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2004年12月31日
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「フミヤってダサイよね」と言う女性と行ったフミヤライブ は3部構成になっています。

part1 =12月29日の日記
part2 =12月30日の日記
part3 =12月31日の日記(この日記)

ですので、part1・2を読んでいない方は是非part1・2から読んでください。
よろしくお願い致します。



「フミヤってダサイよね」と言う女性と行ったフミヤライブ part3



武道館に向かう間中、彼女は

「ライブ中、寝たらどうしよう~」
「客席は空席だらけなんじゃない?」

等とのたまっている。
チケットは余っていると聞いていたし、最近フミヤはヒット曲がない。
不安は増すばかりだ。

しかし、武道館に到着すると、そこはミスター味っ子世代の女性達で埋め尽くされていた。
人・人・人(金八に言うと、「飲み込め」と言われるので気を付けよう)。
香水の匂いが武道館を覆う。

「1万人収容だから、入ったら空席もあるだろう」

私は不安を抱いたまま、武道館に入った。

アリーナ席に到着した私は、2階席を見上げた。

「満員じゃないか・・・」

ペンライトで綺麗に照らされた場内。
未だにフミヤってこんなに人気あるんだ。凄いな…。
1ヶ月前見た、マサハルのライブと大違いだなあ…。

注意事項のVTRがスタートした。
「好ましくないコンサートの見方」と題し、
VTRにモーヲタやノリノリの老人を登場させる。
会場には笑いが起こる。
ダチョウ倶楽部言う所の「つかみはOK」「つまみは枝まめ」「なぜか奥さん美人」だ。

彼女も笑っているではないか。
私は一安心した(安めぐみを見ると、不安になるのは何故だろう)。
しかし、彼女はフミヤの曲を全く知らない。

「ライブ開けるほど持ち歌多いの?」

と聞く始末だ。
まるでフミヤに興味を示さない。
果たして彼女は、フミヤライブを楽しんでくれるのだろうか。
私は不安で一杯だった。

注意事項のVTRも終わり、いよいよフミヤの登場だ。
大声援の武道館。
我々はアリーナ席のため、ハッキリと顔が見える。
大型スクリーンを見る必要がない。
なんて贅沢なんだ。。。

♪r.A.D.I.CAL sTAR! r.A.D.I.CAL sTAR!

最初から会場はノリノリだ。
皆、手をかざし踊っている。
私の心配は増長した。
彼女はついて行けるのだろうか。
本当にライブ中に寝てしまうのではないか。

5秒後。

そこには、周りと何一つ変わらない動きをする彼女がいた。
あれだけフミヤの悪口を言っていたのが嘘のように、彼女は踊りだしたのだ。
私は目を疑った。

「Thrill up」「美しき独裁者」とポップナンバーが続く。
彼女は踊り続ける。
手をかざし、腰を振る。
ここはアリーナ席だ。
20年近くフミヤファンを続ける人達の集まりだ。
その中に、踊りなど知らず、つい10分前まで「フミヤはダサイ」と言い、
わずか30分前には深い眠りについていた女が、ジュリアナ・クイーンのように踊り続ける。
他人を見てフリを真似するだけではない。
自分のオリジナルダンスも含まれている。
彼女は完全にノッていた。

一体どうしたのだ。

曲の合間に彼女に聞いてみた。

「どうしたの???」
「凄い楽しいー。サイコー」

フミヤのオーラが彼女を変えたのだ。
確かにフミヤは魅力的だった。
老け込まない美貌。
聞かせる声量。
魅せる演出。
普段、コンサートに行っても、じっと腕組みしている私までもが手をかざしていた。
「恋人は地球人」「100年PARK」では宇宙人マスコットが現れ、
右に左に指を突き上げ、交差させる。
会場に一体感が生まれる。
もちろん、彼女も私もノリノリだ。
手を動かし、腰をくねらせ、膝も使って踊る。
体から喜びが溢れている。

堤幸彦を監督に向かえ、
「FFTV」と題した今回のツアーは、TV番組のようにライブが進んでいく。
曲の合間は、MCではなくVTRが流れる。
フミヤが眼鏡を掛け、髪型を7:3にしてニュースを読んだり、
笑点の着物を身に付け大喜利をする映像が流れる。
(座布団の山田君も登場する手の込みよう)

歌うフミヤの姿だけでなく、コスプレで色々な姿を見せることにより、ファンの視覚を満足させる。

笑わせた後は「Long Road」「Go the Distance」というバラードでしっとり聞かせる。
チェッカ-ズナンバーも2曲歌い、懐かしさも滲ませる。

たった2時間30分のライブで、フミヤは様々な側面を見せるのだ。
格好いいフミヤ、イヤらしいフミヤ、コミカルなフミヤ、しっとりしたフミヤ。。。
これだけ次々と、色々な面を見せられたら、女性はイチコロだろう。
彼女もフミヤにやられたようだ。
曲中に飛び出した銀色のテープをカバンの中に閉まっている。
あんなにバッシングしていたのに・・・。

「紙飛行機」という歌がある。
ファンは、家で紙飛行機作ってくる。
そして、曲の間奏でフミヤの元へ届くように、紙飛行機を投げる。一斉に投げるのだ。
武道館全体に紙飛行機が舞う。
会場が一体となる。美しい光景だ。
紙飛行機を作ってこなかった人も、
自分の元に飛んできた紙飛行機をフミヤの元へ投げる。
見知らぬ人から見知らぬ人へ。
2階席から投げた紙飛行機だって、フミヤに届くかもしれない。
2階席から1階席へ。1階席からアリーナへ。アリーナからフミヤへ。
ファンとファン、ファンとフミヤが一つの線で繋がれる。
よく考え出された演出だ。
皆、夢中になって紙飛行機を投げている。
ついさっきまで、
フミヤに全く興味を示さなかった彼女も夢中で何度となく紙飛行機を投げている。


コンサートも終盤になり、MCになった。

「2004年もいい年でした。まあ、色々いじめられたが」

一連のチェッカーズ確執報道でバッシングに遭った2004年。

「でも、今年ほど皆に助けられた年はなかったし、今年は本当に皆に感謝してます。
今年だけじゃなくて、いつも感謝してるんだが。はっはっは。
特に今年は、本当に感謝しています。本当にありがとう」

フミヤの偽らざる言葉だろう。
元メンバーの高杢にいわれのない言い掛かりを付けられ、足を引っ張りたいだけのマスコミにバッシングされた。
12年前のことを今さら蒸し返されて。
そんな時、ずっと見てきたファンはわかっている。
誰が間違っていて、誰が正しいかを。
フミヤはファンに支えられ、ファンはフミヤに支えられている。
この1年、より絆は深まった。

♪振り返ると いつも君が笑ってくれた

TRUE LOVEを熱唱するフミヤ。
静まり返り聞き入る武道館。

私はふと、横を見た。
すると、彼女が泣いているではないか。
彼女はチェッカーズの確執報道に詳しいわけでも、フミヤのファンでもない。
会場の一体感が、彼女に伝わったのだろうか。彼女は泣いていた。

「ありがとう」

と言い残し、フミヤは袖へ消えていった。

「アンコール、アンコール」

武道館にこだまするアンコールの声。

♪r.A.D.I.CAL sTAR! r.A.D.I.CAL sTAR!

再び「rADICAL☆sTAR」を熱唱しながらフミヤは登場した。
会場のボルテージも最高潮だ。
泣いていた彼女も、今までのように踊りだした。
周りの観客も、そして私も。
ほとんど聞いたことがなかった「rADICAL☆sTAR」でも、
体が武道館に、フミヤに吸い込まれていく。

最後は「♪もう幾つ寝るとお正月~」と皆で声を合わせ、ライブは終わった。
ありがとう、フミヤ。
本当に行ってよかった。楽しかったよ。

ライブ終了後、彼女は言った。

――フミヤを考えると、なんていうかうきうきしてくるよ。痛快うきうき通りだよ。
1つ言えるのはフミヤはカリスマってことだ。間違いない。
もう、悪口なんて言わないよ絶対。フミヤはすごいんだ。
結構激しく踊って唄っているのに、呼吸が乱れないんだ。プロ魂を感じたんだ。
ライブのことを思い出すだけで、いい気持ちになれるんだ。
紙飛行機が舞うのはとてもきれいなんだ。
来年はフミヤの年になるんだ ――

これがわずか3時間前に、「ライブ中寝たらどうしよう」
などと言っていた人間の言うことだろうか。
わずか2時間半で人を変えた藤井フミヤは本当のカリスマだった。



以上です、編集長!(by大木凡人)

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最終更新日  2018年09月10日 02時11分38秒
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