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今年は歌舞伎を観るようになってから初めての本格的な正月興行巡りをしてしまいました。と、申しましても東京だけですけど。その、余韻にひたっているうちに、すでに次々と新しい興行の予定が発表されております。東京以外にもあるのですが、これらを全てと言うことになるとスケジュールを決められませんから、東京だけは完全制覇しておこうと思います。すでに3月までの歌舞伎座は日程のほうも組みましたが、早々と4月の興行も発表されました。映画で活躍された錦之助のお名前を歌舞伎で代々伝えて行こうと、初代錦之助の甥にあたる信二郎が襲名することになり、その、襲名披露公演だそうです。四月大歌舞伎 中村信二郎 改め 二代目 中村錦之助襲名披露平成19年4月2日(月)~26日(木)鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき) 菊畑(きくばたけ)虎蔵実は牛若丸 信二郎改め錦之助皆鶴姫 時 蔵智恵内実は鬼三太 吉右衛門吉岡鬼一法眼 富十郎虎蔵と智恵内の三味線にのっての「ノリ地」の台詞が聞きどころです。双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき) 角力場(すもうば)放駒長吉/与五郎 信二郎改め錦之助濡髪長五郎 富十郎与五郎は「つっころばし」の典型的な役どころで、新・錦之助が力士・放駒長吉と与五郎の二役を演じ分けるのも見どころのひとつです。 萬屋一門と播磨屋、天王寺屋の応援ですね。これも見逃すわけには参りません。
2007年01月28日
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国立劇場の「梅初春五十三驛」ですが、今月の国立劇場賞が発表されたようです。辰巳ブログで知りました。優秀賞に尾上辰巳(おくらの吹き替え演技に対して)。特別賞に御殿山の場の立ち回り一同。特別賞に無量寺の場の子役(猫のパラパラ踊り)。どれも、記憶に残る場面でしたよ。観劇記録はここ。
2007年01月26日
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22日に観劇した、歌舞伎座の壽初春大歌舞伎ですが、夜の部の前半まで印象記を書いて、長くなるので、休憩してましたら、幾日か空いてしまいました。歌舞伎座や浅草公会堂などなどは本日が千穐楽です。今月も良い舞台を有難うございました。ではでは、柝が入りまして、夜の部、後半の幕開き。三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)小姓弥生 後に獅子の精 勘三郎胡蝶の精 宗 生 同 鶴 松老女飛鳥井 歌 江局吉野 歌女之丞用人関口十太夫 猿 弥家老渋井五左衛門 芦 燕(みどころ) 江戸城の鏡開きに先だって行われる大奥での鏡曳きの日。将軍の御前での舞いを所望された小姓の弥生(勘三郎)は、恥じらいながら踊るうちに、鏡餅とともに祭壇に供えられた獅子頭を手に取ります。すると獅子の魂が弥生に宿ったのか、いつしか弥生は勇壮な獅子の精に姿を変え、力強く踊ります。可憐で楚々とした前ジテと、床まで伸びた長く白い毛を勇猛に振る後ジテ。対照的な二役を踊り分ける大曲を、舞踊の名手勘三郎が五年ぶりに手がける、注目の一幕です。【印象記】この演目を生で見るのは初めてでしたので、期待をしておりました。それも、小津監督の記録映画の六世菊五郎(国立劇場のロビーに展示されている木彫)の孫でもある勘三郎の鏡獅子です。始めから終わりまで全て印象に残り、どうしようもないくらい結構なものでした。前ジテの最後のほうで、手にした獅子頭から獅子の精が乗り移り、花道を引き下がるさまなんぞは、後ジテへの期待も高まります。後半へのつなぎの胡蝶の精(宗生、鶴松)、可愛いです。宗生は橋之助のお子さん、鶴松は中村屋の部屋子。鶴松は、たしか、歌舞伎チャンネルで何度も観ているのですが、勘三郎襲名公演のときの鰯売りでカムロを演じていて、勘三郎にマジで突き飛ばされて転がるお役でしたね。あの時以来、注目のお子さんでしたけど、舞踊もお見事。さて、いよいよ後ジテで、獅子の精が花道から現れ出でまする。胡蝶の精のお二人とも、獅子の精とのからみも可愛くいかにも蝶のよう。ますます、獅子の雄雄しさが引き立つと言うものですね。長く白い毛を勇猛に振るさまは、途切れることなく流れるように40回ほど振り回すのですが、首を痛めはしないかと、余計な心配・・・。いやァ、良い舞台を観させていただきました。中村屋~~四、処女翫浮名横櫛 切られお富(きられおとみ)お富 福 助井筒与三郎 橋之助穂積幸十郎 信二郎赤間女房お滝 高麗蔵蝙蝠の安蔵 彌十郎赤間源左衛門 歌 六(みどころ) 上州の絹問屋、赤間源左衛門(歌六)に囲われているお富(福助)は、浪人の井筒与三郎(橋之助)との恋仲を源左衛門に知られ、全身を斬り刻まれて棄てられます。瀕死のところを源左衛門の子分蝙蝠の安蔵(彌十郎)に救われ、今は安蔵と薩峠で茶屋を営むお富。そこへ偶然、与三郎が現れます。お富は、愛しい与三郎が探索中の重宝北斗丸を手に入れるため、自分を傷だらけにした源左衛門を強請に行くことを思いつき、安蔵を相棒にその店を訪ねます。人気狂言『与話情浮名横櫛』のお富と与三郎の役割を入れ替えた、河竹黙阿弥の手になる痛快なパロディ。「悪婆」と呼ばれるワルぶってみせる魅力的な毒婦役に、福助が初役で挑みます。【印象記】お富と与三郎の役割を入れ替えたと言うので、切られるのが女性のお富なんですね。全身75ヶ所の傷を持つ女になった顔にもズバッズバッと傷だらけの人生赤間源左衛門(歌六)の悪役、お似合いでした。蝙蝠の安蔵(彌十郎)がいい味出してます。与三郎(橋之助)が、やさ男はもう少しやさっぷりを出せれば、なお結構でした。蝙蝠の安蔵と組んで、赤間源左衛門のところへ強請りに行くお富。7つの声を持つ女形・中村福助だけあって、お声を変幻自在に操り、「悪婆」と呼ばれるワルぶってみせる魅力的な毒婦役と言うのも、福助の一つになるのでしょうか。最後の安蔵とお富の凄惨な切りあいが進みますと、拍子木がチョーンと鳴ってパッと一斉に場内が明るくなる、チョンパ!で「本日はまずこれぎり~」と挨拶でお幕となります。これからは、同じ月に幾つかの歌舞伎があるときは、歌舞伎座を最後に観ることにしましょう。
2007年01月26日
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一月のとっておき、歌舞伎観劇は、22日の夜の部でございます。芝居茶屋の講座と鑑賞会に参加して、一年に一度あるかないかの一等席、2階1列センター部で観劇。録画取りなのでしょうか、舞台の前はもちろん、席の目の前にもマイクがにょきにょきと並んでました。ありゃァ~、まっいいか。お近くで見るのも良いものですが、初めて座った2階席のほうが、舞台全体を見渡せて良いものです。今回、このような企画に参加したのは、演目と顔合わせが決め手でもありました。一、廓三番叟(くるわさんばそう)傾城千歳太夫 雀右衛門番新梅里 魁 春新造松ヶ枝 孝太郎新造春菊 芝 雀太鼓持藤中 富十郎(みどころ) 翁を傾城(雀右衛門)、千歳を番新(魁春)と新造(芝雀・孝太郎)、三番叟を太鼓持(富十郎)。翁、千歳、三番叟の三役が登場し、天下太平や五穀豊穣を祈る厳かな「三番叟」を、大胆にも艶やかな遊郭に移した趣向で見せる、華やかな祝祭舞踊です。【印象記】お正月のご祝儀物舞踊で、華やかに幕開け。御歳87歳の雀右衛門、そして富十郎、お二人の人間国宝による顔合わせです。最初の出の場面で恐る恐る、京屋~と一声。上の階からはお一人しかいないようでしたので、意を決して2階からも掛け続けることに。新造春菊(芝雀)も絡んでの京屋親子の共演、なかなか見られない顔合わせでした。二、祇園祭礼信仰記 金閣寺(きんかくじ)松永大膳 幸四郎雪姫 玉三郎十河軍平実は佐藤正清 左團次松永鬼藤太 彌十郎山下主水 桂 三内海三郎 吉之助戸田隼人 種太郎春川左近 由次郎慶寿院尼 東 蔵狩野之介直信 梅 玉此下東吉 吉右衛門(みどころ) 謀反を企む室町幕府の執権松永大膳(幸四郎)は、将軍足利義輝の母慶寿院(東蔵)を、金閣寺の二階に閉じ込めています。その天井画を描く絵師として、狩野之介直信(梅玉)とその妻で雪舟の孫でもある雪姫(玉三郎)を招きますが、大膳の本当の目的は、雪姫を我がものにすること。そこへ敵方から降参してきた此下東吉(吉右衛門)と家臣の十河軍平(左團次)が現れ、機知を見せて大膳への奉公を許されますが、果たしてその正体は......。「国崩し」と呼ばれる敵役の大役・大膳に幸四郎、歌舞伎の「三姫」と呼ばれる重要なお姫様役のひとつで、両手を縛られたまま足で鼠の絵を描く雪姫に玉三郎、颯爽とした立役の東吉に吉右衛門など、垂涎の大顔合わせが実現しました。【印象記】松永大膳(幸四郎)と弟の松永鬼藤太(彌十郎)の囲碁の場面で幕開け。2階からいつもの癖で、双眼鏡にて盤面を見ておりました。一階では見えませんよ。なに見てんだかなァ。でも、ちゃんと見ています。筋書きでも「いいとこどりのお役」と、言っていましたが、此下東吉(吉右衛門)はさすが。大膳との囲碁の場面、東吉に負けた悔しさから、井戸に碁笥(ごけ。碁石入れ)を投げ捨て、手を濡らさずに取り出せと、無理難題。滝の水を井戸に流し込んで浮き上がらせ、碁盤を裏返しにしてその上に載せて小田春永の首に見立てておだてるなど、機知と愛嬌に富んだ東吉ぶりでした。また、桜の木に登って金閣寺の2階に捕らわれている将軍足利義輝の母慶寿院(東蔵)を救出したり、見所満点。さて、これも初めて見る雪姫。大膳の言うことを聞かずに縛られ、夫である狩野之介直信(梅玉)を処刑されることに。祖父の雪舟の故事にならって、桜の花びらを足でかき集めて鼠の絵を描くと、本物の鼠になって、雪姫の縄をかじり切るのです。台詞がなく、後ろ手に縛られた状態での演技ですが、見ているだけでも分かる見事な演技です。周りのお役に食われてしまってはいましたが、敵役の大役・大膳は、国崩しと言う青白い化粧でスケールの大きさはさすが。金閣寺が大セリを使って下がったり上がったりと、大仕掛けで見ごたえのある舞台でした。幸四郎、吉右衛門の兄弟共演、これからも楽しみでございます。この一幕で、かなりの声を出しまして、お腹がすきましたよ。芝居茶屋のお弁当もおいしくいただきましたァ。長くなるので、ちょいと休憩しまして、後半はまた後日のお楽しみ。
2007年01月24日
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お正月の歌舞伎観劇、最後のお楽しみに歌舞伎座、壽初春大歌舞伎ー夜の部を温存しておきました。実は、初めて、芝居茶屋主催の歌舞伎講座&鑑賞に参加したのです。その日程がたまたま22日だったっと言うこともあります。しかも、席料のみで幕間のお弁当にお茶付き、イヤホンガイド付きで、お席も2階の1列センター部と、ロイヤルシート並み。楽しみは最後にとっておいて、大正解です。午後3時に受付開始、一人ひとりに割り振られたチケットを受け取り、チケット入れの中の説明を受けながら確認。お弁当の引換券、イヤホンガイドの引換券も同封されており、お席の番号を見て、驚きました。2階の1列センター部なんですぅ。いいのかなあ、こんな席から声を掛けて・・・。講座を行う地下食堂に集まった方は80人くらいはいたでしょうか、人気の高さにびっくり。講師は、イヤホンガイドで解説をしている園田氏。テーブルに用意されたお茶を飲みながら、お話を聞きました。出雲のお国以来のお芝居が歌舞伎として発展継承され、これほどの長きに渡る伝統芸能は世界にも例を見ないということや、江戸時代の歌舞伎のこと、歌舞伎座や国立劇場、中村屋の定式幕の違いと言ったお話で始まり、初めての方でも分かりやすく説明されております。ことに、歌舞伎の台本の成り立ちをお聞きし、講師の方が言われた、「歌舞伎は大人の知的ゲーム」とも言えると言うお話が納得。そして、夜の部の演目についてのお話では、それぞれの見所とか、歌舞伎座の演目の並べ方も知ることが出来ました。まだ、歌舞伎をご覧になったことの無い方はもちろん、もう少し歌舞伎を知りたい方にもお勧めできます。では、観劇の印象記はまた、後日・・・・・。
2007年01月23日
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三大歌舞伎と言えば、仮名手本忠臣蔵、義経千本桜、菅原伝授手習鑑です。ふだんは、これらの中から部分的に上演されているのですが、歌舞伎座でも2月は仮名手本忠臣蔵を、そしてつい先日発表された3月でも、義経千本桜を通しで上演するようです。歌舞伎歴の浅い自分にとりましては、観たことのない幕がありまして、いつになれば観られるのか、待ち遠しいものがありました。三月大歌舞伎平成19年3月2日(金)~26日(月)通し狂言 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)昼の部序 幕 鳥居前佐藤忠信実は源九郎狐 菊五郎静御前 福 助武蔵坊弁慶 左團次源義経 梅 玉二幕目 渡海屋 大物浦渡海屋銀平実は新中納言知盛 幸四郎源義経 梅 玉相模五郎 歌 六入江丹蔵 高麗蔵武蔵坊弁慶 左團次女房お柳実は典侍の局 藤十郎三幕目 道行初音旅 竹本連中 清元連中佐藤忠信実は源九郎狐 菊五郎逸見藤太 仁左衛門静御前 芝 翫夜の部四幕目 木の実 小金吾討死五幕目 すし屋いがみの権太 仁左衛門鮓屋弥左衛門 左團次弥助実は三位中将維盛 時 蔵主馬小金吾 扇 雀お里 孝太郎若葉の内侍 東 蔵小せん 秀太郎梶原平三景時 我 當大 詰 川連法眼館 奥庭佐藤忠信/佐藤忠信実は源九郎狐 菊五郎源義経 梅 玉静御前 福 助川連法眼 彦三郎飛鳥 田之助横川禅司覚範実は能登守教経 幸四郎配役的にも、佐藤忠信実は源九郎狐(菊五郎)、源義経(梅玉)、静御前(芝翫、福助)を固定してくださっています。五幕目 すし屋は、いがみの権太(仁左衛門)です。浅草でご指導をなさったので、その本物を観ることが出来るのです。なかなかこうして通しで拝見する機会も少ないでしょうから、3月の観劇も決まりィ~。
2007年01月21日
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雨か雪になりそうな底冷えのする一日でしたが、久しぶりに車でのお出かけで、ラジオを聞いておりましたところ・・・。どんなきっかけで、どんなご縁があったのか、と言うようなテーマの話題を集めて放送していた番組で、その言葉の意味に、歌舞伎にも大いに関わっていることを知りました。辞書など、最近はほとんど開かないのですが、帰宅してから調べたところ・・・。-----------------------------きっかけ 【切っ掛け】 (1)物事を始めるための手がかりや機会。また、物事が始まる原因や動機。「話の-をさがす」「ひょんな-で友人となる」(2)(普通「キッカケ」と書く)歌舞伎などで、演技や効果などの開始、次への進行を指示する種々の合図。(3)体面。意地。「男道の-をはづしても勘忍いたせ/甲陽軍鑑(品一六)」(4)符号。しるし。「稽古本の所々へ〇(まるいもの)や△(うろこ)や、いろな-をして覚えたといふ奴だ/滑稽本・浮世床(初)」三省堂提供「大辞林 第二版」--------------------------------このように、書いてあるのですね。ラジオで歌舞伎で役者が見得を切ったり、附け打ちの音などが入ると、舞台裏の役者や黒子、大道具の係りが次の場面への準備で一斉に動き出したことから、こうした意味合いの言葉になったと言うようなお話しでした。そもそも、NINAGAWA歌舞伎を観たことがきっかけで、歌舞伎に染まったのですが、あれから一年半余りにして、「きっかけ」の言葉が歌舞伎にも関わりのあることを知った次第です。
2007年01月20日
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昨日、国立劇場の梅初春五十三驛(うめのはるごじゅうさんつぎ)を観て参りました。例により、三階の上のほうの席ですから、途中で手ぬぐい撒きがあっても、松緑の投げるのがいくつか三階に届くかどうかです。筋書きには、先月の元禄忠臣蔵の舞台写真が掲載されておりましたので、購入しましたよ。さて、パンフレットなどによると、166年ぶりに上演される復活狂言。国立劇場に残っていた古い台本を元に今風のアレンジを加えて書き直したものだそうです。一言で感想は、コメディ歌舞伎って言うところでしょうか。普通に言われている五十三驛って、江戸から京都に向かいますが、これは逆に京都から江戸に向かって旅をする趣向になっております。「京都(大内紫宸殿の場)」では、大内に忍び入った伊豆の百姓次郎吉・実は怪盗鼠小僧・実は清水冠者義高(菊五郎)が頼朝の息女・大姫(時蔵)と再会し、大姫を葛篭に隠して連れ出します。三井寺で現れ出でたる頼豪の霊(彦三郎)から自分の素性を知らされ、鼠の妖術を授けられ天下を代える志を立てて東海道を東へと下るのです。鼠小僧ですから、鼠が出てきましたが、次郎吉が乗って出てきた大きな鼠は、怖い鼠でした。でも、猫には弱いと言うところがミソです。ここらあたりから、一気に登場人物が増えて、捜し求める宝刀や、宝鏡、木曽の家系図などなどをばらばらに持ち合うことになり、てんやわんやの旅が続くことになるのです。筋書きを追うよりも一幕一幕の話を楽しむほうが、お気楽極楽ですので、この後は、さらりさらりと力まず見ることに・・・・。と、同時にお一人しかいなかった掛け声のほうに気がまわりまして、ご一緒に掛けることが多くなりました。【池鯉鮒】街道立場茶屋の場では、可愛い猫が天井からの糸に釣られて出たり引っ込んだり。猫も可愛いうちは、良いのですが・・・。【岡崎】八ツ橋村無量寺の場では、猫石の精霊(菊五郎)の怪猫の場面。先月の出刀打ちお玉を上回る老けたおばあさんに変身。こういうお役は、立役も女方も兼ねる役者として、うまいし観ていて楽しいですね。さて、子猫が四匹、パラパラ踊りとは、いかにもパロディらしく、場内は大笑いです。行灯の油をペロペロとなめる姿を子年生まれのおくら(梅枝)に見られて、散々になぶるのですが、ここで吹き替えの尾上辰巳が女方・着物・かつら・操り・それを踏まえて動きを主役の方と言う難しそうなトンボなどの連続技を披露。辰巳ブログにてご覧ください。(次の場面の猪もお写真がありますよ。ふ・ふ・ふ・・。)【白須賀】吉祥院本堂の場では、勧進芝居で「車引」、「仮名手本忠臣蔵五段目」などなどを、庄屋の太左衛門(田之助)、百姓杢作(松緑)らと、竹本を所化弁長(三津五郎)らがどたばたと演じて、何故か猪までも乱入してきましたァ。この部分は、昨年の五月に新橋で上演された松竹梅湯島掛額のパロディでした。【品川】鈴ヶ森の場においても、小夜衣お七(菊五郎)三浦屋小蝶(時蔵)を呼び止めるのですが、伴随院長兵衛が白井権八を呼び止める場面そのままでしたァ。大詰の御殿山の場は、桜が満開の中、真っ赤な衣装で権八(菊之助)が立ち回り。舞台の広さと言うか奥行きの深さを生かして美しい場面でした。菊之助ファンには、立役だけですので、少々ご不満が残るところかも知れませんね。最後の大セリも、国立劇場ならではの趣向で、4時間40分の幕を閉じたのです。いやはや、菊五郎劇団のお楽しみ歌舞伎、5回の幕間(合計80分)があり、長かったァ~。
2007年01月17日
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大学生用の英語教科書って、どんなものか全然知らないのですが、来年度の教科書で、中村勘三郎が取り上げられているそうです。海外へも積極果敢に挑戦する勘三郎の姿勢が紹介されるもので、歌舞伎の話題が学生さんにも広まるのでしょうか。ニュースは、スポニチから。------------------------------「中村勘三郎」英語教科書に登場歌舞伎俳優の中村勘三郎(51)が、大学生向けの英語の教科書に登場することになった。国内はもちろん、「平成中村座」ニューヨーク公演など、海外へも積極果敢に挑戦する勘三郎の姿勢が紹介されるもので、今春、全国の大学で使用される。 教科書は「DYNAMIC BUSINESS AND THE ENVIRONMENT(ダイナミックなビジネスと環境)」(南雲堂)。勘三郎は第1章の「Kabuki:The Vision of Kanzaburo Nakamura(中村勘三郎の挑戦)」に登場する。 父も名乗った「勘三郎」の名跡を襲名したこと、歌舞伎の魅力を伝えようと絶え間なく努力していること、04年7月、ニューヨークのリンカーンセンターで「平成中村座」公演を見事成功させたことなどが、3ページにわたり英語で紹介されている。 現在、東京・歌舞伎座に出演中の勘三郎は、出来上がったばかりの「教科書」を手に「エッ、すごいね。外国で芝居をするのは大変な産みの苦しみもあるけど、それが認めてもらえたようでうれしい限りだね。でも、学生時代には全然勉強ができなかった僕が教科書に出るなんて、同級生が見たら笑われるかもね」とちょっぴり恥ずかしそうだ。 この教科書には、勘三郎のほか、ヤンキースの松井秀喜(32)、日産自動車を蘇生させたカルロス・ゴーンCEO(62)、青色発光ダイオードを発明した中村修二氏(62)らも取り上げられている。この4月に多ければ全国の100大学で使用されるという。 発行元の南雲堂は「勘三郎さんは、歌舞伎を通じて日本と海外の架け橋になったという点で登場していただきました。英語を勉強しながら、大学生に伝統芸の素晴らしさも学んでほしい」と話している。 --------------------------------今年もニューヨークで、平成中村座の公演がありますので、実にタイムリーですね。
2007年01月14日
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1月11日、新春浅草歌舞伎、第一部、第二部に参りました。新春恒例の浅草歌舞伎は、若手の勉強の場と言う触れ込みです。実は、浅草歌舞伎は、昨年、初めて見たのですが、亀治郎の演技が主役を食う出来でして、若手にも素晴らしい方がいることを知ったのです。残念ながら亀治郎は、今回はNHKの大河ドラマで武田信玄役を務めるために参加しておりません。今年の出演者に、亀治郎はおりませんでしたが、中村屋ご兄弟、愛之助、男女蔵、亀鶴らがおりましたのでここらへんをポイントにした次第です。多くは期待せずに浅草寺への初詣がてら、立ち寄る程度のつもりで出かけました。演目と出演は、第一部お年玉〈年始ご挨拶〉この日は男女蔵(また、おめちゃんをやりましたよ )一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) すし屋 いがみの権太 片岡愛之助 弥助実は三位中将維盛 中村七之助 若葉の内侍 中村亀 鶴 梶原平三景時 中村獅 童 鮓屋弥左衛門 市川男女蔵二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん) 山蔭右京 中村勘太郎 太郎冠者 中村七之助 奥方玉の井 中村獅 童お年玉〈年始ご挨拶〉 この日は愛之助(掛け声は自分しかいないか、確かめるため松嶋屋と掛けたら、前の席のご婦人もここだけかけましたァ~。)一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 渡海屋・大物浦 渡海屋銀平実は新中納言知盛 中村獅 童 女房お柳実は典侍の局 中村七之助 源義経 中村勘太郎 相模五郎 中村亀 鶴 入江丹蔵 片岡愛之助 武蔵坊弁慶 市川男女蔵二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん) 山蔭右京 中村勘太郎 太郎冠者 中村亀 鶴 奥方玉の井 片岡愛之助ご存知の方にはお馴染みの演目ですし、これまでにも多くのベテランが演じております。歌舞伎歴2年足らずの自分でも、すし屋と身替座禅はこれまでにそれぞれ違う方の舞台を2回も観ておりますので、プログラムは買いませんでした。初めて舞台で観るのは、渡海屋・大物浦だけであります。渡海屋・大物浦のお話の筋だけは、調べておきました。九州へ逃れようとする義経主従は、摂津大物浦にて船宿「渡海屋」に身を潜めていた。そこへ、北条方の家来が義経の追っ手としてやってくるが、渡海屋の主人ー銀平に追い払われる。ところが、銀平は実は平知盛で、その妻は典侍局。娘お安は安徳帝だった。知盛は今こそ復讐の時とみて、白銀の幽霊装束に身を固めて義経らに襲いかかる。しかし、義経は正体を見抜いており、逆に知盛を攻めて、安徳帝を奪ってしまう。絶望した知盛は体に碇綱を巻き付けて碇とともに二度と這上がれない海の底へと沈んでゆく!この話しは、能の船弁慶で知盛の亡霊が義経らに襲いかかる話しをモチーフにして芝居にしたものだそうです。なぁーんだ。あの船弁慶だぁ!前半は世話物で弁慶が寝ている、お安をまたごうとして足がしびれる場面が重要。これで義経はお安が安徳帝だと確信するのでござりまする。知盛が白装束の出から時代物になり、碇が沈んでいくにつれ、海に入水するまでの場面は圧巻。とのことでありまする。ちょうど良いことに、浅草に出かける前日、同じ演目が歌舞伎チャンネルで放送されておりましたので、ビデオに録画して観ておきました。吉右衛門の演技にしびれて、翌日に浅草では、かなり趣が異なることは致し方ありません。全体的な印象に残ったところだけ一言形式で・・・。第一部・いがみの権太(愛之助)は、仁左衛門指導によるだけに雰囲気がそのまま仁左衛門でした。 関西風だと、「おとっつあん」の台詞が無いようですが、自分的には「おとっつあん」入りのほうが、ジンときます。・弥助実は三位中将維盛(七之助)は、同じ場面での弥助と維盛の切り替えが難しそう。・鮓屋弥左衛門(男女蔵)は、お若い方に老け役はお気の毒な気がしました。・山蔭右京(勘太郎)は、音声だけだと、お父上の勘三郎にそっくりなところが・・・。 数をこなせば、頭の動きや目線の動きなどまで、そっくりになるでしょう。楽しみが 増えましたァ~。・第一部の身替座禅は、せっかくの演目なのに、テレビのお笑い番組などのようなウケ狙いの演技をするかたがおりまして・・、ウケ狙いしなくてもウケるお役だけに自然体で・・・。 この一人だけキャリア不足です。第二部・女房お柳実は典侍の局(七之助)は、典侍の局になってからは初役にもかかわらずお見事。 ことに、安徳帝を抱いて海に飛び込まんとするときの台詞回しと見得は迫力もあり、掛け声のかけがいがありました。どことなく、祖父の芝翫に通じるような雰囲気が・・・。・相模五郎(亀鶴)と、入江丹蔵(愛之助)の魚つくしが意気もぴったり。また、五郎(亀鶴)の立ち回りも決まってました。 魚つくしとは、附け打ちエッセンスでご覧ください。・周りが良くても主役が歌舞伎経験の少なさが露呈。立ち回りには狭い舞台がお気の毒ではありましたが、大詰部分は、せっかくの見せ場ですから、竹本の語りや糸にのってメリハリをつけるところはメリハリを付けないとね。舞台は、その場その場が勝負だよ。・奥方玉の井(愛之助)は、これまた仁左衛門風でしたァ。第二部のほうがしっかりしてます。・浅草公会堂は改修されたそうですが、回り舞台は付けなかったんですね。それに、舞台が狭い。ざァ~っと、こんな感じです。若手でも大きなお役が出来るのですから、一年一年の積み重ねが大切だと言うことを感じました。もちろん、自分自身のいろいろなことにも・・・・。
2007年01月13日
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このほど、朝日新聞社主宰の第6回朝日舞台芸術賞が発表され、歌舞伎界から中村吉右衛門が舞台芸術賞に、市川亀治郎が寺山修司賞に選ばれました。おめでとうございます。吉右衛門は、「元禄忠臣蔵 第一部」と「秀山祭九月大歌舞伎」での演技が評価されてのことです。どちらもしっかりと舞台を拝見いたしましたよ。また、亀治郎の寺山修司賞は清新な活躍を見せた個人・団体に贈られるものだそうで、「決闘!高田馬場」と古典歌舞伎双方での演技が評価されてのことです。昨年の正月から浅草歌舞伎でも、良いお芝居を観させていただきましたよ。asahi comより第6回(2006年)受賞者(敬称略)(贈呈式:2007年1月31日)舞台芸術賞中村吉右衛門 (「元禄忠臣蔵 第一部」と「秀山祭九月大歌舞伎」での演技)『元禄忠臣蔵』は企画として評価の対象になろうとは思っていたが、私がそんな仕事をしたのかなあ、と実感がわきません。内蔵助は難役とされているので、評価いただいて、光栄です。(朝日新聞より)寺山修司賞市川亀治郎 (「決闘!高田馬場」と古典歌舞伎双方での演技)そうだ、浅草歌舞伎、観てきたんだっけ。書いとかなくちゃあ。
2007年01月13日
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成人の日でしたので、ちょっと買い物に出かけても晴れ着姿の新成人らしき方が大勢目につきました。若い時って、いろんなことに興味を持つものですが、人間、いくつになっても気持ちは若く持ちたいものです。さて、昨年から新しい興味の対象に歌舞伎が加わってしまったのですが、観劇のお供に連れて歩いている『かぶき手帖』があります。つい数日前に、2007年版が発行されたようです。俳優協会のHPに案内がありました。------------------------------ 「あの俳優さんのこと、知りたい!」「舞台姿をアップで見たい!」 全歌舞伎俳優306名のプロフィールを、新たに厳選されたカラー写真とともに掲載。演劇評論家によるコメントも付いて、読みごたえ十分。 -----------------------------昨年購入しておいた本には、襲名でお名前が変わった方は自分で手直ししておいたり、残念ながらお亡くなりになられた方は没年月日を追記して使ってきましたので、今までのものでも不便はないかもしれません。まあ、どこかで一度、内容を拝見させていただいてから購入しようと思っています。歌舞伎をこれから見る方や見始めた方には、便利な一冊として、お勧めします。(協会の回し者ではありません。はい)
2007年01月08日
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お正月も七草粥を食べる日になってしまいました。元日のニュースですが、第48回毎日芸術賞 受賞者の中に、歌舞伎の中村吉右衛門がありましたね。俳優協会のサイトでも紹介されています。-----------------------------2007.1.5 ●中村吉右衛門さんが毎日芸術賞を受賞 第48回(2006年度)毎日芸術賞の受賞者が発表され、日本俳優協会常任理事の歌舞伎俳優・中村吉右衛門さんら5人が同賞を受賞しました。日本俳優協会 -------------------------------昨年の5月新橋での大奮闘公演、『夏祭浪花鑑』の団七九郎兵衛では、息もつかせぬ見得の連続に掛け声も忘れて見入りましたよ。9月の秀山祭でも『双蝶々曲輪日記-引窓』をはじめ、寺子屋、籠釣瓶花街酔醒 なども圧巻でした。そして、新しいところでは10月の国立劇場『元禄忠臣蔵』の大石内蔵助は、三ヶ月、演じてもらいたかったです。晴れの受賞に心よりお祝い申し上げます。ところで、七草って・・・。春の七草とは、 「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ 七草」と古くから歌われてきました。1月7日の朝に七草粥を食べる風習は、平安時代からあったようです。春の七草は、それぞれの薬効成分やビタミン類など体にとても良く、日本人の知恵が生んだ薬膳料理といえるでしょう。健康のためにも末永く伝えていきたい行事です。最近ではスーパーでも七草セットが売られています。無理に七草全部でなくても、その中のいつでも手に入るダイコン、カブ、セリなどでも良いのではないでしょうか。
2007年01月07日
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年末年始のあわただしさに、忘れかけていた「演劇界」を購入してきました。12月下旬に発行された最新号は、もう2月号になっています。さて、2月号の主な内容は。表紙 尾上菊之助のお舟カラー歌舞伎座・国立劇場・南座・シアターコクーン・新橋演舞場特集當る亥歳 吉例顔見世興行東西合同大歌舞伎・十八代目中村勘三郎襲名披露などなどで、観劇したものはもちろんのことですが、観劇出来なかったものにはもっと興味があります。さあ、コタツで続きをゆっくりと読むとしましょう。
2007年01月06日
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実感なき景気回復の世の中ですが、2007年と言えば、団塊の世代が大量に定年退職する年が始まります。NIKKEI NETを見ていたら、「公的年金で生活、50代の85%が不安・厚労省調査」と言う記事がありました。------------------------------ 厚生労働省は50歳代の85.5%が、公的年金の支給額が老後の生活に十分かどうか不安を感じているとする調査結果を公表した。「消費税率を引き上げて財源を確保すべきだ」とする回答も20%と20歳代(10.2%)の2倍にのぼり、年金生活を前にした世代の不安が高まっている現状が浮き彫りになった。 20-59歳の現役世代を対象に、社会保険料の負担感や子育ての状況などについて聞いた。2004年7月に実施した国民生活基礎調査に併せて調査票を配布し、6470人から有効回答を得た。 将来への不安要因について複数回答で聞いたところ、「公的年金が老後の生活に十分であるかどうか」が全体の76.3%と最も多く、2位の「医療や介護の負担増」(46.6%)を大幅に上回った。年金への不安は50歳代で85.5%と最も高く、20歳代の63.5%を20ポイント以上、上回った。(19:04) http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070104AT3S2502M04012007.htmlNIKKEI NET------------------------------新しい調査でもなさそうなのですが、いつまで経っても先行きの見えない年金改革は、だれだって不安になりますよね。あてにならない年金よりも自分で自分の資産を運用してゆく術を確保しておくことが必要な時代ですね。
2007年01月05日
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正月三日、先ずは歌舞伎座の昼の部だけですが、今年の初歌舞伎を観劇に参りました。入り口はいかにも初春らしい飾りつけで、普段よりもお若い方が華やかな着物で来ているのが目につきまして、いかにもお正月と言う雰囲気でございます。まだ始まって二日目でしたが、さすがにベテラン揃いでつつがなく進行しておりました。歌舞伎座寿初春大歌舞伎平成19年1月2日(火)~26日(金)昼の部一、松竹梅(しょうちくばい)〈松の巻〉在原業平 梅 玉舎人駒王 橋之助〈竹の巻〉奴光内 歌 昇雀笹平 信二郎雀藪平 松 江雀雪平 高麗蔵〈梅の巻〉梛の葉 魁 春化粧坂の少将 孝太郎大磯の虎 芝 雀(みどころ) 二〇〇七年の歌舞伎座は、初春を寿ぐ祝儀舞踊の新作で幕をあけます。厳しい冬の寒さに耐えることで「歳寒三友」と呼ばれる松竹梅は、めでたさの象徴。「松の巻」を梅玉と橋之助、「竹の巻」を歌昇、信二郎、松江、高麗蔵、「梅の巻」を魁春、芝雀、孝太郎と、巻ごとに装置も替わる三段返しで、華麗な舞踊絵巻をご覧いただきます。《印象記》初春にふさわしく、お目出度い舞踊での幕開き。雀笹平を演じた信二郎が近々の襲名も控えて、張り切っているようですし、拍手も一際大きかったです。梅の巻での梛の葉(魁春)の打ち掛けは帆船の模様で他の方とは違ったダイナミックさでした。このごろ、ようやくにして舞踊でも掛け声のタイミングをつかみましたので、今年からは舞踊でも少しは掛け声に参加させていただきます。昼の部とあって、最初はプロの方がお一人しかいらっしゃいませんでしたので、ご一緒に勉強になりましたよ。舞踊は難しいので、これからも自分にとりましてはお囃子などに乗って流れを楽しむことになるでしょう。これが、掛け声のポイントでもあったことに気づいたというわけです。二、平家女護島 俊寛(しゅんかん)俊寛僧都 吉右衛門海女千鳥 福 助丹波少将成経 東 蔵平判官康頼 歌 昇瀬尾太郎兼康 段四郎丹左衛門尉基康 富十郎(みどころ) 平家討伐の陰謀を密告され、絶海の孤島鬼界ヶ島に流された俊寛僧都(吉右衛門)、丹波少将成経(東蔵)、平判官康頼(歌昇)。三年の月日が経ったある日、成経が島の娘、千鳥(福助)を妻にめとったことを報告に訪れ、一同は喜びに包まれます。折しも都から赦免船が着岸し、上使の瀬尾太郎兼康(段四郎)が成経と康頼の赦免を告げます。俊寛は自分の名だけがないことに落胆しますが、もうひとりの上使、丹左衛門尉基康(富十郎)から赦免が告げられ、晴れて三人揃って乗船へ。が、成経の妻千鳥は、置き去りにされてしまいます。悲嘆に暮れる千鳥を見て、俊寛は自分が千鳥に代わって島に残ることを決意します。流人としての生活に疲弊し切ったうえ、ひとりきりに。「思い切っても凡夫心」と真情を吐露し、想像を絶する孤独感にさいなまれる人間・俊寛の慟哭を、廻り舞台を駆使した演出とともに描く名作。吉右衛門渾身の俊寛に、胸を締めつけられることでしょう。《印象記》舞台では仁左衛門に続いて、二度目の観劇です。配役が変わればまた、雰囲気が変わるところが歌舞伎の奥の深さでもあります。吉右衛門もまた、得意としている芸の一つで、泣かせると言うよりも、人間・俊寛の慟哭を深く感じさせるところが違うようです。三、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)武蔵坊弁慶 幸四郎富樫左衛門 梅 玉亀井六郎 高麗蔵片岡八郎 松 江駿河次郎 宗之助常陸坊海尊 錦 吾源義経 芝 翫(みどころ) 兄の頼朝に疎まれ、都落ちを余儀なくされた義経(芝翫)と家来の弁慶(幸四郎)一行は、変装して安宅の関を通り抜けようとします。関守の富樫左衛門(梅玉)は、義経を見破りますが、必死に主人を守ろうとする弁慶の姿に感じ入り、覚悟のもとに関を通します。長唄の名曲と劇的な展開で、息をのむ緊迫感に満たされる、歌舞伎を代表する舞踊劇。このほど弁慶役九〇〇回の偉業を成し遂げた幸四郎の、文字通り十八番です。《印象記》これもまた、舞台では数回拝見しているおなじみのものでして、幸四郎では二度目になります。が、しかし、見るたびに見え方が違うのは、見る時々の相手役にもよるのでしょうか。今回の富樫はベテランの梅玉、義経は超ベテランの芝翫でもありまして、それぞれの台詞回しや所作に落ち着きもあり、これまで以上に内容を味わいながら、拝見出来ました。と、同時に掛け声も増えてきましたァ~。富樫の後見役は、梅之芝居日記のと言うブログでもお馴染みのお方です。こちらのブログで、いつも勉強させていただいております。四、六歌仙容彩 喜撰(きせん)喜撰法師 勘三郎所化 彌十郎同 高麗蔵同 猿 弥同 宗之助同 松 江同 信二郎祇園お梶 玉三郎(みどころ) 百人一首でおなじみの六歌仙。小野小町と彼女を巡る五人の男性を描く五変化舞踊『六歌仙容彩』の中から、名僧の喜撰法師(勘三郎)が、園の茶汲み女お梶(玉三郎)の美しさに翻弄される場面をお送りします。飄々として洒脱な踊りを見せる喜撰に勘三郎、小野小町の分身であるお梶に玉三郎と、豪華な配役も見どころです。《印象記》名僧の洒脱な雰囲気は、まさに中村屋のお得意とするところでしょうか。鼻の下の髭の剃り跡が青く、いかにもそれらしい雰囲気満点です。小野小町の分身、お梶(玉三郎)との舞踊の意気もぴったり。お二人ともに、顔の動きや目線がはっきりしており、三階席にまで目配りしているかのようです。こういう舞踊は、自然と声も掛かってましたね。ですから、とても良く盛り上がるのでしょう。中村屋~、大和屋~。後半の日程で観る、夜の部も楽しみにしております。
2007年01月03日
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新年最初の銀座に出かけた折、銀座三越前にて面白いものを見かけました。三越のシンボルでもある百獣の王、ライオンの銅像にかわいい猫が昼寝してたのです。これって、どなたかが二匹の猫ちゃんを連れて来て、ライオンの足の間に寝かせているのでしょうか。人だかりが出来てましたよ。まあ、ライオンも猫も猫科の動物ですから、仲良くしているのかもしれませんね。
2007年01月03日
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お正月は、テレビでも歌舞伎の放送があるので、見られるものは片っ端から観ておこうと、録画しながら観ているのでごじゃりまする。昼間は、箱根駅伝やらサッカー、ラグビーなどなどのスポーツ観戦で、良く厭きもせずに観ているなァと、感心してしまいます。本日、初日の歌舞伎座や大阪松竹座、浅草公会堂の様子が、NHKで放送されていまして、正月の雰囲気を満喫。中村勘三郎の春興鏡獅子、團十郎、藤十郎、海老蔵の勧進帳、福助の切られお富などなど、お茶の間で見られるなんて、こいつは春からですよね。さてさて今年の観劇、初日は、早くも明日の歌舞伎座昼の部で幕が開きます。国立劇場も明日は初日で、東京は賑やかになりますね。では、では、正月ボケを解消するためにも明日は早起きしましょう。
2007年01月02日
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新年明けましておめでとうございます。昨年は多くの方にお世話になり、有難うございました。今年もよろしくお願いします。歌舞伎が面白いものだと知ることが出来てから、毎月の観劇は新たな感激でもあります。世界遺産にも指定されている歌舞伎をこれからも楽しんで参りたいと思う新年でした。毎年、恒例の両親の墓参りや、新年の初詣などに出かけ、風も無く穏やかな一日は、2007年、今年が良い年であることを告げているのでしょうか。歌舞伎好きな方のところへ年始の挨拶に上がり込み、大晦日に放送された中村屋の京都南座での川連法眼館、通称・四の切なんぞをビデオで拝見いたしました。超マジな中村屋の狐忠信は、これまた、素晴らしいものがありましたね。佐藤忠信のときの化粧と源九郎狐の化粧がすっかり変わって、狐の化身を全身で表していました。花道のすっぽんから高く飛び上がっての出なんかがありまして、みんなで画面に向かって、「中村屋~」の連発。おかげで掛け声の練習にもなりました。一年の計は元旦にあり、とか申しますが、今年は、新たな喜びを見出した歌舞伎に猪突猛進とあいなることでしょう。
2007年01月01日
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