを探す>1999 Vin de pays L'Herault(Domaine de la Grange des Peres)ヴァン・ド・ペイ・レロー(ドメーヌ・ド・ラ・グランジュ・デ・ペール)Languedoc, France - 赤辛口リストには載っていないけれど、お勧めといわれた何本かにグランジュ・デ・ペールがあった。先日飲んだ98が素晴らしく(前回のブログ)、またそれほど高く無かったので注文。98同様、99も素晴らしい。99のほうが少し熟成感があって艶っぽい。ポテンシャルで98、飲みごろ感で、やや99といったところか。とはいえ98のポテンシャルには、若いながらも代えがたい魅力があり、個人的にはやや98。グランジュ・デ・ペールを探す>まとめ:アラカルトのほうがよいと聞いていたので、とても期待していたのだけれど、期待ほどではなかった。少なくとも今回頼んだメニューに限っては「アラカルト>コース」ではなかった。料理の好み次第といったころか。今思い返すと前回のコースは悪くなかった、とさえ思えてきた。過去の2回で印象に残ったのはアミューズとデセールという、レストランとしては寂しい状況。ネットを検索してみると、時期によってはもっとシンプルな料理もあるようだ。そちらを食べたかった。今回気になったのはサービス。今回3名のサービススタッフがいたが、一番ベテランと思われる女性と、それ以外の男性スタッフのレベルが違いすぎる。女性のソムリエールが、料理とワインの相談をすべてこなし、ほかの男性スタッフは皿だしなどの補助業務。女性ソムリエールが、ほかのお客との世間話に捕まっている間は、こちらから声をかけても「少々お待ちください」の一点張り。注文を取っている最中ならば仕方ないとしても、お客との世間話であればソムリエールに声をかけるくらいの配慮は必要だと思う。おかげで注文に時間がかかり、入店からアミューズが出てくるまで1時間近くかかった。とても混んでいる店やサービススタッフが少ない店であれば、遅さは仕方ないと思うけれど、十分にサービススタッフのいる店でこれは厳しい。料理とワインで1人2万円近くかかる店だけに、もうひとがんばりして欲しい。五十嵐シェフの実力はこんなものではないと思うのだが...。総合評価:★★★味 :★★★+~★★★★(もっとシンプルで力のあるメニューが食べたい)サービス:★★★(特定の人に負荷がかかりすぎている)雰囲気 :★★★(田舎のレストラン的な雰囲気。近々移転の予定)コストパフォーマンス:★★★価格帯:★★★∼★★★★(\7,000から\15,000)---評価の見方:各項目の星は、3つが普通で、5つで満点。点数のつけ方には問題点があると思うので今後も改良予定。気が向いたら投票お願いします→
2008.03.21
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突然、zzz.santaさんたちと北島亭でランチ。超有名店でありながら初訪問。友人の間でも評判の良い店だけに期待が高まる。場所は四谷と四谷三丁目の中間地点。靖国通りより奥まった、普通の商店街っぽい通りのビルの1階にある。席数は20席程度。フレンチとしては普通の内装。テーブルには白いクロスがかかり、カトラリーはしっかりした日本製。メインの肉のときにはラギオールが出てきた。プレゼンテーション・プレートが置いてあるところに、高級感を感じる程度。ただしプレゼンテーション・プレート以外のお皿は、白地で普通のものが多い。春らしいピンクのプレゼンテーション・プレートサービスは、厨房を兼ねた若い男性スタッフが2名。厨房を兼ねているせいもあって、エプロン姿。1人は元気があって良いけれど、もう1人はもっと修行する必要あり。ランチメニューは大きく分けて三種類。一つめは5千円から数千円刻みの料理固定メニュー。料理は決まっていて、金額によって皿数が変わる。二つめは\10,500のプリフィクスコース。こちらは冷たい前菜、温かい前菜、魚、メインと、それぞれのジャンルから好きなものを計4種類チョイスできる。ただし冷たい前菜以外は、グループで同じものにする必要あり。三つめはアラカルト。ギャルソンが、黒板に書かれたメニューをフレンドリーかつ熱心に説明してくれる。今回は、スペシャリテを食べたかったのと、夜の1万5千円のコースとほとんど変わらないと言うことだったので、\10,500のコースをチョイス。量が多いことで有名な北島亭だけれど、食べる量に合わせて変更してくれる。赤座エビのビスク(スープのようなもの) エビのエキスたっぷり。後味はスパイシー。フランス料理にしては熱々で出てくる生ウニとコンソメゼリー カリフラワークリームソース ものすごく評判が良いので期待していたけれど普通。涙は出ない。白子のソテー これも熱々。表面はカリッと。なかはトロトロ。金目鯛 火入れはまあまあだけど、無造作ビストロ的なつけ合わせには少々ビックリ。赤ワインのソースがおいしい。牛のイチボ肉 そこそこ肉は良いし火入れも良いけれど、かなりしょっぱい。今まで塩分に対しては許容範囲が広いと思っていたけれど、白子のソテー以降は塩が強い。アスパラはおいしい。ブランマンジェアイベリーかと思うくらい、ものすごく大きなイチゴ料理全体の印象は、期待が大きかっただけに失望感がぬぐえない。実際のところ、そこそこのレベルではあるものの、塩が強すぎるし、ここまでビストロチックな料理だとは思わなかった。ビストロ料理が嫌いなわけじゃないのだけれど、このクラスの値段なら目を楽しませる要素も必要なところ。味わいだけを評価しても驚くようなお皿に出会えなかった。前提知識が無ければ、もう少し高い評価になったと思うけど...。ワイン編ワインの品揃えは、シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ボルドーがほとんど。それほど品揃えは多くない。またブルゴーニュの場合、とくにこれといった生産者のものが無いので、ワイン好きには少々不満足。価格は、ショップの2倍程度。NVのテタンジェは\8,500。ハウスワイン赤白は\5,250。1万円以上が主体。今回は以下の2本を注文。NV Taittinger Brut Reserveテタンジェ・ブリュット・レゼルヴ最初冷えていないときはイマイチと思ったけれど、冷えてからはまとまりが出てきた。エレガントなシャンパーニュ。2002 Volnay 1er Cru Les Fremiets(Jean Boillot)ヴォルネイ プルミエ・クリュ レ・フルミエ(ジャン・ボワイヨ)ヴォルネイらしい透明感。奥に固さは残っているものの、なめらかで張りのある味わいは好印象。ジャン・ボワイヨのヴォルネイを探す>まとめランチとディナーの評価は一致しないと思っているので、星をつけるのははばかれるけれど、それでも味に星をつけるならば、★★★+価格を考えれば、もう少しがんばって欲しいところ。この日、はたして北島シェフはいたのだろうか。信頼できる友人の評判&みんなの評判と、今回の味わいはどうしても一致しない。夜のアラカルトで、もう一度評価したいけれど、けっして安くはないだけに悩ましい。行きたい店がいっぱいあるんだよね。それと、もう少しワインリストを充実して欲しい。できれば1万円前後。※★3つが普通で、★5つで満点。総合評価:保留。ディナーでアラカルトを食べて評価したい。味 :★★★+サービス:★★★(若くて元気な熱心さに免じて★★★。料理の価格を考えれば要努力)雰囲気 :★★★コストパフォーマンス:★★★価格帯:ランチ:\5,250から気が向いたら投票お願いします→
2008.03.12
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おいしい物好きの知人から帝国ホテルのメインダイニング「レ セゾン」が素晴らしいという話を聞き、さっそく行ってきた。当初は、最近の豪遊続きもあって躊躇したのだけれど、フランス人シェフがいつまで日本にいるかわからないし、シェフのスペシャリテ“ジェラール・ボワイエ”直伝のトリュフのパイ包み焼きは、シーズンの最後。これを逃したら一生食べられないかもしれないと思い、がんばって行くことにした。シェフは、シャンパーニュ地方の名門レストラン「レ・クレイエール」出身のティエリー・ヴォワザン氏。レ・クレイエールが三ツ星時代のシェフ「ボワイエ氏」のもとで16年間働いていたらしい。レ・クエイエールは、シェフが替わって二ツ星に降格後の2004年に訪問したことがある(そのときのブログ)。ものすごく立派な庭と建物が印象的だった。同席した友人曰く、ボワイエさん時代のほうがおいしかったとのこと。場所は、帝国ホテル本館の中二階。入り口には美食家として有名なブリア・サヴァランの言葉が掲げられている。Webには席数94席と書いてあったけれど、個室も数個あるせいか、広すぎずにちょうどよい感じ。室内はライトブラウンの色調で統一され落ち着いた雰囲気。テーブルは、十分な広さがある円テーブル。席間もグランメゾンらしく十分なスペースを取っている。カトラリーはクリストフル。食器のメーカーは不明だけれど高級感のあるものを、2枚重ね、3枚重ねで使っている。下の写真では、寄りすぎているせいもあって真っ白に見えるけれど、実際には彩り豊かな縁取りがついているものが多い。コースメニューは、16,800円と22,000円。それと黒トリュフづくしの44,000円。スペシャリテの「“ジェラール・ボワイエ”直伝のトリュフのパイ包み焼き」はアラカルトで19,950円もするので、高いと思いつつも44,000円のコースを選択。アラカルトで頼む度胸がなかった。料理は以下のとおり。途中まで写真は撮らないつもりだったけれど、料理とお皿の美しさに負けて撮りたくなってしまった。また撮っても雰囲気を壊さない様子だったので、ギャルソンに許可をもらってから撮影。最初に出てきたのは、フォアグラとナッツを丸めて、キャンディのように包んだもの。驚いたのは、その器。厚さ7、8センチくらいはありそうな透明な氷でできている。アミューズ:コンソメ?のジュレと、クロケットこれにもトリュフが少し乗っている。・黒トリュフのスクランブルエッグてっぺんをカットした卵の殻に、とろとろの卵とトリュフのみじん切りが入っている。・クリーミーなアーティチョークのスープ カプチーノ仕立て 黒トリュフをあしらって次の料理から撮影。インカの目覚めと48ヶ月熟成コンテのニョッキ トリュフを散らしてカボチャのピュレとアーモンドのクーリこの前のスープのトリュフも厚かったけれど、こちらはさらに厚く3、4ミリはありそう。この写真だと伝わらないけど、つや消しで真っ黒のお皿と料理の盛りつけが美しい。セロリのポワレ トリュフのジュと独特な味のソースが絶品。季節の野菜のポトフ仕立て トリュフと花塩を散りばめてスープなしのポトフ。スープは別のカップでサーブ。野菜がおいしい。“ジェラール・ボワイエ”氏 直伝の黒トリュフのパイ包み焼き一緒に入っているフォアグラが絶品。ここで一番感動するはずだけど、このあたりになるとトリュフに飽きてきて感動は薄れる。でも、たっぷりかかったソース・ペリグー(マディラとトリュフのソース)はおいしい。フロマージュ・ブランのソルベ トリュフ風味ヨーグルトのようにフレッシュな風味。これにも、これでもかと言うほど、たっぷりトリュフが乗っている。小さなお菓子滑らかなクーランショコラトリュフの入ったクレームブリュレと赤ポルト酒のクーリフォンダンショコラのようでトロトロ。グランメゾンはデセールとプティフールが素晴らしい。カフェと自家製ショコラ一番右のショコラには、これまたトリュフが練り込んである。これほど黒トリュフを食べたのは初めてだし、今後もないだろう。通常はスライサーでカットしたものや、みじん切りになっているものに出会う程度だったけれど、このコースではおそろしくふんだんに使われている。おかげでトリュフの食感や香りを完全にマスターした。まあ、そりゃそうだ。昨年はフィレンツェで白トリュフをたくさん食べたので、とりあえず白黒マスターつもり。ただし、惜しむらくは、トリュフの香りは素晴らしいものの、味わい自体は(肉や魚と比べると)それほどおいしいものではないということ。メニュー内容を知っていたので事前にわかっていたことだけど、料理の中盤あたりで、「肉か魚を食わせろー」という気分になってしまった。今回はレ・セゾンの実力を計る目的もあったのだけど、特殊なメニューだけに他店との比較が難しい。とはいえ、ソースはグランメゾンらしい素晴らしいできばえ。またサービス陣は、他グランメゾンと比べると年齢は高めで、重厚感と気配りを兼ね備えた素晴らしいもの。ロオジエも昔はよかったけれど、昨年訪問したときはだいぶ若返って、よかったときと比べると低下を感じた。そんなこともあって、レ・セゾンのサービスは日本最高レベルではないだろうか。シェフのティエリー・ヴォワザン氏も、食事のはじめと終わりにあいさつに来てくれた。いちおう日本語もしゃべれるようだ。特殊メニューだけに味の評価はひかえたいけれど、サービスと雰囲気には最高評価をあたえたい。通常メニューでぜひ再訪したい。とはいえ高額だけに秋までは無理かも。サービス:★★★★★雰囲気 :★★★★★ワイン編ワインはフランスだけでなく、イタリア、ドイツ、アメリカ、日本、オーストラリア、ニュージーランド、チリなど、世界中のワインが網羅されている。フランスではボルドーが一番の充実で次にブルゴーニュ。ブルゴーニュ好きにはもう少し充実して欲しいところ。値付けは店頭価格の2、3倍。一部高騰が激しいものについては、それほど高くないものもある。NVのシャンパーニュはテタンジェやゴッセが9千円台後半。注文したのは以下の2本。1998 Pol Roger Brut Chardonnayポール・ロジェ ブリュット・シャルドネChampagne, France - 泡白辛口トリュフにはブラン・ド・ブランがお勧めということで、最近相性のよいポール・ロジェを選択。ブラン・ド・ブランらしい繊細さと98年らしいしっかりとしたボディ。時間がたつと良い香りも出てきてなかなか。1995 Ch.Larmandeシャトー・ラルマンドSaint-Emillion Grand Cru, Bordeaux, France - 赤辛口トリュフに合わせるということで勧められたのがポムロールとサンテミリオン。それほど高額ではなく、ある程度熟成感もあるものを、ということで勧められたのが、このラルマンドとボールガール。迷ったすえ、こちらを選択。たぶん初めて飲むシャトーだけれど、これは当たり。タンニンは8、9割溶け込みなめらかで、まだ果実味も残っている。比較的に軽やかなボディながらも、出始めの熟成香は心地よく、トリュフと合わせるには良い雰囲気。すごいワインではないけれど、おいしいワイン。家でも試したいシャトー。Adrien CamutのカルヴァドスPrivilege 18年あまりハードリカーは飲まないけれど、レストランで勧められるとなぜか飲みたくなってしまう。帰宅後に、もらって帰ったエチケットを見ると、それぞれワインの説明が印刷されていた。さすが帝国ホテル。食後は、レストランで予約してもらったオールド・インペリアル・バーへ。このバーは、フランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテルの面影を残している唯一の場所。↓の写真は公式Webから拝借。ホテルのバーというと落ち着いて静かというイメージだけれど、とてもにぎわって活気がありビックリ。ロンドンパブのような雰囲気も。フランク・ロイド・ライトを思いながら1杯飲んで終了。トムコリンズとても満足の一夜でした。とりあえず、これでしばらくグランメゾンともおさらば。こんど訪問できるときが待ち遠しい。春は京都の和食巡りかな。気が向いたら投票お願いします→
2008.03.07
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ワイン編に続き料理編。料理は、みんなアラカルトで注文。わたしが頼んだのは次の料理。・カナダ セントローレンス湾産 オマール海老のサラダ, 冬の野菜(根セロリ, フェンネル, フルーツトマト, 蕪, 林檎, ・・・), ヨーグルトにエシャロットと胡桃を加えたソース, プーリア州の若いオリーブの実のオイル・シャラン鴨のローストほかにもアミューズ、フロマージュ、デセール、カフェ、プティフール。そういえば口直しはなかった。アラカルトで2皿だと口直しはないのかな。で、料理の印象は、過去の訪問のなかでは一番よいけれど、グランメゾンならばもう一押し欲しいところ。前菜は、盛りつけは美しいけれど、グランメゾンの料理と考えると力がない。たくさんの食材を使っているのに、どれも印象に残らない。ガツンとオマールを食べたい。メインは、鴨グループと子羊グループに分かれて、わたしはシャラン鴨を選択。しっかりソースを使った伝統的なスタイル。火の通し加減もよく深い味わい。付け合わせにはいろいろな野菜が添えられていて、これもなかなかよい。鴨といえば、先日訪問したル・ジュー・ドゥ・ラシエットが印象的。スタイルが違うので、どちらがよいかは好み次第だと思うけれど、いずれも素材の良さを感じる素晴らしいものだと感じた。でも、個人的にはラシエットのほうが好きかな。全体的にいえるのは、アラカルトならば、もう少しポーションを大きくして欲しいこと。皿によってはハーフポーションが設定されていたけれど、それでは2、3口サイズになってしまうのではないだろうか。鴨もオマールも、もう少し食べたかった。ワインが大量に残っているのに料理が無くなってしまった。でも女性陣は、お腹いっぱいと言ってました。本当かなあ。疑惑あり(笑)。もちろんデセールまで食べれば、お腹いっぱいなのだけれどね。モンブラン 友人が写真を撮りたいというので、ほかのお客さんがほとんど帰ってしまったこともありパチリ。夜遅くなり、みんな帰ったあとのダイニング最近の特別ワインセールは例外的なので考慮しないとしても、わかりやすいゴージャスな雰囲気と広々とした空間、比較的リーズナブルで充実したワインリスト、賛否両論のあったお店ではあるけれど、ユニークなお店を失ったのは惜しい。柴田ソムリエ時代のほうがサービス全体は洗練されていたと思うけれどね。とりあえず、閉店間際に2回も訪問できたことは幸運だと思うし、またそれにつきあってくれた友人たちにも感謝したい。もちろん、それを演出してもらった、シェフやソムリエ、スタッフにも感謝。グランメゾン巡りは、まだ続くのであった。気が向いたら投票お願いします→
2008.03.06
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最近は豪華飲食ざんまいで、罰が当たるんじゃないかと思っている今日このごろ。などと言いながら、また豪遊してしまいました。だって、この機会を逃したら「閉店しちゃうんだもん!」ッてことで許してください。3月7日に閉店を迎えるジョージアン・クラブ。2月に訪問したとき(そのときのブログ)「閉店まで、あと一回くらい行ってしまいそうである」とブログに書いたけれど、予想通りというか、確信的というか、もう一回行ってしまいました。今回はワインをたくさん飲むのだ!という意気込みのもと、5人での訪問となりました。らせん階段でダイニングに下りると、今回は8人掛けのセンターテーブル。テーブルにはヴェネツィアングラスのオブジェが飾られている。またシルバーの立派な燭台も豪華な内装にふさわしい。予約が取れないと聞いていたけれど、2テーブル空いていた(われわれは5人だったこともあり、予約を取るのは苦労した)。一番の目的は、豪華なワインをたくさん飲むこと、それと最後の見納めをすること。着席後、さっそくワインリストとの格闘になった。当初は5人で5本の予定だったけれど、魅力的なワインがありすぎて絞りきれず。結局6本になってしまった。今回は席に余裕があったことを思うと、あと1人くらい誘ってもよかったかも。まだ飲みたいワインがたくさんあったのだ。それにしてもワインの選択には悩む。1ヶ月前とは予想以上にリストが変わっていた。無くなっているのも結構あるし、逆に新たに登場しているのも相当あった。以下のことを総合的に考えながらセレクトしてみた。・いま飲んでおいしそうなもの・マーケットプライスと比較したときのお得感&入手困難度・ワインの予算総額・ソムリエのお薦め信頼関係が築けていないソムリエの場合、ソムリエのお薦めを無視してしまうこともあるのだけれど、島本ソムリエのお薦めはかなり的確。今回も助かりました。1996 Bollinger R.D.ボランジェ・エール・デーChampagne, France - 白辛口昨年zzz.santaさんに飲ませていただき、とても印象的なシャンパーニュ。あのボトルを基準とすると、より熟成感があり、少しよれているような感じもあるけれど、あのすばらしい記憶がなければフルボディのおいしいシャンパーニュ。NV Krugがリストから無くなっていたのは残念だけど、スターターとしては存在感十分。1993 Meursault 1er Cru Goutte d'Or(Arnaud Ente)ムルソー・プルミエ・クリュ グット・ドール(アルノー・アント)Bourgogne, France - 白辛口アントのファーストビンテージ。ほかのビンテージにしようと思っていたのだけれど、このビンテージをソムリエが強力に勧めるので選択。どうなんだろうと思いつつ飲んでみると、思っていた以上に若々しく、かっちりとしたミネラルと酸があり、それでいて熟成から来る香り高さもあって、かなり素晴らしい。ストラクチャの見事さはルロワをほうふつさせる。ルロワほどの凝縮感はないけれど、食事と合わせるのにはちょうど良い。恵まれないビンテージなのに、ファーストビンテージからこんなにレベルの高いワインを仕上げてくるとは驚き。今まで飲んだアントのなかではNo.1。アルノー・アントのグット・ドールを探す>1997 Vosne-Romanee Clos Goillotte(Prieure Roch)ヴォーヌ・ロマネ クロ・ゴワイヨット(プリューレ・ロック)Bourgogne, France - 赤辛口NSGクロ・デ・コルヴェ99と迷ったすえ、こちらもソムリエのお薦めにしたがってこちらに変更。うっとりしてしまう香り。恐ろしく香り高くて、透明感もあり、美しく熟成している。個人的には、隠し味的にぬか漬けが10%くらい入ってそうな香りだと思ったけれど、ほかのメンバーからは疑問の声。げっ。96の球体のような完璧さはないけれど、いま飲んで、ものすごく香りがよくて楽しめるワイン。最近熟成したロックを飲む機会が数回あったけれど、いずれも素晴らしい。96をもっと買っておけばよかった。 プリューレ ロック ニュイ サン ジョルジュ クロ デ コルヴェ [1997] 750mlちょっと高いけれど、このあたりに興味あり。1998 Ch.Lafleurシャトー・ラフルールPomerol, Bordeaux, France - 赤辛口若いことはわかっていたけれど、恐ろしくリーズナブルな価格だったため注文してしまいました。いい意味での軽いインキーさ。顔を埋めたくなるような、上質でふかふかのタオル。均等が取れ、上質のワインだけが持つ、密度はあるけれど重くない仕上がり。グレートビンテージの若いペトリュスを飲んだときのような「しまった感」は無いけれど、やはり若い。あと10年から20年後に飲んでみたい。[1998] シャトー・ラフルール 750ml[1998] Chateau Lafleur 750ml最安値でも8万円台。うーむ。1983 Ch.Lafite-Rothschildシャトー・ラフィット・ロートシルトPauillac, Bordeaux, France - 赤辛口1級シャトーも1本くらい注文したいと思いセレクト。ノーブル。1級筆頭の高貴さ。ラフルールと比べると、高いレベルの酸があり、熟成香も少々。まだしっかりとした酒質で、古酒の雰囲気はないのだけれど、もちろんおいしい。10年後に飲んでみたい。[1983] シャトー・ラフィット・ロートシルト 750ml[1983] Chateau Lafit...最安値でも10万円オーバー。ここまでだとは...1995 Chateauneuf-du-Pape Cuvee Marie Beurrie(Henri Bonneau)シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・マリー・ブーリエ(アンリ・ボノー)Cotes-du-Rhone, France - 赤辛口92のセレスタンにしようと思ったら、ソムリエがこちらの方が良いというので変更。一口飲んだときには「強すぎる」と思ったけれど、抜栓して時間がたつと本領発揮。グルナッシュとは思えない洗練。いいビンテージならではのパワー。暴力的ではないのに、目の詰まった恐るべき密度感。東洋系スパイスの香り。量が減っても落ちない香りのボリューム。恐るべき持続力は、年初に飲んだシュヴァル・ブラン53を思わせる。選んだことに後悔はしていないけれど、久しぶりにセレスタンの92も飲んでみたかった。アンリ・ボノー シャトー・ヌフ・デュ・パプ・マリー・ブーリエ[1995]750mlいま飲むなら、デカンタージュして、時間をかけてじっくり飲んでみて。熟成させたら、もっとすごくなりますぜ。でも、いま飲むなら個人的には97キュヴェ・マリー・ブリエかな。まとめどれが好きかは、人によって分かれた。その中でもボノーとロックは、かなりの支持を集めていたと思う。個人的には、それぞれ異なるキャラクターと熟成具合で甲乙つけがたい。それでも強いて選べば、アント、ロック、ボノーか。料理編に続く。気が向いたら投票お願いします→
2008.03.05
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先日は満席で入れなかったので、リベンジマッチとばかり、行きつけのワインバー「カーヴ・デ・ヴィーニュ(Cave des Vignes)」(東銀座)を訪問した。ワインは「安い系でおいしい系」と、なんだかわからないようなリクエストでセレクトしてもらった。2005 Montlouis Sur Loire Clos du Breuil(Francois Chidaine)モンルイ・シュール・ロワール クロ・デュ・ブレイユ(フランソワ・シデーヌ)Loire, France - 白辛口2年くらい前にLes Tuffeauxを飲んで、中途半端な甘さにイマイチと思っていたワイン。でも、ソムリエが「今日のグラスワインにも出しているし、おいしいですよ」と言うので注文。シデーヌは、モンルイの中では注目されている自然派の造り手。シュナン・ブラン100%。以前飲んだLes Tuffeauxもそうだけれど重量級のボトル。複雑で少し甘めの香り。飲んでみると、そこそこふくよかなボディできれいな造り。アフターは、少しだけ甘めに仕上がる。中途半端な甘さは得意じゃないのだけれど、これはストライクゾーン。あとで調べてみるとLes Tuffeauxはドゥミ・セックらしい。フランソワ・シデーヌのワインを探す>2005 Arbois Pupillin Trousseau le Garde Corps (Philippe Bornard)アルボワ・ピュピヤン トゥルソー”ル・ガルド・コー”(フィリップ・ボールナール)Jura, France - 赤辛口次に登場したのが蝋封の自然派っぽいボトル。ボールナールについては、MORISAWAのあおりっぽいページが詳しい。簡単に説明するとアルボワでトップクラスの生産者オーヴェルノワで修行していた、自然派の生産者。ちなみにオーヴェルノワのワインは、とっても薄くて不安になるけれど、しっかりうまみが乗って不思議なおいしさのあるワイン。その中でもプールサールはピノ・ノワールのようでお勧め。アルボワ・ピュピヤン プルサール[2002] ドメーヌ・ピエール・オ...で、こちらのボールナール。名前しか知らないようなブドウ品種トゥルソー100%。ピノ・ノワールほどの鋭さはないのだけれど透明感があり、リーズナブルなコート・デュ・ローヌのような雰囲気もある。きれいでゆるさもなく、料理と合わせて飲むにはおいしいワイン。オーヴェルノワは熟成させると面白いので、こちらも、もう少し熟成させたものを飲んでみたい。牛のタルタル? しっかり肉の味がしておいしいタルタル牡蠣のキッシュ これを食べるのは2度目だけれど相変わらず絶品。茶碗蒸しのようなプルルンとした食感と、しっかり味のついた牡蠣のコントラスト。すっぽんのリゾット顔なじみなので星はつけないけれど、ワインバーの最高峰の一軒だと勝手に思ってます。それに、ここよりおいしいフレンチも、あんまり無いと思う。もちろん高額店は別ね。気が向いたら投票お願いします→
2008.03.01
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三宿で評判のブラッスリー(フランス風飲み屋?)、ブラッスリー・ドゥ・クワンを訪問した。場所は、池尻大橋と三元茶屋の中間地点、三宿交差点の松屋の4F。店内はテーブルとカウンターで30席程度。広さのわりには十分席間が取ってあり、照明は薄暗く、落ち着いた大人の雰囲気。定番メニューは印刷してあり、その時々のメニューは黒板に書かれている。プチオードブルは一律\420で、スペインバルのタパスのように提供される。そのほか前菜やメインは、ビストロ風のものが用意されており\1,000から\2,000が中心。ブラッスリー(飲み屋)のためか、1人1皿というよりは、1皿をシェアするのが一般的のようだ。ポーションは中くらい。1人でも食べきれる量だけれど、3,4人でシェアすることも可能。今回は、プチ・オードブルを数品と、あとは以下の料理を注文。それと写真はないけど、自家製のパンは絶品。お試しあれ。馬肉のタルタル 3種のマヨネーズ定番メニューは印刷したもの、その時々のメニューは黒板で。ネギのグラタン かなり食べたあとですみません鴨のコンフィえぞ鹿の厚切りロースト カシス・ソースno photoブラッスリーなのでドリンクメニューは豊富。ワイン以外にも、ビールやハードリカー、カクテルなどもある。ワインリストは\3,500が数種類、\4,500が数種類、あとは\10,000程度まで。低価格のものが厚く揃っている。だいたい小売りで\1,000のワインが\3,500、\1,500のワインが\4,500。もっと高価格のものは、利幅が小さくなっていると思うけど、詳しくリストを見なかったので不明。NV Oriol Rossell Brut Roseオリオール・ロッセール ブリュット・ロゼChili - ロゼ泡辛口安ウマ、スパークリングと評判のオリオール・ロッセール。個人的には、これのリゼルヴァ(↓)が好きで以前はケース買いしていた時期もある。オリオール ロッセールグラン レゼルヴァブリュット ナチュール NVカバのロゼが好きでないのと、上記の理由で白泡がよかったのだけれど、ロゼしかリストされていなかったので、こちらを注文。すっきりさわやか系スパークリング。ロゼっぽいキュートさはあまりなく、しっかりした辛口。スターターには悪くない。それにしてもカバのロゼって、薄い赤みたいに濃い色しているんだよね。ロゼはピンク色希望。200? Cotes du Rhone(Terra Vitis)コート・デュ・ローヌ(テラ・ヴィティス)Cotes-du-Rhone, France - 赤辛口リーズナブルな料理の店ということで、ワインリストも高額なページには目がいかず、\3,500のものからセレクト。こちらは相当飲み込んでいるテラ・ヴィティス。柔らかくてキュートでチャーミング。この価格帯ではお気に入りの一本。2006? Cono Sur Cabernet Sauvignonコノ・スル カベルネ・ソーヴィニョンChili - 赤辛口フランスワインにしようと思ったけれど、テラ・ヴィティスの次ならということで、勧められたのがこれ。コノ・スルの上のクラスはよい印象があるので迷わず注文。ところが飲んでみると、個人的には苦手なタイプ。この価格帯としては、しっかりとしたボディはあるのだけれど、オークチップで樽香をつけたような、異質感のある樽香。また荒いタンニンも目立つ。\3,500ならば、せめて一つ上のレゼルバを出して欲しいところ。まとめ:今回は3人で、上記の料理(前菜2、メイン2)とワイン3本、プチ・オードブル数種と、パンを数個食べて1人\7,000くらい。料理は、ブラッスリーとしてはしっかりしている。また注文ごとに焼き上げる自家製パンはとてもおいしい。雰囲気がよいので、ちょっとしたワインバーのよう。ラストオーダーが25:30なのも使いやすいし、ちょっと小腹が空いたときに1人で行っても違和感はない。またギャルソンの適度なサービスも心地よい。ということで料理と雰囲気、ワイン以外のお酒を中心に考えれば、なかなかよい店。とはいえ、ワイン飲みとしてはプラスとマイナスがある。プラス面はリーズナブルな価格帯をしっかり揃えていること。マイナス面は、ワインの質(価格)で、小売りプラス\2,000くらいの価格設定だとうれしい。実売価格がどうかは別として、ブラインドで飲んで価格なりの満足が得られるワインリストにして欲しい。星5つが最高。総合評価:★★★(あと+を1つは保留)味 :★★★サービス:★★★+雰囲気 :★★★★コストパフォーマンス:★★★価格帯 :夜:\3,500∼\8,0000---ブラッスリー・ドゥ・クワン(Brasserie du Coin)東京都世田谷区池尻3-30-10三旺ビル4F03-5481-5218http://ducoin.jp/18時-25時30分(ラストオーダー)定休日:毎週水曜日気が向いたら投票お願いします→
2008.02.29
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ワインを1本飲んで1万円以下で収まるお店が欲しいと思っている今日このごろ。新規開拓のため、ネットで評判の良かったシャポン・ファンを訪問した。このお店を知ったのは[渋谷&恵比寿]ランチ・ジャーナルというブログ。ランチではあるけれど激賞。ランチ評価とディナー評価は一致しないと思っているのだけれど、あまりの激賞ぶりにYahooグルメや食べログ.comなどを見てみると、おおむね好評のようだ。また渋谷駅から外れた場所にあるというのも、ひょっとしてと期待するのだった。場所はセルリアンタワーやインフォスタワーのさらに奥で、今は無き名店シェ・パルメから先に行ったところにある。1Fはカフェで2Fがレストランフロアになっている。20席程度の広さで、天井は吹き抜けのように高くなっている。全体的に白で統一されていて心地よい。テーブルには布製のクロスが2枚重ねになっている。カトラリーは国内製であるけれど、とても立派なもの。食器類は普通。当日は金曜ということもあって満席だった。コースは、約\3,800と\5,000が主体で(いずれも消費税・サービス料込み)、ほかにもシェフのお任せコースがあるようだ。今回は初めてということで一番安いコースを注文。サービスは、マダムらしき女性と若いギャルソンの2名。丁寧ではあるけど何かぎこちない。とくに若いギャルソンのワインを注ぐ姿は少々危なっかしい。ホタテ貝のカルパッチョとキノコのゼリー寄せ有機マッシュルームのクリームスープほろほろ鳥のグリル、付け合わせはワイルドライスetcほかにコーヒーサービス料・消費税抜きで\3,400のコースと考えると仕方ない部分もあるけれど、いたって普通で、とくに光るところもない。またポーションも小さめで女性向けサイズ。女性が多いお店なので、そうしているのか。ワインの価格帯は、\3,800∼\9,000くらい。どこのレンジが充実しているということはなく、段階的に赤白それぞれ10∼15種類くらいがリストされている。フランス産が主体だけれど、ニューワールドも少々。値付けは小売りの2倍程度。グラスワインは赤白1種類ずつ。個人的な意見を言えば、このクラスのお店としては高め。また一番安いコースが\3,800くらいなのだから、その前後の価格帯を充実して欲しい。でも\400違いくらいの段階的な品揃えのため、\5,000未満の選択肢は少ない。コースの値段や立地を考えれば、\3,000から\4,000のレンジを集中的に揃えして欲しい。またこのクラスの店で、小売りの2倍程度にしている\9,000のワインを頼もうとは思わない。高価なものは、小売りプラス\2,000くらいにして欲しいものだ。注文したワインは以下の2本。NV Cremant d'Alsace Brut(Pierre Sparr)クレマン・ダルザス・ブリュット(ピエール・スパー)Alsace, France - 白泡辛口さわやかでくせがないクレマン。スターターとしては良いのではないでしょうか。2002 Homestead Cabernet Merlot(Goundrey)ホームステッド・カベルネ・メルロー(ゴンドレイ)Western Australia, Australia - 赤辛口赤で一番安かったワイン。\5000のクリュブルジョアのボルドー(名称失念)と悩んだ末、マダムの「みなさんに評判いいですよ。昔はフランス産のものを使っていたのだけれど、これに替えました」という言葉でこれに決定。それに甘くないって言ってたし。で、これは当たり。柔らかなミドルボディーで、果実味も中くらい。一部のオーストラリアにあるアメリカンオーク臭さや甘みはなく、とても飲みやすい。まとめ:たった1回の訪問で評価できないことはわかっているけれど、ひょっとしてという期待が大きかっただけに失望も大きい。料理がすごいとか、ワインが安いとか、何か特徴が欲しいところ。サービスもぎこちなかったしね。良い点を挙げるとすれば、天井が高く小ぎれいな雰囲気で、フレンチとしては敷居が高くないところ。近所に勤めている、もしくは住んでいる人―――そしてアルコールをあまり飲まない女性―――にとっては選択肢としてあるだろう。最後にもう一点直して欲しいところはメニューの価格表記。料理の価格は、サービス料(6%)と消費税を含んだ表記になっているのに、ワインリストはサービス料、消費税抜きの表記になっている。これは紛らわしいし、現在は税込み表示のハズ。このことからもフレンチ慣れしていないお客が多いことがわかるし、ワインをあまり頼んでいないこともわかる。したがって、料理は消費税込み価格を主にして、ついでにサービス料込み価格も併記。ワインは消費税込み価格で、どこかにサービス料が別途かかることを注意書きするのがよいと思う。★3つが普通で、★5つが満点。総合評価:★★味 :★★(また食べに来たいという訴求力に欠ける)サービス:★★(ぎこちない)雰囲気 :★★★コストパフォーマンス:★★(ワインが高い)気が向いたら投票お願いします→
2008.02.22
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ワインが安くて、料理もおいしいとの評判の八丁堀"maru"に行ってきた。ここは酒屋が経営しているお店で、フロアごとにスタイルが異なる。1Fはスタンディングバー、2Fはスペイン風バル、3Fはビストロ&鉄板焼き。今回は3Fに訪問した。オトコR30列伝で紹介されたオーナーのインタビュー火曜日だというのに店内は満席。活気に満ちている。陳列されているワインの値段+\500で飲めるワインリストはないのでソムリエと相談して決定。飲むとは思っていたけれど、みなさん飲み過ぎです。まあ、ペースの先頭を切っていたわたしが言うのもなんですけどね(笑)。NV Pol Roger Extra Cuvee de Reserveポル・ロジェ エクストラ・キュヴェ・ド・リザーヴChampagne, France - 白泡辛口泡が細かくて、酒質のバランスがよい。ポル・ロジェって、こんなおいしかったっけ。でも、これはNVだけれどスタンダードなキュヴェじゃないので、この種類がおいしいのか?2006 Chabris 1er Cru Fourchaume(Dampt-Dupas)シャブリ・プルミエ・クリュ フルショーム(ダンプ・デュパ)Bourgogne, France - 白辛口石灰、ミネラル。06だけれど、今飲んでそこそこおいしい。2006 V.d.T La Lune(Sansonniere)ラ・リュンヌ(サンソニエール)Loire, France - 白中辛口サンソニエール・テースト。ふっくらとしたボディーで、アフターには少し甘みが残る。中途半端なフランスの甘口は苦手なのだけれど、これはそれほど甘くないこともあり、大丈夫だった。みんなの人気もなかなか高い。2003 Meursault Les Grands Charrons(Pascal Prunier-Bonheur)ムルソー レ・グラン・シャロン(パスカル・プルニエ・ボナール)Bourgogne, France - 白辛口がっちりとした樽香。03らしいゆるさはなく普通に楽しめる。ただし個人的には、もう少し樽香がなじむまで数年寝かせたい。2006 Cotes de Provence Rose Chateau d'Esclans(Domaines Sacha Lichine)コート・ド・プロヴァンス ロゼ シャトー・デスクラン(サシャ・リシーヌ)Provence, France - ロゼ辛口白が飲みたい派と赤が飲みたい派の中間点をとってロゼをチョイス。プロヴァンスのロゼでおいしいと思うことは少ないのだけれど、これはおいしい。ロゼらしキュートさがあって、酸もしっかりしているし、アフターにキレがある。まあ、お値段も4千円台なのだけどね。プロヴァンスのロゼといったらタンピエとシャトー・シモーヌ。とくにシャトー・シモーヌは高いけれど、ロゼの概念を覆す傑作だと思う。とくに熟成したヤツね。2001 Saumur Champigny V.V(Beauregard)ソミュール・シャンピニー V.V(ボールガール)Loire, France - 赤辛口ロワールの赤が好きなので注文してしまった。カベルネ・フランとしては青っぽさが少なく、だれにでも受けいられそう。凝縮感もあるほう。2000 Langhe Nebbiolo Il Favot(Aldo Conterno)ランゲ・ネッビオーロ イル・ファヴォット(アルド・コンテルノ)Piemonte, Italia - 赤辛口このあたりになると役者が違う。さすがコンテルノ。凛としたたたずまい。今は少し熟成した飲みごろでアフターも長い。2003 Pago la Jara(Telmo Rodriguez)パゴ・ラ・ハラ(テルモ・ロドリゲス)Toro, Spain - 赤辛口こちらは一転パワー系。"g"のラベルはガーゴを思い出すけれど、これは違うキュヴェ。濃いながらも品位があると思ったら、けっこう高いのねん。1997 Ch.Lynch-Moussasシャトー・ランシュ・ムーサPauillac, Bordeaux, France - 赤辛口赤の締めはランシュ・ムーサ。2000年以降のビンテージがほとんどのなか、97がぽつりと置いてあったのを発見。97、98のボルドー左岸とは相性がよいので迷わず注文。格付けシャトーでありながら注目されることのないランシュ・ムーサだけれど、以前96年を飲んでからは好き。で、予想通り当たり。ほどよく熟成してしなやか。弱いビンテージだけに青さもあるけれど、個人的には嫌じゃない。余韻も長い。渋いシャトーなので、楽天でもまだ5千円以内で売ってます2006 MR (Telmo Rodriguez)エメ・エレ(テルモ・ロドリゲス)Spain - 白甘口マスカットらしいはつらつとした甘さ。それほど濃厚ではなく、酸がしっかりしていて、軽快な甘口。以前飲んだ同じテルモのモリノ・レアルもよかったけれど、こちらも似たスタイルでストライクゾーン。モリノ・レアルよりも安いことを考えれば、こっちでいいかも。今日のなかで印象に残ったワインは、ポル・ロジェ、プロヴァンスのロゼ、コンテルノ、ランシュ・ムーサ、テルモの甘口かな。ほかのみんながどうだったのかはわからないけど。料理はアラカルトが基本だけれど、今回は常連さんの予約だったこともあり、\5,000でコースを組んでもらった。・スペイン産イベリコ豚ベジョータとイタリア・パロマ産プロシュート・ガーリックトースト・パテ・ド・カンパーニュ・ホタテのポワレ サラダ仕立て・三重県的矢産生牡蠣・青森産 天然ヒラメのカルパッチョ・ムール貝の白ワイン蒸し・薩摩軍鶏もも肉炭火焼き・宮崎産観音池ポークロースの炭火焼きマスタードソース・ハッシュ・ド・ビーフ・本日のデザートうぷぷ。食いしん坊がたくさんいたのに量が多すぎて食べ残してしまった。すみません。今回の2/3くらいでよかったかも。安いと評判のお店だけれど、8人で10本飲んで、これだけ食べれば会計も高くなってしまう。1人約\13,000なり。普通に飲んで食べれば1万円以内で収まるはず。1F/2Fだったらもっと安い。あと、この手の店としては珍しくグラスがしっかりしていて、リーデルやシュピゲラウの大ぶりのグラスで出してくれる。これは良い点。唯一、気になったのは店内のうるささ。繁盛していることもあるけれど、となりと話すのも大変な騒がしさはおぢさんにはつらい。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.19
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昨年訪問したレストランのなかでは、とても印象的だったル・ジュー・ドゥ・ラシエットを再び訪問してみた。ル・ジュー・ドゥ・ラシエット(Le jeu de l'assiette)は、オーグー・ドゥ・ジュール系のレストランで、多皿構成のモダン・フレンチ。店名の「ル・ジュー・ドゥ・ラシエット」は「皿の上の遊び」という意味。シェフは、パリのタイユヴァンなどで修行された下野シェフだ。料理はアラカルトもあるけれど、夜は9皿で\8,000と12皿で\12,000のコース料理がメイン。今回は、食べたい料理が多かった\12,000のコースを注文。クワイとトリュフのクロケット アツアツでおいしい。フルーツトマト、苺、パルメザンのセルクラージュ柚子の香りのラパンで包んだフォアグラ 3種の林檎の食感と共に お店のスペシャリテ。おいしいのだけれど、印象に残すためにも、もうちょっとボリュームがあったほうがよいかも。越前モサエビ 3つの白いタピ 低温で少しだけ火を通したエビを3種類のソースで食べる。生好きの日本人にとっては少々物足りない。でもカラリと揚げた頭はおいしい。コンソメオニオングラタンスープ 皿のまわりのパルミジャーノなどをスープに混ぜて食べると、オニオングラタンスープのように感じる。面白いアイデア。フィッシュ アンド チップス白子のポッシェ エピスのムース薔薇のグラニテ となりのテーブルの方々はよろこんでいたけれど、個人的にはもう少し香りを抑えた方が好み。マダムビュルゴーのシャラン鴨のロティ 白と赤のソース 火入れが絶妙。今日イチの素晴らしさ。今まで食べた鴨のなかでもトップクラスで、記憶に残る一品。うまい。フロマージュ 食べかけなのと黒いものがあるのでおいしいそうに見えないけれど、いずれもおいしい。とくにモンドールは今年一番。金柑ソーダレモンのギモーウヴァローナ デギュスタシオン (41%, 56%, 70%) カカオ比率の異なるチョコレートムースを異なる付け合わせで食べる。70%のはラム酒をかけて食べるのだけれど、これが堪らない。うまぁ。細かいところに注文がないわけじゃないけれど、期待にたがわぬ素晴らしさだった。一つリクエストがあるとすれば、鴨は十分な大きさだったので、前半のほうでも一品、もう少し大きなポーションで出しても良いかもしれない。このようなモダンフレンチは好みのわかれる料理だと思うけれど、個人的には好きだ。まあ、なりたのようなガッツリ系も好きなのだけれどね(笑)。モダンフレンチの楽しみ方で思い出したのはモダンアートとの共通点。個人的にはモダンアートはあまり得意ではなく、ポンピドーのような著名な美術館に行ってもげっそりすることが多い。とはいえ全部が嫌いではなく、好きなものもある。また自分なりのモダンアートを楽しむこつは「理屈で考えるのじゃなく、何か面白いな」と思うこと。を習得してからは、さらに好きなものが増えた。モダンフレンチでも同じことがいえるかもしれない。お勧めは\12,000のコース。ワインについて:ワインの中心価格帯は\7,000から\20,000。NVシャンパーニュと一部の高額ワインにはリーズナブルなものはあるけれど、全体的には小売りの2倍強。ブルゴーニュとシャンパーニュは充実していて、次にボルドー。その他のマイナー地域も少しずつ揃えている。新しい店なので仕方ない部分もあるけれど、もう少しブルゴーニュが安いとうれしい。飲んだワインは以下のとおり。NVのシャンパーニュは、その多くが一律\8,400と良心的な値付けだったので迷わず注文。NV Guy Charlemagne Blanc de Blancs Reserve Brutギィ・シャルルマーニュ ブラン・ド・ブラン レゼルヴ・ブリュットLe Mesnil-sur-Oger, Champagne, France - 白泡辛口何回も飲んでいるワインだけど、Le Mesnil-sur-Ogerらしい酸の高さ、純度の高さ、あらためて自分のストライクゾーンであることを実感。上のプレステージよりも、こちらのほうが安定しているかもしれない。酸っぱいのが苦手な人には勧めないけれど、お勧めのRM。ギィ・シャルルマーニュのシャンパーニュを探す>2001 Nuits-Saint-Georges(Jerome Chezeaux)ニュイ・サン・ジョルジュ(ジェローム・シェゾー)Bourgogne, France - 赤辛口1万円以内で探したところ、なかなかこれというものが見つからない。知らない造り手のものが多く、かなり苦戦しながらソムリエと相談して選んだのがこれ。まったく知らない造り手だったので不安だったけれど、これはアタリ。ニュイ・サンジョルジュらしい土っぽさはありながらも、やぼったくなく、酸はしっかりあり透明感もある。今は少し落ち着いた飲みごろ。満足の一夜でした。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.17
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ちょっと前の話なのだけれど、友人に誘われ、酒井一之シェフの「たべたべ会」に参加してきた。酒井シェフのことは知らなかったのだけれど、昔から有名のようで、数年前まで赤坂のビストロ・パラザでシェフをやっていたとのこと。シェフの個人サイトもある。酒井一之シェフの公式サイト今回は久しぶりに現役復帰し、神保町の学士会館にある「ラタン」のシェフに就任したという記念のパーティである。そういえば以前、白山にあったラ・ベル・ド・ジュールの深津シェフも店をたたんでから少しだけ「ラタン」にいたことがある。ラ・ベル・ド・ジュール時代の深津シェフの料理は、友人の評判も高く、いつかは行こうと思っているうちに閉店してしまった。「ラタン」にいるとうわさを聞いてから、行かなくてはと思っていたところ、気づいたら辞めてしまった。さっさとラ・ベル・ド・ジュールに行っておけば良かった。で、本題はこちらのパーティー。常連のかたを中心に予想以上の人出。何十年もやっている会のようで、今まで百回以上(数百回?)やっていると幹事の方が言っていた。さすが学士会館。歴史のある建物だけに重厚感がある。今回は立食形式で、いろいろなものが提供された。立食では、その店の実力を計れないけれど、十分おいしくいただきました。・フォアグラのフラン(?)・オニオングラタンスープ・スモークサーモン、オマール、etc・生牡蠣・ブイヤベース・ローストビーフ・パルミジャーノパスタetc。もっと大量にあったけれど失念。ワインは、レ・フィエフ・ド・ラグランジュ04とアンリ・ブルジョワのサンセール。ラグランジュは思ったより開いていて飲みごろ。レ・フィエフ・ド・ラグランジュ [2004]年(サンジュリアンAOC メドック格付第3級 2nd)お値...フルボトルの最安値は2,919円。昔のファーストの値段を知っていると高いと思うけれど、飲みごろ感を考えれば、それほど悪くない選択。このパーティに参加して驚いたのは人脈と根強いファンの多さ。元NHKの磯村さんがあいさつしたのは少し驚いたし、また久しぶりに現役復帰したわりにはたくさんの常連さんが駆けつけてシェフとあいさつしていた。フレンチ最前線から見ると、オールドファッションな感じは否めない酒井さんではあるけれど、これだけのファンは財産だと思う。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.04
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昨年末から続くグランメゾン紀行(トゥールダルジャン訪問時のブログ)。西麻布のザ・ジョージアン・クラブがひらまつグループに売却されるというニュースを聞き、最後の記念にと久しぶりに訪問することにした。↓のプレスリリースを見ると、5月には「オーベルジュ・ド・リル トーキョー」として再出発するらしい。・ひらまつのプレスリリースザ・ジョージアン・クラブについては賛否両論あるけれど、独特の雰囲気と、グランメゾンとしては格安のワインリストは嫌いではない。一時代を築いたお店がなくなっていくと思うと、何かさびしい。10年ぶりではないけれど、それに近いくらい久しぶりなので、昔の記憶とだいぶ違う。こんなファザードだったっけ。記憶なんて怪しいものである。ウエイティングスペースには薪をくべた暖炉があり暖かい。なんとなく黒っぽい印象だったのだけれど、これもわたしの記憶違いっぽい。唯一たしかな違いは、ウエイティングスペースでお酒が飲めなくなったこと。昔はオリーブをかじりながらシャンパーニュを飲んだことを覚えている。ダイニングの様子は昔と変わらないけれど、昔と比べるとだいぶ明るくなったような気がする。それでも、この手のお店のなかでは暗いほうだと思うけれどね。昔はレストランとは思えないほど暗かった(ような気がする)。辞書のようなワインリストも、以前と比べるとだいぶ薄くなっている。以前はローヌやニューワールドもあったと思うけれど、現在はシャンパーニュとブルゴーニュ、ボルドーのみ。そのほかの地方は無いも同然。リストを眺めているとラモネのモンラッシェ97を発見。もちろんシャサーニュやピュリニーではなく、何もつかない「モンラッシェ」。ソムリエからは、酸化のニュアンスがあるので勧めないと言われたのだけれど、制止を振り切って強引に注文。うーむ。97年としては酸化が進んでいるし、熱の影響も少々。飲めないわけじゃないけれど、ラモネのモンラッシェと思うと残念な状態。するとソムリエからボトルチェンジいいですよ、とやさしいコメント。強引に注文しただけに気が引けるけれど、1999 Chevalier-Montrachet(Domaine Leflaive)シュヴァリエ・モンラッシェ(ドメーヌ・ルフレーヴ)に変更。印象度で言うとCharさんに飲ませていただいた96クラヴァイヨンにはかなわないけれど、エレガンスがあり、これもゴマ風味。しょっぱいほどのミネラルがあり、無くなる寸前にはそうとう良くなった。古いヤツはほとんど見かけないので、04でも買って10年以上寝かせてください。[2004] シュヴァリエ・モンラッシェ 750ml/ルフレーヴ 31,500 円赤は、2002 Vosne-Romanee 1er Cru Les Beaux Monts(Domaine Leroy)ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・ボーモン(ドメーヌ・ルロワ)に決定。ドメーヌ・ルロワを連日飲んでしまうとは。まだ若いけれど、現時点でけっこう開いていて全然飲めてしまう。しっかり凝縮感があり、ストラクチャーの見事さは、さすがマダムといった印象。とはいえ、現時点でこんなにおいしくて、将来のどのくらい熟成するのかは不明。ボーヌ ロマネ レ ボーモン 2000 40,425 円最安値は00が4万円。新しいビンテージを考えれば十分安いか。料理は\17,000のコース。アミューズ:カリフラワーのムースタスマニア島産 フレッシュサーモンのグリエ,アボカドのグァカモーレとクーリー, セヴルーガキャビア, 鮑とトマトのキューブ,ラングスティーヌのマリネ, 柑橘類のドレッシング本日入荷の鮮魚をその日の調理スタイルでペルノー酒とライムで香りを付けたグラニテ北海道産 蝦夷(えぞ)鹿(しか)ロースのロティ6種類のペッパー風味, パルメザンを加えたポレンタ,薩摩芋のポワレ, 茸のフリカッセ添え,シャテーニュのクリームとポワブラードソースあとはフロマージュとデセールのワゴンサービス。もともとグランメゾンとしては「料理はイマイチ」との定評があるお店だけに期待はしていなかったけれど、予想通りの仕上がり。グランメゾンとなると、何かスペシャルなsomethingを期待してしまうけど、いたって普通。恐ろしくペルノーの効いたグラニテは、口直しとしては強すぎ。とはいえ、フロマージュとデセールのワゴンは楽しい。リーズナブルなレストランでは、コンディションの良いフロマージュを食べるのは難しいので、こういうところはグランメゾンの良いところ。現時点では、料理の魅力は感じないけれど、異常にリーズナブルなワインリストは魅力的。閉店まで、あと一回くらい行ってしまいそうである。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.02
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最近、優秀でリーズナブルなビストロがヒートアップしている代々木・代々木上原界隈。その中の一つ「ビストロ・ダルテミス」に行ってきた。ここも予約が取れない人気店。明治通りの北参道交差点、首都高の高架脇にある。お店は、40人以上は入れそうな広さ。サービスもキッチンも数名ずついて、忙しそうに働いている。典型的なビストロ料理を主体に、多少凝った料理もあり、メニュー数はこのクラスのお店としては多い方。印刷された定番メニュー以外にも、黒板にはその時々のお勧め料理が載っている。\1,000から\2,000くらいが主体。ワインは\3,000から\15,000くらいで、充実しているのが\5,000から\10,000の範囲。値付けは2倍程度。豚のリエットパテ・ド・カンパーニュトリップと野菜の煮込みシュークルート定番料理はいずれも大きめ。パテ・ド・カンパーニュは子供のサンダルくらいはありそうだし、シュークルートは大きめの器にたっぷり。2人で、3皿ないし4皿で十分満足のいく量だと思う。豚肉系が得意料理ということで注文したけれど、わたしにとっては全体的にオイリーかな...、他の料理は違うかもしれないけれど。そして、きめの細かいパンは好印象。別料金だと思うけどお勧め。2005 Cotes du Roussillon Bila-Haut(M.Chapoutier)コート・デュ・ルーション ビラ・オー(シャプティエ)シャプティエの安ウマワイン。どうこうコメントするワインではないけれど、家飲み&低価格ビストロにはよいのではないでしょうか。値付けは、もうちょい安いとうれしい。ビラ・オー・コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ/シャプティエ注文するワインにもよるけれど、1人1本飲んで食べて\6,000から\8,000くらい。1人1本飲まない人はもっと安く上がる。そして24:00ラスト・オーダーというのは使い勝手がよい。夜遅く来て、少し飲んで帰るという人も多いようだ。またサービスも心地よい。リクエストがあるとすれば、\5,000以下のワインをもっと充実して欲しいこと。個人的には、5人以上のときや、夜遅いときにまた来てみたい。代々木といえば「なりた」だけれど、どちらが好きかと聞かれれば「なりた」かな。料理も好きだし、なりたは\5,000以下のワインが充実しているんだよね。---ビストロ・ダルテミス東京都渋谷区千駄ヶ谷4-5-11 ビクトリアプラザ1F03-5770-715518:00~24:00(L.O)気が向いたら投票お願いします→
2007.12.21
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初日の夕食は、春吉の「うわのそら」。天神からも徒歩十分くらい。ワインも飲める和食ということで探し当てました。実際に訪問してみると、日本酒をメインとした、ちょっとおしゃれな和風居酒屋。入り口横には小さなウォークインセラーもあり、自然派を中心に数十種類揃っています。料理はアラカルトもあるけれど、初めてなので\3,800のコースを注文。・鰆(さわら)のみぞれ出汁浸し・刺身盛り合わせ・牡蛎真丈包み揚げ・寒ブリの照り焼き・牛モツ(丸腸)の味噌煮込み・ズワイガニと水菜のおひたし・天ぷら(サツマイモ、シシトウ、ホタテ、白身魚)・渡辺バークシャー牧場の黒豚ロースもろみ焼きあぶり(これは追加注文)・炙り鯖 生姜味噌ご飯、味噌汁、香の物・ほうじ茶豆乳むーす、りんごのコンポート添へ値段的にも質的にも京都の割烹などとは比較できないけれど、雰囲気もよく、なかなか楽しいお店でした。一番印象に残ったのは「牛モツの味噌煮込み」。東京人にとってはビックリのおいしさ。さすがモツの本場。もう一つビックリしたのは日本酒のおいしさ。「今日のゴリ押し日本酒」というのを紹介していて、一人一杯限定だけれど、たった\300で飲めます。これが素晴らしい! 久しぶりに日本酒で驚いた。料理と日本酒がセットになったコースもあるので、それもいいなあ。飲んだワインはこれ。ワインリストはなく、好みを伝えて持ってきてもらうか、セラーから自分で持ってくるシステムになっている。当然わたしはセラーに突入し、自分でセレクトしてきました。2000 Alsace Edelzwicker(Gerard Schuller)アルザス・エデルツヴィッカー(ジェラール・シュレール)一般的に複数品種ブレンドのエデルツヴィッカーだけれど、シュレールは単一との情報。でもリースリングやゲヴュルツと情報が安定しないので詳細は不明。味わい的にはゲヴュルツっぽいけれど、一部ゲヴュルツに見られるような派手さはなく、和食と合わせられる範囲。ちょっと古いビンテージということもあって、落ち着きがあっておいしい。シュレールのエデルツヴィッカーを探す>2006 Bourogne Rouge(Louis Chenu)ブルゴーニュ・ルージュ(ルイ・シュニュ)2006年のニューリリース品。シュニュらしい透明感。今回のような和食には、こういうピノはよく合う。先日、とある居酒屋で樽香バリバリのチリカベを飲んで、あまりのミスマッチぶりに驚いたけれど、和食系のお店にはこういうワインがうれしい。ルイ・シュニュのブルゴーニュ・ルージュを探す>Part5へ続く。Part3へ戻る。気が向いたら投票お願いします→
2007.12.18
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発売日からちょっと時間がたってしまったけれど、ピクサーの「レミーのおいしいレストラン」を紹介したい。あらすじは公式サイトなどを見ていただくとして、簡単に説明すると伝説的な料理人の隠し子が―――ただし料理経験無し―――天才的な味覚を持つネズミ(レミー)と協力してレストランを復活、そしてみんなをよろこばせる料理を作っていく物語。レミーのおいしいレストラン大人がふつうに見ても楽しめるし、じっくり見るとレストランのあり方として意味深な部分も多い。とくに印象に残ったのは、辛口のレストラン批評家が自戒を込めて言う次のセリフだ。評論家というのは気楽な稼業だ。危険を冒すこともなく、料理人たちの必死の努力の結晶に審判を下すだけでいい。辛口な評論は、書くのも読むのも楽しいし商売になる。だが評論家には苦々しい真実がつきまとう。たとえ評論家にこき下ろされ三流品と呼ばれたとしても、料理自体のほうが評論より意味がある。しかし、ときに評論家も冒険する。その冒険とは新しい才能を見つけ守ることだ。世間は、往々にして新しい才能や創造物に冷たい。新人には味方が必要だ。...辛口評論が幅をきかせている現在、その良さは認めつつも、評論のあり方を考えさせられるセリフだった。あと通常版にも入っている特典映像「監督と料理人のインタビュー」も必見!気が向いたら投票お願いします→
2007.12.13
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田園都市線沿線では評判の高いイタリアン「イル・ジョット」に行ってきた。場所は、駒沢公園のとなりで、駒沢大学駅から徒歩10分ほど。店内は、こぎれいで適度な明るさ。1人あたりの予算が\5,000~\10,000というためか、地元の大人が多く落ち着いた客層。夜のメニューはアラカルトのみ。メニューに載っている料理の種類はそれほど多くないが、日によって追加の料理がある。ホールはマダムが仕切っていて、とても丁寧な接客が目立つ。パスタは手打ちと乾麺あわせて10種類くらいあり、手打ちは麺のサンプルを持ってきて説明してくれる。この手の小さな店のマダムは、ときとして横柄と感じることも少なくないが、この店に関してはまったくそういう心配はない。またキッチンスタッフが手伝うこともあるが、いずれも心地よい接客。接客がいい店は居心地がいい。料理のシェアについて質問しようとしたところ、マダムのほうから先に、別々のお皿に分けて盛りつけられるものは初めからわけてキッチンから持ってくるし、そうでないものは取り皿をくれると説明があった。今回のなかでは、はたはたとパスタは1人前しか頼んでいないのに、はじめから別皿でサーブしてくれた。なかなか心憎いサービス。いつものことながらメニュー名は適当(笑)。鮮魚のカルパッチョ4種盛り美しい盛りつけが印象的。それと野菜がおいしい。野菜の味が濃い。特別契約した農家の野菜を使っているのか?はたはたのスモーク&グリル、本マグロのグリルフェットチーネのボロネーゼお店の看板メニュー。さすがのおいしさ。ポルチーニと地鶏のパスタ(ピチ)ポルチーニに引かれて注文。ピチという太めの短いパスタとポルチーニはマッチ。豚の炭火焼き骨付きの豚のグリル。何百グラムあったのかわからないけれど、かなりのボリューム。日本人だったら2人前以上。飲んだワインは以下のとおり。2006 Frascati Superiore(Poggio le Volpi)フラスカーティ・スペリオーレ(ポッジョ・レ・ヴォルピ)Lazio, Italia - 辛口白久しぶりのフラスカーティ。フラスカーティなんてシャバシャバだと思っていたのだけれど、これは香水のようなアロマティックさ。全然シャバシャバではありません。楽天での価格を調べたら千円台前半。もっと高いかと思った。お勧め。ポッジョ・レ・ヴォルピのワインを探す>200? Santagostino Baglio Soria Rosso(Firriato)サンタゴスティーノ・バリィオ・ソリア・ロッソ(フィリアート)Sicilia IGT, Italia - 辛口赤そこそこ飲み応えもあってお勧めなものと聞いて出てきたのがこれ。ボトルを見て思い出したのだけれど、今年の夏にも経験済み。でもそのときは酔っ払いすぎて、味の記憶はほとんど無し。あまり期待していなかったのだけれど、これが予想以上のおいしさ。イタリアらしい酸があってなめらか。またボディーの厚みも十分。前回こんなおいしかったっけ? ネロ・ダーボラとシラーのブレンド。今回のボトルに関しては、シラーの美しい部分がよく出たワイン。フィリアートのワインを探す>酒飲みとしては、もう少しワインの値付けが安いとうれしいけれど、地元で心地よいイタリアンに巡り会えたことに感謝。あと煮込み料理をメニューに追加してくれるとうれしい。---イル・ジョット(IL GiOTTO)03-3412-2547東京都世田谷区駒沢4-11-12[月~金] 18:00~22:30 [土・日・祝] 12:00~14:00 18:00~22:30定休日 火曜日気が向いたら投票お願いします→
2007.12.03
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嵐山をあとにして京都駅へ戻る。当初は適当にお茶して帰るつもりが、あらためて帰りの新幹線の時間を確認すると、かなり余裕がある。そのため京都市内に戻ってからは、清水寺のライトアップに行くつもりだった。ところが電車のなかでガイドブックを読んでいるうちに、寒さもあって、急速にライトアップに行くモチベーションが減退。食事もいいなと思い始めてしまった。で、困ったのがお店の選択。和食が続いたので洋系にしたいとは思うものの、事前にメモしてきたところは駅から遠いので範囲外。手持ちのガイドブックのなかからいくつかピックアップし、席を確保できた「スコルピオーネ吉右(きちう)」に行くことにした。場所は、四条河原町駅近くの鴨川のほとり。とてもおしゃれな外観。1階はオープンキッチンのカウンター。鴨川に面した一面は大きなガラス窓になっている。店内は薄暗く、ジャズが流れ、とてもおしゃれな雰囲気。夏場は川床が出るようだ。コースは\5,500から\13,000まで。アラカルトも結構ある。はじめてのお店ということで、お勧めといわれた\8,000のコースを注文。秋の味覚 前菜盛合せ鳴門金時のポタージュスープ 海老のフリット添え秋鮭のカッペリーニまぶし揚げ バジルの香り 衣のカッペリーニがちょい固いポルチーニ入りキノコと鴨のラグーソース スパゲッティ おいしー魚介たっぷり トマト香味スープ煮(2人分)養老豚のハーブロースト 野菜の煮込み添え もうちょっと塩をきかせて欲しいドルチェ、コーヒー2003 Rosso di Montepulciano(Poliziano)ロッソ・ディ・モンテプルチアーノToscana, Italia - 赤辛口ロッソ・ディ・モンタルチーノだと思ったら、よく見るとロッソ・ディ・モンテプルチアーノだった(笑)。リストの読み間違い。軽やかではあるものの、ツルンとした美しい酒質は好印象。感想:とにかく雰囲気の良いお店。ぴかぴかのダークブラウンのオープンキッチン・カウンターに、落ち着きのある暗めの照明。川側は、開口部の広いガラス窓。ワイングラスも、大ぶりのグラスで出してくれる。料理は値段なりのおいしさはあると思うけれど、イタリアンとして考えると高め。\8,000のコースだと、魚と肉の両方がつくので、そうとう満腹になった。\5,500のコースかアラカルトでも良かったかもしれない。ワインは高め。小売価格の2∼3倍。種類はそこそこあるけれど、ビンテージ表記&生産者表記なしのリストはいけません。ワインの値付けが高いので、たくさん飲む人には向かないけれど、グラスワインもあるし、アラカルトもいろいろあるので、雰囲気の良い店でおいしい料理&ワインを楽しみたい人にお勧め。ワインバー的な使い方もできる。女性の2人組や、女性の1人客もいたのは、雰囲気の良さによるものだと思う。---スコルピオーネ吉右075-354-9517〒600-8012 京都府京都市下京区西石垣通四条下ル斉藤町140-18ランチ 11:30~14:30(L.O.)ディナー 17:00~21:00(L.O.) 21:00~23:00(ナイトタイム)http://r.gnavi.co.jp/k382204/わかってはいるけれど一泊だと忙しい。あまりにもお腹がいっぱいになりすぎて、新幹線では缶ビール一本のみ。ここまでお読みいただきありがとうございました。2007年秋 京都紀行[完]Part5へ戻る。Part1へ戻る。気が向いたら投票お願いします→
2007.11.22
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晩ご飯は「創作京料理 かじ」。ほかにも行きたい店はあったのだけど、夜のライトアップに行きたかったので、時間のかかる店や、東山から遠い店は除外。迷った末に、安くておいしいとネットでは評判だった、この店にしてみました。場所は、二条城と丸太町駅の中間ふきん。創作京料理 かじ〒604-0087 京都府京都市中京区丸太町通小川東入ル南側075-231-3801地下鉄烏丸線丸太町駅 西北口 徒歩5分12:00~15:00(L.O.13:45)17:30~22:00(L.O.21:00)http://r.gnavi.co.jp/k356400/コースは3,700円、5,800円、7,900円の3種類。品数は同じで内容が違うだけ。今回は5,800円のコースを注文。一階がカウンター席で二階は座敷。早めに行ったつもりだったけれど、すでに半分くらい埋まっていて盛況。平日や閑散期はわからないけれど、今回(土曜日)は2回転制。割烹としてはかなりの低価格なので仕方ないところ。軽くあぶったカニが香り高く、かみしめると良い味鴨の朴葉味噌焼き炊きたてのご飯がうまい日本酒や焼酎の品揃えは、割烹としてはたくさんあるほうで、値付けもそれほど高くない。十四代などレアアイテムも一合千円台で出ていた。ワインは、京都産と、季節柄ボージョレーのみ。料理は無難な仕上がり。何か驚きを期待したけれど、とくにそういうものはなかった。また2階席は座敷で居酒屋風。給仕のお姉さんは若くてバイト風。評価が厳しいのは、そういうところにも原因があるかもしれない。ただし、となりにいたグループ(\3,700のコース)はかなり満足していたようなので、注文するなら\3,700のコースがおすすめ。ぱっと見た限りでは\2,100の差は無いように感じた。また3名以下であれば、ぜひとも1Fのカウンター席へ。2階のお姉さんはアルバイトっぽさ丸出しすぎです。リーズナブルに割烹を経験してみたい方へ。Part3へ続く。Part1へ続く。気が向いたら投票お願いします→
2007.11.18
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先週ロオジエに行ったのもつかの間(そのときのブログ)、あまりの満足度の高さにグランメゾン熱が再発。ロオジエは10回近く行っているけど、ほかのグランメゾンってあまり行ってないんだよね...などと思いつつ、都内のグランメゾンのWebページを物色。それで気になったのがトゥールダルジャンの23周年記念のアニバーサリーメニューとして紹介されていたコレ↓。テイスティングコース“サン・ルイ”(13品) お飲物別\ 32,000 お飲物共\ 48,000 ※サービス料含まず以前、情野(せいの)ソムリエ(現アピシウス シェフソムリエ)から、「トゥールダルジャンが、たまに企画するワイン付きのメニューってお得だよ。料理に合ったワインを出すし、飲み具合によって量もアバウトだし」と聞いていたのを思い出した。料理の値段としては高いけれど、総額で判断すると、グランメゾンとしては許容範囲。逆に予測できるぶん安心できる。トゥールダルジャンについては否定的な意見が多いのは知っているし、また否定的な意見があるのを承知で好きだという人もいる。正直なところどうなのかわからないけれど、わたしの飲み食いにおける持論は「百聞は一見にしかず」。また期間を確認すると9月20日(木)∼11月21日(水)。すぐ終わりではないか!あまり考えていても仕方ないので、電話をしてみると予約を取れたので行くことにした。結論から先に言うと相当良かったです。価格も含めて、先日のロオジエとは甲乙つけがたい。エントランス以前、勤めていた会社がニューオータニガーデンコートにあったので、前は何度も通ったことがあるけれど入るのは初めて。エントランスに入ると長い通路があり、正面には馬に乗った騎士の絵が飾ってある。誰が描いたものか知らないけれどベラスケス風。ホテルのグランメゾンらしく、ゆとりのある空間の使い方。通路には調度品などがガラスケースに展示されている。まずはゆったりとしたソファーのあるウェイティングバーへ。壁にはルネサンス&バロック期のような貴族の肖像画のプリント。薄暗くて雰囲気が良い。今回は皿数が多いので、ウェイティングバーではくつろがず、すぐにメインホールへ。楕円形の大きなホールで、すべて4人掛けの丸テーブル。全部で17テーブルくらいか? 高い天井で豪華なシャンデリア。クラシカルで美しい内装が光る。照明が暗いといううわさも聞いていたけれど普通の明るさ。各テーブルには大きなろうそくがともされている。アペリティブを聞かれたので、シャンパーニュを注文。するとドン・ペリニョンの1999年が登場。それも6人割り、もしかして5人割りではないかと思うほどたっぷり注いでくれる。小市民としては、このような高価なワインをグラスにたっぷり注がれると、うれしい反面、値段が気になる。ドン・ペリニョンの正規価格は16,800円。となると1杯\5,000? \7,000もあり得る。気になるような人はグランメゾンに行ってはいけないとは思うのだけれど仕方がない(あとでワインリストを見たら、フルボトル約3万円でした)。99年のドン・ペリニョンは初めて。まあまあかな。最近のビンテージでは96年が好き。料理のほうは予定通りデギュスタシオンのメニューを注文。このメニューは、今まで好評だった人気料理と、新しく創作した料理らしい。またワイン付きメニューの表記はなかったけれど、確認するとあるとのこと。デザートまで含めて13皿構成なので、それぞれは1/4くらいの大きさ。料理編:Le Bibelot de Saisonアミューズ ブーシュCannelloni de Saumon Fume par nos Soins au Caviarサーモンフュメのアヴォガドのカネロニ キャヴィア添えお皿はすべてトゥールダルジャンのマークが入ったもの。カトラリーはクリストフル。鮮やかな盛りつけが冴える。Salade Automnale aux Cepes Copeaux de Foie Gras Seche et Filets de Canard Confitsセップ茸のサラダと鴨のコンフィ フォアグラ コポー添えセップ茸の香りが心地よい。ここまでが冷たい料理。Quenelle de Brochet "Andre Terrail"川カマスのクネル"アンドレ テラーユ"キノコのグラタン?に、弾力のあるはんぺんのように整形した川カマス。川カマスの歯ごたえが心地よい。冷たい料理よりも、これからの温かい料理のほうが印象的。Risotto de Ris de Veau et Legumes d'Arriere Saison au Vert son Rapee de Truffes Noiresリ・ド・ヴォーと秋野菜のリゾット 黒トリュフのラペ緑色のお米のリゾット。トリュフの香り。Omble Chevalier Poele, Artichaut et Chataigne Glaces au Jus de Truffeアルプス岩魚のポワレ アーティチョークとシャテーニュのグラッセ トリュフの香り岩魚というと日本の魚っぽいけれど、北アルプス産とのこと。Homard Breton et Crustaces en Nage de Bouillabaisse Safraneeブルターニュ産オマール海老とクリュスタッセのナージュ サフラン風味今回もっとも印象に残ったお皿。ブイヤベース・ライク。絶妙に火が入ったオマール。中心部は半生でプリプリとしていてとてもみずみずしい。今まで食べたオマールで一番うまい。Consomme de Tortue et Petites Ravioles au Foie Gras滋味豊かなトルテュのコンソメ フォアグラのラヴィオリと共にしましまで亀の形をしたラヴィオリ。それにコンソメを注ぐ。「神田うの」の披露宴で出した料理らしい。Entrecote de Boeuf Japonais au Binchotan, Polenta aux Cepes和牛サーロインの備長炭焼きとセップ茸のポレンタとても上質なサーロイン。脂身の香ばしい香り。こういうサシの入った牛肉は、年をとると、このくらいのプチサイズがちょうど良い。セップ茸もおいしい。Caneton "Anniversaire" aux Poires "La France"幼鴨のロースト "アニヴァーサリー" ラ フランスと共に鴨は、この店のスペシャリテ。独特のこくがある鴨肉。メインの2品はさすがに素晴らしい。Bonbon de Saint-Maur, Emulsion de Vieux Balsamiqueサントモールチーズのボンボン バルサミコ酢のエマルジョンパートフィロー(春巻きの皮みたいなもの)で山羊のチーズを包んでいる。エマルジョンとは乳化液のこと。バルサミコは、とても細かく泡立ちムース状になっている。とても面白い食感&味。Classique Mille-Feuille a la Vanille de Tahitiトゥールダルジャンミルフイユとタヒチ産ヴァニラクリームここからはデセール。タヒチ産のヴァニラは珍しいとのこと。デセールのお皿には、鴨の絵が描いてある。Creme Glacee a la Truffe, Sauce aux Eclats de Noisettes Torrefiesトリュフのアイスクリーム と木の実のソースCafe et Mignardisesコーヒーと小菓子デセールを食べ終わると、「コーヒーはバースペースでくつろいではどうでしょう」といわれて、ウェイティングにも使っていたバーへ移動。ここはふかふかのソファー。ライトアップされたニューオータニの日本庭園を見ながらコーヒー&プティフール。こういうバースペースはくつろげて良いですなあ。シャンパーニュの2つ星Chateau Les Crayeresを思い出す。来る前は量が多すぎないか不安だったけれど、少し余裕をもって完食。デセールでお腹いっぱいで、プティフールを食べて、少しウププ状態。ワイン編:1999 Cuvee Dom Perignon2002 Hermitage Blac(E.Guigal)2002 Chassagne-Montrachet 1er Cru Morgeot(Michel Colin-Deleger)Xeres Palo Cortado Solera Reserva(Lustau) コンソメと合わせて2001 Ch.Cantenac Brown1986 Coteaux du Layon(Domaine Touchais)Cognac Fine Champagne(La Tour d'Argent)メニューに、ワイン付きの表記がないためか、辛口の白赤はすべてニューボトルだった。ラッキー!とくに良かったのはコラン・ドレジェのシャサーニュ。リリース直後に飲んだような圧力感はないけれど、まだまだフレッシュで品がよい。レストランならではのコンディション。何回かおかわりをもらってしまった。エルミタージュ・ブランもなかなか。ローヌの白はあまり得意ではないのだけれど、これはけっこういただいてしまいました。カントナック・ブラウンもまあまあだったけれど、開く前になくなってしまった。そしてトゥールダルジャンのハウス・コニャックがとてもおいしい。あまりハードリカーは飲まないのだけれど、このトロトロ感はすてき。また会計も食後感で重要な要素。ドン・ペリニョンの値段が気になりながらも、会計をお願いすると予想よりだいぶ安い。明細をチェックすると、コースメニュー以外に追加されているのはミネラルウォーターのペリエのみ。つまりドン・ペリニョンはメニュー付属のワインに含まれるらしい。ラッキー! 食前酒にシャンパーニュを頼んでトクした気分。つまりワインなしメニューとの差額\16,000で、上記の7種類のワインを飲めたことになる。量的にはボトル換算1本以上あったと思うので極めてリーズナブル。情野ソムリエの情報どおりなのだ。1人あたり約\54,000。先日のロオジエより\5,000高。まとめ:今回は、選択したメニューの勝利といえる部分もあるけれど、温かい料理はどれもよかったし、驚きもあった。総合的なコストパフォーマンスも十分。また雰囲気の良さや、ギャルソンの教育レベルはロオジエより上。どこに視点を置くかによるけれど、ロオジエとは甲乙つけがたい満足度。またこのようなワイン付きメニューがあるときに来てみたい。あとランチにも興味あり。ワイン付きのイベントを定期的に開催しています。ただしワインの値付けは、ロオジエより高いし、掘り出し物も少ない。ということで、ワインのクオリティーを重視する人には、ロオジエのほうがお勧め。百聞は一見にしかず。とても満足の一夜でした。鴨を食べるともらえるカード。196,100羽め。今週末は、また京都。狩野永徳&紅葉を見に行ってきます。
2007.11.16
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ワイナリー訪問のあとは料理レッスン。場所は、今回現地でコーディネイトしていただいた方のお宅です。フィレンツェから少し山を登ったところにありました。立派な家でステキ!完壁なテーブルコーディネート今回のシェフのジャンルカさんジャンルカさんは、イタリア人としては長身で大柄。普段はプロ相手に教えることが多いようなのだけれど、われわれは全員素人なのだ。本日のメニュー:・Crostone con ceci in magro ひよこ豆のあっさりクロストーネ・Polenta con salsa di porcini ポルチーニソースのポレンタ・Spezzatino di vitellone al Chianti con patata 角切り牛肉とジャガイモの煮込み・キャンティ風・Cavolfiore con olive カリフラワーのオリーブ蒸し・Castanaccio カスタニャッチョ大量のポルチーニ 写真ではボリュームがわかりづらいけれど、500gもあるとかなり大量。牛肉の煮込みの材料カリフラワーの蒸し煮の材料オリーブは生食できるものだと思っていたのだけれど、基本は苦いので食べないらしい。とはいえ試したくなって味見。う~ん。食べられないほど苦くはないけれど、食べて、それほどおいしいものではありません。ドルチェの材料生徒1カリフラワーは固まりごと30分くらい蒸し煮。それだけなのにおいしいんですなあ。ポレンタ出来上がり!ポレンタが出来上がったばかりはドロドロなのに、少し時間をおくとカステラ状に固まる。このようなポレンタはクラシカルなポレンタで、リゾットのように柔らかいまま食べるのが新しいスタイルとのこと。また「ポレンタはつねにかき混ぜる」というシェフもいるけれど、ジャンルカさんは放置派。「そんなに手間をかけなくてもうまくできるんだよ。底の焦げはすくわなければよいしね」などと言っていたけれど、本当にうまくできました。さすがプロ。ブログでは省略しまくっているけれど、料理開始から3時間弱ですべて完成。さっそく食事タイム。ひよこ豆のあっさりクロストーネゆでたひよこ豆とビエトラ(ほうれん草のようなもの)を煮て具を作り、最後にペコリーノをかけたもの。ポレンタを切る風景 ポレンタは糸を使って切るのが伝統的なスタイル。ポルチーニソースのポレンタポルチーニソースが洋風松茸+なめこ的な雰囲気をかもし出す。つまりとっても香り高くて、口当たりはなめらか。このソースだけでも、ばくばく食べてしまいそう。角切り牛肉とジャガイモの煮込み・キャンティ風一番驚いたのがこの料理。2時間半くらいしか煮込んでいないのに十分柔らかく、また味もなじんでいる。これは作ってみたい。飲んだワインの一部カスタニャッチョ 栗の粉を使った固めのドルチェ。素朴でおいしい。ジャンルカさんは全体的にやさしい味、とコーディネイターの人が言っていたけれど、たしかにやさしい味。日本人受けしそう。ごちそうさまでした。たくさんの食後酒この家のご主人が食後酒マニアで、大量のボトルを出していただいた。この写真も、その一部。ワインもけっこう飲んだのに、食後酒も相当飲んでしまった。宴のあと帰りはチンクエチェントでホテルへ。後ろに乗ったところ、すごく狭い。成人男性がまともに座るのは無理なのだ。わたしは当然横になってました(笑)。フィアット500(チンクエチェント)今回料理教室やワイナリー巡りをコーディネイトしていただいたのはこちら。興味のある方はどうぞ。http://www.italiaryori.net/Part10へ続く。Part8へ戻る。気が向いたら投票お願いします→
2007.11.12
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ボリーさんがいたころは、年に1回以上通っていたロオジエ。シェフがメナールさんに変わってからは、落ち着いてから行こうと思っていたのだけど、気がついたらずいぶん時間がたっていた。ということで、久しぶりにロオジエに行ってきました。らせん階段を上がると心がはずむ。まずはグラス・シャンパーニュを注文。すると↓が出てきた。2000 Pertois Moriset Grand Cru Blanc de Blancs Millesime Brutそういえば先日hirozeauxさんに飲ませてもらったワインで、そのときもロオジエが使っているうんぬんって言ってたっけ。コースは\18,000と\24,000がスタンダードで、それ以外にも特別メニューとして・シェフのおまかせメニュー \35,000・白トリュフのコース \50,000があった。アラカルトにしようか迷ったのだけれど、コースの内容が良かったのと、メナールさんは初めてということで、市場のディネDinar du Marche \24,000のコースにしてみました。料理編:料理名は、いい加減なのでご了承を。・アミューズ1(丸く揚げた小さなポテトをピックに刺したもの)・アミューズ2(カニ肉とアボガドのムース)・冷製のフォアグラ カリンのピュレと根セロリが添えてある。当たり前だけれどおいしい。フォアグラ好きというわけではないのだけれど、感心してしまうほどのおいしさ。超一流の素材を使っている証拠。・ウニのロワイヤル 茶碗蒸し状のウニの上に、泡立てた魚介のスープが載り、二層になっている。滋味深い味。・ルジェ(ひめ鯛)のポアレ? 歯ごたえが良く、驚くほど味のしっかりした鯛。飾り付けも美しい。・鳩の包み焼き? 中まで暖かくなっているものの、ほとんど赤身で超レア。部位ごとに味付けが違います。・フロマージュ・プティフール1・デセール・コーヒー・プティフール2ボリーさん時代は、デセールがワゴンサービスだったのだけれど、現在はプティフールがワゴンサービスになっている。デセールのワゴンサービスが好きだったので、来る前は残念だと思っていたのだけれど食べて納得。新方式も好きです。プティフールのワゴンサービスは、デセールの前後に2段階方式で出てきた。もちろん並のプティフールではありません。サイズが小さいだけで、デセールっぽいのもあります。ワイン編:ワインは、まずリストで目に付いたポンソのクロ・ド・ラ・ロッシュをセレクト。白は中本さんにおまかせ。ブルゴーニュで揃えるならとお勧めしてくれたのが、マルク・コランのサントーバン。よく飲んでいる銘柄だけに、どうかと思ったのだけれど、「いま軽く熟成が入っていておいしい」という言葉で決定。2001年を飲んだのはだいぶ前だし、お店のものはコンディションが良いしね。2001 Saint-Aubin 1er Cru La Chateniere(Marc Colin)サントーバン プルミエ・クリュ ラ・シャトニエール(マルク・コラン)デキャンタでサーブしていただきました。出てきたときは若干閉じ気味で、少しやばいと思ったけれど30分もたつと満開。標高が高い畑ならではの軽やかさ。ピュリニーと比べると酸は穏やかだけれど、軽い熟成でおいしい。マルク・コランのシャトニエールを探す>2000 Clos de la Roche Cuvee Vieilles Vignes(Ponsot)クロ・ド・ラ・ロッシュ ヴィエユ・ヴィーニュ(ポンソ)リーズナブルな値付けで思わず飛びついてしまったポンソのクロ・ド・ラ・ロッシュ。中本さんも「今ポワーンして良い感じですよ」とのこと。美しいポンソ節満開。力強さとは無縁で、ふわっと香水のように香りが漂う。10年後どうなるかわからないけれど、今飲んでとてもおいしい。ポンソのクロ・ド・ラ・ロッシュ2000を探す>最後にグラスでデザートワインを頼むと、ロワールの甘口やカナダのアイスワイン、ポートなど、いろいろ10種類以上のボトルが出てきた。正直、これだけ出されるとセレクトに悩む。迷った末に「ちょっと面白いヤツでお勧めをひとつ」と頼むと、「1/3ずつ3種類どうぞ」と、タイプの異なる3種類のワインを、同じ形のグラスに1/3ずつサーブしてくれた。さすがグランメゾンの心憎いサービス。いい気分になっていたところ、さらにいい気分にさせてくれました。それで一番印象に残ったデザートワインが、テルモ・ロドリゲスのこれ。とてもさわやかな甘口で、カリンのような風味。お勧めです。 モリノ・レアル [2002] テルモ・ロドリゲス 500ml中本さん、玄関まで見送っていただいてありがとうございます。やはりロオジエは年に1回は行くべきだと思った次第。気が向いたら投票お願いします→
2007.11.10
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モンテレッリのあるヴィッキオからフィレンツェに戻る。夕食までは時間があったので散歩。サンタクローチェ教会へ。サンタクローチェ教会この教会にはガレリオやミケランジェロ、マキアヴェリなど著名人のお墓がたくさんある。教会を見たあとは付属の美術館へ。けっこう侮れない素晴らしさ。名品の数々。美術館に来た記憶はないので、以前来たときは教会だけしか見ていなかったかも。一番印象に残ったのがブロンズィーノの、この絵。大きい絵なので、できればA4版くらいのサイズで載せたいところ。圧倒的な精密さと生々しい体の描写。それとエロティック(笑)。中庭も広いシニョリーア広場にあるカフェでの2点。ビールが手前に写っている上の写真も好きなのだけれど、夕暮れの空が映っている下の絵も捨てがたい。個人的には下の方が好み。いずれもノーファインダー撮影。そろそろお腹も減りレストランへ。Hosteria Da Ganino(オステリア・ダ・ガニーノ)loc. Piazza Cimatori 4/r, Florencetel. 055-214125シニョリーア広場のすぐ北でデパートcoinのそば。AMEXの前。とてもカジュアルな雰囲気パッパ・アル・ポモドーロリボリータハウスワイン白トリュフのパスタ何かお勧めのものをと聞いて出てきたのがこれ。メジャーなヴェラツァーノだけれど、ちょい古く2000年。このエチケットのひとは、先日訪れたグレーヴ・イン・キャンティの銅像と同じだ!焼いた牛肉に白トリュフとクリームのソース牛肉のタリアータトリッパこの店は、今回行ったフィレンツェのお店のなかでは一番カジュアルな印象。料理の値段も安いので、おそらく普通の人は5千円で十分間に合うはず。でも、われわれは白トリュフを食べたため1人40ユーロくらい使ってしまった。ワインは6人で4本くらい。それにしてもトスカーナにハズレ無し。Part8へ続く。Part6へ戻る。気が向いたら投票お願いします→
2007.11.08
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今回泊まったのはモンテッレリ(Montelleri)というホテルレストラン。今日は、ここのレストランで料理レッスン。Loc. Montelleri 50039 VicchioTel/Fax 055-8448638http://www.montelleri.com昨日の夜に来たときから寒かったけれど、朝はとくに寒い。フィレンツェとは3∼4度、もしかしてそれ以上違うのではないだろうか。朝7時に外に出ると、まだ暗く肌寒い。そして霧が立ちこめている。近くには湖があった。霧で対岸がよく見えない。今回の料理レッスンをしてくれたサラおばあちゃん本日のメニュー・bruschetta di melanzane 茄子のブルスケッタ・tortelli di patata con salsa porcini ポテトのトルテッリ、ポルチーニソースとセージバターソース・coniglio ripiena うさぎ肉の詰め物巻き・patata arrosta ポテトのオーブン焼き・ciambellona di carote e arancie ニンジンとオレンジのドーナツアシスタントのシロおじさんと一緒に。ご夫婦かと思ったら違うようだ。見ていてびっくりしたのは、驚くほどオリーブオイルを使っていたこと。うさぎ肉にハーブ入りの卵焼きを入れるのだけれど「揚げるのでは?」と思うほどたっぷりのオリーブオイルを使っていた。外科医ばりの手際の良さで、うさぎ肉を縫う。ウサギは糸で縫ってから、それからたこ糸でしばる。サラおばあさんは「わたしは外科医だよ」なんて言いながら、ものすごい手際の良さで縫っていた。トルテッリ(ラビオリのようなもの)も、あっという間に完成焼き上がったウサギは、落ち着かせるために寝かせて、食べる直前にスライス。厨房で見つけた爪楊枝SAMURAI。こちらでは一般的なものらしい。いよいよ食事タイム茄子のブルスケッタポテトのトルテッリ、セージバターソースポテトのトルテッリ、ポルチーニソースうさぎ肉の詰め物巻きポテトのオーブン焼きニンジンとオレンジのドーナツ 適当につくっているように見えたドルチェも、完成品はおいしい。料理は、郷土色あふれる素朴なもの。マンマの味なのかな。どれもおいしくいただきました。今回トルテッリの生地作りのためにパスタマシンを使っていたけれど、こういうのを見ると欲しくなる。今回よく飲んだヴィンサント日本ではあまり飲まないヴィンサントだけれど、現地ではよく飲むみたい。今回いろいろなレストランで出されたし、スーパーでもヴィンサントがかなり陳列されていた。定番としては、ビスコッティ(硬いクッキー)をつけて食べること。昼になると、朝の霧は嘘みたいになくなっていた湖も晴々モンテレッリをあとにして、フィレンツェへ戻る。並木道を駅に向かう駅が思いのほか小さく、全員が見過ごしてしまった。近所のお店で聞いてようやく到着。駅は無人駅で、駅舎もとても小さい。自販機は壊れていた(笑)アナウンスでは行き先が流れるのだけれど、電車には一切書いてないし、出発ホームも一定していないようで微妙に迷う。写真に撮らなかったけれど、電車の車掌さんはとても若くてきれいな、制服の似合うお姉さんでした。Part7へ続く。Part5へ戻る。気が向いたら投票お願いします→
2007.11.07
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代々木の「煮込みや なりた」とともに、もっとも通っているのが銀座のCave des Vignes(カーヴ・デ・ヴィーニュ)。マノアール・ダスティン系列のワインバーなので、料理がおいしいのが特徴です。今回のワインは、ちょっと変わったセレクションでお願いしました。2002 Vouvray Les Barres(Lemaire Fournier)ヴーヴレイ レ・バレ(ルメール・フルニエ)Loire, France - 白辛口今は無きルメール・フルニエのやや甘口。酸に美しさがあり、フルニエのなかではしっかり目の酒質。それほど甘いわけではないけれど、アフターには甘みが残る。グラス2杯くらいまではおいしいのだけれど、それ以降は重心の低さや、独特の香りや甘みもあってあまり進まず。クオリティは高いと思うけれど、ストライクゾーンから少し外れる。ルメール・フルニエのワインを探す>トマトのプリン おいしいけれど、ワインと合わせるには酸味が強すぎるか。今回はすべてGR DIGITALで撮影。高感度ノイズが多いのは許容できるけれど、室内でのオートホワイトバランスの精度が低くて、全然おいしそうに撮れません。おかげでレタッチしまくり。トマトのプリンの実物はもっとおいしそうなのだけれど、わたしのレタッチ力不足。レストランではFinePix F31fdの圧倒的勝利なのだ。大間の本マグロとウニ 新鮮な本マグロ。個人的にはもっと熟成させたヤツが好きなのだけれど、おいしいことに違いはありません。カスレ おいしいけれど、このへんのいかにもビストロ料理は、なりたのほうが印象的。ブル・ボル以外の変化球の赤ってことで出てきたのがこれ。ヴァケラスの生産者らしいです。2001 Les Hautes Terrasse Syrah(Domaine des Amouriers)レ・オー・テラッセ シラー(ドメーヌ・ド・ザムリエ)Vin de Pays de Vaucluse, France - 赤辛口ひとくち含んで感じる品位の高さ。一本筋の通った骨格と、そうとう長い余韻。ギガルのダンピュイ(&三兄弟)のような骨太豪華なスタイルではなく、もう少し細身で鋭い感じ。シカと合わせるには、なかなか良いセレクションでした。ドメーヌ・ド・ザムリエのワインを探す>シカ肉 そろそろジビエの季節ってことで。この店の本領発揮。さすがの味わい。次回は、赤白ともにもっと軽やかなのを飲んでみよう。気が向いたら投票お願いします→
2007.11.02
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最近は月イチペースで通っている「煮込みや なりた」に、また行ってきました。今回は、地元つながりの友人と3人で訪問。NV Gosset-Brabant Tradition 1er Cru Brutゴセ・ブラバン トラディション・プルミエ・クリュ ブリュットAy, Champagne, France - 白泡辛口いつもは安い白orスパークリングで始めるのだけれど、ブログのみなさんはシャンパーニュを飲んでいるようなので、わたしもそうしてみました。やっぱりシャンパーニュはうまい。それにしても、これを5千円台で出している「なりた」もすごい。ゴセ・ブラバンは、インポーターのトーメン(現、豊通食料)がレストラン中心なので、あまりショップには出回っていないけれど、けっこう優秀な生産者。ドメーヌはボランジェの向かいにあります。お勧め。ブリュット トラディション プルミエ・クリュ NV ゴセ・ブラパンNV V.d.T Tam-Tam(Le Bout du Monde - Edouard Laffitte)タン・タン(ル・ブー・デュ・モンド - エドアー・ラフィット)France - 赤辛口1本目の赤のお勧めと聞いて出てきたのがこれ。軽やかで自然派っぽいナチュラルテイスト。けっこう、好みです。あとで調べてみると、ピレネーのふもとルーションで造っている自然派ワインとのこと。タン・タン(ル・ブー・デュ・モンド)を探す200? Vacqueyras(J.Vidal Fleury)ヴァケラス(J.ヴィダル・フルーリー)Cotes-du-Rhone, France - 赤辛口こちらは有名なヴィダル・フルーリー。こちらはほんのり果実を感じる柔らかな味わい。サーヴ温度が少し高かったせいで、少しフォーカスがぼけるところもあるけれど、ローヌの中ではきれいな造り。わたしは「タンタン」のほうが好みだったのだけれど、こちらにも1票。でも2対1でタンタンの人気。2004 Ch.Tournefeuilleシャトー・トゥールヌフィーユLalande-de-Pomerol, Bordeaux, France - 赤辛口1人1本のハズが予定オーバー。またもやよく知らないラランド・ド・ポムロール。これはおいしい。酸とボディが釣り合っているというのか、品性正しい味わい。帰り間際のお店の雰囲気。右端に見えるのがシェフ。今回食べたのは、・キャベツのクミン風味・砂肝とベーコンのサラダ・豚肩ロースとプラムの煮込み・鴨のハンバーグ・フロマージュ盛り合わせ初めて食べたのは「豚肩ロースとプラムの煮込み」で、やっぱりおいしかったー。最後は他のお客さんも少なくなってきたので、シェフやギャルソンともおしゃべり。「なりた」としては少し高めのワインを頼んだのと、3人で4本飲んだせいで、過去最高金額の1人8千円。いつもは6千円前後。まあ、これだけ飲んで、これだけ楽しければ納得の金額。---渋谷区千駄ヶ谷5-20-19TEL: 03-3355-2538気が向いたら投票お願いします→
2007.10.04
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その昔は良く通った赤坂のESSE DUE(エッセ・ドゥエ)を久しぶりに訪問してみた。場所は赤坂のTBSからほど近く、1本入った裏通りにある。1階がピッツェリアで、地下1階がトラットリア。今回の目的はピッツァなので、もちろん一階。入り口には石窯があり、清潔感のある内装。パスタやメインもあるけれど、お勧めはナポリスタイルのピッツァ。2人の場合、前菜1、2品と、ピッツァ2枚くらい頼むのが定番スタイル。人数が多いときにはパスタも追加。北海道産水ダコのカルパッチョ ドライトマトとガーリックのソース鴨の燻製とルーコラのサラダ バルサミコ風味ポルチーニとウリ坊(イノシシの子供)のピッツァをハーフ&ハーフでマルゲリータが先に出てくると思ったのに、こちらが先に出てきて少しビックリ(理由は後述)。チーズがたっぷり乗っかっていてボリューム満点。うり坊のまわりが、カリッと焼いてあっておいしい。もちろんフレッシュポルチーニも。すでに、ここで満腹。前菜を1品にしておけば良かった。マルゲリータトマトがジューシー。さっきまで、もう食べられないと思っていたけれど、トマトの酸味で、さわやかに食べられる。これが最後に出てきた理由がわかった。お酒は、カンパリソーダとスプマンテをグラスで飲んで、あとはアリアーニコのボトルを注文。ワイン名は失念。その昔、ここのハウスワインが安くておいしかったのだけれど、それが無くなったのは残念。ワインは約4千円以上。ピッツェリアということを考えれば、もっと安いワインも置いて欲しい。昔のハウスワインは、たしか3千円台だった。久しぶりの訪問だったけれどピッツァはもちろんのこと、前菜もおいしい。以前「パルテノペ恵比寿店」を紹介したけれど、味的にはこちらのほうが好みです。気が向いたら投票お願いします→
2007.09.22
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銀座のマノアール・ダスティンに行ってきた。今までマノアール・ダスティン系列のワインバー、東銀座のカーヴ・デ・ヴィーニュには数え切れないくらい通っていて、ずっと気になっていたのが、本家のマノアール・ダスティン。カーヴ・デ・ヴィーニュはワインはもちろんのこと、料理もすばらしく、今まで何度となくハッとさせられた。そんなこともあり、ものすごく期待がふくらんでの訪問となった。なお、お店の詳細はTOKYO OASISのレビューのほうが詳しいのでどうぞ。銀座博品館から、汐留方向に進んだ路地にお店はあるお店の扉に近づくと、ギャルソンが扉を開けて出迎えてくれる。食事のスペースとは別にフロントスペースが設けられており、ちょっと重厚感のある雰囲気。室内はダークレッドで統一されている。とりあえずグラスシャンパーニュを飲みながらメニューを吟味。ディナーコースは、7,875円と12,600円。この店はアラカルトのほうが良いと聞いていたのだけれど、初回なので7,875円のコースを選択。ワインの品揃えは中程度。カーヴ・デ・ヴィーニュと比べると面白い品揃えは少なくオーソドックス。価格は5千円以上で、充実しているのは1万円以上。掘り出し物もあったけれど、だいたい小売りの2倍程度。今回は暗さもあって、写真写りが良くないので小さい画像で。アミューズ:ブーダンノワールと甘エビ定番のブーダンはとてもおいしいし、甘エビもおいしい。期待は高まる。no photo2004 Rully 1er Cru Meix Cadot(Jean Marc Boillot)リュリー プルミエ・クリュ メ・カド(ジャン・マルク・ボワイヨ) \7,200-リーズナブルでおいしいそうと気になったのがこれ。プチピュリニー。香ばしい樽香がしてクリーン。温度が低いときには酸を主体としたスタイルだと思ったけれど、温度が上がってくるとふくよかさが増してきた。リュリーはコート・シャロネーズだけれど、南的な豊満さはなく、あくまでもピュリニーライク。04というビンテージも相まって、キレのあるワインだった。フォアグラとウナギの入ったジャンボンペルシエブルゴーニュの名物ジャンボンペルシェに大ぶりのフォアグラが入っている。それとウナギ。スズキとアスパラソテーしたスズキに、パリッとした薄い衣で揚げた巨大なアスパラが添えてある。手前の四角いのは魚介のすり身をふわっと仕上げたもの。1994 Ch.Branaire-Ducruシャトー・ブラネール・デュクリュ \12,000-よっぽどブルゴーニュにしようと思ったけれど、メインを羊にしたのでボルドーにしてみました。これはソムリエのリコメンド。熟成したボルドーの良い香り。香りの熟成感に対して、ボディーには少し固さもあるけれど、期待通りのおいしさ。もう少し柔らかくなっているとうれしい。ブラネール・デュクリュの94年を探す>アニョーオーソドックスだけれど、羊の味わい豊か。フロマージュ2種類のデセールが出てくる。イチジクのジュレフォンダンショコラ風のお菓子とバニラアイス交互に食べるのがお勧めらしい。熱々のチョコレートと冷えたアイスクリームのコントラストは好印象。プティフール:ホワイトチョコのムースとフルーツのコンフィ食後には、コーヒーやエスプレッソ、紅茶などを選べる。先入観なしに来れば、おそらくそこそこ満足のいく出来なのだけれど、カーヴ・デ・ヴィーニュの驚きのある料理を経験しまくり、ものすごく期待がふくらんでいたわたしとしては、あまりにもオーソドックスな仕上がり。面白いと思ったのはメインではなくデセール。やはり評判通り、アラカルトにするべきだった。ギャルソンも、アラカルトを注文する人が多いって言ってたしね。今回は2万円/1人。先日のカーヴ・デ・ヴィーニュ(そのときのブログ)が1万5千円/1人だったことを思うと、カーヴ・デ・ヴィーニュのほうのほうが圧倒的に満足度が高い。五十嵐シェフの実力はこんなものではないと思うので、ジビエの季節になったらアラカルトで来たい。気が向いたら投票お願いします→
2007.09.21
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Part1からの続き。次はいよいよ「とうふ屋うかい」を目指して東京タワーへ。「東京・芝 とうふ屋 うかい」は、八王子うかい亭などで有名なうかいグループのお店。特筆すべきは、その立地と雰囲気。東京タワーボールの跡地に建てられたので、東京タワーのすぐ横という絶好の立地で、驚くほど広く、また庭も美しい。東京・芝 とうふ屋 うかい →オフィシャルサイト →ぐるなび正門の横に立っている男性に予約している旨を告げて中に入る。石の階段を進むと、もう一つ門がある。池のある庭を見ながら進むと、ようやく建物の入り口に到着。正門から50メートル以上あるのではないだろうか。フロントのある建物の前から東京タワーを見る入り口フロントは待合室もあり、かなり広い。いすに腰をかけ案内を待つ。フロント&待合室部屋までは仲居さんが案内してくれる。建物は、中庭を中央にロの字型に配置されている。また廊下には、巨大なお酒の仕込み樽が飾られていた。あまりにも大きいので、建物を建てる前から搬入したとのこと。また途中にはビフォー&アフターに使えるバーもある。中庭にある小さい調理場。ここでは炭火を使って「あげ田楽」などを作っている予約時には大広間と言われたような気がするけれど、今回は中庭のすぐ横のおそろしく眺めの良い個室。ラッキー! 窓に近づけば東京タワーも見える。庭側の大きいガラスは透明なので、中庭を歩いている人からは丸見えだけれど、お忍びってわけじゃないので全然OK。今回の部屋ランチは、\5,500と\6,500のコースがあって、今回は\5,500の竹コースを選択。写真は、同じ位置から撮っていないので、実際とは違う大きさに見えるのはご容赦を。お盆の大きさを目安にしてください。くるみとうふあげ田楽お造り:本マグロ、鯛煮物:大根と牛すじの炊き合わせ竹酒八寸:蟹とほうれん草のおひたし、鱧寿司、酢茗荷、柿胡麻酢和え、栗白扇揚げ鱧寿司と酢茗荷はさっぱりして印象的。豆水とうふ(豆腐をすくったあと)鍋は、すっぽん鍋並みの分厚さで、また巨大。豆乳が黄色に見えるのは、色かぶりしているからではなくて、本当にこんな色だから。豆乳に少しだしが入っている。そして口直しに細切りの昆布が添えられる。1人前でかなりの量なので、口直しがあると飽きずに全部食べられる。どんぶりのような大きなお椀にすくってくれる。これも半分食べたあと芋ご飯、香の物かぼちゃゼリー ゼリーというよりは、きんとんみたいな食感。都心のど真ん中にありながら、聞こえてくるのは風でたなびく木々の葉っぱの音と水車の音。車の騒音は一切聞こえない。雰囲気とサービスは、フレンチにたとえると、グランメゾン級。ビックリするような料理はないものの、すべてそつなくおいしい。またこの雰囲気で、おいしさも5割増。ボリュームも十分。小食な人は食べきれないかもしれない。スタッフも相当いるようで料理が運ばれてくる間合いは絶妙だし、みんな若いけれど良く教育されている。廊下ですれ違うと挨拶されるのは心地よい。2人で生ビール4杯と日本酒2合飲んで約1万7千円。サービス料は普通の10%。満足度で考えると、おそろしく素晴らしい。全然予約が取れないのもわかる。落ち着くということもあって、家族三世代で来ている人も何組か見かけた。また今回は3時の予約だったこともあって、昼ご飯ではなく夕飯代わりになった。これだけの量を5時過ぎまで食べてしまうと、夕ご飯を食べるのは無理。夕ご飯だと思うと、さらにコストパフォーマンスUP。夜は少しメニューが違うので、こんどは夜に来たい。リストは見てないけれどワインもあります。中の門食後は東京タワーへ。実は東京タワーに登るのは初めて。下まで来たことは何回かあるのだけど。とりあえず150メートルの展望台へ。塗装工事中で全面にネットが張ってあった。左に見えるのが六本木ヒルズ富士山もてっぺんだけ上から見たとうふ屋うかい ちいさな明かりがついているところ全部が敷地。250メートルの展望台まで登ろうと思ったけれど40分待ちで断念。1階下って下りエレベーターを目指す。上の階は込み合っていたけれど、こちらはけっこうすいている。満足した一日だった。今回のゲストである親戚に、一番印象に残ったところを聞いてみると、「とうふ屋うかい」とのこと。あちゃ。いちおう今回の目的は東京観光だったのだけれど...。まあこれだけの存在感があれば仕方ないか。気が向いたら投票お願いします→
2007.09.18
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持ち込みに使っているレストランが固定化しているので、新しいお店を探さなくてはと思っていた今日このごろ。タイムリーにshuz1127さん(S's Wine)のところで「ワインの持ち込み考」というブログがアップされていた。今回は、そのコメントの中で紹介されていたオゥ レギュームに行ってみた。とりあえず初回なので、持ち込み無しで訪問。場所は、地下鉄赤坂駅からほど近く、国際新赤坂ビル東館の裏側にある。見過ごしてしまいそうな小さな看板の2階にある。おもなコースは\4,500, \5,500、そして\5,800の野菜のコース。野菜のコースがお勧めらしいけれど、メインに肉を食べたかったので、\5,500のコースをチョイス。\4,500のコースとの違いは、前菜を1品ではなく2品選べること。アラカルトだと1品\1,500∼\1,800なので、お得さと食欲に負けて決定。以下の写真は2人分。料理名はいい加減なのでご容赦を。アミューズ:ヴィシソワーズno photoNV Pannier Brut Selectionワインは、それほど高くない。料理と釣り合う値付け。7千円くらいだったので、シャンパーニュを注文。アジと桃のサラダ、ショウガのシャーベットシェーブルチーズの入ったガスパチョスズキ?キュウリとサーモンのテリーヌ 実物はもっと美しい前菜は、美しい盛りつけが印象的。またシェフが得意な野菜を使った意欲的なメニューも目立つ。ただ、その奇抜さが味わいの向上や必然性にまで昇華されているかというと、もう一歩の感じがしなくもない。2000 Coteaux du Languedoc Pic Saint Loup(Mas de Morties)コトー・デュ・ラングドック ピク・サン・ルー(マス・ド・モルティエ)以前これの上級キュヴェに感銘。スタンダード品が\4,000と意外に安かったので注文。上級品ほどの存在感はないものの、このクラスとしては十分満足。楽天では取り扱いなし。ほろほろ鳥?新潟県産“越乃黄金豚”ロース肉の厚切りポワレ焼き茄子のアイス 茄子の赤ワインコンポートとチップフルーツトマトのムースグラッセとパイナップルのコンポート料理は全体的に美しい盛りつけで、あまりフレンチに慣れてなれていない人でも、食べる前から喜びそうなお皿が並ぶ。今回は写真の料理をすべて味見したけれど、メインのほうがおいしいと感じた。料理的には「Villa Due < オゥ レギューム」なのだけれど、めちゃくちゃこの料理が魅力的というほどのものには出会えなかった(Villa Dueはかしこまった料理よりも、庶民的な料理のほうがおいしいような気がする)。今回の訪問ではワイン会での使い勝手は不明なので、こんど少人数の持ち込みで使ってみたい。あと、切れ者っぽい女性ギャルソンが印象的だった。なお持ち込みに関してはぐるなび(オゥ レギューム)に書いてあるので、そちらを参照のこと。グループ利用のコース料金も設定されているので、詳しくは電話での相談がお勧め。気が向いたら投票お願いします→
2007.09.14
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麻婆豆腐が食べたくなり、赤坂の白碗竹快樓(バイワンジュウクワイロウ)へ。赤坂と赤坂見附の中間。一ツ木通りから少し入ったところにある。白碗竹快樓(オフィシャルページ, ぐるなび)この店は、赤坂見附で仕事をしていた8年間に相当通った店だ。ランチもおいしいけれど、もちろん夜もおいしい。際(きわ)グループのお店ということで、いわゆるグルメガイドでの評価は高くないけれど、好きな店である。とくにお勧めは以下の料理。全種類食べているわけではないので、これ以外にもおいしいメニューはあるはず。あと北京ダックも名物。・麻婆豆腐・担々麺・カニ玉・牛バラ土鍋ご飯・春巻き夜はコースもあるけれど単品がお勧め。ただ1皿の量は多めなので3人以上が理想的。コースには北京ダックが入っていて良いのだけれど、麻婆豆腐やカニ玉が入っていないんだよね。コースならば一番安い\5,500のコースを注文して、あとは単品追加かな。古民家風の一軒家を改装したおしゃれな雰囲気。棒春巻きの中には大ぶりのエビやイカが入っていてプリプリ。左から、古漬け白菜と豚バラ土鍋煮、ピータン汲み上げ湯葉のサラダ。白碗特製 白いふわふわカニ玉卵の白身だけを使ったふわふわな食感は絶品。うますぎる。本格的四川の麻婆豆腐今まで食べた中で一番おいしいと思う麻婆豆腐。辛いけどうまい。銀座の趙楊にも行ってみたいな。お酒は、ビールはもちろんのこと、紹興酒や中国のリキュールなど、けっこう多彩。ワインもけっこうあるけれど、麻婆豆腐を念頭に置いていただけに今回はパス。お店お勧めの梅酒。24度と、とってもアルコール度が高くてドライ。個人的には、もっと普通の梅酒のほうが好み。まだ明るいうちに入店したのに、そとは真っ暗。相当満腹で、しばらく身動きが取れなかった。うぷっ。気が向いたら投票お願いします→
2007.09.04
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この秋にイタリアに行く友人たちと、打ち合わせという口実の飲み会。今回は、銀座で一番好きなワインバー「カーヴ・デ・ヴィーニュ」へ。カーヴ・デ・ヴィーニュは、五十嵐シェフで有名なマノアール・ダスティンの系列。そんなこともあって、いつも料理が絶品。今まで行ったワインバーでは一番おいしいと思うし、ここよりおいしいフレンチレストランは、それほど多くないと思っている。もちろん価格帯が違うところは別ね。もちろんワインバーだけに、センスの良いワインが、銀座としてはそれほど高くない価格で揃っている。\5,000以下のワインはないけれど、\6,000から\10,000のレンジは、そこそこ充実している。とりあえずシャンパーニュからスタート。NV Robert Moncuit Grand Cru Brut Blanc de Brancsロベール・モンキュイ グラン・クリュ ブリュット ブラン・ド・ブランLe Mesnil-sur-Oger, Champagne, France - 白泡辛口ピエールのほうは知っていたけれど、ロベールは知らなかった。かっちり酸があって、厚みもあり元気。アフターにはリキュールっぽさ。今の季節にはおいしいシャンパーニュ。ロベール・モンキュイのワインを探す>2004 Pinot d'Alsace(Bott-Geyl)ピノ・ダルザス(ボット・ゲイル)Alsace, France - 白辛口ピノ・ブラン、ピノ・グリ、ピノ・ノワール、オーセロワのブレンド。かすかに微発泡。ほんのり甘い香りで、味わいもその延長線上。ほんのりやさしい甘みが残る辛口白。全体的な印象は、さわやか&やさしい味わい。メイエのコキアージュが好きな人には受け入れられる味だと思う。ボット・ゲイルは先日も飲んでいて好印象。ほかのワインも試してみたくなった。アルザスワインの真髄を注目のドメーヌです!ドメーヌ・ボット・ゲイルピノ・ダルザス[2004]2001 Saumur "BREZE"(Clos Rougeard)ソミュール ブレゼ(クロ・ルジャール)Loire, France - 白辛口値段もソミュールとしては別格だけれど、味わいも別格。抜栓直後から香ばしい新樽の香りが広がる。品位とパワーの両立。けっして強い味わいではないのだけれど、ただ者ではない、と感じる存在感。白の中では一番人気。わたしは2度目だけに、初回のような驚きはなかったけれど、しみじみおいしいワイン。個人的にはブルゴーニュのシャルドネよりも、このような透明感のあるスタイルが好み。もちろん、トップクラスのブル白は別腹だけど。クロ・ルジャールソミュール -ブラン-『ブレゼ』20022000 St-Nicolas-de-Bourgueil Les Graviers V.V(Yannick Amirault)サン・ニコラ・ド・ブルグイユ レ・グラヴィエール V.V(ヤニック・アミロ)Loire, France - 赤辛口ロワールのカベルネフランの作り手では、好きなヤニック・アミロ。カベルネ・フラン特有の青っぽさと土。少し古いビンテージということもあって、柔らかくなって飲みごろ。アフターも長い。人によっては臭いというコメントがあったけれど、個人的にはストライクゾーン。ヤニック・アミロのワインを探す>2003 Chassagne-Montrachet Clos Saint-Jean 1er Cru(Michel Niellon)シャサーニュ・モンラッシェ クロ・サン・ジャン プルミエ・クリュ(ミシェル・ニェロン)Bourgogne, France - 赤辛口ニェロンが赤を作っているなんて知らなかった。2003年らしいチャーミングな果実味ながらも、焼けてない。酸も弱めなのでエイジングポテンシャルは微妙だけれど、今飲んでおいしいワイン。わたしはヤニック・アミロのほうが好きだったけれど、こちらを好きという人も多かった。1999 Alsace Pinot Noir Cuvee Particuliere(Gerard Schueller)アルザス ピノ・ノワール キュヴェ・パルティキュリエール(ジュラール・シュレール)Alsace, France - 赤辛口今状態がとても良いというソムリエの話で注文。ちょっぴりDRCのニュアンスがあるとも。うあー、来てます。背筋にしっかりしんは通っているのだけれど、トロンと柔らか。香りもムンムン。まさに飲みごろのピノ。すばらしい! 99年がここまで良くなっているとは。自宅に2000年と2001年があるので、2000年を開けてみようかな。もちろん今日の人気ナンバーワン。シュレールのピノ・ノワールを探す>今,買物5000円以上でワインバッグ付(~9/9 23:59迄)ピノ・ノワール ゼロ・ドゥーズ[2005] ジ...LO NO12ならば在庫あり。ワインのまとめ:今回のワインはどれもレベルが高い。その高いレベルの中で人気があったのは、シャンパーニュとボット・ゲイルのピノ・ダルザス、クロ・ルジャール、シュレールのパルティキュリエール。とくにクロ・ルジャールとシュレールは絶賛だった。料理:名物のブーダン・ノワール。1コ¥100。これも定番のラタトゥイユこの店のラタトゥイユは、今まで食べた中で一番うまい。白レバーと豚の脳みそのパテ手前のソースは、煮詰めたバルサミコとイチゴジャム。これをつけて食べます。<no photo>豚のタンとトリップのコロッケ。付け合わせはちりめんキャベツのグラタンここの料理の発想にはいつも驚かされる。そしてうまい。ジャガイモと鰯の重ね焼き(?)←料理名いい加減クリームソースのおかげで、鰯のテリーヌほど魚臭くなく、ちょうど良いアクセント。マグレ・ジョーヌ(フランスの地鶏)のロースト6人で6本。よく飲みよく食べました。といいつつ、あと2∼3本は飲めたかな。気が向いたら投票お願いします→
2007.09.03
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大学時代の友人二人が転勤になるということで送別会。一人はタイで一人は長野。「長野にはビアガーデンがないので、ビアガーデンorビアホールに行きたい」という本人のリクエストで、銀座松坂屋のビアガーデンか、ニュートーキョーのビアホールか。迷った末に、有楽町マリオン前のニュートーキョーへ。さっそく「生中」を頼むはずが、メンバーの1人が「ビヤタワー」なるメニューを発見。普通のビールが3.5リットルで黒ビールが2リットル。これならハーフ&ハーフも自由に作れるということで、これを一本ずつ注文。200人以上は入れそうな広い店なのに、ビヤタワーを注文しているのはわれわれだけ。目立ちます。3.5リットル入りビヤタワーこっちは2リットル入りの黒ビールこのビールタワーの欠点は、泡が立ちづらいこと。そのことをバイト風の男性店員に聞いてみると「仕方ないんです。ガス圧がかってませんから」と、すぱっと切り捨てられるような返答。 あらら。 サービス業なら、「ご迷惑かけてもうしわけございません。仕組み上、泡立ちづらいんです。もし泡立っているのがお望みでしたら、次は普通のジョッキを注文してみてはいかがでしょう」くらいの返事をして欲しいところ。また女性店員はアルプスのハイジに出てきそうな、スイス(?)の民族衣装風のかわいらしいユニフォームを着ているけれど、こちらもイマイチ安定しない接客態度。こちらの注文がちゃんと通っているか不安になる。実際のところ、それほど不愉快なわけではないのだけれど、日ごろプロのサービスに慣れているだけに、素っ気ない&安定しない対応に少々面食らってしまった。で、合計5.5リットルのビールは、瞬間蒸発ともいえるスピードで消費。30分も持たなかった。8人とはいえ、このスピードは驚異的。次は普通のジョッキを頼むかと思ったら、さらに「2本追加!」というかけ声。ビール2杯じゃなくて、ビアタワー2本という意味です(笑)。みんな40歳前後なのに、このノリは何でしょう。そういえばスキーに行ったときには、レストハウスで周りの人がびっくりするくらい缶ビールを並べたっけ。人のことは言えないけれど、みんな酒好きです。ただ追加注文のタワーは、さすがにペースが落ちる。最初の2本を飲みきるのに30分もかからなかったのに、あとの2本を飲みきるのに2時間かかりました。このあたりがオヤジの証(あかし)か。料理のなかでは、ケーキのような形をしたジャーマンポテトがおいしかった。それとアイスヴァイン。みんな限界くらいに飲み食いして1人\4,200。意外に安くてびっくり。ビールタワーがリーズナブルな設定だったのか。こんなに飲み食いしたのに、二次会に繰り出すのでした。気が向いたら投票お願いします→
2007.09.01
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煮込みや なりたのがっつりした料理が食べたくなって、何回か予約の電話を入れているけれど、最近は撃沈続き。2hだけという予約が取れたので行ってきた。NV Cremant d'Alsace (Domaine Riefle)クレマン・ダルザス(リーフル)さっぱり目のクレマン。特筆するほどのスパークリングではないけれど、これからのボリュームのある料理に備えてお腹の準備。レストラン価格\3,500くらい。キャペツのクミンシードエスカルゴ 食べ終わった後に取り忘れたことに気づきました。とくにリーズナブルな店でエスカルゴに興味はないのだけど、あまりにもみんな食べているので注文。けっこう大粒のエスカルゴ。普通のお味です。羊のナヴァランなりたの本領はメインにあり。ナヴァランに使うような羊肉って、普通に売っていないので、メニューで見つけて速攻注文。いかにもビストロチックなおいしさ。2004 Saint-Joseph 420 Nuits(Alain Paret)サン・ジョセフ 420 ニュイ(アラン・パレ)メインはともにしっかり目の料理なので、それに合わせたものをということで選んだのがこれ。レストラン価格\5,500。なりたのワイン価格帯(\3,500∼\4,500)の中では高級品なので迷ったけれど、お店の人がとっても勧めるので注文。ワイン名の"420 Nuits"は、420日間樽熟したところからネーミングされているらしい。さすがにサン・ジョセフ。しっかり濃度がありながらもなめらか。樽が効きすぎているわけでもなく、今までなりたで飲んだ赤ワインでは一番かも。↓酒屋価格なら3千円台なのでお勧め。サン・ジョセフ 420ニョイ 2004 有機栽培 カスレエスニックっぽい香辛料がかかっていて独特の風味。うまいです。中にはソーセージと白インゲン豆、鴨のコンフィが入っている。ソーセージのぱりっとした焼き加減が素晴らしい。それにしても、この料理が\1,500とはありえない値段。普通はこの倍くらいするのではないでしょうか。カスレのほうに力の入ったコメントを書いてしまったけれど、どちらがおいしいと言うよりは、好みの問題。ナヴァランのような煮込み料理は食べる機会が多いので、カスレのほうが新鮮に感じて、このようなコメントになりました。今日はしめて\13,000。酒飲みのわたしでも2人で1万円前後ですむことが多い「なりた」だけれど、今回はちょっと良いワインをたのんだとこもあり、今までの最高金額。それでも内容を考えれば満足。当初2時間の予定も、あとのお客さんがずれたせいで3時間弱いれたしね。気が向いたら投票お願いします→
2007.08.25
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猛暑続きの東京。ひさびさにビアガーデンに行ってきた。昼間の新宿御苑 新宿門付近今回の画像はすべてFinePix F31fd。池袋東武の「スパイス」16Fでやっている韓流ビアガーデン「魂のプルコギ!」に行ってきた。こんな暑い季節にビアガーデンはないだろうと思ったら、けっこう盛況。2時間飲み放題+プルコギ1人前で\3,000というのが受けているのか?6時過ぎに行くと、ちょうど日暮れを眺められる。場所によっては、富士山の美しい稜線が見える。16Fなので風が強い。おかげで暑くはないけれど、ものが飛びそう。サイドメニューもけっこう充実している。今回はピントもアングルもおかしい。写真を撮り忘れたけれど、自動的にビールを注いでくれる機械があったのには驚いた。泡がちょうど良くなるように、グラスの傾きを自動的に調整してくれる。帰るときには、待ち行列がけっこうできていた。個人的には、ビアガーデンよりもビアホールなのだけれど―――涼しいし、ビールもおいしいような気がする―――、若い人にはいいのかな。ビアガーデン系だと、明治記念館の「ビアテラス鶺鴒(せきれい)」が気になる。高いけれど、とっても雰囲気がいいらしい。気が向いたら投票お願いします→
2007.08.14
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銀座で、1万円で飲んで食べられる店としておさえている「ビストロ ラ・マリー・ジェンヌ」。店の名前はビストロだけれど、グラスワインも充実していて、ワインバー的な使い方もできる。場所は、松坂屋の裏、銀座東武ホテルの近くにある。2005 V.d.T Cuvee des Amis(Marc Pesnot)キュヴェ・デ・ザミ(マルク・ペノ)Loire, France - 白辛口この日は、マルク・ペノのフェアをやっていて、4種類がオンリストされていた。マルク・ペノは、hirozeauxさんやkurivouさんをはじめ最近いくつか報告があがっている作り手。わたしも数回目。本来はミュスカデになるワインだけれど、INAOから却下されてV.d.Tとしてリリースされている。わずかにぬか漬けの香り。かすかに微発泡で、柔らか&さわやか。かすかなぬか漬けの香りも、嫌みには感じずアクセントとして許容できる範囲。一般的なミュスカデと比べると、柔らかい印象。この蒸し暑い季節のスターターとしては心地よい。マルク・ペノのワインを探す>キュベ デ ザミ[2005] マルク・ペノ 1,470 円 →ほかの自然派の値段を考えると、この値段は安すぎ。もちろんレストラン価格ではなくて、ワインショップの価格。三元豚のパテウゲッ! デジカメが、ここで電池切れ。ここからは携帯画像に変更。少しレタッチしたこともあって、携帯としてはなかなかの出来かな。サラダ・リヨネーズワインの品揃えは、自然派を中心に\4,000と\5,000が主力価格帯で、1万円オーバーまでがそろう。またワインバーとしての利用が多いこともあって、グラスワインは充実。ワインは全体的に面白いセレクション。値付けは、だいたい酒屋の2倍。もちろん価格の高いものはもっと割安感のあるものもあるし、逆に安いものはもっと高めの値付けのものもある。今回のペノも含めて、もうちょっと安いとうれしいが、銀座であることや、セレクションが優秀なことを考えれば十分許容範囲。2002 Costieres de Nimes(Domaine les Grimaudes)コスティエール・ド・ニーム(ドメーヌ・レ・グリモード)Languedoc, France - 赤辛口アルザスのクライデンヴァイスがラングドックで展開するワイナリー。ブドウ品種は、カリニャン55%、サンソー30%、グルナッシュ15%。アルコール度は12.5%と、南のワインとしては低め。アルザスの生産者なので、クリーンで雑味のない作り。つるんとしてシンプル。クライデンヴァイスということで期待しすぎたこともあるけれど、正直なところもう一つ奥行きが欲しい。後悔するセレクションではないけれど、子羊には負けていた。トリッパと豆の煮込み、クスクス添え。けっこうボリュームがあります。子羊のロースト。火の通し加減は絶妙。とくにメインのポーションは大きいので、シェアするのがお勧め。今回はコストパフォーマンス重視モードで注文したこともあって、1人あたり前菜1、メイン1、ワイン1本を注文して約\8,000/1人。総額からすると十分満足のいく内容でした。---ビストロ・ラ・マリー・ジェンヌ東京都中央区銀座7-12-5 貝新ビルB1tel /fax 03-3545-2060 気が向いたら投票お願いします→
2007.07.14
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この秋、ワイン仲間とイタリア旅行を計画中。今回は打ち合わせという口実で、恵比寿のピッツェリア「パルテノペ 恵比寿店」へ。飲みたいだけじゃないかという話もある。「パルテノペ」は、日本に二十数店しかない真のナポリピッツァ協会が認定するお店。当然石窯です。ナポリピザを食べるのは久しぶりだけど、数年前、赤坂のピッツェリア「エッセ・ドゥエ」に通い詰めていたことがある。ピッツェリアって、比較的リーズナブルで満足度が高いのがステキ! つまみを数点頼んで、マルゲリータに、もう一つ何かのピッツァ。それとハウスワインを頼めば、至極のひとときを過ごせる。わたしのような酒飲みでも\5,000∼\6,000で収まることが多い。今回は遅刻したため一部を紹介。ワインはもっと飲んでいました(笑)。認定店だけあって石窯で焼いたピザはおいしい。つまみはそこそこおいしいけれど、塩分が強めなものが多いかも。高血圧のわたしには、ちょっぴり危険な香りがしました。2004 Santagostino Baglio Soria Rosso(Firriato)サンタゴスティーノ・バリィオ・ソリア・ロッソ(フィリアート)Sicilia IGT, Italia - 辛口赤けっこうしっかりしたお味だったような。2004 Chianti Riserva(Leonardo da Vinci)キャンティ リゼルヴァ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)Toscana, Italia - 赤辛口こんなワインがあるなんて初めて知った。レオナルド・ダ・ヴィンチのワインを探す>カンティーネ・レオナルド・ダ・ヴィンチ・キャンティ・リゼルヴァ 2004年 2,116 円2005 KLEOS Paestum(Luigi Maffini)クレオス・パエストゥム(ルイジ・マッフィーニ)Campagnia, Italia - 赤辛口この日のなかでは、ファウディ・ディ・サン・グレゴリオの白とこれがよかったかな。ルイジ マッフィーニ クレオス パエストゥム ロッソ 2,625 円定番のマルゲリータは頼んじゃうでしょドルチェが出てきて閉店間際だというのに、さらにワインをオーダー。みなさんすごすぎです。2003 Rubesco Rosso di Torgiano(Lungarotti)ルベスコ ロッソ・ディ・トルジャーノ(ルンガロッティ)Umbria, Italia - 赤辛口友人のひとりが誕生月ということで。さんざん飲み食いしたのに、人気のスペインバル「Tio Danjo Bar(ティオ・ダンジョウ・バル)」へ突入。このバルは、スペイン料理の名店「Tio Danjo」が経営する立ち飲み。2Fの本店には行ったことがあるけれど、バルは初めて。立ち飲みらしく、つまみは\400∼\700で、グラスワインは\500前後。つまみはおいしそうなものが並ぶ。ここで軽くワインを引っかけ本日は終了。Opus Oneを飲んだ翌日だというのに、よく食べよく飲みました。気が向いたら投票お願いします→
2007.06.28
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抜群のコストパフォーマンスと評判の高い代々木のビストロ「煮こみや なりた」に行ってきた。まさにビストロ。1人でボトル1本飲んで、おなかいっぱい食べても、\5,000くらいでおさまるリーズナブルなお店でした。なかなか予約が取れないということで一ヶ月前に電話。ワインを飲むかと聞かれる。あとでわかったことだけれど、どうやらお酒を飲まない人は予約できないらしい。一度行ってみれば当たり前だということはわかる(飲まないと異常に客単価が安くなってしまう)。料理は大まかに分けて、オリーブや生ハムなどのつまみと、前菜、メインに分かれている。つまみは\300から\500で、前菜は\1000くらい、メインは\1500くらい。初めてなのでシェフにどのくらい頼んだらよいか聞いてみると「前菜一皿、メイン一皿くらいかな」とのこと。「それって1人分ですよね」と確認すると、2人分とのこと。なんかすごそう。今回はつまみ2品と、前菜とメインをそれぞれ1品ずつ注文。・キャベツのクミン風味・生ハムとサラミの盛り合わせ・砂肝サラダ・子羊とじゃがいもの煮込みワインは\2,500から\5,000くらい。いちおうリストもあるけれど、適当に好みを伝えて相談しながら決めた。すごいワインはないけれど、小売りに\1,000乗っけている程度で至極リーズナブル。2004 Blanc Aligote V.V(Guy Bussiere(Domaine du val de Saone))さっぱり系と注文して出てきたなかから選んだのがこれ。アリゴテとしてはしっかりとしたつくりでVin de Paysとのこと。一口目はインパクトがあるけれど、ちょっと樽をきかせすぎ。もっとクリーンな作りでもいいと思う。2003 Cotes-du-Rhone Montueil la Levade VV (Joseph Sabon)ローヌかラングドックでお勧めをきいて選んだのがこれ。温度が高めで締まりがなかったのは残念だけど、ワイン自体はピュアで、そこそこの力もあって好印象。料理とバランスしてます。あまりにも込んでいるので、ワインを冷やしてくれなんてことは言いづらいので、できれば赤白同時に頼んで自分で冷やすのがいいかもしれない(白を頼むと、氷の入ったワインクーラーをくれる)。つまみ系以外の料理はアメリカンサイズ。料理の写真は撮らなかったけれど、砂肝のサラダは4人前はありそう。子羊とジャガイモの煮込みは、女性のこぶしくらいの大きさの固まりが2つと、たっぷりのポテト。いかにもビストロチックな料理で味も秀逸。洗練されている味わいではないけれど、気の知れた友人とワインを飲みながらわいわいがやがやするのには最適。おいしかったけれど、多すぎてちょっと残してしまいました。全体的にはメインに魅力的なものが多いので、二人で、つまみ1品とメイン2品というのがいいのかもしれない。今回は総額1万円ちょい。ワイン2本飲んで、この値段は秀逸でしょ。以前ラ・ロマネ親分と持ち込み敢行計画があったけれど、常連になるまでは厳しそうだし、雰囲気的にあまり高級なワインを飲む感じでもないので、ビストロらしい料理とリーズナブルなワインをいただく今のスタイルでよいのではないでしょうか。ネットで検索すると、移転前の古い住所が載っているページもあるのでご注意を。---渋谷区千駄ヶ谷5-20-19TEL: 03-3355-2538気が向いたら投票お願いします→
2007.06.22
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元麻布のワインバー「ボン・ピナール」へ行ってきた。友人から強力にお勧めされていた店だ。場所は、六本木ヒルズと広尾の中間地点、中国大使館のとなりにある。位置づけとしてはワインバーだと思うのだけれど、料理も充実している。店名の、Bon Pinard (ボン・ピナール)とは「安くて美味しいワイン」という意味。その名の通り、恐ろしくリーズナブルな値付けのワインが並ぶ。ルイ・ロデレールのNVは、たしか\6,500。主力価格帯は1万円前後で、5千円以下のワインは少ないけれど、ワインショップとあまり変わらない値付けには驚く。料理はアラカルトもあるし、コースもある。\5,250コースの場合、前菜2種類のうちから1品、メイン2種類のうちから1品を選択できる。それにデザートと飲み物が付く。ただしメニュー自体には、前菜もメインも各10種類くらいあるので、好きなものが食べたい人はアラカルトを選ぶことになる。今回は初めての訪問ということでコースを選択。野菜と生魚の前菜と、メインは羊のローストをチョイス。2皿構成だけに、それぞれのボリュームはけっこうある。カメラを持って行かなかったので携帯で撮影。hidepxさんのような画像になってしまった。(^^ゞ ライトをつければ良かった。今回は仕事関連の友人だったため、比較的安心できるものをチョイスしてみた。2004 Puligny-Montrachet(Domaine J.M.Boillot)ピュリニー・モンラッシェ(ドメーヌ・ジャン・マルク・ボワイヨ)Bourgogne, France - 白辛口ロワールやアルザスにするべきか迷ったけれど、ソムリエのリコメンドもあり、大好きなJ.M.ボワイヨにしてしまった。軽い樽香がして、いかにもシャルドネらしいとろりとしたボディ。「The ピュリニー」ともいうべき模範的なスタイル。それにしてもJ.M.ボワイヨは外れない。おすすめです。ピュリニー・モンラッシェ 2004年ジャン・マルク・ボワイヨ 750ml 6,825円\5,000以下で買えた時代が懐かしいけれど、このユーロ高と、抜群の安定感では仕方ないか。1993 Morey-St-Denis(Jacky Truchot)モレ・サン・ドニ(ジャッキー・トルショー)Bourgogne, France - 赤辛口古いトルショーを見つけたので注文。ピークアウトしていたらどうしようと思ったけれど、ジャスト飲みごろ。軽い熟成香が入って、いつものやさしい味わい。このボトルは、香り豊かで、少しエッチな香りが印象的。1997 Ch.Leoville Las Casesシャトー・レオヴィル・ラス・カーズSt-Julien, Bordeaux, France - 赤辛口みんなメインが子羊だったことと、ボルドー好きの友人がいたので、飲みごろでおいしそうなものをチョイス。97年としては、ただならぬ凝縮感、そして品格。わたしの好みでは、もう少し熟成させたいと思ったけれど、97年のボルドーとしては屈指の出来。今まで97年のボルドーでは、ピション・バロンが最高傑作だと思っていたけれど、ポテンシャルではラス・カーズのほうが上かもしれない。こんどは5年後に飲んでみたい。1997年のラス・カーズを探す>シャトーレオヴィル・ラスカーズ1997ネットで探すと最安値は\12,600。結構いいお値段しますなあ。とはいえ、飲みごろのラス・カーズだと考えれば仕方ないかも。今回は\5,250のコース×3、グラスシャンパーニュ2杯、上記のワインを注文して、サービス料10%込みで計約5万5千円。総額ではけっこう使ってしまったけれど、内容を考えれば安い。ぜひリピートしたいお店。今回はストレート勝負してしまったけれど、次回はもっとマイナーなワインをセレクトしたい。気が向いたら投票お願いします→
2007.05.23
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冷凍のブラッドオレンジジュースでおなじみのタロッコオレンジが、最近フレッシュでも輸入されるようになった。そのことをテレビで見て気になっていたところ、玉川高島屋の明治屋で売っていたので買ってみた。タロッコオレンジとは、イタリアのシチリア島で名産の赤い果肉のオレンジのこと。シチリアのオレンジなので、シチリアの食器「カレカ」にのせて。果肉には、オレンジ色の部分と赤い部分がある。テレビで、試食風景をレポートしていたときも、赤い部分は味が違うと言ってた人がいたけれど、けっこう驚くくらい違う味。赤い部分は、いわゆるブラッドオレンジジュースの味で、オレンジ色の部分は普通のオレンジジュースの味。赤い部分の度合いは、玉によってばらつきがある。もっと真っ赤なものもあれば、赤い部分がないのもある。5∼6個食べたけれど、この画像は赤い部分が少なめなほう。赤い部分のほうが珍しい味なので、もう少し赤い方が好きかな。ブラッドオレンジジュースが好きな方はお試しあれ。おいしいですぜ。楽天で探してみるとあった。↓ 結構高いですなあ。明治屋の方が安かった。シチリア産タロッコオレンジ約1.2kg日本未発売の魅惑のオレンジを入手!今、本場シチリア産タロ...こちらがタロッコ(ブラッド)オレンジジュース↓ 見たことある人も多いはず。お勧め。【12本で送料無料】タロッコジュース(ブラッドオレンジジュース)1L気が向いたら投票お願いします→
2007.03.23
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