ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2017/06/05
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テーマ: 京都。(6076)
カテゴリ: 常駐ガイド
2017年 6月5日(月)】

 今日は「旧三井家下鴨別邸」ガイドの第13日目でした。

 昼食は出勤途中コンビニでおにぎりを買ってきて、厨房で食べるのが常ですが、今日は天気もよいので、近くの鴨川べりに出て食べようと思いました。スタッフの方に「鴨川べりで食べてきます。」と言ったら、「トンビに狙われるから気を付けて」と言われました。そういえば、トンビがよく飛んでいます。

 鴨川デルタまで言って、周りに注意しながらおにぎりを食べ始めました。するとしばらくして何者かが手に体当たりして、おにぎりを落とされてしまいました。犯人はトンビだったのです。トンビが落ちたおにぎりをついばんでいます。直接おにぎりを狙うと、少ししかありつけないので、体当たりして全部を落すという作戦なんでしょう。やられました。怪我をしないですんだだけでもラッキーだと思いあきらめました。皆さんも鴨川でお弁当を開かれるときには、くれぐれもご注意ください。


 旧三井家下鴨別邸のご案内続きです。

主屋 の3回目です。

 1階座敷の周りには三方に縁があります。家庭裁判所所長官舎時代は、外にアルミサッシが嵌め込まれていましたが、今回の修理で明治期の元の姿に戻し、雨戸になりました。縁側の板は松、外縁の敷居は檜、南縁中央の柱は杉。


南縁を東から見る





南縁を西から見る





南縁と庭の飛び石





玄関棟から入った畳廊下から西縁を見る





東縁を北側(東廊下)から見る





東縁を南側(庭側)から見る
 南縁の手すりは欅、天井は檜と海布丸太(かいふまるた・細い垂木) 
 天井は写真では見えていませんんが。





内玄関
 木屋町別邸のとき当主が入った。





内玄関次の間
 玄関棟側から






 主屋側から



原在正 の孔雀牡丹図の杉戸絵があります。この絵は今回の修復で発見されました。ここにあったのではなく、別のところに嵌めこまれていたもの。原在正は原派の祖 原在中 の長男で、技量は父親を抜くほどと言われていますが、33歳の若さで亡くなったため残っている作品はわずか15点ほどと言われています。


内玄関次の間の織部床(壁床)  柱の右側の部分



 柱は欅。織部床は、床の間の形式の一。天井の回り縁(ぶち)の下に、 織部板 とよぶ幅18~21センチの横板を取り付け、釘を打って掛け物ができるようにしたもの。 古田織部 の考案といいます。


内玄関次の間の障子の下部
網代編み になっている






内玄関前の庭
分銅型 のつくばい。ここにあったのではなく、修復の時、ここに置かれました。




(続きます)


【過去のご案内】

4月11日  ロケーション、開館時間、入館料など

4月15日  公開に至る歴史、敷地・建物面積、建築年代、公開対象

4月24日  【番外】木屋町別邸所在地探索

4月30日  建築目的と顕名霊社

5月3日  三時代に渡る建築の歴史

5月11日  玄関棟外観

5月20日  玄関棟内観

5月27日  主屋#1

6月2日  主屋#2


(内容再考版。原文は非公開日記に移動済み。)



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最終更新日  2019/06/02 11:25:36 AM
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