ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2016/07/12
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テーマ: 京都。(6074)
カテゴリ: 京都案内
2016年 7月12日(火)】

 今日は、シニア観光ガイドの研修第11日(実地研修は6日目)でした。

 前回から、今年入ったメンバーが、各人指定された場所で7分以内の模擬案内し、後から先輩ガイドから講評をしていただくという実地研修が行われています。。

 今回は、その2回目です。

 皆さん2回目で、総じて前回よりよかったように思います。

 私自身も、前回の模擬案内で、7分で話しできる分量や、説明のテクニックが、おおよそ掴めたので、前回に比べると短時間で、あまり苦労せず準備ができました。


 私の担当は金閣寺総門でした。金閣寺総門そのものは、説明すべきことがないので、金閣寺の歴史と参拝ルートについて話しました。

 前回は、書いたものを使いませんでしたが、今回は、試しにいわゆる「紙芝居」を作ってみました。最終版がこれです。



金閣寺の案内をさせていただくシニア観光ガイド協会の西山長明です。よろしくお願いします。

 中に入る前に、金閣寺の歴史についてご説明いたします。

 鎌倉時代の1224年に、西園寺公経という公卿が、この地付近に「西園寺」というお寺をお造りになりました。その北側の別荘として寝殿「北山第」を建立されました。

西園寺.jpg


 それから約150年後の、室町時代の応永4年(1397年)、ですから今から約600年前ですが、時の室町幕府3代将軍の「足利義満」が当地を大変気に入り、西園寺家から譲り受け、山荘「北山殿」を造営しました。このときに、金閣が建てられました。

 11年後に足利義満公が亡くなられます。遺言によって、「北山殿」が寺に改められて、鹿苑寺という名の臨済宗のお寺になりました。足利義満公の法名が「鹿苑院天山道義」でしたので、鹿苑寺と名付けられました。金閣寺というのは、江戸時代以降に、中にある金閣にちなんでの通称名です。正式名は鹿苑寺です。

鹿苑寺.jpg


 さて、その後の金閣寺ですが、御多分にもれず、この金閣寺も応仁の乱で荒廃します。それを桃山時代に「西笑承兌」和尚という方が復興されました。

西笑.jpg


 ところが昭和25年、今から65年くらい前、このシンボル的な存在の金閣が放火によって燃えてしまいました。

しかし昭和30年に再興し、その後も金箔を張りかえたりして、現在の眩いばかりの金閣が維持され続けています。そして、金閣寺は「古都京都の文化遺産」の一つとして世界遺産に登録されています。

さて、こんなに有名で何もかも知る尽くされているような気さえする金閣寺ですが、先週の7月9日の朝刊に、驚くべきニュースが新聞に載りました。これです。

新聞1.jpg

新聞2-1.jpg新聞2-2.jpg

五重塔などの仏塔の頂上部に使われる「九輪」の一部が金閣寺の境内で見つかりました。この九輪の直径は2.4メートルと推定され、これからこの塔の高さは、木造建築としては最も高い100メートルを超える高さで、この仏塔は義満が建てたと伝わる「北山大塔」ではないかと考えられています。現存する木造建築で最も高いのは、東寺にある五重塔です。高さは55メートル。その倍の高さということになります。大阪の通天閣が103メートルですので、いかに高いかがおよそイメージしていただけるのではないかと思います。残念ながら、完成直前に落雷で焼失してしまったようです。私も、そんな塔が存在していた可能性があるというのは初めて知りました。まだまだ分かっていないことの多い金閣寺です。

IMG_0006.jpg



 これが金閣寺の境内の地図です。現在地はこの総門です。この赤い線に沿って進んでいただきます。門を入りますと、すぐに鏡湖池に浮かぶように金閣が見えます。ここで金閣の詳しい説明やその後の見どころを説明させていただきます。

kaidaizu .jpg


 歩き終わったところに茶店や朱印所があります。ここで少し時間をとりますので、お土産や、お守りを買われる方、ご朱印をいただかれる方はここでお願いします。お守りはキティーちゃんやキキララのお守りも人気があるようです。途中ここにもお守り売り場がありますが、最後のところで買っていただくようご協力お願いします。

 ちなみに、さきほどの北山大塔は、このお土産どころの階段を下りた駐車場の横あたりに建っていたのではないかといわれています。帰りがけに、当時の景色をちょっと頭に思い描いてみると面白いかもしれません。

それから、入場する時に、パンフレットといっしょにこのような御札をいただきます。お帰りになったらお札として大切に扱ってください。もし、不要という方がいらっしゃいましたら、途中に返却箱がありますので、そちらのほうにお返しください。

 トイレは中に入るとこの茶所までございません。ここまで20分から30分だと思います。この場所にトイレがありますので、入場する前にここでトイレタイムをとりますので、必要な方は行っておいてください。

 それでは、受付まで進みましょう。



6分で合図があり、7分でもう一度合図があります。きっちりと7分に収まるように原稿は作らなかったので、7分をオーバーしてしてしまい、最後「トイレ」の部分を削ったにもかかわらず、7分20秒かかってしまいました。



全体講評いただいた内容です。

・あいさつは最初、最後しっかりと。
・分からないことは話さない。
・ストーリーに沿って
・「エー」という言葉、早口はダメ
・お客さに指名して話をさせたりしてはいけない。笑いをとることは不要。
・「紙芝居」は文字を大きく。
・写真を見せるのは、分かりやすく有効。

今後の参考にしたいと思います。それから、公の講評にはでてきませんでしたが、私の説明が終わった後、先輩世話役の方から「金閣寺は放火で焼けているのは事実だけれども、金閣寺の中でのガイドでは『放火』という言葉を使ってはだめですよ。」と注意されました。講義の中でもそんな説明があったことを思い出しました。うっかりしていました。



 朝から、非常に蒸し暑い一日でした。雨も降ったり止んだりで、今日は何度か傘を使わないといけなかったですが、大雨にならなかったのは幸いでした。早めに終わって、午後4時には家に戻りました。暑さと湿気と歩き(約11,000歩)で疲れました。



 次回は、1週間後の7月19日。私の担当場所は南禅寺三門です。これで当面の研修は完了で、晴れて8月3日に正式入会ということになります。



 家内は友人と車で和歌山県に「桃刈り」に行ってきて、私とほぼ同時に帰宅でした。


(内容再考版。原文は非公開日記に移動済み。)


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最終更新日  2021/10/31 03:44:51 PM
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