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月間パフォーマンスは、+5.7%であった。TOPIXが+3.7%であったので、久々にTOPIXを上回る成績を残せた。何と半年振りの快挙?である。今月の特記事項は、中国株を新たに組み入れたこと。ちなみに中国株の月間パフォーマンスは、+5.1%であった。詳細に興味のある方は下記からご覧ください。いつもながらの赤裸々公開です。パフォーマンス総合成績株式保有銘柄株式月間損益外国為替証拠金取引の成績 商品先物取引の成績 中国株の保有銘柄と成績
2006/01/31
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石油元売り各社はトラックなどに使う軽油を中心に輸出を増やす。輸出先は韓国、中国などアジアと豪州が中心。コスモ石油は06年度の輸出量を前年度見通し比1.8倍の140万キロリットルに高める。昭和シェル石油は2.4倍の約60万キロリットルに拡大。富士石油はジェット燃料向け製品も輸出し、3.8倍の60万キロリットルに増やす。新日石は05年度の輸出量を前年度比2倍の280万キロリットルに増やす。 軽油は輸出の場合、国内販売よりも1キロリットル当たり4000円(税抜き価格の約6%)程度高く売れるという。石油製品の今年度の国内需要は約2億3200万キロリットルと前年度比2%減。06年度も2%減と余剰傾向は変わらないため、利益率の高い海外市場に販路を求める。(日経新聞より) 【上記の感想】持ち株(昭和シェル石油)関連の記事である。昭和シェル石油は2.4倍の約60万キロリットルに拡大するとのこと。業績にはプラスになろう。
2006/01/31
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米国や中国でガソリンなど石油製品の需要が急拡大しているのを受け、日本の海運・石油大手が輸送や輸出の拡大に乗り出す。日本郵船など海運3社は最大1600億円を投じ、中大型タンカーを2008年までに倍増。石油元売り各社は06年度のアジア向け輸出を2―4倍に増やす。需給逼迫(ひっぱく)の緩和に一定の効果も見込まれる。 日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運大手3社は石油製品などを積む大型タンカーを、現在の14隻から2年間で30隻近くに倍増させる。中型も現在の33隻から57隻に増やす。新造船を確保するほか、船主からの用船を組み合わせて輸送能力を増強する。(日経新聞より)【上記の感想】持ち株(商船三井)関連の記事である。株を保有しているといっても、事業についてはほとんど知らない。いま慌てて、「中間報告書」を引っ張り出してきた。これによると、商船三井は事業を6種類に分けている。列挙すると、「コンテナ船事業」、「不定期専用船事業」、「ロジスティクス事業」、「フェリー・内航事業」、「関連事業」、「その他事業」である。今日はこれだけにして、明日の通勤時にもう少し勉強しよう。【今日の征野ファンド】年初来騰落率は次のとおり。■TOPIX +3.3%■征野ファンド +5.3%
2006/01/30
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1月の外国為替証拠金取引は、1万豪ドルを買い増しした。下落局面で買ったあと更に下落したが、月末には何とか回復した。終わってみれば、前月比でプラス5,931円だった。ただ、月の半ばには、イッシングECB専務理事のユーロ高をけん制する発言をきっかけに円高が進み、ひやひやものだった。現在の保有ポジションはすべて買い持ちで、2万米ドルと4万豪ドル。フリーページの「外国為替証拠金取引」を更新しました。【上記の感想】上記は、2005年1月31日の日記を引用した。外国為替証拠金取引は、1年以上にわたり同じポジションの買い持ちになっている。そのポジションとは、2万米ドルと4万豪ドルである。深い理由があってこのポジションにしているわけではなく、気がついたらこうなっていた。今月は米ドルのポジションを手仕舞う予定であったが、米ドルが持ち直し気味になり、結局は何もせずに終わりそうだ。理想とする長期投資を目指すには、日本株も1年間は売買しなくてもいいポートフォリオを組みたいのだが、現実はなかなか難しい。
2006/01/30
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この本は2005年7月に発行された本で、NHK人間講座で2002年に放送された『「終戦日記」を読む』のテキストを単行本化したものです。あとがきによると、この本を書かれた理由の一つとして、「少しでも戦争を知る人間は、戦争について語る義務を持つ。もはや残された時間に限りがある。ぼくはぼくなりにあの戦争と向き合い、書き続けることこそ、自分に与えられた業(ごう)だと思い定めている」と書かれています。「残された時間に限りがある」とは、著者の余命のことを言っておられると思います。著者は1930年生まれなので、今年で満76歳になられます。以下に、【この本からの引用】と【征野の感想】という形で、少々書いてみます。【この本からの引用】変化といえば、ぼくの妹が、餓死したこと。妹の無惨非業の死を悲しみはしない、重荷から解放された気分が強い。妹の遺体を、猛々しく葉先を伸ばす、一面水田の中の、五坪ほどの石のカマドで荼毘に付した。【征野の感想】妹さんが亡くなられた時期は、終戦間近か直後であったようです。当時の食糧事情は想像が困難ですが、「重荷から解放された気分が強い」というところには、自分が生き延びるのに精一杯という感じがします。当時の著者は15歳位でした。【この本からの引用】どこかで自分は大丈夫とみなしている。巨大地震同様大災厄について、人間は想像力が働かない。焼夷弾が落ちてきたら、火が家に燃え移る前に、水で消し止める、それが鉄則になっていた。【征野の感想】確かにその通りと思います。最近は地震に対する人々の意識は以前と比較すると、総体では格段に向上したように思います。しかし、私などは何も備えをしておらず、水も用意していない。しかし、水や食料を用意するのが最も大切なことかというと、それは違うはずです。なぜならば、それは地震が起きたときに、自分や家族は生き延びること、怪我しても大したことはないこと、家屋は倒壊・火災などの心配がないなど、多くの前提条件があったうえで、必要になるものと思われるからです。私は40年以上生きていますが、今まで何等の災害を経験することなく生きてこられたので、「想像力が働かない」組の筆頭に違いない。【この本からの引用】毎日新聞、16日掲載、有名な、宮城前、敗戦の事態に至ったのは、自分たちの努力が足りなかったためと、玉砂利の上で土下座平伏の姿は、14日午後、皇居、焼跡整理の奉仕の、福島県の人たちである。お別れに、平伏して挨拶してくれないかと、カメラマンが要請、奉仕隊は従った。これが、陛下に力至らざるを詫びる民草の悲痛な姿として紹介された。【征野の感想】まず、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から引用します。(引用開始)昭和20年(1945年)8月16日毎日新聞にて「”忠誠足らざるを”詫び奉る(宮城前)」という7段抜きの8月15日の皇居前で整然と土下座をした人々の写真が掲載され、写真を撮れなかった朝日新聞、都新聞など他紙をくやしがらせたが、これは合成写真であった。(合成写真は戦争中は日常的に行われていた。)(引用終了)40年以上にわたり、私はだまされていました(笑)。
2006/01/29
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進和(7607)1252円で100株買い。今日の売買は、進和の買いのみ。1270円の指値であったが、予想外に安く買えた。早いもので、今年も1ヶ月たった。私がよく訪問する投資家さんは、今月は良い成績の方が多いように見受けられる。私の方は、1月は-6万円強。つまり損している。特別な失敗があったわけでもないので、まだまだこれからという気持ちです。今月は、お疲れ様でした。来月は、気持ちを新たに頑張りましょう。【上記の感想】上記は2004年1月30日の日記を引用した。進和を100株買ったとのこと。今でもこの100株は保有しているが、これが中々のパフォーマンスである。分割により株数が増えて121株になり時価は3940円なので、+279%という計算になる。確か去年の12月であったと記憶するが、進和の下川社長の話をラジオのインタビューで聴いた。それによると、「ハイブリッド車用電池向けの集電盤」が好調のようだ。この集電盤は、現在は進和しか造っていないようである。ただこの集電盤は自動車メーカーから受注するので、自動車の製造台数に依存するとのこと。製造すればいくらでも引き合いがあるという性質のものではない、とのこと。
2006/01/29
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この本は1989年2月に発行されました。著者は1915年東京生まれの方です。溥傑は、満州国皇帝であった溥儀の実弟で、日本陸軍で学び、さらに嵯峨家の令嬢で天皇家の親戚に当たる浩と結婚しました。浩とは政略結婚ながら、円満な夫婦仲であったと伝えられています。以下に、【この本からの引用】と【征野の感想】という形で、少々書いてみます。【この本からの引用】溥傑・浩夫妻は千葉の稲毛海岸に新居をかまえた。【征野の感想】私は千葉市の出身ですが、稲毛が溥傑にゆかりのある地であると聞いていました。結婚後の一時期を夫婦で過した地であると、この本を読んで知りました。私は行ったことがないが、その旧愛新覚羅溥傑邸は現在も保存されているとのこと。【この本からの引用】永世善隣資我輩請従隗始作先鋒永世の善隣我が輩を資(たす)け請う隗(かい)より始めて先鋒と作(な)さん【征野の感想】戦後の溥傑は日中友好に尽力されました。また、溥傑は書家としても優れており、日本の人たちにおくる律詩の末尾に、引用部の二句を書かれたそうです。その意味は、著者の解釈によると次のとおり。「日中両国は古来2千年の友好を保ってきた。それに比べれば明治以降の80年の不幸な関係はホンの一刻に過ぎない。いつまでも過去に拘わるのをやめて、これからは本当によき隣人として仲よくやってゆこうではないか。それにはまず我々が両国の間に橋を架け、その上を後に続く者のために先頭をきって歩こうではないか」【この本からの引用】あなたは、日本にいる家族との文通が許されました。特に周恩来総理からの指示です。【征野の感想】溥傑・浩夫妻の長女である慧生(えいせい)が、周恩来に宛てた手紙により、中国で管理所生活を送っていた溥傑と、日本で生活していた家族との文通が可能になった。この慧生の手紙がなければ、その後の家族の再開ひいては同居には至らなかったと思われます。当時の慧生は高校2年生であり、当然ながら手紙は見事な中国文で書かれていた。その後16年振りに溥傑と家族は再会することになるのですが、慧生はその時には亡くなっており、遺骨での再会になり、ここは涙を誘われます。なお、周恩来について私はよく知らないが、この本では日中友好を心から願っていた人物として書かれています。
2006/01/28
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ユニットハウス製造・販売の三協フロンテアが27日発表した2005年4―12月期の単独業績は、経常利益が前年同期比13%減の10億1300万円だった。展示販売場を新規に23店出店したため、コストが膨らんだ。 建設現場向けのユニットハウスレンタルなどが伸び、売上高は132億8000万円と11%増えた。ただ大量出店の影響で販管費が13%増え、営業利益は10億5200万円と11%減った。 保有不動産の減損処理などで1億7000万円超の特別損失が発生、税引き利益は25%減の4億2200万円だった。昨年12月末の展示販売場数は89。(日経新聞より) 【征野の感想】持ち株(三協フロンテア)関連の記事である。要は、展示販売場の出店によるコスト増と減損処理による特別損失の発生。会社予想よりも、やや悪い数字のようだ。四季報によると、「07年3月期は一般販売展示場増が牽引、投資も収穫期」とある。これを信じよう。
2006/01/28
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モニタリングしすぎると、どうしても関心が短期的なパフォーマンスに向かってしまいます。このあいだ買った株がもうかっているか損しているかが気になります。いまどれくらいの損益になっているかがどうしても知りたくなります。見るたびになんとなくポートフォリオの中身をいじってみたくなります。株の銘柄を入れ替えたくなります。毎日、株価が気になります。(『投資戦略の発想法』木村剛著より) 【上記の感想】株価が気になるのは投資家に通有なことだろう。もちろん私も気になる。ただ最近、少し変えたことがある。それは、今までは大引け後の午後3時15分頃に、日々携帯電話で持ち株の終値を確認し、その終値を株価記録帳(別にこんな名前をつけているわけではなく、イメージしやすい名前をとりあえず今つけた)に、シャープペンで記録していた。が、1月18日より、それらのことは止めた。その時間帯は実は勤務中なので問題行為ではあったのだが(笑)、それはともかく、止めたのは自分の意志である。止めた理由は、そこまで急いで株価を確認する理由がないと、あらためて思ったため。それでも、帰宅してからは株価を確認するわけだが、かなり大雑把な確認になっており、日によっては評価額合計だけを確認するようになってきた。このように変えてから1週間位なので、今後はどうなるか定かではない。しかし、理想は長期投資なので、それに一歩は近付いたかもしれない。【今日の征野ファンド】本日は売買なし。年初来騰落率は次のとおり。■TOPIX +2.5%■征野ファンド +4.2%
2006/01/27
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この1週間のピアノの練習は毎朝30分であり、予定通りであった。ピアノを毎日弾けるのは、日々の生活がつつがなく流れているためで、とても有難いことだ。練習は先週と変わらずに、スケールの練習・革命のエチュード・乙女の祈りをひたすら弾いた。今日も、革命のエチュードのことを書く。まず、革命のエチュードを弾くのにどれ位の時間がかかるかというと、だいたい10分弱。昨日時間をはかってみたのだが、まああまり時間を意識するのは駄目ですね。弾き方が雑になってしまうので。現在は細部の上手く弾けない箇所の克服に臨んでいる。先週の日記に課題として次のように書いた。「29小節目から40小節目をスムーズに弾けるようにする」と。この課題に取り組んだわけだが、なかなか難しい。野鳥大好きさんに適切なアドバイスをいただき、そのとおりに練習をしました。そのアドバイスとは、右手は暗譜するというものです。まだまだ暗譜は出来ていませんが、これからの1週間も右手の暗譜を目標にします。更に、左手だけの練習にも取り組もうと思います。ということで、これからの1週間の課題は今週と同じで、「29小節目から40小節目をスムーズに弾けるようにする」ことです。「革命のエチュード」をお聴きになりたい方は、こちらをクリックして下さい。征野ではなくて、ピアニストが弾いています。(笑)
2006/01/27
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厚労省は25日、公的医療保険で支払う医薬品の公定価格(薬価)の算定ルール見直しの具体策を決定した。後発薬のある先発薬の薬価を引き下げ、画期的新薬を高くする仕組みにしたのが特徴。薬剤費を抑制しつつ、新薬の開発を促す薬価制度に改革する。 同日の中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関、中医協)で了承を得た。4月の診療報酬改定から適用する。薬価制度の大幅改革は2000年度以来。 後発薬の販売が始まった先発薬の薬価は、銘柄により6―8%引き下げる仕組みをつくる。現在も4―6%下げる仕組みがあるが、下げ幅を2ポイント拡大する。さらに02年と04年の薬価改定で引き下げ済みの先発薬も今年の改定に限り2%下げる。画期性が高い新薬は加算率を引き上げ、製造原価などから算出した標準額の1.5―2倍の額を薬価とする。それほど画期的ではないものの既存薬に比べて有用性が高い新薬は加算率を上げたうえで有用性の有無を判断する条件を緩和する。(日経新聞より引用) 【上記の感想】武田薬品の株を保有しているので、大切な記事だ。薬価引き下げは定期的なものなので、特別に意識することはなかった。ただ今回は、後発薬のある先発薬の薬価を引き下げ、画期的新薬を高くする仕組みにしたのが特徴であるとのこと。画期性が高い新薬を開発せよとのことで、中々製薬業界も楽ではない。【今日の征野ファンド】本日は売買なし。年初来騰落率は次のとおり。■TOPIX -0.4%■征野ファンド +3.3%
2006/01/26
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自民党の企業統治委員会(甘利明委員長)は25日、ライブドア事件を受けて会合を開き、証券取引等監視委員会などの市場監視機能を強化する方針で一致した。監視委の増員を含めた強化策を検討するほか、同事件で不透明さが指摘される私募の投資事業組合への規制を整備する方向。風説の流布など証券取引法違反への罰則を強化すべきだとの意見も出た。 自民党は27日に金融調査会(金子一義会長)の企業会計小委員会も開催。企業統治委と金融調査会が連携して再発防止や市場監視の具体策を協議し、2月中にも総合対策をまとめる。 市場のチェック役である証券監視委の人員は地方の財務局を含めて約550人。米国証券取引委員会(SEC)の約3900人より大幅に少ない。甘利委員長は25日の会合後、記者団に「ルール違反の監視が思うにまかせない」と人員不足の問題を指摘した。少数の投資家を集めた私募の投資事業組合は民法上の任意組合などであり、実態がわかりにくい。組合の運営者に金融庁への届け出を義務付け、必要に応じて立ち入り検査する措置を導入するよう求める方向だ。(日経新聞より) 【征野の感想】ライブドア事件が発覚してから、証券監視委が動くべき時に動かなかったとの批判がある。例えば、ライブドアが2003年11月に株式の100分割を発表した後、株価が8倍以上に急騰した時だ。正に「動くべき時」であったとの見方がある。私は証券監視委というものを良く知らないので、何とも言いかねる。ただ、2003年は、4月頃までは市場が低迷しており、日経平均が8000円を割り込むことがあった。その後の株価は持ち直し気味であったとはいえ、また下落するおそれが消えなかったものと思う。株価下落の恐怖もあり、新興市場の1銘柄の暴騰は特殊なこととして問題視されなかったのだろうか。
2006/01/26
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昭和シェル石油は4月からガソリンなどの石油製品の外部からの仕入れ先を切り替え、2006年度の調達コストを約60億円削減する。提携先の富士石油(東京・品川)からの仕入れ量を増やす一方、価格が高騰している輸入や市場購入による仕入れを減らす。原油高による精製コスト上昇分の市場価格への転嫁が進まない中、調達コストを抑え、価格競争力を高める。 昭シェルと富士石グループは昨年10月、石油製品の安定供給や原油の共同調達などで資本・業務提携を結んだ。ジャパンエナジーと富士石が結んでいる年約450万キロリットルの石油製品の仕入れ契約が3月で終了することに伴い、昭シェルが4月以降、ガソリンを中心に年300万キロリットルの石油製品を富士石の袖ケ浦製油所(千葉県袖ケ浦市)から仕入れることで合意。10月の提携後に契約した仕入れ量の月間3万キロリットルから大幅に拡大する。 代わりに、原油高やアジアなどの需要増で価格が高騰している輸入品や市場購入品の仕入れを減らす。昭シェルは現在、輸入品などを約300万キロリットル仕入れているが、大部分を富士石経由に切り替える。これにより1キロリットル当たり数千円のコスト削減が見込めるという。 05年以降に本格化した原油高で、石油各社の精製コストは昨年1年間で1リットル17円程度上昇した。一方、レギュラーガソリンの店頭価格は競争激化による値下げ競争などで同11円の上昇にとどまっており、市場価格への転嫁は思うように進んでいない。 軽油や重油など産業向けは、さらに厳しい状況が続いている。昭シェルは富士石から大量の石油製品を安定供給してもらうことで抜本的なコスト削減を進め、収益力の向上につなげたい考え。【上記の感想】持ち株(昭和シェル石油)関連のニュースである。仕入先を変更することにより、調達コストを年間60億円削減するとのこと。随分と削減できるものだと思う。ちなみに、前期(2005年12月期)の在庫評価の影響を除いた連結経常利益は500億円(予想)だ。【今日の征野ファンド】本日の売買なし。年初来騰落率は次のとおり。■TOPIX -1.9%■征野ファンド +2.0%
2006/01/25
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武田薬品工業が本格的な職種別賃金制度を導入する見通しとなった。2004年秋に労働組合に提案、協議を続けてきたが、大筋で合意したもようだ。まず今春から製造職と一般事務職に導入する。両職種は現行より賃金水準が下がる見通し。 全社一律の賃金制度のもとで高めになっている職種の人件費を他産業に近づけることで、国際的なコスト競争力の確保と国内の雇用維持の両立をめざす。(日経新聞より)【征野の感想】武田薬品の株を保有している。職種別賃金制度を導入するとのこと。国内では超優良企業にしても、視野を世界に向けると、もっと規模の大きい製薬企業は多い。製造職と一般事務職の方には気の毒な気もするが、武田薬品には国際競争で勝ち抜いてもらいたいものだ。
2006/01/25
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【ニューヨーク=豊福浩】2005年の米国の貯蓄率がマイナス水準に転落したもようだ。住宅値上がりなどの資産効果を追い風に稼いだ以上にお金を使う「過剰消費」が定着した。資産価格が反落した場合、大規模な個人破産の増加や個人消費の冷え込みを招きかねず、貯蓄率低下は米経済の波乱要因との警戒感が強まっている。貯蓄率は給与などの収入から税金を差し引いた可処分所得に対し、どれだけを蓄えに回しているかを表す指標。米商務省によると、昨年1―11月までの貯蓄率はマイナス0.4%。月次では4月以降、ほぼ毎月ゼロ%を割り込んだ。12月単月で貯蓄が増えても通年でプラスに浮上するのは難しい。(1月22日の日経新聞より)【上記の感想】米国では「過剰消費」が原因で貯蓄率が低下していたが、ついにマイナスになったとのこと。日本も貯蓄率は年々低下している。そのことは、1月14日に日記に書いた。いずれは、日本の貯蓄率もマイナスになると予想される方もいる。日本の場合は、「過剰消費」ではなくて、「働き手の減少」により貯蓄率が低下するとの見方のようだ。【今日の征野ファンド】今日の売買なし。年初来騰落率は次のとおり。■TOPIX -2.3%■征野ファンド +1.1%
2006/01/24
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東京証券取引所は23日深夜、ライブドアの堀江貴文社長らの逮捕を受け、同社株とライブドアマーケティング株を同日付で監理ポストに割り当てると発表した。今後は逮捕容疑の「偽計取引」や「風説の流布」が市場に与えた影響の大きさなどを勘案して、上場廃止にするかどうか決める。 堀江社長の逮捕容疑となった「偽計取引」や「風説の流布」に関して、東証は明確な廃止基準を持たない。このため今回は「投資家保護のうえで問題がある」という上場廃止の包括規定に該当する可能性があることを理由に、監理ポストに割り当てた。 東証はさらに詳しい情報を得るため、会社側に情報開示を要請したほか、東京地検特捜部や証券取引等監視委員会からも可能な限り情報の収集に努める考えだ。 東証はライブドア株などを監理ポストに割り当てた後、捜査の進展なども見極めながら、上場廃止にするかどうかを検討する。監理ポストに入っても売買などに関する東証の取り扱いは原則それまでと変わらない。(日経新聞より)【征野の感想】上場廃止の流れを整理しておく。企業で問題が発覚したときに、上場廃止基準に該当しそうかを、東証が判断する。上場廃止基準を挙げると、1、債務超過2、大株主上位10者の株式保有比率75%超3、粉飾決算のような有価証券報告書への虚偽記載など。この基準に抵触のおそれがあるときは、監理ポストに割り当てる。その後、基準に抵触することが明らかであれば、整理ポストに割り当て、約1ヶ月で上場廃止になる。
2006/01/24
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ライブドアグループの証券取引法違反事件で、東京地検特捜部は23日、関連会社の企業買収を巡り虚偽情報を開示したなどとして、同社社長、堀江貴文容疑者(33)ら4人を証券取引法違反(偽計取引、風説の流布)容疑で逮捕した。特捜部は、株式交換目的で発行した自社株売却収入の不正な利益計上などについて、同容疑者が指示・了承していたとみて追及する方針。 特捜部は、同日午後3時過ぎから東京都内で同容疑者の聴取を開始。容疑が固まったため、逮捕に踏み切った。証券市場を大きく揺るがす「ライブドア・ショック」を引き起こした事件は、プロ野球参入表明などで社会的注目を集めた最高経営責任者の刑事責任追及に発展した。 ほかに逮捕されたのは、ナンバー2でライブドア取締役、宮内亮治(38)、ライブドアマーケティング社長兼ライブドア取締役、岡本文人(38)、同社執行役、中村長也(38)の3容疑者。(日経新聞より)【上記の感想】ライブドア事件は結局何でもなければという希望があったが、見事に裏切られた。【今日の征野ファンド】今日は売買なし。年初来騰落率は次のとおり。■TOPIX -3.7%■征野ファンド +0.6%
2006/01/23
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今日も株式投資のこと。三菱レイヨン(3404)を354円で1000株買い、東京産業(8070)を353円で1000株買った。三菱レイヨンは買い増し。いわゆるナンピン買いの形になっているが、割安とみて買った。東京産業は、初めて買った銘柄。商社株を保有していなかったこと、高配当であることなどを考えて、買ってみた。 【征野の感想】上記の小文字部分は、2005年1月25日の日記から引用した。三菱レイヨンと東京産業、どちらも保有中である。三菱レイヨンの株価は、2倍位になっていると思う。四季報で三菱レイヨンのページを見ると、情報材料、炭素繊維が好調とのこと。炭素繊維は時々話題になるが、軽くて丈夫な夢のような材料であったと思う。たしか、航空機にも使われているとか。細かいことは、忘れた(^。^ゞ
2006/01/23
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この本は1994年に発行されました。著者は1929年東京生まれで、幸田露伴の孫にあたり、更に言えば幸田文の娘にあたります。この本を読もうとした理由は、幸田露伴をもっと知りたかったからです。2005年12月31日の日記に書きましたように、幸田露伴は一緒にいると胃潰瘍になるのではないかというくらい(笑)、言うことが細かくてしつこいというイメージをもちました。それでは、ちょっと確認してみよう思ったわけです。実際にこの本を読んでみると、予想通りの困ったじいさんであったようです(笑)。以下に、【この本からの引用】と【征野の感想】という形で、少々書いてみます。【この本からの引用】昭和13年(1938年)、母は離婚して私を連れ祖父の元へ帰った。【征野の感想】著者が母(幸田文)とともに、露伴の元へ帰った時のことです。著者は、当時9歳であったとのこと。引用部の直後に、露伴が74~5歳、玉が9~10歳の頃のことが書かれています。著者(玉)が、母に言いつけられて露伴のもとに薬を持って行き、訳の分からぬうちに露伴に叱られる場面が書かれています。長すぎるのですが、そのまま書くと次のとおり。「何を申し訳ないと思っているんだ、お前は何も考えないで、ただふわふわしている、申し訳などどこにもありはしない。薬というものは恐ろしいものだ、正しく使われれば命を救うが量をあやまてば苦しみを人に与える。何の考えも無しに薬を良いものだとだけ信じて人にすすめるとはどういうことだ。昔、耆婆は釈迦の命の危かった時に秘薬を鼠に投げて釈迦の元へ走らせた、なのにバカな猫がその鼠を食ってしまったから間に合わず釈迦は亡くなったというが、しかし薬は劇薬でそれを飲んだために命を縮めたという説もある。そもそも釈迦が死ぬような目に遭ったのは、(以下略)」という具合に叱られたそうです。要するに、母の言いつけられたとおりに露伴の元に薬を持って行ったところ、著者(玉)が愚かなために露伴を苦しみ死させようとしている悪者になっていたとのこと。小学生であった玉はもちろん涙をこぼしていたわけですが、これはちょっと辛すぎますね。【この本からの引用】市川市菅野1209番地、白幡神社の裏の小川を渡ると雑木の生えた荒地があり、胡瓜や茄子とうもろこしが植えられた畑に沿って、小さな同じ形の家が2列に並んでいた。【征野の感想】露伴一家(露伴・文・玉)は、戦中に空襲が激しくなったために疎開しました。その間に、小石川の家は空襲で焼けてしまったとのこと。疎開中は長野から伊豆に移り、更に千葉県の市川に移り、この市川が露伴の終焉の地になったとのこと。私は現在市川に住んでいるので、この菅野はよく知っています。かつては小川のある荒地であったとこの本には書かれていますが、今は住宅街になっており当時の面影は全くないですね。
2006/01/22
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今日は、Warren Buffettの言葉でちょっと気になったものがあったので、それについて少し書いてみます。その言葉は、「あなたが行うどの投資も、資金の少なくとも10%をある一つの銘柄に配分する勇気と確信を持つべきである」というものです。私自身は、とてもそこまで勇気も確信もなく、多銘柄に分散しています。やはり、真の投資家は考えることが違う。とても、真似の出来ることではありません。勇気と確信とは、投資先を徹底的に研究した上で、持てるものだと思います。【征野の感想】上記は2004年1月24日の日記を引用した。「あなたが行うどの投資も、資金の少なくとも10%をある一つの銘柄に配分する勇気と確信を持つべきである」というバフェットの言葉に惹かれたとの内容。少なくとも10%?資金が少ないと、自然と10%を超えちゃうんですけど。こんなツッコミとは無縁なのが、資産家というもの。かなりの銘柄分散投資をしているが、実は最近は集中投資に惹かれている。もっと正確にいうと、エンジェル的な投資である。新興市場(別に新興でなくても良いのだが)の銘柄から1つ選んで、そこに集中的に投資をする。もちろん自分の資産が増えていくのが最大の楽しみだが、それとともに投資先の企業も成長していく。できるだけ長期にわたり付き合っていける企業、そういう企業を捜している。
2006/01/22
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この本は1990年4月20日に発行されました。著者は1929年東京生まれの方です。以下に、【この本からの引用】と【征野の感想】という形で、少々書いてみます。【この本からの引用】ドイツ・イタリー・日本の三国は、何れも国土が狭く、資源不足に加え、人口増加の旺盛な国であるから、国内資源のみで、その人口を養うことは極めて困難である。【征野の感想】これは、『世界平和と植民地再分割論』(峰整造著・昭11)の一節を引用しました。人口減の時代に突入した現在の日本ですが、戦前は人口増を脅威と捉える方がいました。2005年8月7日の日記に書きましたが、北一輝の『日本改造法案』(大8)も、その立場で書かれている部分があります。人口が減り始めると、具体的な数字を掲げて将来を悲観される方もおられるようです。ただ私たちが注意すべきは、悲観論に振り回されないことであると思います。そのことは、つい先頃、私たちは学んだはずです。【この本からの引用】昭和17年1月2日の閣議で、「開戦の日」を記念し、毎月8日を「大詔奉戴日」として、精神運動を展開することが定められた。【征野の感想】1月15日の日記に、「大詔奉戴日」という日があったことを知ったと書きました。この日が何時できたのかというと、開戦から1ヶ月も経たない時だったとのこと。閣議で定められたとのことで、これにはまた驚きました。この本の著者は、当時は調布高等女学校に通っていましたが、毎月8日の昼食は日の丸弁当であったとのこと。ここは、1月15日の日記で触れたことと符合します。【この本からの引用】こうした言葉の魔力は、戦時中、ふんだんに利用された。現人神から始って、神国、神兵、玉砕、天降る(落下傘部隊)若桜、陸鷲、海鷲、若獅子、鉄獅子、獣米抹殺、血戦等々。【征野の感想】「言葉の魔力」と著者は言われます。詳細は書かれていませんが、短くて気持ち良い響きをもつ言葉は人をうっとりと酔わせる力があるのは、確かなことのようです。特に、世の中に漠然とした不安感に覆われているとき、私たちは催眠術にかけられたように、その言葉に惹きこまれてしまうようです。私なども、現首相の「改革」という言葉に、何時の間にか惹きこまれてしまっております。こういう「言葉の魔力」には、よくよくの注意が必要でしょうね。
2006/01/21
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株式投資・外国為替証拠金取引・商品先物取引・中国株で、2025年の年頭に1億円資産を目指しています。 複利計算によると、年利5.0%の運用で達成!?【征野の感想】征野ファンドに中国株を組み入れたため、トップページを上記のように変更しました。あらたに「中国株」を挿入しただけです。参考までに現在の中国株のパフォーマンスは、+2.0%で推移しています。今年に入って組み入れたばかりで、まだ10日位しか経っていないので、何とも言えませんが。
2006/01/21
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電力各社が寒波による電力需要拡大への対策として、火力発電所で使う燃料を買い増している。液化天然ガス(LNG)や重油、原油を市場やガス、石油会社などから調達。「電力の安定供給に問題はない」(勝俣恒久・電気事業連合会会長)としているが、燃料の市場価格は高騰しており、買い増しが増えれば、電力価格にも跳ね返ってきそうだ。 昨年12月中にLNGを市場から東京電力が約12万トン、関西電力が約11万トン買い増した。また、石油会社から重油や原油も東電が100万キロリットル、関電が21万キロリットル、九州電力が5万キロリットルそれぞれ買い増した。 東北電力は原子力発電所の運転停止の影響もあり、昨年中に休廃止する予定だった火力発電所3基の運転を続けている。10月にLNGを5.5万トン、12月に重原油を約9万トン追加購入した。関電は東京ガスとの間で、今冬中にLNGの融通を受ける契約を結ぶ方針。両社が海外から共同購入するLNGのうち、東ガス分の一部を関電に融通する。(日経新聞より) 【上記の感想】LNGは市場から買い増したとのこと。この市場というのが、わからん。まあそれはそうとして、石油会社から重油や原油を買い増したとのこと。昭和シェル石油株を保有しているので、シェルの売上増につながるかもしれない。しかし、売上増を素直に喜べないのが辛いところ。寒波や大雪で亡くなられた方も多いと聞いている。【今日の征野ファンド】今日は売買は、なし。年初来騰落率は次のとおり。■TOPIX -1.5%■征野ファンド +2.3%
2006/01/20
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この1週間も、無事に毎朝30分間の練習ができた。いつもながら、身辺的には穏やかな時間が流れているわけで、とても有難いことだ。さてピアノの練習はどうなっているのかというと、内容は前週と変わらずである。すなわち、スケール・革命のエチュード・乙女の祈りを、練習している。今回も「革命のエチュード」のことを書く。まず、弾き始めから弾き終わりまでの所要時間は、11分位に短縮されていると思う。一時は時間短縮に取り組んだが、弾き方が雑になるという本末転倒状態に陥ったため、今は時間をはかっていないので、正確にはわからないが。それから、前週に書いた「課題」である。その課題とは、「いつもつっかえる15小節目の克服」である。この部分はどうなったかというと、やや時間を割いて克服に努めたため、多少は上手く弾けるようになったかなという程度。15小節目が上手く弾けないからといっても、15小節目だけを練習していたのでは駄目である。当たり前のことだが、その前後も練習する必要があり、結局10小節目から18小節目を、毎日5~6回練習した。やや満足度の低い状態だが、この箇所の集中練習は終了する。そして、これからの1週間の課題は次のとおりとする。「29小節目から40小節目をスムーズに弾けるようにする」音楽理論に弱いので間違っているかもしれませんが、転調する所のようである。何事もそうであるが、変化には中々ついていけないものだ。
2006/01/20
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中国華能集団公司の傘下である華能国際電力股フェン有限公司[香港上場、華能国際電力(ファネンパワー)、0902]は、太倉発電所二期で、設備容量600メガワットの発電ユニットが13日にテスト運転を無事終了したと発表した。18日付で香港・経済通が伝えた。 同ユニットは168時間の負荷テストを終え、商業運転を開始する。これにより、同社の総設備容量は、これまでの2.23万メガワットから2.27万メガワットに拡大する。(編集担当:黒川真吾) 【上記の感想】ファネンパワーのことは、1月12日の日記にも書いた。電力会社も、まだまだ設備容量を拡大中のようだ。【今日の征野ファンド】テンポスバスターズ(2751)を153,000円で1株買った。今日の日本株の戻りで、年初来騰落はプラス圏に復活した。年初来騰落率は次のとおり。■TOPIX -1.8%■征野ファンド +1.6%
2006/01/19
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中国の新華社は18日、中国汽車工業協会が13日に発表した2005年の自動車販売統計で輸出を国内販売に算入するなどの間違いがあったと報じた。国内販売は当初発表の約592万台ではなく、572万台強にとどまり、日本の約585万台を下回り世界第三位となる。 新華社によると、中国汽車工業協会の発表を詳しく調べたところ、国内販売に輸出の17万3000台が含まれていた。部品を輸入し現地で組み立てるノックダウンを、輸入だけでなく現地生産車の国内販売にも計上するダブルカウントが約2万台あった。 当初の発表で国内販売は現地生産車が575万8200台、輸入車が約16万台の内訳だった。修正の結果、05年の国内販売は日本よりも10万台以上少ないことになる。中国汽車工業協会は06年に自動車販売が05年比12%増の640万台程度になると予測しており、市場の伸びが止まっている日本を抜くのは確実だとしている。(北京=宮沢徹)【征野の感想】1月13日の日記に書いた時は、05年の中国自動車販売は世界2位との報道だった。それが実は3位だったとのこと。速やかな修正なので、良しとしよう。
2006/01/19
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東京証券取引所は18日午後2時40分に株式の全銘柄の取引を停止した。「ライブドアショック」をきっかけに個人投資家などから小口の売り注文が殺到。株式の約定件数がシステムの処理能力の限界に迫り、株式の清算業務に支障をきたす恐れがあると判断した。19日以降に関しては(1)午後の取引開始を30分繰り下げ1時からとする(2)注文件数が850万件、または約定件数が400万件を超える場合には全銘柄の売買を停止する、などの措置を取る。 売買を停止したのは、株式では東証第1部の1676、2部の506、マザーズ160などの全2409銘柄。転換社債型新株予約権付社債(CB)などの取引も止まった。通常は午後3時まで取引が可能だが、午後2時25分に約定件数がシステムが円滑に取引を処理できる上限の400万件を超えたため、午後2時40分にシステムを停止した。 取引所が自らの判断で株式の売買を全面的に停止したのは取引所開設以来初めて。システムの限界を理由にした取引停止は世界的にも異例だ。【上記の感想】これもライブドアショックの一環なのだろう。ライブドアの株主数が22万人いるのだが、この株主数は相当なもののようだ。ちなみに、楽天は13万人、トヨタは30万人(単元株主数)、武田薬品は9万人(単元株主数)。これだけの株主数がいるのならば、注文件数が増えるわけだ。東証の措置は歴史的とのこと。この異例の取引停止に出合えたのは、良かったというべきか(苦笑)。【今日の征野ファンド】ミホウジャパン(2880)を142,000円で1株買った。征野ファンドも、ついに年初来マイナス圏に突入した。年初来騰落率は次のとおり。■TOPIX -4.6%■征野ファンド -0.3%
2006/01/18
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東京証券取引所の西室泰三会長兼社長は18日、関連会社による証券取引法違反の疑いで東京地検特捜部が強制捜査したライブドアについて「規定に抵触することが明らかならば上場廃止にせざるを得ない」と述べ、粉飾決算が明白なれば上場廃止に踏み切る考えを示唆した。 東証は当面、特捜部の捜査状況を見ながら、ライブドアや関連会社に継続的な情報開示を求める方針。その上で早期に堀江貴文社長ら経営幹部に事情聴取する方針だ。(日経新聞より)【征野の感想】展開が急すぎて、ついていけません(^。^ゞ
2006/01/18
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独立系大手発電会社の大唐国際発電股フェン有限公司[香港上場、大唐国際発電(ダタンパワー)、0991]は、2005年通年(1-12月)の営業成績を発表した。12日付で香港・経済通が伝えた。 1-12月の発電量は前年比27.1%増の709.9億キロワット時。送電量は同27.1%増の666.8億キロワット時だった。(編集担当:黒川真吾) 【征野の感想】 2006/01/12(木) 11:28:49更新の記事なので、いささか古いが書きとめておく。大唐国際発電は、過日買い付けた銘柄である。この会社は、北京を本拠地とする発電事業者とのこと。2007年をめどに水力発電の割合を20%に引き上げる計画があるようだ。手元の本にそのように書かれているが、詳細は書かれていない。
2006/01/18
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17日の東京株式市場は、ライブドアグループの証券取引法違反事件を嫌気した売りが急増し、全面安となった。 日経平均株価(225種)の終値は前日比462円8銭安の1万5805円95銭と2005年12月27日以来、約3週間ぶりに1万6000円を割り込み、04年5月10日(554円12銭)以来最大の下落幅となった。 新興企業向け市場の株価指数も軒並み急落し、「ライブドア・ショック」が、株高に沸いていた市場に冷や水を浴びせた。 東証株価指数(TOPIX)は同38・54ポイント低い1631・61で取引を終えた。第1部の出来高は約24億6400万株だった。 ライブドアが上場する新興企業向け市場、東証マザーズの東証マザーズ指数は同329・17ポイント低い2469・89まで下落し、03年に指数の公表を始めて以来、最大の下げ幅となった。同じく新興企業の株価動向を示すジャスダック指数は同8・67ポイント低い134・14だった。 ライブドアの株価は、取引開始直後から大量の売り注文が出て、なかなか取引が成立しなかったが、取引終了間際に値幅制限の下限(ストップ安)となる前日比100円安の596円で値がついた。出来高は約80万株。その約320倍の約2億5900万株の売り注文が残った。 ライブドアマーケティング(東証マザーズ)や通信販売大手のセシール(東証1部)など、ライブドアグループ企業の株価も軒並み下落し、グループ7社の株式時価総額は1日で約1500億円減少した。ソフトバンク(東証1部)や楽天(ジャスダック)などのインターネット関連企業の株価も下落した。 市場では、ライブドアへの強制捜査で「ライブドアのような新興企業の情報開示や経営手法に不信感が強まりかねない」(大手証券)との見方が広がり、「ライブドア以外の企業にも捜査が広がるのではないか」(同)との観測も出て、個人投資家を中心に売り注文が急増した。(読売新聞) - 1月17日20時7分更新【上記の感想】ライブドアで思うのは、株式分割である。ライブドアは、1年間で株式数を1万倍にしたという。この過程で株を保有していた投資家は、金銭的にはかなり潤ったと思う。株式分割とは、例えばスイカを10等分にするようなもので、1個のスイカ自体が増えるわけではない。それを思うと、株式分割で10分割にしたら、株価は10分の一になるはずである。だから、株価が一時的に騰がっても、いずれは落ち着くべきところに戻ると思っていた。そのような常識的な考え方にとらわれていたので、株式分割による恩恵を受けることなく現在に至っている。持ち前の頭の固さによるもので(笑)、株価が安くなると投資家が買い安くなることや、新株が流通するまでの間に市場に出回る株数が旧株だけになることに、全く考えが及ばなかった。まあ、こんなことを思いました。【今日の征野ファンド】年初来騰落率は次のとおり。■TOPIX -1.1%■征野ファンド +2.2%
2006/01/17
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昭和シェル石油の2006年12月期の連結経常利益は、前期推定比44%減の500億円前後になりそうだ。前期は原油価格の高騰で期初の安値在庫が利益を大幅に押し上げたが、今期は見込めない。富士石油との提携が収益に寄与する見通しだが、一方でガソリンなどの販売強化で経費が増え、実質ベースでは前期比横ばいとなる見通しだ。 連結売上高は6%増の2兆4000億円前後になりそうだ。経営の軸足をこれまでの効率化、合理化から販売拡大へと移しており、ガソリン中心に石油製品の販売が伸びる見込み。 前期はドバイ原油価格が期初の1バレル30ドル台前半から9月には60ドル近くに上昇した。このため、期初の割安な在庫を含めて算出する会計上の原価が実際の調達価格より400億円安くなった。今期は前期並みの原油価格の上昇は見込みにくく、経常利益は反動減となる。 在庫による利益への影響は原油相場に連動して増減する。この影響を除いた実質ベースでは、経常利益は前期推定の500億円と横ばいとなりそう。昨年提携した富士石油から石油製品を安定調達する効果が出るほか、東亜石油の連結子会社化が利益を押し上げる。一方で、拡販にともない輸送費などが増え、製油所の大規模定期修理で操業が落ち込むことが響く。 純利益は43%減の300億円前後となる見通しだ。今期の期初の在庫の評価額は50ドル前後と高い水準になっている。原油価格が期末にかけて下落すれば期初の割高な在庫が原価を押し上げることになり、減益幅が拡大する可能性がある。(日経新聞より)【征野の感想】昭和シェル石油株を保有している。今年の原油価格が上昇するか下落するかで経常利益が変動するのだが、この記事は、どちらかというと楽観シナリオの基づいて書かれているようだ。要するに、今年の原油価格は上昇することはないとの予想で。
2006/01/17
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2005年度の個人向け国債の販売額が過去最高となった。前年度より6.6%増え、7兆円を超えた。相対的に利回りが高い安全な資産として人気が高まっているためで、満期を迎えた郵便局の定額貯金資金なども流入しているもようだ。国債の残高に占める個人の保有割合は05年度末には4%を超える見通しで、10%程度が主流の欧米に近づきつつある。 個人向け国債は4月、7月、10月と翌年1月の年4回発行される。人気の高まりを受けて昨年4月の発行分が1回の発行額としては過去最高の2兆3000億円強となったほか、今月16日発行の1月分も1兆9286億円と高水準。05年度の発行額は累計で7兆2712億円となった。 1月発行の固定金利型5年物の金利は年0.8%と銀行の5年物定期預金の主力商品の8倍の水準。超低金利が続くなかで、相対的に有利な運用先となっている。[1月17日/日本経済新聞 朝刊] 【征野の感想】国債関連の日記は1年前(2005年1月5日)にも書いたが、この1年間も国債を買う個人が増えたようだ。最も、保有割合が増えたとのことで、人数が増えたかどうかは定かではない。
2006/01/17
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上場企業の間で銀行借り入れや社債などの有利子負債を積み増す動きが相次いでいる。住友化学や新日本石油は2006年3月期末の残高を1000億円規模で増やす。スクウェア・エニックスのように無借金経営を返上する例もある。3月期決算企業全体の残高も2005年9月中間期に8半期ぶりに増加した。調達資金は設備投資や企業買収に充てる例が多く、好業績を背景に日本企業が攻めの経営に転換したことが鮮明になっている。 住友化学は06年3月期末の有利子負債残高を5700億円と前期末に比べ約1000億円増やす。アジアでの液晶パネル用偏光フィルムなどの増産や、08年に中東で始める石油精製・石油化学の合弁事業に投じる資金を銀行からの借入金などで賄うためだ。 商船三井も今期末の残高が5400億円と前期末比5%程度増えそう。従来は4400億円に減らす方針だったが、中国を中心に荷動きは依然活発で「積極投資の好機」(芦田昭充社長)と判断、船舶建造を進めることにした。借入金か社債発行のどちらで調達するかは今後決める。 ほかにも開発・設備投資のために有利子負債を増やす企業は多い。新日石は石油・天然ガス開発の拡大などに伴い、今期末の残高を前期末比1200億円強増やす。資源開発に力を入れる大手商社では、有利子負債から現預金を引いた今期末の純有利子負債が伊藤忠は8年ぶり、丸紅は9年ぶりに増える見通し。 M&A(企業の合併・買収)のために積み増す例も目立つ。 無借金経営を続けてきたスクウェア・エニックスは、05年9月中間期末の有利子負債残高が400億円になった。昨年9月にタイトーをTOB(株式公開買い付け)で子会社化するのに約630億円が必要だったためだ。ヤマトホールディングスもM&Aを積極化するため、昨年9月中間期末に実質無借金の看板を下ろした。 企業が事業拡大資金を有利子負債で賄うのは、低金利の長期化に加え、株式市場を意識している面が大きい。負債を使い利益を増やせれば、株主の資金でどれだけ効率よく利益を稼いだかを示す株主資本利益率(ROE)が高まる。 カネボウ化粧品の買収を決めた花王は、潤沢な手持ち資金にもかかわらず、約4100億円の買収総額の多くを「あえて借入金でまかなう」(三田慎一執行役員)とし、ROE向上を狙う。3月期決算の上場企業(金融、新興市場除く)の合計の残高は05年9月中間期末には、145兆7000億円と同3月期末に比べ3000億円増えた。企業は01年以降、デフレ下で一貫して有利子負債を減らし続け、設備投資も手元資金の範囲内に抑える例が多かった。残高の8半期ぶりの増加は、財務面でも拡大志向へカジを切ったことを示している。(日経より)【上記の感想】ROEを高めるために借入金でまかなうのには、どうも違和感があるが。【今日の征野ファンド】田中商事(7619)を1088円で1単元売却(一部)。+40.9%。ポジション調整のため。年初来騰落率は次のとおりで、現時点では好調を維持している。■TOPIX +1.2%■征野ファンド +3.8%
2006/01/16
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今日の売買は、米久(2290)を1215円で全500株売り、昭和シェル石油(5002)を937円で600株買った。米久は、買った時点では配当利回りが1.8%あったが、株価上昇により現在は1.5%に低下しており、配当重視の私としては、魅力に乏しい銘柄になってきたので売った。昭和シェル石油は、高配当銘柄であり、買うタイミングを図っていたところ、日経新聞に今期の業績予想の記事がのり、株価が下落したところを買ってみた。【征野の感想】上記は、2005年1月18日の日記全文引用。昭和シェル石油株を初めて買った日から、もう1年になるわけだ。今では、征野ファンドの日本株では組入比率が1位の銘柄である。初めて買ったときの株価は937円であったとのこと。最近は軟調なので騰がっている気がしなかったが、1年で5割近く騰がっていたのか。1年前に業績予想が新聞に掲載されたら下落したとのこと。12月決算企業なので、今年もそろそろ発表されることだろう。
2006/01/16
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この本は1981年12月に発行されました。私が読んだのは1991年3月の第14刷ですので、少なくとも10年にわたって読まれた本、あるいは今でも読まれている本です。著者は1930年生まれの作家ですので、この本を書かれたのは51歳の時でした。この本は戦争についても書かれていますが、著者は今でも一貫して戦争を問い、国家を問うておられます。昨年の12月27日の毎日新聞の夕刊に、著者の顔写真入りのインタビュー記事が掲載されましたが、ここでも戦争や政治を語っておられます。現在は75歳とのことなので、今回読んだ『おとなになる旅』を書かれてから既に24年になりますが、一貫性する姿勢には全く変わりはないように思われます。なお、2004年10月23日の日記で、少々著者のことに触れています。以下に【この本からの引用】と【征野の感想】という形で、数点書いてみます。【この本からの引用】御前会議では、海外にいる兵隊や一般市民たちが敗戦によって直面する事態、その人たちをどう守って日本へ帰すことができるかという視点での話し合いはまったくなかった。【征野の感想】終戦直前の御前会議での最大の関心事は国体護持であり、国民のことは眼中になかったということです。そのとおりです。ここには、著者が戦争や国家を問うている姿勢が、よく出ていると思います。この本を書かれた1981年当時は昭和時代であったことを思うと、一層その感を強くします。【この本からの引用】小学校の2年、3年のころ、わたしがいちばん愛読していたのは、『少年倶楽部』という雑誌です。【征野の感想】『少年倶楽部』とは、私はすっかり男子が読む雑誌と思っていましたが、女子であった著者も読まれていたとのこと。これには驚きました。『少年倶楽部』について過去の日記でも書きましたが、直近では1月7日の日記で触れました。なお、著者は当時は満州に住んでいましたので、満州でも『少年倶楽部』を読むことができたことがわかります。【この本からの引用】12月8日に戦争がはじまったから毎月8日はみんなが節約をして、梅ぼしだけの弁当で、日の丸弁当を持ちましょうっていうことをラジオでもいい、新聞にも書かれていました。【征野の感想】8日は「大詔奉戴日」という日であったとのこと。読み方は、「たいしょうほうたいび」です。今では死語になりましたが、こういう日もあったのかと驚かされます。
2006/01/15
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竹中大臣の著書である「竹中教授のみんなの経済学」を少し読んでみた。為替レートは何で決まるかについて書かれたいた。長期的には購買力平価、中期的には経常収支、短期的には金利差で決まるとのこと。以下は、私の考えも入れています。つまり今の為替レートの円高傾向は、中期的要因が反映されているのだろう。もう少し長い目で見れば、購買力平価で決まるようになる。とすると、今の1ドル=106円という水準は、いずれは円安に向かうはずだが。。【征野の感想】上記は2004年1月18日の日記を引用した。為替レートについての話だが、長期的には購買力平価、中期的には経常収支、短期的には金利差で為替レートは決まるとのこと。ドル円を挙げると、少し前まで日米金利差に着目して円安ドル高が進んだが、これは「短期的」な動きということになる。2年前は経常収支に着目していたようである。着目点は、猫の目のように変わるものだ。
2006/01/15
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この本は2004年5月に発行されました。著者の五木寛之氏は1932年生まれの作家、望月勇氏は1948年生まれの気功家です。早速ですが、【この本からの引用】と【征野の感想】という形で、少々書いてみます。【この本からの引用】比叡山の千日回峰行者の方と対談をしたんです。千日回峰行というのは、延暦寺の峰を、一日30キロから80キロまで、毎日午前2時に起きて、歩きまわり、たくさんある祠の前で祈りをささげてまわる「行」なんです。【征野の感想】千日回峰行は「せんにちかいほうぎょう」と読みます。千日にわたる荒行ですが、特にすごいのが700日あたりから行なう「堂入り」という行事だとのこと。堂の中にこもって、9日間、一滴の水も飲まない、一片の食べ物も食べない、一睡もしないで、ひたすら「行」を続けるといいます。すごすぎて、感想の書きようがありません。【この本からの引用】足を高く上げるというのは、日本の軍隊の特徴であって、世界各国の軍隊がみんなそうではないんです。たとえば、北朝鮮とかドイツのナチは、まっすぐに伸ばした足をパッと上げて、バンと踏み下ろす。「グース・ステップ」というんです。これは、日本人にはなかなかできないんです。【征野の感想】なるほど言われてみると、行進にも違いがあるものです。行進方法が違う理由は定かではないようですが、面白いものです。【この本からの引用】直感というのは、ほとんどの場合正しいんです。それが外部からインプットされるいろいろな情報とか知恵とか、またしがらみに縛られて、最初に感じた自分の素直な直感を曲げちゃうんですね。【征野の感想】これは五木寛之氏の言葉です。「直感」を肯定的にとらえるのは、なかなか難しい。成長するにつれて、「直感で行動するのはいけないこと」と刷り込まれてしまうのが一般的だろう。しかし、この五木寛之氏の言葉には、傾聴に値すると思う。それに、考えに考えた末にいざ決断という場面では、この「直感」がやはり必要である。また、直感で行動した結果が自分一人に及ぶ範囲のことで、実際に自分の直感を信じて行動してみると面白いと思う。たとえば株式の売買は自己責任の世界なので、トレードで直感をためすのもいいかもしれない。そうは言っても、100%直感での売買を推奨しているのではありませんので、誤解の無いように願います。
2006/01/14
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2004年度に各家庭(家計)が手取り収入から貯蓄に回した割合が2・8%と、統計を取り始めた1955年度以降で最も低くなったことが、内閣府のまとめでわかった。 賃金やボーナスが伸び悩んだ上に、高齢化が進んで貯蓄を取り崩して生活費に充てる老人世帯が増えているためだ。 景気は05年以降上向いてきているが、団塊世代の大量退職が07年から始まるため、家計貯蓄率はさらに低下する可能性もある。 内閣府が13日発表した国民経済計算(確報)によると、所得から税金や社会保障費を引いた家計の可処分所得は、前年度より0・2%減の286兆7000億円となった。 一方、消費支出は1・7%増加し、可処分所得から貯蓄に回した割合(家計貯蓄率)は7年連続で低下し、ピークの1975年度(23・1%)の8分の1以下に減った。 貯蓄率が低下して預貯金が減ると、企業の設備投資に充てられる資金が日本全体として縮小する。国債の消化も国内資金だけでは難しくなるとの指摘もあり、高齢化による貯蓄率低下が、日本経済の懸念材料にもなりかねない。 同じ調査では、04年の日本の人口1人当たり名目国内総生産(GDP)がOECD(経済協力開発機構)加盟国中11位と、21年ぶりにベスト10から外れたことも分かった。(読売新聞)【征野の感想】2005年1月5日の日記や2005年1月14日の日記に、貯蓄率のことを書いた。この時期になると貯蓄率のことが新聞に掲載されるのかもしれない。ピーク時の1975年度には23%であったという。当時と比較すると、8分の1以下であるという。識者が指摘するように、「貯蓄率ゼロ」となるのは間違いのない流れに思えてくる。
2006/01/14
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[北京 13日 ロイター] 13日付の人民日報によると、中国での自動車販売台数は昨年、ほぼ600万台となった。中国は日本を抜き、米国に次ぐ世界第2位の自動車市場に浮上した、としている。 ただ輸入分16万台を除くと、中国は依然として世界第3位だという。 昨年の中国での自動車販売台数(乗用車やトラックなど全車両が対象)は、中国製だけで見ると、前年比14%増の580万台だった。 同紙が汽車工業協会(CAAM)の数字として伝えたところでは、今年の販売台数は10─15%増の640万─660万台の見通し。 昨年の自動車販売では、セダンやスポーツ・ユーティリティー・ビークル(SUV)など乗用車が21%増加し、ほぼ400万台となった。乗用車販売台数は2003年にほぼ倍増、04年は15%増だった。 中国政府が過熱気味の景気を抑制しようと安易な自動車ローンを取り締まっているため、乗用車販売は最近やや勢いが落ちている。 【上記の感想】中国での自動車販売台数が世界第2位に浮上したようだ。持ち株に淅江高速道路(576)があるが、この会社は高速道路運営会社なので、自動車販売台数が増えるのはプラスになるのだろう。【今日の征野ファンド】ペトロチャイナ(857)を6.85香港ドルで1単位買った。これで中国株の買付は終了とする。今年の中国株の売買はしない予定だが、想定外のことがあれば売買をする可能性はある。想定外とは、例えば生活費が不足するとか、H株指数が2倍以上または2分の1以上の騰落をするとか、である。征野ファンドの年初来騰落率は次のとおりと、現時点では堅調な展開である。■TOPIX +1.9%■征野ファンド +3.1%
2006/01/13
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この1週間のピアノの練習は、毎朝30分の練習ができた。今日は、9月22日より練習を続けている「革命のエチュード」のことを書いてみる。早いもので、この曲の練習は4ヶ月にもなるわけだ。始めた時はまだ暑かったのだが、もう真冬になってしまった。「革命のエチュード」を弾くのにどれ位の時間を要しているかというと、12分位だろう。少し前までは演奏時間の短縮に力を入れすぎたため、弾き方が雑になるという本末転倒状態に陥った。それ故に演奏時間の短縮からは距離を置くようにしているが、時々は時間をはかっている。だが、今の関心事は上手く弾けない箇所の克服である。といっても、10本の指では数え切れないほどの要克服箇所があるのだが(笑)。これからの1週間で、次のことを課題として練習に取り組もうと思う。「いつもつっかえる15小節目の克服」である。
2006/01/13
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トステムは住宅の小さな装飾窓用の電動シャッター「イタリヤミニ」を発売した。シャッター上部の収納部分が小さく、シャッター全開時に住宅の外観を損なわないという。シャッターを閉めると自動的にロックがかかるなど防犯性にも配慮。シャッターのレールに消音用材料を多く使い風によるばたつき音を約33%抑えた。大きさは幅64―187センチ、高さ57―157センチを用意。価格は11万6800―18万1600円。販売目標は初年度5億円。[1月12日/日経産業新聞] 【上記の感想】トステムの持ち株会社の住生活グループ株を保有している。電動シャッターを発売したとのこと。「イタリヤミニ」という名前がかわいらしい。【今日の征野ファンド】日本株の売買あり。昭和システムエンジニアリング(4752)を505円で1単元売却(全部)。+28%。買った理由が、PBR1倍割れと2%以上の配当利回りに着目したものと記憶する。株価値上がりによりどちらも当てはまらなくなり、急速に保有意欲をなくしたために売却した。コニシ(4956)を1171円で1単元買い増し。買っている理由は、PBR1倍割れと接着剤の他社を圧倒する強さのため。年初来からの騰落は次のとおり。■TOPIX +2.1%■征野ファンド +2.6%
2006/01/12
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中国華能集団公司の傘下である華能国際電力股フェン有限公司[香港上場、華能国際電力(ファネンパワー)、0902]は、2005年通年(1-12月)の営業成績を発表した。11日付で香港・経済通が伝えた。 1-9月の累計発電量は前年比31.7%増の1505.05億キロワット時となった。04年に買収した発電所や、04年下半期(7-12月)より商業運転を開始した傘下発電所による貢献が大きかったと説明。また、需要が旺盛だったこと、発電所に大きなトラブルがなかったことの2点も追い風だったとしている。(編集担当:黒川真吾) 【征野の感想】昨日買い付けた銘柄関連のニュースである。「発電所に大きなトラブルがなかったこと」が発電量の増加につながるというのが、なかなか面白い。中国ならではのことかと思う。華能国際電力もそうだが、12月決算企業が多いようですね。
2006/01/12
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【今日の征野ファンド】中国株を、H株指数採用銘柄から9銘柄買い付けました。中国株投信の組入れ銘柄から選んだので、安心感はあるが面白味のないものだと思います。銘柄は以下のとおりです。・ ファネン パワー(0902)・ グァンシェン鉄路(0525)・ 江蘇エクスプレス(0177)・ 浙江エクスプレス(0576)・ ヤンジョウコール(1171)・ ダタンパワー(0991)・ 中海ディベロップ(1138)・ ウェイチャオテキ(2698)・ チャイナテレコム(0728)買付株数はすべて最低取引単位です。その他にペトロチャイナにも買い注文を入れていましたが、約定せずでした。日本株では、コニシ(4956)を1175円で1単元買い増し。年初来の騰落率は次のとおり。■TOPIX +1.4%■征野ファンド +2.1%
2006/01/11
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中国株を買う準備を始めた。香港ドル/円がやや値下がり気味なので、香港ドルを買うタイミングとしては、まあまあ良いと思った。そこで、10万香港ドルを買い付けた。しかし、今日の香港ドルの評価額を見ると、更に値下がりしたのか、-3万円となっていた。日本株では、コニシ(4956)を1175円で1単元買い付けた。四季報によると、接着剤で断トツ、床用ワックスでも3位の会社。PBR1倍割れやSGターゲットの組入銘柄などが、着目点。今日はトピックスは大幅下落だったが征野ファンドは上昇し、ようやく年初来の上昇率で征野ファンドがトピックスを上回った。【今日の征野ファンド】下記は、年初来の騰落率です。■TOPIX +0.6%■征野ファンド +1.8%
2006/01/10
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持ち株である三城のHPで、月次売上高伸長率を見てみた。12月度の数字が1月3日に発表されていたが、それによると、全店で-4.5%、既存店で-5.6%。相変わらず振るいませんね。
2006/01/10
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『新たな創業』二年目にやるべきこと新たな創業の二年目となる今年にやるべきことをお話します。その前に、今後の経営環境の見通しについて簡単に付言しておきます。石油は、現在でも我が国の一次エネルギーの約半分を占める最も重要なエネルギーであり、現実的に考えれば今後もその重要性に疑いの余地はないと思います。しかし、アメリカでは「オイル・ピーク」論が出たりして資源としての有限性が再度クローズアップされるようになり、一方で地球環境問題の観点から石油をどこまで燃やし続けることができるのか?という新しい議論も巻き起こっています。このような状況において、昨年から記録的な原油高騰が始まりました。最大の要因は、中国など省エネの進んでいない新興国の経済発展がもたらす石油消費の急増です。もう安い石油の時代は終焉したのかも知れません。日本の石油需要のこれからを考えますと、ガソリンはこれまでの年率2~3%の増加が、自動車の保有台数の頭打ちと燃費改善によってオフセットされ、良くても横這いになるかもしれません。軽油はこれまで窒素酸化物やススといった大気汚染物質で悪者扱いされてきましたが、CO2排出の面ではガソリンよりも優れており、国内でもガソリンから軽油へのシフトが起こる可能性はあります。現にヨーロッパではディーゼル比率が約40%にまで高まっています。A重油やC重油は燃料転換で減少する方向にあることは現状と変わらないと思います。LPGも横這いか減少、潤滑油、アスファルトも減少傾向です。このように、日本の石油需要は今後減ることはあっても増えることはないと見るのが現実的です。当社のコアビジネスであるダウンストリーム・オイルに関して言いますと、限られたマーケットに於いて当社がどうやって成長を続けるかを真剣に考える時期がやってきたということです。当社は他社の様に、中国など外国のマーケットに進出することは出来ません。世界各国にシェルグループの操業会社があるからです。つまり、昭和シェルは日本のマーケットと顧客がなければ存続できない会社、そういう危機感を抱いて頂きたいのです。当社の前身であるライジングサン石油が、約一世紀前に日本で販売していたものは照明用のロウソクと燈油でした。その後、日本の重工業の発展に伴い重油などの工業用燃料の供給が主流となり、今からちょうど半世紀前に四日市製油所の起工式が執り行われました。時代はモータリゼーションとグローバリゼーションに移り変わり、現在のようにガソリン・軽油・ジェット燃料が主たる製品になりました。このようにわれわれの先人達は、時代時代のニーズに柔軟にそして的確に対応しながら社会と共に発展してきました。「昭和シェルは日本のマーケットと顧客がなければ存続できない会社」と申しましたが、決して将来に対する閉塞感を強調するつもりはありません。日本の顧客の要求レベルは世界最高でありまた支払能力も高く、日本のマーケットで成功出来ない者が世界のマーケットに出て成功する訳がありません。こう考えますと、このマーケットで圧倒的優位に立ち成長していくために、あらゆる経営資源を集中的に投入し世界最高水準の顧客を満足させることに全力を注ぎ込むことが不可欠です。したがって、今年はもう一遍、顧客志向の原点に戻ってマーケット密着型の企業になることを目指したいと思います。もっと顧客のところに出向いていって顧客のことを知ることです。日本という国は狭い国土の割に地域性が強く、地域性を活かした顧客対応の必要性が高いと言われています。したがって、当社では販売は特約店制度が最も有効に機能する制度であると判断していますし、関係会社がその専門性と機動力を発揮して各方面での接点において顧客を知ることが肝要であるという意味で、関係会社の重要性はますます高まっていくものと考えています。一般の家庭の月額支出は20~30万円と言われておりますが、サービスステーションでの支出に家庭での灯油やLPGに対する支出をあわせてもせいぜい1~2万円であり、まだまだ家計には大きな潜在需要が眠っている訳です。これをどうやって開拓するか。ただ顧客が来店するのを待っているだけでなく、こちらから顧客のもとに出向く姿勢が必要です。その意味で、CIS太陽電池などのホームソリューション事業には大きく期待しています。マーケット競争のKey Success Factorは、「コスト競争力」「製品・サービスのクオリティー」「信用力」ですが、これからの競争においてはこれらの要素を組み合せてどういうビジネスモデルを構築していくかが本当のキーになるはずです。このように顧客接点からニーズを探り、新しい商品・サービスを開発したり新しいビジネスモデルを構築することは容易ではありません。最初の一歩は社員一人ひとりが顧客志向を正しく理解し身近なところから実践することです。現在、People's Action顧客志向チームが顧客志向マインドの醸成や組織的な取組みにつきアクションプランを鋭意策定していますが、日々の皆さんの発想や言動を変えていくのは皆さん自身。ぜひ、積極的に参画して頂くことをお願いいたします。以上をまとめる目的で、昭和シェルはどういう会社であるのかを整理します。・中小企業マインドを失うことなくアスピレーショナルなターゲットを達成していく会社(官僚主義や大企業病は障害である) ・日本の顧客、マーケット、ビジネス・パートナーにフォーカスし持続的に成長していく会社 ・上場企業としてすべてのステークホルダーに対する責任を全うする会社 ・パフォーマンス向上に聖域を設けない柔軟性に富んだ会社 ・会社を成功へ導く唯一最も重要なものは人材であると認める会社最後に、法令遵守とHSSEは昭和シェルの最優先課題であることをここに確認いたします。昨年は遺憾なことに防衛庁事件の独禁法裁判で有罪が確定しました。裁判所の司法判断の是非は別にして、何か問題があった場合の事後的対応も重要ですが、未然に防止する手立てを検討し実行することの方が何倍も難しいですが意味するところも大きいのです。コンプライアンスにせよHSSEにせよ、その徹底のために最も効果的なことは、リーダーが率先垂範してメンバーやチームを活性化することです。今年一年、社員の皆さんに頑張って頂くには健康が大前提であり、社員の健康管理はHSSEの重点課題として取り組んで参りますが、皆さんとご家族のご健勝を祈念致しまして年頭の挨拶とさせて頂きます。 【征野の感想】1月7日の日記に「昭和シェル石油の社長兼会長の新年挨拶」を書いたが、その続きです。昭和シェル石油のHPからのコピペですが、けっこう長いですね。
2006/01/09
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外国為替証拠金取引で1万豪ドルを78.75円で買い増した。指値で約定したのだが、意外な豪ドルの急落だった。ロイターによると、「欧州中央銀行(ECB)当局者が、米ドル安に対する負担をアジアも担うべきだとの見方を示したことを受け、豪ドルは米ドル、ユーロとともに対円で急落した」とのこと。要するに、最近のユーロ高に基づく発言だろう。オーストラリアの国内問題ではないようだ。約定したものの、買値を下回る現在値を見ると、これでよかったのかと思うのは、いつものこと。(笑)【征野の感想】上記は2005年1月12日の日記を引用した。外国為替証拠金取引で豪ドルを買ったとの内容。この日以来、2万米ドルと4万豪ドルを買い持ちしている。1年にわたり変化のないポジションを取り続けたわけだ。最近、米ドルの金利引き上げ打ち止め観測が浮上し、金利差に着目した円売り・ドル買いの流れが変化するのではという見方がある。いよいよ久々の売買か、それともポジション継続か。やや悩む。
2006/01/09
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この本は1997年11月に発行されました。幸田露伴の『努力論』を原書で読みたいと思っていますが、歯がたちそうもないので、数冊の関連本から読んでいます。12月31日の日記に1冊目の関連本の感想を書きましたので、今回は2冊目になります。以下に【この本からの引用】と【征野の感想】という形で少々書いてみます。【この本からの引用】心が萎えた時、また沈潜の時間が欲しくなった時、『努力論』はどの章でも最もふさわしい師父となってくれたのである。【征野の感想】著者の渡部昇一氏は、『努力論』を座右の書にされているそうです。上智大学の故神藤克彦先生に、読むことを勧められたそうです。人との出会いにより生涯付き合う本に出会う、出会いの妙ですね。【この本からの引用】自分で発奮努力して運命を切り拓くもよし、一方、他者の力を借りて自己改造するのも恥ずかしいことではない。(中略)さほど能力があるとは思えなかった人が、ある人に従って動くようになってから、めきめきと頭角を現わしてくることがある。【征野の感想】ある人に従って動くようになってから頭角を現わした人物として、著者は信長に従った豊臣秀吉を挙げています。私は、代議士の鈴木宗男氏を挙げてみようと思います。2004年12月4日の日記に、鈴木宗男氏の著書『反乱』の感想文を書きました。書かれていること全部をそのまま受け入れるのもどうかと思いますが、中川一郎氏の秘書として働かれていた時の鈴木宗男氏は、本当に誠心誠意、中川一郎氏に仕えていたと、想像します。『反乱』で鈴木宗男氏は次のように書かれています。「朝早くから夜遅くまで、365日、ただただ中川先生のために働き続けました。自分が一所懸命頑張れば、中川先生が必ず一番にならなくても、二番か三番にはなれると思い、全力でお仕えしました」と。ともあれ、「他者の力を借りて自己改造する」とは、「昨日の自己はきっぱり捨て去ることで」あるようです。更に、「自分は身をあずけている人の一部分であるという謙虚な認識をもち続けること」であるようです。まあ、簡単なことではないですね。
2006/01/08
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今日は売買なし。今日は指値での買い注文は出していたが、約定しなかった。日経平均は下落。持ち株では、リコー、住友金属鉱山の下落が大きく、さえなかった。ところで、極洋、ニチロ、日本水産、マルハなど、水産株が、そろって堅調だ。BSEに加えて、6ヶ月前の卵販売、鳥インフルエンザと、妙な材料(?)が続出し、タンパク源として、水産品が見直されるとの理由で上昇したのだろうか。つなぎ役でもいいので、水産株には頑張ってもらいたいものだ。【征野の感想】上記は2004年1月13日の日記を引用した。2年前はタンパク質摂取危機と言いたくなる状況だった(笑)。BSE、6ヶ月前の卵販売、鳥インフルエンザなどが、喧伝されていた時期だ。この中で、「6ヶ月前の卵販売」とは何かというと、確かどこかの店舗で、6ヶ月前の鶏卵を、消費期限を偽って販売していた事件だと思う。当時は、そんなものを食べて人間は死なないのかと不思議に思ったものだ。最近は建築物の耐震偽装問題で揺れているが、2年前も人々の安全より企業の利益を優先する輩はいたわけだ。
2006/01/08
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この本は1997年8月に発行されたエッセイ集です。著者は1925年千葉県生まれの方です。各エッセイは1996~97年に書かれたものですから、著者が70歳に達してから書かれたものと思います。本のタイトルは、「楽しみ」と書かずに「愉しみ」と書かれています。気になったため、手元の漢和辞典で「愉」という字をひくと、「心がつかえないで、よく通ることで、軽い楽しみ、心ゆくことをいう」と書かれています。なるほど、「軽い楽しみ」という意味があるとのこと。「愉しい」は「楽しい」にくらべると、軽い、ちょっとした、落ち着いた、静かな、などのイメージがあるのかなと思いました。以下に【この本からの引用】と【征野の感想】という形で、少々書いてみます。【この本からの引用】人がどうして読書の魔にとりつかれるのか、いろいろだろうが、わたしの場合はごく平凡で、当時の少年たちを夢中にした『少年倶楽部』への熱中が始りだった。【征野の感想】『少年倶楽部』のことは、11月19日の日記や12月18日の日記にも書きましたように、1920~25年頃に生まれた方々には、非常に愛された雑誌であったようです。しかし高価な本で、昭和一桁時代は、今の金額に換算すると5000円位であったと言われています。中野孝次氏は、高価だったためか、『少年倶楽部』を買ってもらえなかったとのことです。友達に借りるか、友達の家で読んでいたとのことです。【この本からの引用】書で難しいのは上手に書けるかどうかではなくて、無心に書けるかどうかである。筆を持って、うまく書こうかとか、どうだおれの字はいいだろうなどと邪念がちょっとでもきざせば、書は限りなくいやみなものになる。【征野の感想】いいことを書かれていますね。書はうまく書くものではなく、無心に書くもの。言うは易く行なうは難きことでしょうね。私は書をやりませんが、ピアノを少々弾きます。残念ながら、「うまく弾きたい」という欲に支配されている面は否定できません。【この本からの引用】文学の世界にもそれがあり、ふわふわと頼りない日常感覚を書いた少女小説が時代感覚の表現ともてはやされたりしていた。【征野の感想】これは、1980年代の日本中がバブル景気で浮かれていた時代のことを、文士の立場で書かれています。つい最近、著名な財界人が、今の世相はバブルの頃に似てきたと発言されました。耐震偽造建築物のように、儲かれば安全性に問題があってもいいという最近の事例をふまえての発言だったと思います。私が最近思うことは、企業の規模を大きくすることが目的だったりする現在の一部の企業の姿勢と、不動産や株を買いあさったバブル経済当時の企業の姿勢とは、重なって見えてしまいます。
2006/01/07
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