ワルディーの京都案内

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2016/02/22
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カテゴリ: 癌闘病記
2016年 2月22日(月)】

 ;後腹膜脂肪肉腫に罹り、抗がん剤治療に続き粒子線治療を受けました。現在、経過観察中です。

 ちょうど1年前は、6クールの抗がん剤治療後の次の治療方針について決める時期でした。

 M病院からは透析をしたうえでの残った腎臓ごとの切除手術(すでに腎臓を片方切除しているので透析が前提になる)が提案されましたが、大阪府立成人病センターでのセカンドオピニオンで腎臓を残す治療法として粒子線治療の可能性があるとの所見をいただきました。兵庫県立粒子線医療センターでセカンドンオピニオンを受けたところ粒子線治療の対象になり得るとのことで、最終的に残った腎臓を温存できる粒子線治療を選択することになりました。

 粒子線治療を選択したので、職場復帰できる可能性はでてきました。問題は職場に戻りたいというモチベーションがあるかということです。確かに、給与条件は再就職先としては申し分なかったのです。しかし、職場では我々のような再就職者がやりがいがもてるという環境にはありませんでした。正直言って、職場にもう一度戻りたいという気持ちは起きませんでした。

 さらに、粒子線治療がうまくいっても再発のリスクは高いままです。短いかもしれない人生、現役引退後やりたいと思っていたことを、前倒しでやるということを考えたいとも思うようになってきました。

 そんななかで、会社を辞めるとすると、どんなプロセスで辞めるのが経済的に有利かということを、以前から調べ始めていました。


2015年2月22日の日記からです。


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【2015年2月22日】

■退職するなら経済的にはどんなプロセスがいいのか

 7:00前に目が覚めてそれ以上眠れそうになかったので起きちゃいました。身体も以前のように疲れを感じなくなったし、暖かくなったし、早く起きやすくなりました。でも、これからまだまだ癌とお付き合いしていかなければならないので、抵抗力を保つためにも、睡眠不足にだけはならないように気をつけなければなりません。
 
 昨日、あんなに天気がよかったのに今日はもう雨模様。天気が変わりやすいですね。

 会社を休み始めたのは去年の7月ですから、すでに7か月以上経過しました。1年契約の契約社員なので、会社側もどうしたものかと考え始めていると思います。この4月が契約更改です。透析しなくてすむ重粒子線治療を選択しましたので、うまくいけば職場復帰できる可能性もありますが、治療がうまくいったとしても退職するということも一つの選択肢として考えておかねばなりません。あと、今のN社でこれからも働き続ける価値を見いだせるか、それともともとやりたかった違った方向へのチャレンジ(たとえ収入がなくても)をどう考えるかです。

 会社を辞めるとして、どんな方法が経済的には一番いいのでしょうか。もちろん私自身の気持ち上どんな方法がいいのか(「発つ鳥後を濁さず」的なこと)ということもありますが、一旦純粋に経済的な側面だけ考えてみたいと思います。重粒子線治療は健康保険が効きません。医療保険で半分強カバーできるとはいうもののかなりの出費になりますから、現実には経済的側面もよく考えないといということもありますし。

 今まで色々ネットで調べてきましたが、今日も調べました。

 色々分かったこと。

・傷病手当は、仕事につけない間は、支給開始から1年半もらえる。
 すなわち、就業不可能であれば、あと11カ月くらいもらえる。
・失業保険は退職前の2年間に12カ月以上雇用保険を払っていれば
 支給対象になる。
 私の場合、2013年4月下旬から2014年6月末までの出勤だったので、
 今年の6月までに退職すれば失業保険給付の対象になる。
 それ以降退職になると給付されなくなる。
・疾病での退職の場合「特定理由離職者」になり、給付の待機期間が
 一般の人では3カ月あるがそれがない。
 給付期間は一般の人と同じ150日間
 (後注:これは勘違いで、以前勤めていた会社を辞めた後、一度
 失業給付を受けているので、雇用保険加入期間がリセットされ、
 給付期間は90日間)
・ただし、本人が契約更改を希望するのに、会社のほうから契約更改
 しなかった場合、240日間の給付期間になる。
 (後注:上記と同じ理由で150日間)
・退職時傷病で就業不可能で、退職後も傷病手当をもらい、就業可能
 となった時点で失業給付をもらうことは可能。
・失業給付をもらうと、その期間は特別支給の老齢年金をもらうことは
 できない。
・私の場合、傷病手当>失業給付>特別支給老齢年金
 (私の場合だけでなく、一般的にそうかもしれませんが)

ややこしいですが、単純に経済的側面だけ考えると、

(A)
・私がこの4月の契約更改を希望するも、会社が契約更改をしない。
・会社を辞める
・失業給付期間の延長
・傷病手当をもらい続ける。可能な限り長く。
・傷病手当が切れた時点(働ける状態になった時点)で失業給付をもらう(240日)
 (後注:150日が正しい)
・失業給付が終わった時点で、特別支給老齢年金をもらう

(B)
会社が契約更改を認めるとすると、
・自己都合だが傷病理由で4月ごろ会社を辞める
 (6月以降も会社にいると、就業可能と判断された時点で、傷病手当が
 打ち切られ、失業給付ももらえない。
(注)傷病手当の診断書は医師との交渉次第だとは思いますが)
あとは(A)に同じです。ただし、失業給付は150日 (後注:90日が正しい)


いやらしい話ですが、会社を辞めるという決心をしたら、経済的側面だけ考えれば、
・こちかららは働き続ける意志ありとの姿勢を見せる
・会社側から契約更改ないならそれでOK。辞める。(これがベスト)
・会社側から契約更改するとのことなら、4月頃、傷病理由で辞職。(これが次善)
・傷病手当を可能な限りもらい続ける
・失業給付をもらう
・特別支給老齢年金に切り替え

というのが正解のようです。
 
【重粒子線治療の勉強】
しばらくお休みでしたが、重粒子線治療もお勉強、時々やっていきます。

重粒子線を作り出すための加速機が必要です。
写真では大きさは分かりませんが、非常に巨大なもののようです。
そこで作り出せれた重粒子線が治療装置のところまで飛んできます。

IMG_0010(加速器).jpg


以上 2015年2月22日(日)の日記でした。



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 治療がうまくいっても、会社は辞めて、前からやりたいと思っていたことを前倒しでやってみたいという方向に気持ちは動いていきました。辞めるなら、自分から辞職を申し出るのでなく、会社が次の4月の契約更改をしないと言っくるのを待つのが、経済的には有利であることも分かりました。


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過去の治療履歴は下記を参考にしてください。

がん治療日記: http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=10
がん治療振り返り: http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=11





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最終更新日  2021/07/27 02:03:40 PM
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