ワルディーの京都案内

< 新しい記事

新着記事一覧(全6820件)

過去の記事 >

2016/04/01

【京都のニュース】太閤堤跡公園、大幅見直しへ　京都・宇治、予算から再び削除

テーマ：旅行するならやっぱり京都(649)

カテゴリ：京都のニュース

2016年

「宇治川太閤堤跡歴史公園」 （仮称）の整備運営費２５億６千万円（債務負担行為）を２０１６年度一般会計当初予算案から削除する修正案が、３０日に再開した京都府宇治市議会の３月定例会本会議で可決された。昨年の９月定例会に続く２度目の削除で、山本正市長は「計画内容を大幅に見直さざるを得ない」との見解を示した。

　市は今後、議会から出された指摘を分析し、国や府、地元などと協議しながら内容の見直しを行う。再び提案する時期は未定。

　公園は、国史跡・宇治川太閤堤跡の遺構の再建展示などをする「史跡ゾーン」と、地域・観光交流センターなどがある「交流ゾーン」で構成する。対岸の宇治公民館の老朽化に伴い地域・観光交流センターに公民館機能を移転し、施設の設計や建設、運営を民間事業者に一括で任せるＰＦＩ方式を導入する計画。

　本会議の討論では、公民館機能の移転に対して「観光施設に特化したほうがいい」「公民館を含む全公共施設の在り方の検討が先だ」「宇治公民館を存続させ、建て替えるべきだ」などと反対が相次いだ。ＰＦＩ方式については「リスク分担が困難で全国各地で収益を得られていない状況が続いている」「民間活力を生かしたＰＦＩ方式は否定しない」と賛否が分かれた。

　本会議ではほかに市議の政治倫理条例案など４１議案が可決、２議案が否決された。請願２件が採択、意見書２件が可決され、閉会した。

宇治川太閤堤跡歴史公園（仮称）が計画されている宇治川右岸の土地＝宇治市内
20160331太閤堤.jpg