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turu164 @ Re:フロントブレーキ修理(05/09) こんな新車のようなバイクは初めてです。…
906tom@ Re:フロントブレーキ修理(05/09) 太田ガレージに入庫する中古物件にしては…
turu164@ Re[1]:TY50/12年振りのエンジン始動(05/02) グリフイスさんへ 今年は不動車になってし…
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グリフイス@ Re:フレンディーでキャンプに行ったものの(04/18) 良いですね。最高じゃないですか。ひとり…
2016.11.08
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カテゴリ: BMW R90/6
帰りながらあれこれ頭の中で原因を特定していく。〇症状はアクセルを開けたときのみ現れる。(減速時、平坦時は現れているかもしれないがわかりにくい)〇片肺ではない。(両シリンダは同じように熱い)〇アフターファイア、バックファイアはしていない。(点火時期は大幅にはずれていない)〇燃料系統ではなさそう。(症状が突然現れ、変化しない状態ながらなんとか走ることができる)どうもプラグ以外が原因の失火か、と、何となく絞り込んだ。
さっそく修理にかかる。確定した症状は点火が間引かれているような回転、である。電気系統の不具合であることは間違いなさそうだ。エンジン前方の電装カバーとプラグを外し、クランクシャフト直結の6角穴にレンチを刺す。火花が飛ぶ瞬間のあたりのクランクシャフトを手で回してみると、プラグに火が飛ぶときと飛ばないときがある。まず疑うはイグニッションコイルかとコイルを外してみた。以前タンク下のフレームを塗り直したときに外して以来だからかれこれ10年!である。コイルの外観はそこそこ汚れているが、それよりもコネクターのオス・メス両方の金具が気になる。案の定金具は錆びたような情況で接触不良が疑われた。(写真1)この時代のBMWは6Vのコイル2つを直列に繋いでおり、オスコネクターはコイル1本2箇所出ている。
コイル側のオス金具を外しサンドペーパーで磨いて組み付けた。コイル自体に傷みはないかとテスターで計ってみる。コイルの1次側(低圧)の規定値(1本で)1.15~1.32Ωに対し計ると2本とも1.2Ω、(写真2)2次側(高圧)の規定値(1本で)7.5~9.15kΩに対し、6.36kΩと6.39kΩ、(写真3)ちょっと低いが断線とかはなさそうで大丈夫だろう。以前この年代のRシリーズのイグニッションコイルは丈夫である、と聞いたことはあるが如何せん40年経過である。コイルに刺さるメス金具は経年変化で相応のヘタリがあり、さらに磨くこともできないので新品コネクタに交換した。(写真4)
40年選手のコイルには一抹の不安が伴うので汎用の(といってもR用であるが)イグニッションコイルを持ち歩いている。ついでにこれも計ってみたら1次側3.2Ω(写真5)、2次側14.19kΩだった。この汎用コイルは1個のコイルから高圧接点が2本出ているタイプだ。
接点を磨いたコイルに新品コネクターを挿し車体に取り付けエンジンをかけてみる。賀陽でプラグ交換した後よりアイドリングは安定している。でも走ってみなければ分からないので次の日15kmほど走ってみた。結果は上々である。やはりあのコネクターが接触不良で時々火花が飛んでいなかったのであろう。(藤)

写真1

写真2

写真3

写真4

写真5





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Last updated  2016.11.08 06:35:56
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