ワルディーの京都案内

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2016/02/06
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テーマ: 闘病日記(4008)
カテゴリ: 癌闘病記
2016年 2月6日(土)】

 後腹膜脂肪肉腫に罹り、抗がん剤治療に続き粒子線治療を受けました。現在、経過観察中です。ちょうど1年前の今頃は、6クールの抗がん剤治療後の次の治療にいて方針を決める時期でした。

 M病院での診察で、次の治療のステップとして、透析をしたうえでの残った腎臓ごとの切除手術が提案されました。色々考えた末、大阪府立成人病センターと東京国立がん研究センターでセカンドオピニオンを受けました。

大阪府立成人病センターでのセカンドオピニオンで、腎臓を残して透析を避ける方法として粒子線治療の可能性があるとの所見でした。 「透析+切除手術」を後押ししてもらうために聞きにいったセカンドオピニオンで予期せぬ可能性が提示されました。治療対象にはならない可能性は大きいですし、遠方の医療機関でお金も時間もかかりますが、ダメもとでセカンドオピニオンを聞きに行ってみようと決心し、この日のM病院での診察に臨みました。

2015年2月6日の日記からです。

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【2015年2月6日】

■M病院へ。粒子線治療のセカンドオピニオンを聞きに行くと説明。

 今日は治療方針説明があってからM病院での2回目の面談。バスと電車で行きました。入院中にO君から借りた「グリード」をこの前読み終わりました。それで、その前から読んでいて途中でストップしていた山本周五郎の「樅の木は残った」を再開です。

 12:00から採血。13:00から診察でした。いつも早めに診察いただけるので、採血が終わって、診察室の前で待つことに。やはり、予定より早く12:30くらいに面談開始ができました。

 まだ血液検査結果が来てなかったのですが、「話している途中に来るでしょう。」とのこと。そのとおり、話している途中に血液検査の結果がシステム上にアップされたようです。

 大阪府立成人病センターでのセカンドオピニオンの結果は、今日診察窓口で事前に渡し済み。東京国立がん研究センターの分は郵送(FAX?)でM病院に届いていました。

 私からも、両方のセカンドオピニオンの状況を説明したうえ、色々先生と話しました。

先生曰く 、「大阪府立のセカンドオピニオンは、よく整理されていて、僕も勉強になりますねぇ。」

 大阪府立は東京がんセンターと違って、事前に紹介状、データを提示しておく方法なので、事前に他科も含めて検討いただける時間がとれること、その変わり面談まで時間がかかることを説明。

先生 「両方とも、我々の方針と大きく違わないですねぇ。大阪府立提案の重粒子線の治療は、僕は知りませんでした。」

M病院のY先生が、この重粒子線治療が適用できる可能性があることをご存知なかったことは驚きでした。

 大阪での重粒子線治療提案も整形外科の先生方の案であって、泌尿器科からはレスポンスがなかったことを説明。東京では全く話がでなかったしので、後腹膜腫瘍には適用がむつかしいのかもしれません。

「重粒子線のセカンドオピニオン聞きに行きたいと思います。来週火曜日に予約も入れました。」
先生 悩みながら治療に入るのが一番よくないので、セカンドオピニオンは是非受けてください。 紹介状、月曜日でもいいですか。」
「また来るの大変なので。今日、紹介状いただけませんか。」
先生 「分かりました。前の二つと同じなのですぐ作れますから、今日お渡しします。」
「じゃあ、それでお願いします。」
先生 「その結果も踏まえて、もう一度2月13日に相談しましょう。」

 これで重粒子線のセカンドオピニオンの準備の件は完了。2月13日に最終結論を出すとしたら、約2週間の決断後ろ倒しということになります。

 次に、広範切除するとしてどこで手術するかという件についてお話。

「家族が来やすいように、近くの大きな私立病院でとも考えました。しかし、結構むつかしい手術だと認識しています。今から近くの病院とやりとりしていただくのが、そう簡単ではないだろうし、今まで診ていただいてるこの病院でK医大の病院の先生に来ていただいて手術を受けるほうがいいと思います。ですから、近くの私立病院で手術を受けるのは考えから外します。K病院に私から直接聞いてみたのですが、透析がいっぱいとか、人も変わるタイミングなので受け入れられないということも言われましたし。」

先生 「推測ですが、あなたのようなややこしい患者さんを受け入れたくないということでしょう。逆の立場だったら、僕もそう思いますから。K病院や、MK病院はKT大学系ですから、私も人脈がなく直接交渉がむつかしいです。S病院ならK医大系で知っている先生もいるので、電話で相談できるのですが。S病院から呼ばれて僕が手術に行くこともありますよ。」
「やはり、むつかしい手術なので、症例が多い国公立の病院で受けたいという思いもあります。先生の派遣元のK医大病院での透析前提の手術が無理としたら、KT大学とかはどうですか。」
先生 「国公立の大学病院は、他の病院で治療できない患者さんを受け入れる義務みたいなのがあります。だからKT大学が受け入れてくれる可能性はありますが、透析前提の手術が可能かどうかは僕もよく分かりません。K医大病院も透析やっていないわけではなく、ホームページにも透析対応可能と書いてあります。でも、緊急時は対応できても、最初から透析前提は駄目なようで、医師派遣という形で、ここ(M病院)での手術という提案でした。大阪府立成人病センターは最初から透析前提の患者さんは受け入れられないとのことでしたが、東京の国立がん研究センターはどうですか。」
「遠方なので、現実的ではないように思います。」

 大学の壁を越えて交渉するのは難しそうですが、「XXセンター」という名前のところなら頼みやすいということのようです。帰ってネットで調べたところ、K医大病院では透析外来はやっていませんが、治療対応の透析部門はあるようです。しかし、対応可能件数が限られているようで、先生のおっしゃったような提案になったものと思われます。

 東京の国立がんセンターも調べてみましたが、もともと癌対応のセンターなので、透析前提は無理のような気がします。一度聞いてみる価値はありますが。

「今回の手術、何か特別な設備や機械はいるのですか?この病院でも十分対応可能なのですか?」
先生 「特別な機械は必要でなく、普通の手術で、できるだけうまく、回りも含めて切除するということです。この病院で問題なく対応できます。」

 その他、膀胱は残すとのことでした。

 血液検査の結果です。赤血球関係が少し低いままで発病前の状態までは戻っていません。もともとサプリメントを飲んでいたときもあり低めなのですが。あと、リンパ球が13.4で低め(下限15)です。CRP値が0.25上限に対し、0.27と少し高め。発病前は限りなくゼロに近かったのですが、発病時は6~9まで急増しました。抗癌剤治療中の自宅療養中は0.25付近でしたので、今はそのレベルです。やはり、もぞもぞと癌細胞が活動を続けているのだと思います。

 発病時振り返ってみると、微熱以外に、便秘気味、疲れやすい、股の辺りが湿る(何か分泌?発汗?)という現象がありました。微熱はありませんが、疲れやすい、股の辺りが湿るという症状はありますので、病巣再拡大に要注意です。

 いずれにしても、できるだけ早く決断したほうがいいと思います。

 自宅最寄りの駅で、駅うどんと「おにぎり」を食べて帰ってきました。ウォーキング4000歩。今日で、12/8から続けてきた「わが住宅地の全道路踏破」がついに完了しました。延べ日数36日間、延べ歩数169,000歩、総歩き距離118km、一日平均4700歩、3.3km。さて、次は何を目標にウォーキングしようか。これから季節がよくなるので、花の写真とか撮ろうかなぁ。



その他諸事
・1月度傷病手当申請書の主治医記載分受領。郵送済み。
・企業年金第2年金、5年前厚20年保証で申し込んだが、子供たちも含め、相続できる年金なので
 トータルで受領金額の多くなる20年フラットの20年保証に変更。郵送済み。

 写真は、今朝の西の山のほうの写真。冷え込んで、雪でしょうか、霜でしょうか、白くなっていてきれいでした。


P1130561(西山雪).jpg


以上 2015年2月6日(金)の日記でした。

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 ということで、兵庫県粒子線医療センターで、粒子線治療の可能性についてのセカンドオピニオンを受ける準備ができました。

 粒子線治療が不可能、あるいは広範手術に比べ大きく不利になる場合は、透析をしたうえでの広範手術になります。この場合、自宅近くの病院で「透析準備+手術」という考えは捨てたことをM病院に伝えました。このM病院で透析を準備してもらって、K医大の先生にも来ていただいて摘出手術というのを、この時点での第一選択肢としました。

 東京国立がん研究センターでの手術が可能かどうかというのは、ダメもとで一度確認してみる必要があります。


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過去の治療履歴は下記を参考にしてください。

がん治療日記: http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=10
がん治療振り返り: http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=11





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最終更新日  2021/07/19 10:43:24 AM
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