ワルディーの京都案内

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2016/11/12
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カテゴリ: 京都のニュース
2016年

 明治維新の原動力となった薩摩藩が幕末の京都で活動拠点とした藩邸の中で、あまり知られていない 「岡崎藩邸」 を描いた地図が京都市内で展示され、話題となっている。左京区岡崎にあった藩邸で文書の記録では存在は知られていたが、藩邸の場所が分かる地図は極めて珍しく、来場者が興味深げに見入っている。

 京都での薩摩藩邸は、現在の同志社大(上京区)にあった 「二本松藩邸」 錦小路 小松原 などの藩邸が有名だ。岡崎藩邸は比較的知名度が低いが、その存在が描かれた地図を、南区の 「長谷川歴史・文化・交流の家」(長谷川家住宅) が開催中の「古地図展」で公開している。同住宅で保存されていた1864年出版の「大成京細見地図(たいせいきょうさいけんちず)」の岡崎地域に「薩州ヤシキ」と記されていた。

 岡崎藩邸は、現在の丸太町橋を東に進んだ場所に描かれている。越前藩邸や久留米藩邸、阿波藩邸などが集まる地域の東側で、薩摩藩邸は他藩の2~3倍近い大きさで記されていた。

 薩摩藩は幕末の当時、軍事調練のために岡崎や小松原などの郊外に藩邸を増設したとされている。薩摩藩の関係では最近、家老の 小松帯刀 の寓居だった 近衛家別邸『御花畑(おはなばたけ)』 の地図が鹿児島や京都で見つかるなど薩摩の京での内情が徐々に明らかになっている。

 古地図展を監修した佛教大の伊東宗裕非常勤講師は「岡崎藩邸がしっかりとした京都地図に載っていたのは初めて見た。同じ出版者が1868年に出した『京町御絵図細見大成(きょうまちおんえずさいけんたいせい)』には岡崎の薩摩藩邸は描かれていないので、すぐになくなったと考えられる」とみている。長谷川家住宅の「古地図展」は11月27日まで。土日祝日のみ開館。開館時間は午前10時~午後4時半。入場料が必要。


「大成京細見地図」に描かれていた岡崎地域の「薩州ヤシキ」。地図上でみるとかなり大規模な屋敷だったとみられる(京都市南区、長谷川歴史・文化・交流の家)
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最終更新日  2019/05/12 09:03:25 AM
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