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エンジンは掛かったものの、酷いオーバーフローに見舞われたので、キャブをバラして見る事にした。
4連キャブは単気筒バイクの4台分のキャブを一度にバラさないとならないので大変面倒であるが、4連をバラバラにすると同調が狂ったりするので、燃料パイプの詰まりとかOリングの劣化以外は4連のままで作業する事にする。
フロートチャンバーを取り外してみると、チャンバーの底に汚れが少しあったものの、ジェット類は思いの外綺麗だった。メインジェット、パイロットジェット、フロートバルブ、フロート、エアースクリューを全て外したが、バルブシートが抜けない。ペンチで掴んで外そうとしたが、バルブに傷が付いただけなので無理をせず諦めた。フロートバルブの当たり面だけのクリーニングに変更。フロートチャンバーと全てのジェット類にYAMAHAのキャブクリーナーを吹いて、通路が貫通している事を確認。更に、パーツクリーナーとエアーで念入りにクリーニングを行う。
次はスロットルバルブを外してダイヤフラムを慎重に取り上げるのだが、張り付きがなかったら、ピストン部分を押し上げてキャブから抜くとダイヤフラムに触れる事無く取り出す事ができる。
残るはチョークであるが、4連リンクをバラさないと外せないので、動きをよく確かめた上で、問題無いと判断してそのままにして置いた。パーツを外したキャブの各所の穴をキャブクリーナーで洗浄して行くと、2番キャブのメインジェット付近にある筒状の穴にクリーナー液が通らない事が判明。極細の針金とキャブクリーナーで根気よく突いて行くと突然真っ黒な汚れと共に貫通した。結局キャブ内通路で詰まりがあったのはこの部分のみであった。古いガソリンで3年もの間浸かっていたキャブにしては、大きな問題が無かったのは有り難い。
ゼファーのキャブは負圧式だが、もっと昔のCB750辺りは強制開放式を採用している。単気筒なら強制開放式の方が、スロットルレスポンスが良いので好みであるが、4気筒の強制開放式はスロットルワイヤに繋がる4つのピストンの同調を取るのが難しいので、負圧式の方が良いのかも知れないが、何れにせよ今となっては、キャブは絶滅して全てインジェクションとなっているので、どうでも良い話しになってしまうのに一抹の寂しさを感じるのである。
内部部品を取り外し中のキャブ
洗浄を終えた1番キャブの内部パーツ
箱にキャブ番号を貼って順番に並べたパーツ
唯一の詰まり箇所があった2番キャブの真鍮が嵌まった筒
内部洗浄が終わったキャブ①
内部洗浄が終わったキャブ②
内部洗浄が終わったキャブ③
内部洗浄が終わったキャブ④
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