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2016/03/07

【がん情報】甲状腺がん　甲状腺と新薬：情報編　難しい服薬のタイミング

テーマ：癌(3513)

カテゴリ：癌治療情報

朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。

≪2015年11月14日の記事≫　

　甲状腺はのどぼとけのすぐ下にある臓器で、チョウが羽を広げたような形をしている。食べ物に含まれるヨウ素を吸収して、新陳代謝や成長、発達に必要な甲状腺ホルモンをつくる役割を持つ。

　甲状腺がんは毎年約１万人が発症する。その９割近くは進行がゆっくりな「乳頭がん」というタイプだ。自覚症状はほとんどない。検診などで甲状腺の腫れや首の動脈硬化を超音波を使って調べる時に、腫瘍（しゅよう）が見つかることが多い。腫瘍は良性の場合も多いため、針を刺して細胞を取って悪性かどうか検査する。

　治療は甲状腺の摘出手術が基本となる。腫瘍の大きさや広がりに応じて「部分切除」や「全摘出」など範囲が変わる。切る範囲が大きくなるほど、甲状腺ホルモンを分泌する機能が低下する。国内ではなるべく甲状腺の組織を残す方針が取られることが多い。

　頻度は高くないものの、連載で紹介した愛知県一宮市の女性（４４）のように、肺などの離れた場所に転移することがある。その場合、甲状腺をすべて摘出した後に、放射性ヨウ素を服用して腫瘍を死滅させる「放射性ヨウ素内用療法」が治療の基本となる。

　治療効果が望めない場合、これまで治療の選択肢がほとんどなかったが、最近、手術ができない甲状腺がんを対象に、二つの分子標的薬が承認された。乳頭がんなどのタイプが対象のネクサバール（一般名ソラフェニブ）と、甲状腺がん全般が対象のレンビマ（同レンバチニブ）だ。国立がん研究センター東病院（千葉県）頭頸（とうけい）部内科の田原信（たはらまこと）科長（４７）は「新薬は、がんを縮小させることで症状の軽減や、がんの悪化を抑える効果が期待でき、治療に新たな選択肢が加わった」と話す。

　半面、高血圧や腎障害、下痢、手足が炎症を起こす手足症候群など、生活の質に影響するような副作用に悩む人も多い。がん研有明病院（東京都）頭頸科の甲状腺担当医、戸田和寿（とだかずひさ）副医長（４１）は「進行がゆっくりで予後がいい一方で、服薬を始める最適なタイミングの見極めが難しい」という。

　高額療養費制度により自己負担は軽減されるが、治療が長期間になると薬代を払い続ける経済的な負担も課題になる。

乳頭がんの特徴

＞高額療養費制度により自己負担は軽減されるが、治療が長期間になると
＞薬代を払い続ける経済的な負担も課題になる。

　私は前の会社を57歳で早期退職する前は、会社の団体扱いの医療保険に入っていたのですが、退職でそれに入り続けることができなくなり、新たな医療保険を探しました。

　しかし、その年に「腎盂がん」で手術したばかりだったので、入れる保険はありませんでした。唯一、会社のＯＢ用の団体医療保険に入ることができました。入れただけでも「恩の字」だったので、保険料も安かったし、保障内容までは気にしませんでした。

　「後腹膜悪性腫瘍」になって、生検＋抗がん剤治療＋粒子線治療などで、通産130日くらい入院しました。しかし、その医療保険では入院60日が限度でしたので、残りの70日は出ませんでした。高額医療で、いくらかは戻ってきましたが。

　助かったのは「先進医療」が付いていたことです。最初はその保険には付いていなかったのですが、私が発病した年にデフォルトとして付きました。おかげで、粒子線治療の約300万円のうち半分が保険から出ました。

　「がん」に罹ると、長期の治療が必要になることが多いです。そんなとき「がん保険」に入っていれば、確かに助かります。しかし、保険料もその分高くなります。これについては、私の意見としては「できたら入っておいたほうがいい」という程度でしょうか。高額医療で戻ってくる分もあり、それほど極端な負担にならないでしょうから。しかし「先進医療」については、入っておくことを薦めます。もともと治療費が高いうえに、健康保険が効かないので支払いが高額になるし、高額医療の対象にもなりません。この特約を付けても、保険料はそんなに上がらないのではないでしょうか。私は自己負担が半分程度でしたが、できたらフルカバーが望ましいです。

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