とっち家の韓国ごはん

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2010.03.13
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テーマ: 韓国!(16988)
カテゴリ: ◆日記◆
に行ってきました。
ベンジャミン・バードリーというギタリスト。

アメリカのエール大学院教授で作曲家でもあるという彼が
どうして
文化都市をうたっているくせに室内楽に適したホールもなく
クラシックギターの認知度さえ低い
光州くんだりまで来ることになったのかというと
我が師匠の教え子の留学先の師という縁で...

まあ、裏ではいろいろあるけれどとにかく
ここで海外のギタリストのコンサートを聞けること自体が
とても有難いことなのであります。


さてさて
コンサートですが
こう変わった笑えるコンサートは初めてでした^^

現代音楽風の自作の曲でコンサートは始まり
バッハのチェロ組曲を真面目に弾いたかと思ったら

次のプログラムはダライラマと
平和を愛するすべての人に捧げるという彼の作曲で
エレキクラシックギター(?)に持ち替え
足元のペダルで今弾いた部分を再生できるようになっているらしい
機械を駆使して一人で重奏

曲の途中でギターをひざの上に寝かせると
コリアン・チョップスティック(彼曰く)を
弦と指板の間に入れたり(ああ、高価であろう楽器をそんなふうに扱うとは!)
物作り職人のような真剣さで弦にクリップをはさんだかと
思ったらそれを韓国箸で叩き出した
どこかの民族楽器のような音がする。

アルベニスのコルドバでほっとしたのもつかの間

またまたエレキクラシックに持ち替え
ニューヨークの高層ビルの間を綱渡りした男の
どきどきと達成感をあらわしたという曲

シュトラウスの美しき青きドナウを
オーケストラに劣らない編曲で華やかに弾いたのに

〆はエルビスプレスリー、プリンス、ジミーヘンドリック...
一番のりのりで弾いてたところを見ると
どうやら彼のギターのルーツはここから始まっているらしい。

アンコールではなぜかチプシン(韓国のわらじ)を履いて
出てきて楽しげに自慢していた大笑い

とにかく
こんな秩序のない大笑い
奇想天外なコンサートは初めてで
そして演奏者がこんなにしゃべるコンサートも初めて大笑い

一応弟子が通訳を試みていたのだけれども
なんとなくしっくりこないし
客席に英語を解す人が多かったのか
彼のキャラクターからか
通訳する前から十分笑いが取れていたので
途中から通訳を放棄してしまったほど...

鳥肌の立つような感動...
とはまた違った
強烈な思い出の残る楽しい時間でした。


まだまだクラシックギター発展途上であるここで
クラシックギターコンサートと銘打って
こういう演奏家のコンサートをやったのは
時期尚早だった気もするけど
(実際500席のホールは空席が目立った)
これを機にクラシックギターに関心を持つ人が
少しでも増えてくれればなあ
そしてもっといろんな演奏家がきてくれるといいなあ。

でもやっぱりいつも不満が残るのは
あのホールの反響の悪さで
コンサートの良さが半減してしまうということ。
これでは演奏家も来たがりません。
早くちゃんとしたホールを作りましょう、光州!







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Last updated  2010.03.16 01:05:42
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