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久々に、ベーシックエンカウンターグループに参加しました。 ベーシックエンカウンターグループとは、カール・ロジャースの来談者中心療法の考え方による、集団カウンセリングのような意味合いを持った、心理的なグループワークです。「エンカウンター」というと、構成的グループエンカウンターのことを指すのがほとんどです。こちらの方は、教師の間ではけっこう知られています。 「構成的」と、「ベーシック」の違いは、構成的の方が、「このセッションではこのエクササイズをやる」と、決められているのに対して、ベーシックの方では、基本的には決まったものが何もなく、その場で思ったことをぽつりぽつりと話し合うというところです。 職場でも、また自分自身にも、満たされない思いや、不全感のようなものを抱えていて、もやもやとした気持ちで過ごすことが多く、自分の中のエネルギーが枯渇してしまっているような気持ちでした。だから、人とのつながりの中で、癒しを得られたら、そして、自分をリフレッシュしたいと思い、参加しました。 新幹線、近鉄を乗り継いで、三重県の鳥羽まで来て、そこから船で15分ほど。答志島の桃取というところにやって来ました。 海がきれいで、波も静か、景色もやさしげでのんびりとした漁村です。たまに小さな漁船が港を出て行きます。海鳥がゆっくりと水面近くをすべるように飛んでいきます。夕焼けが美しくて、それを見ているだけで心を洗われるような思いでした。 美しい海、自然。でもここはぜんぜん観光地化されていません。まず観光みやげというものをまったく見かけないし、近くにはなんでも売っている店が1軒だけ。あたりを散歩すると、狭い路地をのったりのったり歩いているおじいちゃんが人のよさそうな笑顔でこっちを見て、会釈してくれます。農作業をしているおばあちゃんの動きもどこかのんびりしていて、ここだけ違うペースで時間が流れているような気になります。 大学の時、バックパッキングをして歩いた感じを思い出しました。荷物を背負ってキャンプをしながら毎日毎日歩いた夏合宿、あの時も、こんな観光地化されていない良さに触れたっけ。考えてみたら、最近は旅行というと観光地化されたところばかりだったなと気づかされました。 それにからもう一つ特筆すべきは、「海ほたる」きれいです!なんとも神秘的。 夜の海で釣り竿を振り回すと水面が不思議な輝きを放つのです。これを見られただけでもすごく得した気分です。夜、みんなで遅くまで防波堤の上で飽きることもなく海ほたるに見入っていました。 宿に入って、さっそくベーシックエンカウンターが始まりました。1時間半から2時間くらいのセッションを、午前、午後、それに夜、夕食後に行います。 20人ぐらいの人が車座に座り、ただ黙っています。みんな何も言わず、黙っている時間が長くつづきました。この沈黙の中で、自分の心の中に浮かぶもの、心が動くことなどがあるのですが、教師生活に慣れた僕にとっては、はじめはこの沈黙がとても苦痛です。だいたい教師はじっと待ったり沈黙していたりするのが苦手ですね。子どもが何も言わないで黙っていると、「何か言いなさい」と怒り出す先生もいます。 しばらくたって、だれかがなにかを言うと、それに刺激されて、他の人がまたなにかを言います。人の話を聞きながら、自分の心の中ではいろいろな思いが「動き」ます。 今自分が感じている気持ちって何なんだろう? なぜかわき上がってくるこのもやもやしたものは何なのかな? 話を聞いているうちに、自分の中で共鳴するなにかがある そんなことを感じながら、みんなが話すのを聞いています。そして、ときどき自分も思うことを語ります。 こんなことをしながら筋書きのないグループセッションが、2回、3回と繰り返されます。これを繰り返すうちに、なぜか自分の心の深いところにある物が見えてくる、感じられてくるから不思議です。そして、まわりの人たちと気持ちのつながりができてきます。3日目ぐらいにはほんわかとあったかい、そこにいるとリラックスして安らげる空気があるのに気づきます。 3泊4日のエンカウンターグループのセッションを通じて、まわりに合わせすぎていた自分、協調を意識して自分を萎縮させてしまっていたことに気づきました。自然と人に癒されて、もっとのびのび自分を表現していた、「ほんとうの自分」を思い出した気がします。 行ってよかった。 別れ際は、やっぱり目がうるうる状態でした。 ところで、ベーシックエンカウンターグループのセッションでは、一人ひとりがリラックスできる姿勢で参加していいので、あぐらの人もいれば、足を前に伸ばして背中を壁にもたせている人もいます。コーヒーを飲んでいる人も、あめをなめている人もいます。中には、ごろんと寝っ転がっている人もいます。 ファシリテーター(リーダー、講師)の人が、セッションの中の場面をとらえて、カウンセリングについて、みんなに話をしているのに、そのとなりの人が寝っ転がって聞いている、これは他の研修では考えられない光景です。でも、これもありなんです。思わず笑ってしまいました。
2009.08.28
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今、デニーズでこのブログのテキストを打っています。「ポメラ」を買ったので、早速使っています。便利です。ずっと前に使っていたワープロのフィーリングがあって妙に懐かしく、なんとなくうれしいです。素っ気ないモノクロ液法画面がそれっぽいのかも。キーボードはちょっと打ちにくいかな。まあ、そのうち慣れるでしょ。 2016年のオリンピックの新種目の候補がゴルフと7人制ラグビーに決まったとか。ゴルフにはぜんぜん興味がないんで、どうでもいいですけど、7人制ラグビーというのはちょっとおもしろいかも。 日本がプッシュしていた野球とソフトボールは両方ともだめでした。失望の声があちこちで聞かれます。 野球というスポーツは、チームスポーツとして、ちょっとばかり「くせ」が強いように思います。1チーム9人の中で、ピッチャーが占めるウェイトがあまりにも大きいのです。これは、ほかのチームスポーツにはみられません。 抜群にいいピッチャーがいると、他はたいしたことなくても勝ててしまうということがよくあります。サッカーだってすごいストライカーがいると強いけど、それだけじゃ勝てません。やっぱりそのストライカーにいいボールを供給できないと。 その辺が、野球が世界中に広まらなかった一つの原因じゃないでしょうか。あと、アメリカのメジャーリーグが、例によって世界大会をまじめにやる気がない。その辺が足を引っ張った結果でしょう。 ソフトボールが落選したのは残念です。でも、内心、「やっぱりな」という思いがあります。 ひろく広まっていくスポーツとして、やはりなにか欠けているものがあるような感じがします。 ソフトボールは、野球とはっきりと差別化できていません。ヨーロッパの人とかからみれば、「下投げしてる以外、野球とどこが違うの?」と言いたくなるでしょう。「野球とは違うのだよ。野球とは!」(どこかで聞いたようなセリフですが)といえるものを持ちたかったですね。 下手投げで100何キロの剛速球を投げるのはすごいです。脱帽するし、素直に敬意を表したいです。 しかし・・・ソフトボールって、そもそもどうして生まれたの?野球との違いってそもそもなんなの?と考えてしまいます。 ソフトボールの歴史を少しひもといてみると、クリケットがアメリカでアレンジされてさかんになり、それが、より競技志向の強いものが野球へ、よりレクリエーション志向が強いものがソフトボールへと発展していったということが書かれていました。 そもそも下投げにしたのは、剛腕投手が打者をねじ伏せる野球と違って、みんなが打てて走れて、楽しめるという競技として生まれたからのはずでしょ。だったら剛速球投手が活躍する競技になっちゃったら、スポーツ本来の方向性と全く逆じゃないですか。ソフトボールで剛速球ピッチャーが活躍するようなら、いっそ上投げを許可しちゃったっていいだろうと思ってしまうのは僕だけでしょうか。 競技としてやれば、みんな一生懸命になって技を磨くし、どんどんすごい選手が出ます。でも、そのスポーツの特性というものに立ち返って、ルールを見直してみてはどうでしょうか。
2009.08.16
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どちらかというとあまりマンガは読まない方です。 でも、たまーに読みます。 コンビニで「あずまんが大王」を見つけておどろきました。それも、昔出ていた電撃コミックスでなく、小学館からリニューアルされて出ているのでびっくりでした。 このマンガは、女子高生のなんということのない日常、学校生活を淡々と描いた4コマ集です。恋愛ネタなし、エロネタもなしだけど、なんかおもしろい。僕は個人的にすごく好きでした。「小学館から発刊されたか、出世したねえ!」などと変な感慨にふけりながら、「そんなにおもしろいもんだったんだっけ?」と思って、DVDをかりてきて観たら、やっぱりおもしろかったです。 詳しくは http://www2.ttcn.ne.jp/~tot23/page040.html参照 マンガといえば、コミックが出るのをいつも心待ちにしているのが「ベルセルク」と、「ナポレオン 獅子の時代」です。 「ナポレオン」 は、得も内容も、とにかく濃いです。男っぽい。一人ひとりの人物の個性、性格が大事に丁寧に描いています。 よく、「勇猛」「豪胆」「男らしい」「卑怯」などのキャラクターを人物にあてがい、ステレオタイプ的に描いていくといった構成の仕方があります。まとまりはいいのですが、どこか平板な感じがします。特に歴史ものでは、主人公を引き立てるために、わざとらしく作った感じがしてしらけてしまいます。 この「ナポレオン」では、その正反対です。登場人物一人ひとりが、いいところも、しょうがない面も、両面持った「生きた人物」として描かれます。いや、人間の性格や資質を「よい」「悪い」「すぐれている」「劣っている」などと分別しない描き方がされているのです。そんな人物たちが絡み合って物語(史実)を作っていくからおもしろいです。 僕が特に気に入っているのは、ナポレオンの部下でも特に人気のあるランヌ元帥の描き方です。忠実で勇猛、プライドが高く命知らずのガスコーニュ出身として知られています。この男を、作者の長谷川哲也さんは、粗食に耐え、体を鍛練し、常に兵士の先頭を切って走るように行軍し、真っ先に敵陣に突撃をかける勇者として描いています。しかし、一度キレると相手を半殺しにしてしまうまで止まらないある種の「異常性格」のようにも描いています。 陰謀家として悪名高いジョセフ・フーシェは、単なる悪党ではなく、自分の娘の死には涙する父親としての一面も描いています。 そしてなにより、主人公のナポレオン ぜんぜんいい人じゃない。 戦争をなくして人民を幸せにするんだとか、革命の理想を成し遂げるんだとか、そういうきれい事は一切出てきません。他人を平気で利用するし、そんなずるいところもちゃんと描かれてます。 大砲で自分に反対する市民をいっぺんに処刑しようと考えた議員が、大砲を借りに行くと。指揮官に「大砲は処刑の道具ではない」と貸与を拒絶されます。それを聞かされたナポレオンは、「何だ、おれに頼めばいくらでも貸してやったのに。」と言います。ここに出てくるナポレオンは正義もクソもないのです。 主人公がこういう人物でもおもしろく読ませてしまうところがこのマンガのすごさです。 どうしても主人公は理想化してしまったり、やたらいい人にしてしまったりしがちです。(NHKの大河ドラマみたいに・・)でも、そうでなくてもこれだけおもしろいものが描けるのは、やはりなんといっても作者の長谷川哲也という人の力量だと思います。 コミックアワードというちょっとマイナーな雑誌に連載中です。 僕のイチオシのコミックです。
2009.08.10
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先日、受験の息子の高校説明会に行ってきました。 はじめに学校紹介のビデオを観たあと、校長が出てきて挨拶、学校の特長、教育方針などについて話をしました。この人、ビジネスマンの臭いをプンプンさせている感じだったので、「もう帰ろうかな」と思ってしまいました。私学というのはこんなものなのだろうなと思いました。 そのあとで、見学がありました。そこまでで帰ろうと思っていたのに、帰りはぐってしまい、ついつい他の見学者とともに見学・体験のフロアに行ってしまいました。 その学校は、いくつかのコースに分かれており、その中の「パフォーマンスコース」というコースを見学させてくれるということでした。階段を上がってフロアに行くと、そこにいる高校生たちが、次々に、明るく「こんにちは!」と元気に挨拶してきます。演出じみたわざとらしい歓迎に内心ちょっとうんざり。 教室に入って、少し戸惑いました。どの子も臆することなく見学者である我々の目を直視してきます。どの顔もどこかうきうきした感じ。かすかに流れている音楽に合わせて体を動かしている子もいます。何かやりたくてうずうずしているような雰囲気。 なんか変だぞ? そのうち簡単な紹介があり、ダンスが始まりました。技術的にはやはりプロのダンスとはレベルが違います。でも、なにか生き生きしています。この子たちは踊ってて本当に楽しいのだなと思いました。 途中、先生が子どもたちに話を聞きます。中学校の時不登校だった子がけっこういるそうです。このコースに入ったときはおとなしくて暗かったと目を輝かせてしゃべる子もいました。まわりの子どもたちがざわざわはやし立てます。ダンスを高校で初めてやった人と聞くと、3分の2くらいの子が手を挙げます。だらしない感じはしないけど、なんともリラックスしてファミリーな感じ・・ なんだこの雰囲気は!いい感じじゃないか! そのあと、また、ダンス、それにみんなで歌を歌って聞かせてくれました。 みんなが1つになっているのがわかりました。一人ひとりが自分を表現できているのだなあと思いました。 このパフォーマンスコースというのは、ダンスや演技の技能を教えるのではなく、自分を表現する時間と場を作り、そして、それを暖かく受け入れる空気を作ったんだなあと思いました。 ここにいる子たちは、この場で自分を表現することが楽しくてしょうがない感じ、正直言ってこんなの初めて見ました。ちょっとした衝撃でした。 自分が学校でやっていることは、子どもたちを評価すること。でも、この子たちは、評価されることで伸びたんじゃなくて、自分を出すこと、他人とつながることが楽しくて、それをやったんだなと思いました。 なにか、かつて自分が夢を持って教育に向かっていたときと似たものがここにある気がしました。 自分も、このまま普通のガッコのセンセで終わりたくないな・・・そんな気にさせられる体験でした。
2009.08.06
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