ワルディーの京都案内

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2016/01/23
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テーマ: 闘病日記(4008)
カテゴリ: 癌闘病記
2016年 1月23日(土)】


 後腹膜脂肪肉腫に罹り、抗がん剤治療に続き粒子線治療を受けました。現在、経過観察中です。ちょうど1年前の今頃は、6クールの抗がん剤治療後の次の治療にいて方針を決める時期でした。

2015年1月23日の日記からです。

 私の罹った「後腹膜脂肪肉腫」は症例の少ない「がん」で、その後の治療方針については、主治医やその病院の先生だけで判断するのはむつかしく、派遣元の大学病院で議論してもらうことになっていました。この日は、その議論の結果をもとに導き出した治療方針について聞きに行く日でした。

 残っている腎臓は温存したままでの腫瘍部のみの切除手術が提案されることを期待して病院に出向きましたが・・・・

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【2015年1月23日】

■CT&MRI&派遣元大学での協議の結果を聞きに病院へ

 昨晩、寝る前に確定申告の申請書を完成することができました。医療費や必要経費はすでにまとめてあったし、生命保険・火災保険・年金などの支払い証明書も纏めて保管していたので、思いのほか早く完成できました。去年12月のタイミングでは会社を休んでいたので、年末調整の対象にならず、ややこしいかなと思いましたが、むしろ年末調整の手間が省けてよかったです。

 今日は、この前撮ってもらった造影CT、造影MRIの結果をもとに、M病院泌尿器科の先生方の派遣元であるK医大で検討してもらった結果を聞きにいく日です。重要なマイルストーンです。
長女が同伴してくれることになりました。今日は二人なので車で行くことに。高速と地道で約1時間で到着。

 採血を12:00にした後、予定では1時にY先生の話を聞く予定でしたが、採血も20分くらい早くでき、Y先生との面談も12時半くらいに始めることができました。「病巣が小さくなっているので、病巣のみ切除という選択肢もあるかもしれない」との話もありましたので、片腎を残せるかもと期待して話を聞きました。

 CT、MRIの結果とK医大の泌尿器科でのカンファレンスにかけてもらった結果は・・・・

・第5、第6クールでの病巣の縮小はほとんどない。

・これ以上抗癌剤治療を続けても効果は少ないと思われる
・造影MRIを見ると、病巣内で壊死している部分もあるが、そうではない部分もある。
 全部壊死していれば放置してみるという方法もとれるが、そうではないので、
 放置するとまた拡大すると思われる。

・病巣のみ切除するのは、癌細胞が取り切れず再発リスクが非常に高い

・残った腎臓ごと切除して、透析するのが一番。脂肪も取り去る。
 それでも再発するリスクは高い(50%くらいか?)
 再発したら腎臓が全くないので、抗癌剤治療はできないので、
 治療手立てがないと言わざるを得ない。

・シャント設置と切除する手術を当病院でして、透析ができるようになれば、
 近くの病院で透析をしてもらうのは可能。透析をする病院で手術もしてもらうのも可能。

・切除手術は3年前の左側腎臓摘出で使った腹腔鏡手術ではなく、開腹手術。
 できるだけきれいに切除するため。

・切除手術の入院は3週間くらい。シャント設置手術をして一旦退院してから。

・透析は、血液透析を推奨。腹膜透析は感染リスクが高い。
 透析は2日に一度4時間くらいの通院が必要なので、サラリーマンの人は、
 勤務を続けるのがむつかしいかもしれない。
 詳しくは知らないが、経済的支援制度がある。

・移植は透析をしてからすることは可能だが、免疫抑制をするため、
 再発しやすくなることが考えられ、薦められない。
 するとしても一旦透析をしてそれがちゃんとできるようになり、
 再発もなさそうだとなってから。

・セカンドオピニオンを聞きにいきたいとおっしゃるなら、書類、データを準備します。


 血液検査の結果は、白血球が7900まで戻っており、発病前の値に戻りました。2週間前の血液検査では2600だったので、抗癌剤投与終了後、3週間から4週間で元に戻るようです。赤血球は394で、少し戻りましたが、まだ正常値下限まで達していません。白血球より回復に時間がかかるようです。

 「家族とも相談して決めたいので、近日中にまた面会をお願いしたい。」 1月28日に予約を入れてもらいました。

 「病巣のみ除去」というのが第一選択肢として出てくることを期待していたので、正直ショックです。透析となると今の会社で雇用を続けてもらうのはむつかしいかもしれません。火、木、土と透析で、月、水、金と出勤という勤務方法が可能かもしれませんが。週3日勤務となると、当然、給与は60%くらいになるはずです。一方で復帰しなくても、あと1年は給与の2/3は傷病手当で補填されるため、1年くらいしか勤務しないつもりなら、経済的にはほぼ同様で、身体的負担を考えると復帰しないほうがいいです。あとは、私のモチベーションがどうかです。

 この2月で60才にはなるので、60才までは現役を勤めたということで気持ちの区切りはつきそうだし、長期に休みだすまでは、自分なりにベストを尽くしたという自負と満足感はあります。復帰しなくてももやも感は残らず、すっきりと引退できるとは思います。むしろ、家族のためにも、引退して家にいるほうがいいと思います。

 そうするにしたとして、全部切除しても再発のリスクが高く、再発すると治療手立てがないことが問題です。透析して生活の質を落としてまで頑張ったのに、再発、治療の手立てがないというのは・・・・

・放置 ・・・病巣再拡大のリスク極大
       スピードが速いと、透析の準備もできない
       転移のリスクもある
       普通の生活が続けられる(でも短期と推定)

・抗癌剤継続・・・病巣再拡大がどこまで抑えられるか
       抗癌剤継続による体へのダメージ
       副作用で行動制限
       月に10日間程度入院必要

・部分切除・・・再発のリスク極大
        手術必要
        普通の生活ができる

・周辺含め切除・・・再発のリスク大
        手術必要
        透析必要

悩ましいです。

 家族にも帰宅後伝えました。

 娘たちが「鶏の味噌・ニンニク炒め」「モヤシの油揚げ包み」を作ってくれました。前者はピリカラこってり味、後者はやさしい味で、両方とも美味でした。

 4000歩ウォーキング。やはり便秘気味。

 今回は、発覚時のときのように結論を急ぐ必要はないと思うので、前回以上に色々調べて悩んで方向を決めたいと思います。

 写真は、今日の夕食ではなく、12月の第5クール退院後の自宅療養中に娘たちが作ってくれた、「厚揚げと挽肉の炒め物AND韓国風サラダ」です。


↓厚揚げと挽肉の炒め物AND韓国風サラダ <br />
<br />
byお姉ちゃんdistr(1214)圧縮.jpg


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 結局期待通りの病巣のみの切除ではなく、透析を準備したうえで、残った腎臓ごとの切除が提案されました。選択肢はこれしかないようですが、とりあえず結論を保留して病院から帰ってきました。



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過去の治療履歴は下記を参考にしてください。

がん治療日記: http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=10
がん治療振り返り: http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=11





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最終更新日  2021/07/06 11:06:17 PM
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