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「キュルキュル」 「キーキー」 「ギャギャ
ギャ
ギャ」といろいろな音が出るもので、駆動用Vベルトの鳴き?程度の音から、果ては通行人も振り返るような金属を擦り合わせる大音量までというバラエティーな異音。
原因がわかれば、な~んだ、クランキングするシャフトのスナップリングの組み付けミス・・・。
駆動系をメンテしようと思って開いたこと。そして弱ったバッテリーを少しでも長くもたせようと思って、エンジンの始動をキックペダルで行っていたことが災いしました。本来はセルでスタートさせるのがあたりまえなので、キックによるクランキングを常用すべきではなかったようです。
クランキングする時のカバー側シャフト
プーリーなど駆動系のケースを開くとこんな感じ。半月型の歯車の中心が、クランキングする時のカバー側シャフトとして、キックペダルを取り付ける仕組みになっている。
キックペダルを戻すためのバネが巻き付けてあって、なんとなくレトロな雰囲気がありますね。
キックペダルを踏むと、この半月型(分度器みたい)の歯車が180度近く回転し、左の歯車を回転させ、と同時にこれをエンジン側のクランクシャフトへ押しつける働きをします。キックペダルが戻ると、この歯車もエンジン側クランク軸から切り離されます。シンプルですが良くできた仕掛け。
ちょっとグリスの黒い筋があってわかりにくいですが、この半月型の歯車の側面に左側の歯車によって付いた擦過痕が見えます。異音の原因は、キックすると動く半月型の歯車がエンジン側に移動。ペダルをキックした時のみ、エンジン側クランクシャフトに回転を伝えるはずの歯車が圧着され回転。この回転で半月型歯車の側面に接触して異音が発生していたというわけ。
原因がわかれば「な~んだ」ですけど、プロの方だとまさかサークルクリップの取り付けミスなんてしないので、修理持ち込みの時にこの激しい音が再現しないと、トラブルシュートに時間がかかったりするかも。
原因がわかればとてもスッキリ!これで快眠できます。(^^)