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風の噂に聞いていた未確認情報が遂に明らかになりました。本日、あの、NINAGAWA十二夜の製作発表が行われたそうです。思い起こせば、二年前の7月のこと。歌舞伎の歌の文字も知らなかったのですが、シェイクスピア劇の演出家・蜷川幸雄さんが歌舞伎に初めて挑戦すると言うので、どんな十二夜になるのか、観たいと思い立ち、歌舞伎座の席に着いた次第です。いや、驚きの連続でして、あの十二夜が歌舞伎でも演じられること、そして何よりも役者の素晴らしいことが、歌舞伎にはまり込む切欠でありました。その十二夜を再演すると言うことなので、歌舞伎・ザ・デビュー2周年記念観劇も、これで決まりです。製作記者会見は、こちら。菊五郎・菊之助親子で蜷川歌舞伎再演 スポーツ報知 歌舞伎「NINAGAWA 十二夜」(7月7日~29日・歌舞伎座ほか)の製作発表が29日、東京・銀座東武ホテルで行われた。 演出家・蜷川幸雄さん(71)が初めて歌舞伎の演出を手がけ、05年7月に初演し大きな話題を呼んだ作品の再演。蜷川さんを口説き落とした尾上菊之助(29)は「再演はうれしい。シェークスピアに限らず、蜷川さんと、もう1度、もう2度、もう3度と思っています」と今後のコンビに熱烈ラブコール。父の尾上菊五郎(64)も「使っていただけるならば、何でもします」と答えると、蜷川さんは、親子の熱気に「なんか、負けそう!」とタジタジだった。 博多座サイトに6月公演十二夜のキャストが発表されました! NINAGAWA歌舞伎「十二夜」 斯波主膳之助 獅子丸実は琵琶姫 尾上菊之助織笛姫 中村時蔵右大弁安藤英竹 中村翫雀大篠左大臣 中村信二郎改め中村錦之助麻阿 市川亀治郎役人頭嵯應覚兵衛 坂東亀三郎従者久利男 尾上松也海斗鳰兵衛 河原崎権十郎従者幡太 坂東秀調比叡庵五郎 市川團蔵舟長磯右衛門 市川段四郎左大弁洞院鐘道 市川左團次丸尾坊太夫/捨助 尾上菊五郎あれれ、松緑がやっていた道化役の英竹を翫雀だァ。7月は松録が出るかな。なんだか、自分の歌舞伎・ザ・デビュー2周年記念の公演みたいだなァと、一人で勝手に喜んでおります。
2007年03月29日
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春爛漫のこの頃、心も軽く身も軽く、ついでにお財布も軽くて吹けば飛んでしまいそう。毎月毎月、歌舞伎は観たいし、歌舞伎座以外のところでも見逃せない歌舞伎はあるし、5月から7月にかけては複数の劇場に出かけるような日程になりそうです。5月は歌舞伎座と新橋演舞場、6月は歌舞伎座と国立劇場とシアターコクーン、などなど目白押し。中でも楽しみは・・・・。記者会見があったそうですよ。★中村勘三郎×串田和美のコクーン歌舞伎。第8弾は『三人吉三』に★歌舞伎俳優の中村勘三郎、演出家の串田和美らが28日、東京・千代田区の東京會舘で、コクーン歌舞伎・第8弾となる「三人吉三」の製作発表会を行った。以下はこちらで。ふむふむ、おなじみの淡路屋(笹野高史)もご出演ですね。歌舞伎って難しいと思う方には、こうしたお芝居なら分かりやすくて面白いので、お勧めします。でも、チケットの争奪戦がすごくなりそうだなァ~。
2007年03月29日
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パリのオペラ座と言えば世界に名だたる伝統文化の殿堂でありますが、日本の歌舞伎が初めて上演されておりまして、連日のようにテレビでも報道されています。はるばるとパリに遠征されているのは、成田屋=市川團十郎、海老蔵親子らでございます。歌舞伎座ならともかく、とてもとてもパリまで出かけることは出来ませんから、せめてニュースだけでもと言うわけ。なんとフランス語で口上をしたそうですので、パリっ子にも大うけしたでしょうね。ボンジュールなんて切り口上でやるのでしょうか。演目は、歌舞伎十八番の「勧進帳」と「紅葉狩」。ご本家の十八番の演目ではありますが、日本でもそうそう見られるわけではありませんので、いつかは観ておきたいものです。ニュースは、このようなところで見られました。--------------------------------オペラ座で初の歌舞伎公演=団十郎さん、仏語で「口上」 --------------------------------パリ・オペラ座で団十郎が「勧進帳」-------------------------------<オペラ座>市川團十郎、海老蔵さん親子ら初の歌舞伎公演-------------------------------パリ・オペラ座の歌舞伎、団十郎さんら仏語で口上 -------------------------------團十郎の“にらみ”にブラボー! 歌舞伎オペラ座公演初日------------------------------
2007年03月24日
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春うららかなお昼時、しばし仕事の手を休めて昨夜に引き続きまして、喉も潤ったところで義経千本桜、夜の部でございます。何故か今月の歌舞伎座、夜の部は午後4時15分開演と、ふだんよりも15分ほど早いのでありました。4.四幕目 木の実・小金吾討死いがみの権太 仁左衛門鮓屋弥左衛門 左團次弥助実は三位中将維盛 時 蔵主馬小金吾 扇 雀お里 孝太郎梶原の臣 由次郎 同 桂 三 同 松 也 同 宗之助猪熊大之進 錦 吾お米 竹三郎若葉の内侍 東 蔵小せん 秀太郎梶原平三景時 我 當(みどころ)大和の下市村の茶屋。平維盛の家来の主馬小金吾(扇雀)は、御台の若葉の内侍(東蔵)と若君の六代に付き添い、維盛の行方を捜す道中。そこへ茶屋のおかみ小せん(秀太郎)の夫で札付きのワル、いがみの権太(仁左衛門)が現れ、小金吾に因縁をつけて金を巻き上げます。小金吾はその直後に追手に囲まれ、奮戦虚しく討死。そこを通りかかった権太の父で、すし屋を営む弥左衛門(左團次)は、何を思ったかその首を持ち帰ります。のどかな風景下で描かれる小悪党いがみの権太と家族のあたたかい絆は、後の悲劇の重要な伏線。美少年小金吾と捕手による、工夫が凝らされた大立ち廻りも見逃せません。【印象記】お正月に仁左衛門直伝の演技を愛之助で拝見した記憶も新しい幕でして、ご本人のいがみの権太を楽しみにしておりました。江戸の型に対する上方の権太には、そこかしこに上方和事の風情が漂っております。椎の木を拾うのを手伝う場面から始まり、いがみの権太が小悪党ではあっても、その姿の随所に子煩悩な父親の姿、家族への愛情があふれております。小金吾の扇雀は、ふだんは女方が主なお役ですので、こうした役どころは今まで拝見しておりませんが、東京マラソンを完走する強靭な肉体をお持ちですから立ち回りも難なくこなしておりました。いつもお世話になっている梅之芝居日記によりますと、「黒幕、竹薮というシンプルな中で、カラミの<黒四天>とともに立廻りを見せる、歌舞伎の立廻りの中でも大掛かりなものの一つです。8本ほどの竹を舞台中央付近に立体的に配置し、あわせて薮の居所も変えて実際の竹林のようにし、黒四天が竹のあいだを縫うようにして現れたり動いたり、立廻り自体にも竹を使うようにしたりと、大変凝った蜘蛛の巣状になる<捕り縄>の手順も、竹の中を黒四天たちがくぐり抜けながら作るため、これまでとは手順が変わっております」とのことでして、また新たな進化をしたわけでございます。5.五幕目 すし屋(みどころ)弥左衛門は平重盛への旧恩から、その子息の維盛(時蔵)を、使用人の弥助としてかくまっています。弥助に恋していたこの家の娘お里(孝太郎)は、若葉の内侍親子の来訪によって真実を知り、身を切られる想いで三人を逃がします。一方、勘当同然のこの家の息子権太は、父を裏切り、詮議に来た梶原景時(我當)に、維盛の首と縄にかけた内侍親子を突き出します。怒った弥左衛門は思わず権太を刺しますが、実は維盛の首は小金吾、内侍親子は権太の妻子でした。これは日頃の悪業の罪滅ぼしのために、権太が打った大芝居だったのです。憎めない権太と家族の深い思いやりが、悲しみを増幅させます。 【印象記】弥助実は三位中将維盛(時蔵)が普段は女形の時蔵らしく、いかにもひ弱な弥助でございますが、弥左衛門らとの関係で維盛に戻りますと高貴な身分のお方そのままでございます。権太が父親である鮓屋弥左衛門(左團次)の留守に母親の、お米(竹三郎)に最後の別れだと言って無心に来ますが、出ない涙を花挿しの水で目を濡らして涙だと強調して母親の膝枕で甘える権太。いくつになっても子供は子供なんでしょう、言いなりにお金を渡してしまう親バカぶりを発揮。お役にぴったりの竹三郎です。そこへ父親が帰宅したので慌てて、その金を右から二つ目のすし桶の中に隠してからが悲劇の引き金に・・・。帰宅した父・弥左衛門と弥助実は三位中将維盛の話を隠れて聞いていた権太が、金を隠したはずのすし桶が並べ替わっているとも知らずに小金吾の首の入ったすし桶を持帰ってしまっいます。そして、親の危機を救うためにしたことが大きな誤解を招き・・・。自分の女房と子供を身代わりに仕立てて、父親が持ち帰った小金吾の首を維盛だと偽って差し出すのですが、頭に締めた鉢巻の手ぬぐいで目を覆ったり松明の煙で涙が出たりと誤魔化すなど、観ておりましても分かりやすい演出でございました。このあと、権太は父親に刺されてしまうのですが、ここからがいわゆる戻りと言われている見せ場。上方演出の権太は、初めて観てもかなり分かりやすいと思います。この場の維盛らを引き取りに現れた梶原平三景時(我當)も実に大きいですね。6.大 詰 川連法眼館・奥庭佐藤忠信/佐藤忠信実は源九郎狐 菊五郎源義経 梅 玉静御前 福 助亀井六郎 團 蔵駿河次郎 秀 調伊勢三郎 亀 蔵片岡八郎 友右衛門川連法眼 彦三郎飛鳥 田之助横川禅司覚範実は能登守教経 幸四郎(みどころ)川連法眼(彦三郎)と飛鳥(田之助)夫妻のもとに身を寄せている義経(梅玉)を訪ねて、二人の佐藤忠信(菊五郎)が相次いで現れます。静御前(福助)の供をしてきた方は、実は狐。初音の鼓に自分の両親の皮が使われているため、親を慕って鼓の持ち主である静の周辺に出没していたのです。心を打たれた義経は、鼓を狐に授けます。驚喜してこれを拝領した狐は、お礼に義経を襲う僧兵をその通力で退治。実は僧兵を扇動していた横川禅司覚範(幸四郎)こそ、知盛、維盛とともに平家の三大武将と言われた平教経でした。序幕から人間に扮していた狐が、ついにその本性を明かすクライマックス。狐らしさを表現する所作や仕掛けで、人間に勝る情愛の深さを見せる狐忠信。その姿に癒される麗しい終幕です。【印象記】ここでようやく、本物の佐藤忠信がいかにも病み上がりっぽく青ざめた化粧で登場。義経が静の護衛を頼んだはすなのに、一人で来るとはどういうことかというところから、これまでの佐藤忠信が何者であったのかと言うことに。鼓を打つとどこからとも無く現れることに気づいた静が、鼓を打つと源九郎狐が現れ、ここからは狐が忠信の姿を借りていることを表します。菊五郎の年齢からして、動物の俊敏な動きを求めるのは無理というものですが、流れるようにスムーズに狐の動きをなさっているのはお見事です。今回(二回目)の観劇でやっと、源九郎狐にまつわる初音の鼓のお話やら、肉親の愛に薄かった義経との境遇を重ね合わせて表現するお話でもあることなど理解できた次第でございます。義経が源九郎狐に初音の鼓を渡すようにと、静に合図すると静も思わずにっこりするのが印象的でした。絵本カブキッズ「歌舞伎絵本 げんくろう狐」と言うのが、子供向けなのですが、歌舞伎初心者には分かりやすくて良かったです。さて、長かった一日の大詰、奥庭の始まりで大薩摩の出語り、三味線がありまして、三味線の演奏はお見事。奥庭は、横川禅司覚範実は能登守教経(幸四郎)が舞台中央のセリから狐を足で抑えつけて上がってまいります。義経、佐藤忠信、静御前らが勢ぞろいし、後日の決着を約束して華やかに大見得でお幕と相成りました。今月は三階にめでたい焼きがあったり、いつもの歌舞伎アイス、二階には一口程度の栗羊羹があったりしまして誘惑に負けて食べてばかりのうえに、ものすごい配役で満腹感一杯の一日でした。いつの日か、また、通しで演じられることがあるでしょうから、そのときはどのように味付けされるか、また楽しみです。昼の部はこちら。桜を見る前にはこちら。
2007年03月22日
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気象庁は20日、東京で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表。今年、全国で最も早い開花宣言だったそうです。その20日に、すでに満開の桜が咲き誇るのは、歌舞伎座でございます。ようやく、今月の観劇と相成りまして、いつもながらの三階の上のほうで昼夜通して観てまいりました。初めて観る幕もありますので、十分な予習をしてゆきましたから、なお一層、楽しむことが出来ました。義経千本桜でございますが、主役は「佐藤忠信実は源九郎狐」、「渡海屋銀平実は新中納言知盛」、「権太」の三人。もちろん義経も登場しますが、お話の展開は義経にまつわる周りの人物が織り成すドラマと言う構成です。源九郎狐のお話は、親を思う子供の思いを描いたほろりとさせられるお話でもあります。では昼の部から印象に残ったところだけ、まとめておきます。1.序幕 鳥居前佐藤忠信実は源九郎狐 菊五郎静御前 福 助亀井六郎 松 江伊勢三郎 亀三郎駿河次郎 亀 寿片岡八郎 男女蔵笹目忠太 亀 蔵武蔵坊弁慶 左團次源義経 梅 玉(みどころ)兄の頼朝から謀反の疑いをかけられ、都落ちを余儀なくされた源義経(梅玉)が伏見稲荷までやって来ると、愛妾の静御前(福助)と武蔵坊弁慶(左團次)が追いつき、同道を懇願します。弁慶は許されますが、静の願いは叶わず、義経は形見代わりに朝廷から拝領した初音の鼓を静に預け、立ち去ります。残された静が、鎌倉方に捕まろうとするところへ、義経の家来の佐藤忠信(菊五郎)が現れ、静を助けます。密かにその様子を見ていた義経は、忠信に褒美として源九郎義経の名前と着長(鎧)を与え、静の守護を命じます。この忠信は、実は狐の化身。隈取りに仁王襷、菱皮のかつらで立ち廻りをみせ、独特の「狐六方」で花道を引っ込む、狐忠信の「荒事」の演技が見どころです。【印象記】初めて拝見する幕でしたので分かるかどうかと思いましたが、至って分かりやすいお話でした。ただ、弁慶がしでかしたことに対して義経が怒り、殴打するあたりは、いきさつを知らないと理解できないかも・・・。幕が開きますと源義経(梅玉)を中心に四天王の面々。今月は源義経を務める梅玉は、このところ毎月連続で歌舞伎座にご出演。足元を見ると何やら変わったブーツ風でした。また、義経千本桜の中に、忠信実は源九郎狐の荒事としての表現があることも初めて知りまして、大いに驚きました。この幕を観れば後々の幕で初音の鼓が静御前に、義経の鎧が忠信にどのようにして渡されたものであるか知ることが出来まして、大いに観劇のお役に立ちます。さて、重いお話の始まりではありますが、静御前を捕らえようとした笹目忠太(亀蔵)の花道からの出の場面は、道行のともかぶるものがございまして、おどけ役の本領発揮でございます。最後は笹目忠太が源九郎狐に踏み潰されて、顔を上げると・・・・。あっと驚く~、目玉が飛び出していましたァ~。大笑いでしたァ~。おかげで掛け声を忘れてしまいましたよ。独特の「狐六方」で花道を引っ込む、狐忠信は、三階席からは観られませんでしたので、いつかまた歌舞伎チャンネルで拝見することを楽しみに待ちましょう。静御前が源義経に再会することが出来るのは、最後の幕になりますから、福助はこの後、夜の部の最後まで出番待ちってことでございます。この幕の後、早くも30分の幕間でして、少しばかり早めの昼食と相成りました。2.二幕目 渡海屋・大物浦渡海屋銀平実は新中納言知盛 幸四郎源義経 梅 玉相模五郎 歌 六亀井六郎 松 江伊勢三郎 亀三郎駿河次郎 亀 寿片岡八郎 男女蔵入江丹蔵 高麗蔵武蔵坊弁慶 左團次女房お柳実は典侍の局 藤十郎(みどころ)九州を目指す義経一行は、摂津の大物浦の廻船問屋、渡海屋で日和待ち中。主人の銀平(幸四郎)は、義経の詮議に訪れた相模五郎(歌六)と入江丹蔵(高麗蔵)を追い払って義経の信頼を得ますが、実はその正体は、壇ノ浦の合戦で死んだと思われていた平知盛。女房のお柳(藤十郎)は典侍の局、娘のお安は安徳天皇で、義経を待ち伏せていたのです。幽霊装束に身を包み、船出した義経を襲った知盛ですが、すべてを察知していた宿敵にまたも敗戦。典侍の局以下、平家の女官たちは自害し、知盛も安徳帝を義経に託すと、わが身に碇を巻き付け入水して果てます。前半の庶民の姿から一変、十二単衣の貴族世界となる意外なドラマ展開。深傷を負いながら勇壮な最期を遂げる知盛の無念を、弁慶が法螺貝の音で鎮魂する終幕が胸を打ちます。【印象記】死んだはずだよお富さんではありませんが、壇ノ浦で討ち死にした知盛が出てくるあたりは、いかにも歌舞伎と言うかお芝居の構成としてのお話であります。逃げる義経一行を追ってきた相模五郎(歌六)、入江丹蔵(高麗蔵)が銀平に軽くあしらわれて追い返される場面での魚尽くしの台詞も流れに乗っておりました。そのお二人なんですが、後半は平家の武将と言うことで史実とは異なることになりますが、まあ、堅いことを抜きにしましょう。銀平実は知盛(幸四郎)の世話もの役と時代もの役を同時に見られる幕でもありまして、船宿の主人のときは普通の口跡ですが、さすがに知盛になりますと例の口ごもったような台詞回しとなり、いつもの幸四郎でした。満身創痍の状態での薙刀を振り回す立ち回りとか、竹本の糸に乗って流れるくどきを始め、碇綱を体に巻きつけて、担ぎ上げた碇もろとも海に飛び込む最後の場面も大きく絵になっておりました。高麗屋~~対する女房お柳実は典侍の局(藤十郎)も上方の味を漂わせての展開でございます。藤十郎のお歳では、十二単衣で安徳帝を抱きかかえることも出来ないでしょうから、帝を抱いて海に身を投げる直前の緊迫したシーンはありませんでしたので、何となく盛り上がりに欠けたかなと思いました。話は前後しますが、武蔵坊弁慶(左團次)が船宿にて昼寝している安徳帝をまたいでから足がしびれて倒れるようになっておりまして、お正月の浅草で拝見したものとは少し違っておりました。どちらの演じ方でも寝ている子が帝だと気づく切欠でございます。3.三幕目 道行初音旅 竹本連中 清元連中佐藤忠信実は源九郎狐 菊五郎逸見藤太 仁左衛門静御前 芝 翫(みどころ)桜が満開の吉野路。義経を訪ねる旅を続ける静御前(芝翫)とお供の忠信(菊五郎)の道中に、鎌倉方の逸見藤太(仁左衛門)が追いつきますが、忠信に難なく蹴散らされてしまいます。狐の本性をときどき垣間見せる忠信の動きがユニークな、主従による道行舞踊。芝翫と菊五郎の顔合わせに、道化の藤太役で仁左衛門が絡む魅力あふれる一幕です。 【印象記】お二人の人間国宝による道行きの場面は、贅沢なご馳走をいただきました。竹元(葵太夫)、清元(延寿太夫)らの掛け合いも大いに盛り上がります。逸見藤太(仁左衛門)の役者尽くしの台詞は、最後は松嶋屋で締めまして、面白かったですよ。花道七三から忠信(菊五郎)が舞台中央の藤太(仁左衛門)に向かって笠を投げると、少し前方になってしまって所作台ぎりぎりの位置まで体を移動させながらナイスキャッチ音羽屋、松嶋屋!拍手喝采でございまして鳴り止まず、花道での最後の忠信(菊五郎)の引き込みになかなか移れませんでした。いやァ~、笑い転げたり、松嶋屋~、音羽屋~、成駒屋~、と、声がかれましたァ~。夜の部は、喉の調子を整えて(?)また後ほど・・・・。
2007年03月21日
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今月の歌舞伎座公演は歌舞伎の三大作品の一つ、通し狂言・義経千本桜です。初めて観る場もありまして、桜を見る前に予習をしておかなくては・・・。まだ劇場には足を運んでおりませんが、間もなく一日通しで掛け声を掛けに参ります。そこで、国立劇場のホームページから、義経千本桜の詳細な演目解説を見て、クイズに挑戦してみました。全20問が出てくるのでありますが、一門でも間違うとその時点で終了して「初、中、上」級の判定が出てきます。全問正解までチャレンジしてみましょう、となるのであります。2回目のやり直しをしましたが同じ問題が繰り返されるわけではないので、初めての問題も出てくるわけでして、20問目にて不正解。こんなことを2回繰り返して、3回目でようやく全問正解にあいなりました。画像は全問正解の画面をスキャンしたものです。あとは、しっかりと睡眠をとっておきましょう。
2007年03月18日
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首都圏の35~59歳の働く人を対象に行った調査で、休みの日に遅くまで寝ている人ほど、不眠や抑うつを訴える割合の高いことが分かったそうです。休日でも同じ時間に起きているほうが良いのですかァ。自分の場合は、休日でも寝ダメカンタービレ(のだめ・・・だっけ)はありません。だいたいいつも睡眠時間は一定しているほうです。たまに見る歌舞伎では、ついついこっくりしてしまいますが・・・。これも睡眠不足の解消に役立っているかもしれませんね。記事を引用しておきます。--------------------------------------「休日に寝だめ」は逆効果=平日差大きいほど不眠、抑うつ-働く人の睡眠調査 普段の寝不足、休日に補えません-。休みの日に遅くまで寝ている人ほど、不眠や抑うつを訴える割合の高いことが17日、働く人を対象とする内村直尚久留米大助教授(精神神経学)の調査で分かった。平日の睡眠時間の短さは、抑うつと強く関連していた。 同助教授は「時間が不規則だと熟睡感が得られない。良い睡眠のためにはできるだけいつも同じ時間に起きることが重要」としている。 調査は昨年12月、首都圏の35~59歳の勤労者約9000人を対象にインターネットで実施、約6000人から有効回答を得た。 それによると、平均睡眠時間は平日6.1時間、休日7.3時間。休日の起床時間が平日より2時間未満遅い人が不眠を自覚する割合は25.9%なのに対し、2~3時間で29.4%、3時間以上で33.3%と、平日との差が大きいほど不眠の人が多かった。 抑うつ経験も、2時間未満4.3%、2~3時間5.2%、3時間以上6.2%となった。[時事通信社]--------------------------------------
2007年03月17日
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歌舞伎美人(かぶきびと)メールマガジンで「俳優祭」の開催が決定と、ありました。第34回「俳優祭」が歌舞伎座で開催され、今年は平成9年以来、久しぶりに『白雪姫』が上演されます。俳優が“売り子”となって奮闘する模擬店など、楽しみな「俳優祭」。俳優協会のHPを見ると・・・・。●「俳優祭」の開催が決定しました! 毎回皆様にご好評いただいている「俳優祭」の第34回の開催が決定しました。今回は「社団法人日本俳優協会再建設立五十周年記念」の行事として開催されます。現在決定している概要は以下の通りです。近日中に俳優祭特設ページを開設し、細かい内容や未定の部分については決まり次第そちらで発表していく予定です。どうぞお楽しみに!☆ 期日 平成19年5月26日(土) ☆ 開演時間(予定) 昼の部:午前11時夜の部:午後4時30分 ☆ 会場 歌舞伎座 ☆ 入場料(税込) 未定 ☆ 前売開始 4月27日(金)予定 ☆ 演目 (予定)《昼夜同一狂言》 (一) 伝統歌舞伎保存会主催 研修発表・地域振興『郷土巡旅情面影(くにめぐりたびのおもかげ)』 加賀「勧進帳」/ 肥後「山鹿灯籠踊り」/ 阿波「阿波踊」 (二) 模擬店 (三) 表彰式 昼の部/日本俳優協会賞 夜の部/日本俳優協会創立五十周年記念功労者表彰 (四) 『白雪姫』 竹本連中 長唄連中 箏曲社中 尾上菊五郎 作・演出 初代尾上辰之助(三代目松緑) 振付 市川團十郎 美術・幕切れに、フィナーレ及びご挨拶があります 豪華配役選定中! ☆ 実行委員会(五十音順) 担当理事=市川團十郎実行委員長=坂東三津五郎委員=市川染五郎、大谷友右衛門、尾上松緑、片岡市蔵、中村翫雀、田口守、他 ☆ 主催 社団法人日本俳優協会 ☆ 協賛 松竹株式会社 ☆ 協力 歌舞伎座/日本放送協会※NHKの劇場中継を予定しています。 まだ見たことはありませんので、ぜひ、チケット争奪戦に参加して、観たいものです。
2007年03月15日
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日本列島、昼時、昼休みですね。つい数日前に4月の歌舞伎座チケットが発売開始になったばかりなのに、歌舞伎美人メールを見たら、早くも5月の予定が出ておりました。何故か、天覧歌舞伎百二十年記念と銘打ってまたまた勧進帳。-----------------------------團菊祭五月大歌舞伎平成19年5月1日(火)~25日(金)昼の部一、泥棒と若殿(どろぼうとわかとの)松平成信 三津五郎梶田重右衛門 秀 調鮫島平馬 亀 蔵岡野甚吾 亀三郎成田作兵衛 亀 寿宝久左衛門 市 蔵伝九郎 松 緑二、天覧歌舞伎百二十年記念 歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)武蔵坊弁慶 團十郎源義経 梅 玉亀井六郎 友右衛門片岡八郎 家 橘駿河次郎 右之助常陸坊海尊 團 蔵富樫左衛門 菊五郎三、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)木更津海岸見染の場源氏店の場与三郎 海老蔵お富 菊之助蝙蝠安 市 蔵鳶頭金五郎 権十郎和泉屋多左衛門 左團次四、女伊達(おんなだて)木崎のお駒 芝 翫中之嶋鳴平 門之助淀川の千蔵 翫 雀夜の部一、十七世市村羽左衛門七回忌追善狂言 女暫(おんなしばらく)巴御前 萬次郎轟坊震斎 松 緑女鯰若菜 菊之助成田五郎 海老蔵江田源三 亀三郎紅梅姫 亀 寿手塚太郎 光東条五郎 男女蔵武蔵九郎 亀 蔵猪俣平六 團 蔵清水冠者義高 権十郎舞台番 三津五郎蒲冠者範頼 彦三郎二、上 雨の五郎(あめのごろう)曽我五郎 松 緑 下 三ツ面子守(みつめんこもり)子守 三津五郎三、神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ) め組の喧嘩 品川島崎楼より 神明末社裏までめ組辰五郎 菊五郎お仲 時 蔵柴井町藤松 松 緑九竜山浪右衛門 海老蔵島崎楼女将おなみ 萬次郎宇田川町長次郎 権十郎おもちゃの文次 翫 雀山門の仙太 竹 松伜又八 虎之介三ツ星半次 亀 蔵背高の竹 市 蔵三池八右衛門 右之助葉山九郎次 家 橘露月町亀右衛門 團 蔵江戸座喜太郎 左團次尾花屋女房おくら 田之助焚出し喜三郎 梅 玉四ツ車大八 團十郎-------------------------------平成19年度は微妙に値上げしたようでして、我輩の指定席も3階B席 3,000円に・・・。 1階桟敷席だと、18,000円 です。桟敷に1回行くのなら、6回も見られるってことで納得しときましょう。
2007年03月12日
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97年に亡くなった初代錦之介の命日の3月10日、二代目中村錦之助襲名を祝う会が開かれたそうです。お若い方はあまりご存知無いかもしれませんが、歌舞伎界から映画界に転じて、東映映画での活躍や、萬屋錦之助と改名してからの子連れ狼「拝一刀」あたりが知られているでしょうか。襲名するのは初代の甥にあたる中村信二郎ですが、歌舞伎界にその名を伝えてゆくことが出来ることは、初代も喜んでいることでしょう。2代目錦之助故初代に誓い(日刊スポーツ)中村「錦之助」襲名750人が祝福(スポーツ報知)昨日は、ちょうど4月歌舞伎座のゴールド会員申込日でしたので、昼夜ともいつものように三階席を確保しておきました。
2007年03月11日
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歌舞伎の情報誌と言うのは特にありませんが、週刊人間国宝と言う雑誌でも歌舞伎の人間国宝が紹介されております。昨年から発行されておりまして、このほど歌舞伎関係は最後の号がそろいました。-----------------------------------人間国宝38号[芸能 新派 歌舞伎(6)][歌舞伎]いぶし銀の味 三代目尾上多賀之丞芸のこころ 江戸の風と大川の水で育った芝居 織田紘二三代目尾上多賀之丞の世界 解説 織田紘二三代目尾上多賀之丞年譜[歌舞伎]芸の玉手箱 六代目澤村田之助芸のこころ 広い芸域を、自然体で 金森和子六代目澤村田之助の世界 解説 金森和子芸を語る 婆は婆の難しさ、爺は爺の難しさ 六代目澤村田之助 聞き手 山川静夫 まとめ 金森和子ひと目でわかる 歌舞伎紀伊国屋芸の系図[歌舞伎]老巧な脇役 六代目市川團之助芸のこころ 粘りと心配り、老脇役の「文化財」 松井俊諭六代目市川團之助年譜-----------------------------------この中で、いまも舞台で観ることが出来るのは、六代目澤村田之助だけです。----------------------------------人間国宝39号[芸能 歌舞伎(7)]品格と調和の第一人者 鳥羽屋里長芸のこころ 芝居のツボ心得た唄 竹内道敬鳥羽屋里長の世界鼓の世界の異才 望月朴清芸のこころ 芝居引き締める打音 茂木仁史望月朴清の世界芸を語る 歌舞伎は100パーセントの力が発揮できる世界 望月朴清 鳥羽屋里長 聞き手 景山正隆市川團十郎が語る望月朴清 ほーぉ、ポン! 息が一つにする舞台絵尽 鳴音妙小鼓講釈 画 一ノ関圭早わかり 音楽と劇場の発達に見る 歌舞伎今昔みる・きく・しる 歌舞伎の囃子を演出する 附け・附師・附帳 景山正隆鼓の求道者 十一世田中傳左衛門 藤田 洋--------------------------------歌舞伎の御簾内が図解で解説されておりましてこれからの観劇にも参考になりました。また、普段は見ることが出来ない鼓の構造も知ることが出来ましたし、何と、里長の鼓は、桃山時代の逸品だそうです。恐れ入りました。次回はしっかりと拝見いたします。
2007年03月11日
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今夜は、金曜プレステージを見てました。いやあ、2年間の十八代目中村勘三郎の襲名公演をドキュメンタリーでまとめたものですが、ナレーションの森光子も良かったです。勘太郎や七之助の子供の頃の様子も交えて、現勘三郎が子供の頃から世話になった先代の門弟、源左衛門のことが特にキーポイントでしたね。襲名公演の最後を目前に食道ガンで逝ってしまったことは無念だったことでしょう。それは誰よりも勘三郎が一番感じていたのですね。最後の襲名公演での口上は、噂には聞いていましたが、仁左衛門が本来いるはずの源左衛門について披露すると舞台上の役者は皆、涙。この舞台をご覧になられた方はとても感動したことでしょう。それにしましても、さすが、場を心得ている仁左衛門ですね。また、孤独なリハビリに耐えて復帰した勘太郎の姿にも将来の中村屋の担い手として期待しております。
2007年03月09日
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今夜は、金曜プレステージ間もなく始まりますが、今夜は、これを見てみましょう。3月9日(金)フジテレビ21:00~22:50http://wwwz.fujitv.co.jp/bangumi/index.html金曜プレステージ「日本中が泣いた!笑った!中村勘三郎 襲名公演家族が支えた664日全記録」「日本中が泣いた笑った中村勘三郎・襲名公演家族が支えた664日の全記録 勘太郎大ケガ役者生命かけた孤独な闘い▽52年支えた弟子が余命3カ月…最後の舞台▽伝説の芝居小屋支える90歳女性と涙の再会▽大爆笑! 勘三郎VS女子高生」あらすじ・2005年3月、十八代目・中村勘三郎、世紀の大襲名。大きな物語が大団円を迎えたかに思えたが、しかしそれは新たな戦いの幕開けだった。あまりにも大きな「勘三郎」の名前を自分のものとするため、2年間にわたる襲名興行が始まったのである。70万人を動員し、全国各地で感動の渦を巻き起こしたそれは日本の演劇史に刻まれる破格の公演だった。だがその華やかな舞台の裏側では、実にさまざまな出来事があった。この番組では、そんな波乱万丈な日々を家族の絆で乗り越えてきた中村勘三郎の2年間に密着した。歌舞伎座のHPにも、3月のテレビ出演情報に出ています。金曜プレステージ『日本中が泣いた!笑った!中村勘三郎 襲名公演 家族が支えた664日全記録』 放送局:フジテレビ(共同テレビジョン) 放送日時:3月9日(金)午後9:00~10:52 出演:中村勘三郎ほか週末の明日も、「土曜スタジオパーク-あなたの声に答えます」がありますね。特集 大河ドラマ「風林火山」放送局:NHK総合放送日時:3月10日(土)午後2:00~3:00出演:市川亀治郎生活ほっとモーニング「この人にトキメキっ!」放送局:NHK総合放送日時:3月16日(金)午前8:35~9:54 出演:中村勘太郎 http://www.kabuki-bito.jp/news/2007/03/3.html歌舞伎俳優の別の一面を見るのもまた、興味深いものがあります。
2007年03月09日
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ひな祭りの本日、自分にとってたった一人の姪っ子の結婚式と披露宴がありました。近頃は時間が新郎新婦の都合の良い時間帯があるようでして、夕方からの式と披露宴でございました。すでに兄貴(姪っ子の父親)は1年半余り前に急逝しておりまして、私にとりましては親も兄弟も子供もいないのですから姪っ子は唯一のつながりのある立場にあたります。まさか無き兄貴の子の結婚式ですから絶対にそんなことは起こらないであろうと気をしっかり持って出かけたのですが・・・。その、まさかとは・・・。純白のウェディングドレスで式場に入場し、祭壇の前にたたずむ後姿を目の前で見たときには、「兄貴や両親(姪っ子の祖父母)に見せたかった~」と、熱いものが込み上げ嗚咽をもらしてしまったのです。隣の席にいた義姉に「すまない、もうだめだ」とハンカチを取り出しました。義姉も同時にしゃくりあげ、ハンドバッグを開けて兄貴の写真を見せてくれました。花嫁の父親ってきっとこういう気持ちになるのだろうなって、とても感動的な体験をさせていただいた次第です。
2007年03月03日
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