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2021年03月05日

図書館の本

テーマ： ★つ・ぶ・や・き★(548941)

カテゴリ：情報的生活行為

ジャックポット [ 筒井康隆 ]

読了した夜は、寝つきが悪かった。
色んな事を考えてしまった。
著者が、乃村工芸と言う会社に若いころお勤め、と言うのは知っていたが、
同志社で学生時代を過ごされたことは今回認識を新たにした。
著者略歴をいい加減に読んでいたからかもしれない。
あたしの知らない母方の叔父（戦死）も、そして、亡き父も、同志社である。
父のラグビー部の写真を子供の時に見た記憶がある。
父は大正8年生まれで、中学は、東京の叔母のところに預けられ、手広く薬局をしていたそこで、下働きして、学校に行かせてもらっていたそうだ。
戦争から復員し、母と結婚し、YMCAにお勤め始まり、公務員に転職、定年まで。
しかし、娘（あたしのこと）との暮らしは、実母亡き後数年で彼は再婚したので、別れて住むようになった。
あたしの結婚式には列席したが、孫の顔も見せる事も出来ないまま、68歳で亡くなっている。
だから彼の大学時代の様子など、ほとんど知らないでいたので、
本書中、2編が著者の青春時代のことがテーマであったので、
冷静には読み進めなかった。
母方の叔父にしても、桐の箱に入った砂しか、帰ってこなかったので（沖縄で戦死）全く知らない。しかし、同志社に在学していた事、ジャズが好きだったこと、—国境の南などレコードでよく聴いていたそうだが、。彼は左利きで、ヘルニアもあったので、あたしがそのDNAを受け継いでるんだねと、家族の会話に出てきたりしていた。
著者は、この父とか叔父より一世代お若い。85歳である。
その他、悲しい、あまりにも悲しいテーマの小文もあり、本当にため息ばかりだった。
もちろん、筒井節炸裂なので、一気読みではあったが、。。

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