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2022.02.20
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カテゴリ: 本・書籍
韓非子 非情の人間学を知るのご紹介です。


【中古】単行本(実用) ≪東洋思想≫ 韓非子 非情の人間学を知る 【中古】afb


【孤高の思想家韓非子】
韓非子は紀元前200年代、秦の始皇帝が天下統一を果たす少し前くらいに生きた思想家です。
人は愛情や忠誠ではなく、利益によってのみ動くのだという厳しい人間観に立った理論を展開しています。

韓非子の著作「韓非子」は55篇からなり、君主と部下の関係性や組織における生き残り術などについて述べています。

始皇帝は「韓非子」を読んでいたく感動し「これを書いた人に会えたら、私は死んでも構わない」とまで言ったそうです。
皇帝が感動するほど、組織や人間関係について微に入り細を穿ったものなのでしょう。
ちなみに始皇帝は韓非子に会ったのですが、特に死んだりはしなかったようですね(笑)。



【韓非子を深く知る一冊】
韓非子を取り上げた本は世に多く出回っています。
大半は著作韓非子に載っているエピソードをひいて、人間関係や組織の処世術について語ったものであると思います。

それに対して、本書は韓非子自身について多くスポットを当てています。
韓非子の人生や影響を受けた人物、彼が生きた時代について語られていて、人間としての韓非子についてより深く知ることができます。

そのため権謀術数や帝王学としての韓非子を期待すると少し物足りないかもしれません。
一般的なタイプの本を読んだうえで本書を読むと、韓非子のことをよりよく知ることができると思います。



【ユニークな切り口も見所】
本書では「韓非子」はどのように読まれてきたのかという章があります。

「韓非子」が書かれた時代から近代までの間、「韓非子」はどのように評価されていたのかということが書いてありました。
「史記」の著者である司馬遷は、究極的には残忍酷薄で恩愛の情に欠けているとしながらも、きちんと法規を制定し是非の区別を明らかにしたと評しています。
厳しく思いやりがないが、人々が守るべき法や分別を整備したところは評価されていたようです。

その後儒教の考えが主流になってくると、韓非子の評価は下がって来てしまいます。
そして18世紀の清朝中期以降、言語学的見地から諸子百家の書が読まれるようになった時に、改めて韓非子は読まれるようになりました。

我が国では江戸中期以降よく読まれていたそうです。
韓非子の「言行一致、信賞必罰」の精神が武士には好意的に受け入れられたのでしょうね。


権謀術数と言えば「君主論」を書いたマキアベリも有名ですね。
本書では「韓非がマキアベリの『君主論』を読んだとしたら……」「マキアベリが『韓非子』を読んだとしたら……」というコーナーがあり、他の本では中々見ないユニークな試みですね。




韓非子を取り上げた本というと「韓非子」の中に書かれているエピソードを引いて組織や人間関係の処世術を語るものが多いと思います。
本書では韓非子自身の人生にも光をあて、彼の生きた時代についても書かれています。
また、先ほど書いたようなユニークな切り口で韓非子について語っています。

本書は処世術を学ぶ本として読むとやや物足りないかと思います。
韓非子に関する本を何冊か読んだうえで、韓非子についてもっと深く知るために読むと面白いと思います。




「韓非子」を見よ! 「世間を見る目」が変わる! この賢さ、このしたたかさ/守屋洋【3000円以上送料無料】
以前ご紹介した韓非子の本です。
こちらは処世術についての比重が多いので、ビジネス書としても味わえます。
紹介記事は こちら。



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Last updated  2022.02.20 20:16:54
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