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でんでんむし号を県庁前で下車、無事人生初じゃじゃ麺をクリアしたペンギンは、店を出ると傘をさして岩手公園の方角へ歩き出した。...のは良いのだけど、前回の日記で、空腹に耐え切れず、又、あまりにも皆さんに早くじゃじゃ麺を紹介したいと、体がやや前傾姿勢でつんのめってしまい、このじゃじゃ麺の前に重要な必見ポイントに立ち寄ったことを書くのを忘れていた。すみません。このじゃじゃ麺の前に盛岡バスセンター(中三前)で下車、アーケード街をブラブラしながら「もりおか啄木・賢治青春館」にたどり着いたのだった。ここは、盛岡出身の建築家横浜勉の設計で明治43年に竣工した旧第九十銀行の建物を保存活用している。入館料は無料。でんでんむし号でまわれるところは、そのほとんどが見学料など取らないので、このでんでんむし号の一日フリーパス代300円だけで、楽しめてしまう。一歩足を踏み入れると、喫茶コーナーで淹れているおいしいコーヒーの香りが館内いっぱいにたちこめていた。もりおか駅の壁に書かれているメインのロゴ「もりおか」というのは、石川啄木の筆跡によるものだそうだ。だけど、啄木の残り香は、盛岡よりもむしろ函館を旅した時の方が強いな。ここに来るまで記念館や童話村で賢治に親しみ、彼の自然を愛する気持ちや深い洞察力などに、まるで旧知の友のような気持ちさえ抱いてしまった私だが、そこへもってきて最愛の妹トシが病死した時の「永訣の朝」に関する展示に触れた時には、知らずに涙が次から次へとこぼれてきてしまった。さて、岩手公園もせっかくなのでゆっくり見たいと足を運んだが、私の苦手な大きな岩が眼前に立ちはだかっていて、とても上のほうへ行くことはできなかった。石畳に舞い降りた落ち葉が、雨に濡れて張り付いていた。菜園川得まで歩くと、「カワトク」というデパートがあったので少し見た。ガイドブックにある必見ポイントは一応まわったので、もうあとは16:54発のはやて26号に乗るだけだ。本当はもっと寄りたい喫茶店などがあったのに、雨のせいでフットワークが芳しくない。それに、ホテル森の風鶯宿の武蔵さんがぜひお勧めと言って下さった遠野にも行きたかった。でもまぁ私としては(特に二日目、新幹線の時間通り動けたことだし)上出来だったのではないか。今年行った一人旅の中では一番おもしろかったかもしれない。そうそう、前の記事にいただいたコメントに「西村京太郎さんとかの時刻表を使ったミステリの犯人ってすごいなーーと思うのでした」というのがあったのだけど、私の今回の二日目にいたっては、本当にそんなノリだった。シャトルバスから新幹線(盛岡~新花巻)、現地でのバスに連絡し、見学、食事を終えてTAXIをひろい、再びまんまと新幹線に飛び乗り盛岡へ戻り、別のホテルのシャトルバスに乗り継ぎ、チェックインがまだ始まったばかりのホテルに降り、サクッとすましてお風呂に入っている計画だった。でも、この完璧なミステリー計画には、ひとつだけ失敗があった。それは、13:53分に新幹線で盛岡に戻ってきた時、14時発のシャトルバスが出発するまでの7分間に、預けた荷物をコインロッカーから引き出す際にトイレに行きたくなり、泣く泣くシャトルバスを逃したことだ。トイレの時間は計算に入れていなかった...!往きの新幹線ではあまりにもすこやか過ぎてすぐに空腹になった「すこやか弁当」だった。帰りは、新幹線ホームにて、一番ヘビーにみえたお弁当を買ってみる。suicaで買おうと思ったが、盛岡ではsuicaが機能しないらしい。前沢牛の「牛めし」。ごぼうが大きく切ってあって味が染みていてとてもおいしかった。指定席、ガラガラ...なのに、私の前にだけ人が...。マナーのある人ならば「少し倒してもいいですか?」と聞いてくるけど、そうでない人はたまに、いきなりガバーーン!!なんて倒してきて驚かされる。このおじさんはどちら?と思っていると「少し倒させてもらっていいですか?」なんてニコッと笑って断わってくる、おじさんと呼ぶにはいささか気がひけるジェントルマンであった!おうちでヌクヌク、岩手の酒蔵巡り
2006.12.14

とりあえず空いていたカウンター席へと進む。多分、ほとんどが常連さんなのだろうなぁ、と思わせるほど手馴れているし、お店の方とも気安い感じでおしゃべりしたりしている。カウンター席の一番左に座ると、目の前にこんな但し書きが。これを写真に撮っても、ブログに載せてもいいですか?とお聞きすると、優しそうな50前後の店員さんがうんうん、と頷く。そして小声で「初めて?」と聞かれた。店内は4~5席のテーブル席(いづれも4人がけ)とカウンター席が10席あるか、ないかくらいで決して広くはないが、麺を茹で上げる大きなお釜はフル稼働。じゃじゃ麺の小を注文した。とてもお腹が減っていたが、万一口に合わなかった場合、一人旅なので、残りを食べてくれる人もいないし、この先また歩いているうちに、おいしそうなものが登場した際のお腹を少し取っておくためだ。 注文したものが来るのを待っていると、右の人が食べ終わり、調理している店の方の真ん前の席が空いたので、そこへすばやく移動した。私のすぐ右にサラリーマンの人がいたので、この人をお手本にしようと思った。カウンターテーブルの上には大き目の生卵(赤玉)と殻入れの丼、酢、ラー油、にんにくの入った器などが置いてある。来ました来ました!人生初「白龍のじゃじゃ麺」が。じゃじゃ麺とは、中国のジャージャー麺をルーツにしているという味噌からめうどんである、なんて能書きを言ってる場合じゃないよ。早く食べて隣の人と同じ作法で初じゃじゃ麺を無事クリアするのだ。平べったいおうどんの上にきゅうり、ネギ、その上に肉味噌。これで「小」だ。「大」を注文している人のをチラっと見ると、お皿の上に山盛りかき氷のような量だ。全部をグチャグチャと混ぜて、ちょっとだけお酢をかけた。いただきます。うーむ。なかなか肉味噌が香ばしい。「おいしくて仕方がない」というふうな強いインパクトはないが、これにハマっている人が大勢いることは十分に理解できる。やっぱりこの肉味噌だろうな、人気の秘訣は...。などと思いながら食べていると、お隣のお手本サラリーマンが食べ終わり、「あ、そんなに入れなくていいよ」なんて言いながら、お皿にゆで汁を注いでもらっている。お店の人が「薬味たすの?」というと、「ネギいらない」だって。完食して、ちーたんたん(鶏卵湯)の部に入る。これは追加料金がかかるオプションだけど、ほとんどの人がお願いしてた。カウンターに置いてあった生卵をお皿に割りほぐして、さきほどのお店のおばさんに「お願いします」と渡した。ところが、おうどんや肉味噌をあまり全部きれいに食べない方が良かったのか、とお皿を渡してから気付く。あぁ、しまったなぁなんて思っていると、おばさんがお味噌とおネギを足して下さった!入れてもらったお味噌をおはしでくるくると溶いて、レンゲでいただき、終了。食べ終わったお皿にお湯を入れてもらったりのやりとりのせいか、店全体がなんだかホッとするような暖かい雰囲気。盛岡に来た時は確実にまたここに戻ってきそうな予感がした。新幹線の時間まであと3時間あまり。もう少し歩きます。白龍のじゃじゃ麺がお取り寄せで楽しめます!
2006.12.08

表参道に鎮座した雪だるま、みんなの人気者でした。この頃の青山って観光地化されてしまってますね~。きょうも旗に付き従う団体さんが...!同行者に、恥ずかしいからカメラは止めるように言われましたが、かわいらしいのでつい撮ってしまいました。
2006.12.06

私の中の「岩手県」のイメージ。ドーンとした山、こせこせしていない。岩手県、大好きになってしまった!今朝チェックアウトした鶯宿温泉の名は、その昔ウグイスが湯で傷を癒したということからきているらしく、切り傷ややけどに効能が高いとのこと。さて、せっかく盛岡に来ているので、生憎のお天気だけど、温泉ばかり入っていないで盛岡市内も散策してみよう。これには「でんでんむし号」が便利だ。盛岡都心循環バスのことで、右回り、左回りとあり、所要時間は両方向とも35分。一回乗車はどこから乗ってもどこで降りても同じ料金で100円。乗り降り自由の一日フリー乗車券は300円だ。10分から15分間隔で出ているので、スポットスポットで下車して見学し、また降りたバス停に戻ればそう待たずして次のバスが来るので、苦労なく盛岡の見所や啄木・賢治の残像を見て回れる。もしお天気だったら、盛岡城址や紺屋町なんかももっとブラブラできたら楽しいだろうけど、今回は「必見!」とガイドブックに記載のある場所に絞り見てみることにした。さっそくフリー乗車券で駅前から乗車し、最初は「材木町南口」で降りてみる。ここらへんのことは、イーハトーブアヴェニューというらしいなぁ。賢治も遊びに来ていたらしく、光原社もあり、通りには賢治のモニュメントがいっぱい!光原社というのは、賢治の後輩の会社で、賢治が生前唯一発行した童話集『注文の多い料理店』の出版社だ。現在は素敵な石畳の庭園に雑貨店とカフェ(可否館-こーひーかん)が佇む。ちょっとした賢治の資料を展示してある部屋もあった。傘をたたみ、ドアを開け、木の長椅子に腰掛けて、置いてあったプリントなどを読んでみる。 光原社メンバー3人は28歳の若さだったそうだ。後輩2人の賢治に対する絶対的な信頼感、イーハトーブに象徴される夢とだけで、原稿にもろくに目を通さないまま、社名も畳に寝そべって賢治が考えた五つほどの候補の中から決めたそうだ。大正時代だからこそできたロマンだなぁ...!『注文の多い料理店』という本は当時は料理本と間違えられて、書店でも料理のコーナーに並んでみたりで、作者は無名、出版社に確たる販路もなく、書価も高いと売れない、と三拍子が見事に揃って、「注文の少ない料理店」という結末を迎えたとやら...ヤレヤレ...。でも今はこうしてモニュメントなんかもあって、良かったネェ賢治さん、なんて思う。先ほどの停留所に戻ると全く待たずに次のバスが来る。次の停留所の「啄木新婚の家口」でブザーを押して降りる。ちょっと小路を入った所にそれはあった。ここは、石川啄木が処女詩集「あこがれ」を出版した明治38(1905)年に、新妻の節子と3週間を過ごした家。3枚目の写真が啄木と節子の部屋で、四畳半。西向きの古い格子窓に、一日中庭の青葉の影が映っていたらしい。朝日がささないことを幸いに、啄木は朝10時に起き、朝食と昼食を合わせて取ることもあったそうだ。寝床の中で新聞を。5、6行読んでは天井を眺め、また読んでは眺め、夢うつつのひとときを楽しむこともあったらしい。あぁ、それにしてもなんだかお腹が減って小雨もそぼ降る中、早くも「腹が減っては戦はできぬ」境地になってきた。盛岡の三大麺といったら、盛岡冷麺、わんこそば、じゃじゃ麺だけど、今回はこのじゃじゃ麺が大きなお楽しみの一つだった。お目当てのじゃじゃ麺の「白龍」はどこなのか、本気を入れて地図を探し出した。ナヌ~?なんだか、じゃじゃ麺といってもいっぱいあるでないの。私の探しているのは「白龍」だけど、それさえもカワトクとかいうデパートの中にもあるみたいだし...今回は岩手公園の北側にある白龍(ぱいろん)本店におじゃまする。事前の調べで多少の行列も覚悟して行ったが、お昼時から少し遅かったせいか、並んではいない。ラッキー!ガラガラと扉を開けて中に入ると、一人女性やサラリーマンでごったがえしていた。次回はいよいよ、じゃじゃ麺を食べてみます。冷麺のセットモチモチの米っこロール大人気!トロイカのチーズケーキ
2006.12.05

さて、山猫軒でのランチを終えたペンギンは、記念館の前に停まっていたTAXIに乗る。もう往きの坂を、いくら下りとはいえ歩く気はさらさらなかった。これで一気に新花巻へ、13:42分の新幹線に飛び乗って盛岡へ戻り(13:53着)、コインロッカーからかばんを引き出し、14時発のホテルのシャトルバスに乗る予定だった。盛岡駅からバスで40分だから、これに乗れば15時のチェックイン時間からまるまるチェックアウトまで温泉を楽しめそう!ところが盛岡駅に着くと、お茶の飲みすぎか、トイレに行っている間にシャトルバスを逃し、泣く泣く15時のバスまで盛岡駅ビルフェザンで時間を潰すことになった。お土産やさんがたくさん入っている。このおせんべいやさんの店頭においてあったベンチの座布団、おせんべいみたいだ。さて、きょうチェックインのホテルはやはり楽天トラベルでギリギリに予約しておいた鶯宿(おうしゅく)温泉の「森の風」。こちらもやはりビジネスプランで10000円しない。部屋は洋室のツインルームだ。夜ご飯は2Fのお祭り広場の「まつり鮨」さんでいただく。それまではお風呂だ。両方とも2Fだ。お湯の温度は40.2度で、私にはちょうど良かった。台湾の団体さんが来ているらしく、売店で家族で買い物をしているところや、お風呂の脱衣場で、とか思わぬところで写真を撮っていて少々焦る...!祭り鮨に行ってみると、普通のいつもの旅館らしい和膳ではないご馳走が一杯並べられていた。メニューは、前沢牛の陶板焼きや握りずし五貫(中トロもありました。いや、大トロか?)蒸し物、和え物、様々なものがたくさん。鰤(ぶり)になる前のナントカ(失念!)という魚のお味噌仕立てのアラ汁がとてもおいしかった。カウンターでいただいたので、板さんとはたくさんおしゃべりをした。「写真を撮っても良いですか?ブログに載ってもいいですか?」と聞くと「おぅ、大丈夫よ」と快くOKしてくれた。武蔵さんとおっしゃるベテラン板さんだ。養護施設を訪問してお鮨を握ったりして、カメラには慣れっこみたいなのだ。とっても面白い方で、前沢牛がとても柔らかくておいしいと言うと、「やっぱりせっかく生きているのだから、おいしいものを食べなきゃ。肉だってチューインガムみたいなのばかり食べてたって仕方ないでしょ」なんて言う。吉祥寺のお鮨屋さんでずっと働いていらしたそうで、こんな場所で、吉祥寺のミートショップサトウの松坂牛のメンチの話題で盛り上がろうなんて想像もしていなかった。それから、ここのHTLは犬もOKなのだということも教えてくれた。(ただし犬は専用棟)「今度来る時は犬と旦那さんとおいで!前沢牛の握りをご馳走するよ!」と言ってくださった。武蔵さんとの楽しいおしゃべりやご馳走、カシスソーダでほろ酔い加減となりご馳走さまを言うと、射的のコーナーで300円で3回挑戦した。5等を倒し、ディズニーのトランプをゲットした。一旦部屋に戻り、再びお祭り広場へと出る。射的のコーナーほか、ラムネや焼き鳥、おそばやさんなどもある賑やかな広場だった。ここで、8時半からここのホテルの社員の方々による和太鼓の披露、踊り、餅つきがあった。お時間の許す方、動画をご覧になってね!寝る前にもう二回、朝食前にもう一回、大浴場へ足を運んだ。特に朝の露天風呂は気持ちが良くて、露天の看板に書いてある、この方向に見えるのは~山、あの方向は小岩井牧場...というのを露天から乗り出していちいち確認した。でもフト見ると、こんなに乗り出すと廊下のお客さんから見える角度かも...!と思い、ほどほどにしておいた。今度はチェックアウトも10時にスムーズにすませ、10時発の盛岡行きシャトルバスに乗り込んだ。今度は盛岡の市内を一日フリーパス『でんでんむし号』(バス)に乗って見物してみます。イーハトーブのお水盛岡製品詰め合わせお楽しみ!
2006.12.04

賢治の学校の展示をみな見終わったので一旦屋外へと出て、傘をさして賢治の教室へと移動。ここは全7棟のログハウスで、賢治童話に登場する「植物」「動物」「星」「鳥」「石」について、学ぶことができる。一つ見終わって次の扉を開けて中に入るたびに、先ほどのテーマとはまた違ったものが楽しい空間で遊んでいた。このお教室の中で私が一番心を惹かれたのが「星」のお教室だった。賢治の作品「銀河鉄道の夜」などで幻想的な美しさを演出する「星」の世界。これを大きく見たい方はこちらです。7つあるうちの最後のログハウスは「森の店っこや」というギフトショップになっていて、ここで少ししおりを買う。賢治のヒトガタをしたのは絵はがきで、120円切手を貼れば郵送もできる。次は賢治の記念館だ。これがまたここからはちょっと離れていて、急な上り坂を歩かねばならない。15分くらいかかるそうだ。途中で雨に加えて風が激しくなってきて私の旅行用の500円の軽い傘が何度裏返ったことか...!『雨ニモ負ケズ』『傘ノウラガヘルニモ負ケズ』『息ノクルシクナルニモ負ケズ』呼吸が苦しくなってきて、何故バス亭を山の上まで延長しないのか、不思議に思った。何度か止まりながらもヤットコサ頂上にたどり着いた。もう私の生涯でこの坂を登ることは二度となしにしたい。晴れていればまた違ったのか?賢治の作品は、残念ながら昭和20年8月10日の花巻の大空襲で焼けてしまったものも多く、ここでは、賢治の限られた作品や資料を手がかりに、視聴覚的に賢治の全体像に近づこうと試みている。スライドも含めてじっくりとじっくりと見てゆくうちに、先ほどの童話村と合わせて賢治の感性が痛いほど胸に染みてきた。あしたは盛岡市内を散歩する予定なので、その時に改めて「もりおか啄木・賢治青春館」も見学してみよう。さぁ!お楽しみのランチの予定はレストラン『山猫軒』にて。こちらは皆様ご存知の賢治の童話「注文の多い料理店」にちなんだレストラン。記念館に隣接して立っていた。傘をさして近づいていく。「どなたもどうかお入りください 決して遠慮はありません」なんてものが、霧の中にボーーっと見えてきた。「ことに肥ったお方や若いお方は大歓迎いたします。」だって!?ガーーーン!!そりゃ、演出だとはわかっていますよ。わかってはいるけど、レストランのドアを開けるのがものすごく怖くなってきた。ドアを開けた途端に大きなどら猫がナイフとフォークを持って待ち構えているような気がして...。こんな言葉と共に...!「あやや?若くはないけどあんたみたいな肥えた人は大歓迎だ!さぁさ、胸のパワーストーンとやらのネックレスもここでは不要さ。そんなものはさっさとはずして、ほこりをはたいて。きれいにシャワーを浴びてきておくれ。そのあとバターを全身に塗りこむからね、そのつもりで」ドッキン、ドッキン、ドッキン...............!恐る恐るドアを開けると、中は普通のレストランだった!メニューを見ると、「山猫がゆ」630円、「イーハトーブ定食」1450円、などなどたくさんおいしそうなものがある。猫ではない、普通の女の人がオーダーを取りに来た。(でも、私が経営者だったら、ここまできたら猫の着ぐるみくらいは着るかも)お腹が減っていればイーハトーブ定食がなかなかの内容充実ぶりだった。私は自分が食べられてしまうのでは?という緊張感から(?)あまり食欲はなかったので、すいとんセットというのを頼んだ。店内のお客は私のほかに老夫婦一組。フト壁を見ると、まだまだこんな注意書きが!あぁ、びっくりするな、もう...。しばらくすると、注文した「すいとんセット」が運ばれてきた。山盛りのサラダと大きな焼きむすびにはお味噌が塗られていて香ばしく、すいとんの温かくおいしいお汁が冷えた体にありがたかった。でも、これって「すいとん」っていうけれど、平べったい形状といい、岩手名物の「ひっつみ汁」ではないのかなぁ。売店があったので、キーホルダーやポストカードなどの買い物をした。下の写真の山猫軒のお菓子は中にオレンジの輪切りがトッピングしてあるマドレーヌ型ケーキが5個入っていた。ここの売店の方とお話してわかったこと。それは賢治は猫をこよなく愛したが、どうやら犬は苦手だったらしい。これを聞いてへーー!と意外だった。こんな動物好きな賢治が、犬にがて?小さい頃に犬に追いかけられて、トラウマになったそうなのだ。続きます山猫軒のお菓子「注文の多い料理店」
2006.12.03

11月27日、部屋のカーテンを開けてみると雨。やっぱり小岩井農場は諦めざるを得ないのだと、まだ納得できない自分に言い聞かせる。仕方がない。雨の場合は新幹線で新花巻に移動。早めのチェックアウトで一番のシャトルバスに乗り(8時半HTL発)、盛岡発9:57発のやまびこ50号に乗ることに決めていた。新花巻に停車する上り新幹線はこれを逃すとあとは11:09盛岡発になる。きょう宿泊予定の(これも楽天で予約しておいた)ホテルもお風呂が素晴らしいので、できれば早めにチェックインしてまったりしたい。しかもきょうのHTLは盛岡からシャトルバスで40分かかり、その便も1時間に1本しか出ていない。かといって、せっかくの賢治記念館をそそくさと見学するのも嫌だ。山猫軒(レストラン)で食事もしたい。そして現地での連絡バスの時間もあるし、帰りの盛岡行き新幹線も1時間に1本なのだ。それらを全部計算に入れて逆算していくと、どうしてもこの時間の新幹線だ。私にしては珍しく理性的にしっかりと計算どおりに動く。まず朝食だ。和洋のバイキング。会場は非常にごったがえしていた。食べたいものがあっても並ぶのが嫌だったので、すいている所の物にしようと見ていると、白粥があるではないか!ありがたくいただいた。朝のお粥って本当においしい。それとオレンジジュースを飲んでいると先ほどの喧騒がウソのようにサーっと人が引いたのでまた見に行くと(おかゆだけで止めとけばいいのにって?追加を見に行く所が私よ)おいしそうな卵焼きや、例によっていっぱい並んでいたので、和風のおかず、ひじきだとか鮭、煮物などとヨーグルトをいただいた。フロントにチェックアウトをお願いし、デマンドを見てみると、あらま、夕べ散々売店で楽しんだちゃぐちゃぐ馬コやゆべし、雅な柄の足袋等のお買い物や、夕食時の黒すぐりサワーなどがチャージされていないでないの...。それを申し出ると、にわかにフロントがバタバタしだし、売店と連絡をとったりしてかわいそうなくらいオタオタしだした。全部まとまってカードで精算をお願いすると、今度はカード受付がなにやら手間取っているようだ。フロントにいたほかの社員が「すみません、すみません、今シャトルバスを止めてきます!」なんて真っ赤になってバスのほうへと走っていった。「あー!いいですよー。ギリギリにチェックアウトしようとしたこちらが悪いんだから!」と止めてみたけど、社員の方は一生懸命だ。ここはキャッシュで払うことにして、おつりもろくに確かめず礼を言ってバスに走る。先ほどの社員は「バ、バスは止めました!!」なんていってまたこちらに走ってくる。それを見ていたほかの団体のお客さんがなにやらおかしそうに皆でゲラゲラ笑っている。ここのバスは行きも時間ピッタリで正確だったのを知っている。なのに、もうすでに5分以上遅らせてしまった。バスの中ではきっと新幹線の時間などを気にしてイライラと待っている人が大勢いるだろう。現役時代は「皆さん、出発当日の朝は、個人会計のある方は特に込み合いますから早めにチェックアウトをお願いします」なんて威張りくさっていたくせに、当の本人はこれだわ...!おかゆだけにしておけば、さらにはもっと早起きしておけば...と、頭グルグル状態で「皆さん、すみません!!すみませんでした!!」と言ってバスに乗り込むと「大丈夫大丈夫ー!」なんて言って下さる。運転手さんは「ゆっくりでいいです」なんておっとりした東北弁で言って下さり、私は『あぁ、なんと慈悲深いお方達であることよ』なんて、息も絶え絶えでバスの真ん中あたりの座席にへたり込んだ。良い旅館だったな、是非また来たい。しかし、本当の『息も絶え絶え』は雨風の中、賢治記念館へのあの厳しい坂道であることを、この時まだ私は知らなかった。新幹線は13分で新花巻に着く。そこからバスで童話村へは5分。銀河ステーション広場を抜けてのっぽになるゲートを歩き賢治の学校へと向かう。そして賢治童話村と記念館の共通券を550円で買う。私が巨像恐怖症であることは前にも書いたと思うけど、この入り口に向かうだけでもなんだかものすごく怖かった。人はあまりいないしドーーンとした広場にこれまた大きなドーンとしたものが立っていてバランス感覚がことごとく狂うのだった。この写真はファンタジックホールの中の展示物です(撮影自由)。異次元の世界のようで、身がすくむほど怖かった。でもこのあと「宇宙の部屋」を通らなければ先へは行けない。この真っ暗な「宇宙の部屋」が本当に怖くて、2~3歩行った所で今度こそは絶対に歩けなくなってしまったので、もうやめようと思ったところで若いカップルが来たのでドサクサにまぎれて付いていった。「天空の部屋」「大地の部屋」「水の部屋」を抜けて、やっと現世らしい展示物のある普通の場所にたどり着いた。ここの展示物は大きく見ていただきたいので、こちら別会場へどうぞ。(山猫軒まで書けるかと思いましたが、続きは次回にしますね)「銀河鉄道」への旅
2006.12.02
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