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キャブを取り付けてエンジン始動。1発で掛かり、チョークやスロットルも問題無い。暫くアイドリングしてエンジンを止めて、TYを弄っていたら、コンクリートの床に何か見えた。近寄ってみると、何とガソリンがポタポタと滴って大きなシミを作っているではないか。直ぐに燃料コックをOFFにして、「フロートチャンバーは大丈夫だった筈なのに」と思いながらキャブを確認するも異常はない。何処から漏れているのか探すと、エアークリーナーからだった。バイクだと、普通はキャブにオーバーフローパイプが付いているので、そこから溢れた燃料が排出されるのだが、このキャブにはそんな物は付いていないので、吸気ポートを通ってエアークリナーから漏れ出したという訳だ。以前キャブで苦労したシャリィもオーバーフローパイプが無かったのか、紙製の新品エアークリナーがガソリン漬けになった悪夢を思い出す。エンジン側に流れたら大変だが、そちらには流れないようになっているのだろうか?
オーバーフローの原因はフロートかフロートバルブの異常という事だろうが、組み立てる時に念入りにクリーニングを行い、バルブが動く事も確認した筈なのに何で?と言う思いが募る。
折角組んだキャブをバラしてフロートを確認するも、このフロートはプラ製なのでハンダの隙間からガソリンが入り込むような事にはならない。フロートバルブを取り出し、天眼鏡でティーパー状になった先を凝視するも段差になっている箇所は確認出来ない。バルブシートもゴミや不純物が付着している形跡もない。念のために再度洗浄を行い、小さく切ったウエスでバルブシートを拭いておく。
フロートバルブの動きを確かめて、再度組み立て、始動。問題無くエンジンは掛かる。エンジンを切ってエアークリーナケースを外したままの吸気ポートを祈る気持ちで睨む。ガソリンは出て来ない。やっと直ったと安堵した瞬間にガソリンが流れ出て来た。ダメじゃ~ん。直っていない!
また、最初からやり直しである。それにしても訳が分からない。幾らやってもオーバーフローは止まらない。撃沈である。これではシャリィの二の舞ではないか、シャリィの場合はブチ切れて新品のPC20キャブを奢ってしまったが、30年ほど前の小型耕耘機にそんな金はビタ一文出せない。
フロートが上がった時にバルブを押し上げ切れていないのだろうか?鉄製フロートなら爪の角度調整する事も出来るのだが、プラなのでそれも出来ない。浅学の知識ではもうこれが限界なので、素直にヤンマーに電話してフロートバルブの発注を行った。ついでに、エアークリーナーと割れてしまっていたハンドルを昇降さすグリップが割れていたので一緒に頼んだ。
3日後に部品が届いた。フロートバルブとフロートは部品番号ではセットになっていたとの事で両方届いた。早速キャブをバラして組み込む。これで直らなかったら、バルブシートだろうが、シートは変えられないので、キャブのアッセン交換しかない。そうなると耕耘機の中古を買った方が安いかも知れない。
エンジンを掛ける。問題無く1発で掛かる。チョークも、アイドルも、スロットルも問題無い。ここまでは前回と同じだ、問題はここからだ。エンジンを止めて吸気ポートに穴が開くほど、微動だせず、眉間に皺を寄せて、じっと見つめる。睨む。歯を食いしばる。息を止める。出ない。幾ら待っても燃料は出て来ない。直った。やっぱりフロートバルブの不良だったのかなぁ。まぁ良い。これでティラーは復活だ。早いとこ実家に届けて、TYに専念せねば。
ヤンマーから届いたバルブコンプリート、グリップ、エアークリーナー
憎っくきフロートバルブ
新品になったグリップ
ケースに取り付けた新品のエアークリーナー
ギアプーラーを買ったものの 2021.07.10 コメント(2)
ヘッドを開けて見たら….. 2020.11.17
どうにかならぬかフライホイール 2020.11.10 コメント(4)