木炭 0
全71件 (71件中 1-50件目)
阿蘇山へ行ってきた。 休暇、、ではなくてなんと仕事で。 熊本空港から、1時間1本のバスに乗ると 道はすぐ市内方向と、阿蘇方面に別れていく。 こんな方向にスーツで出かける用事があるのが我ながら不思議だ。 肥後大津でいったん降りる。 ここからJRへ乗り換え。 大津はこのあたりでは大きな方の駅だが、いかにもローカルな雰囲気。(写真上) 電車は2両編成。なんとワンマンだ。 バスではおなじみの整理券ごとの料金表と運賃箱、 でも電車に着いているのは初めてだった。(写真中) 最初の駅で降りる予定、、で降りたら、 そこは路線図にも乗っていない無人駅だった。 駅から外にでても、畑とお墓と森しか目に入ってこない。 結局誰もいない駅で1時間待つハメになってしまった。(写真下) あまりに暇で都会でも滅多に着ていないスーツ姿の自分。 ポツンと立っている姿がおかしくて、おかしくて 無人の線路で携帯で記念写真を取ったりしていた。 やがて来た電車に乗り込むと、運転手がでてきて切符を売るのにまたびっくり。 5分で立野駅へ。 着いて思い出したけど、この駅は日本一の急勾配を トロッコ電車が走る駅として有名だ。 駅の近くには、日本滝100選にも選ばれた数鹿流ヶ滝という見事な滝もあった。 こんな中で仕事ができるのか??という不安をよそに、その後は粛々と仕事を済ませ、 帰りはタクシーで空港に直行して、旅は終わった。 日常なのに非日常。 そんな気がする貴重な経験で、忘れられない一日となった。
2009.05.15
コメント(4)
京急線で南下すると、一瞬目を奪われる桜並木がある。それがここ、日の出町から黄金町。大岡川沿いの桜はなかなか見事だ。でもこの地区は横浜随一の風俗地域。でている出店もあやしい、あやしい。酔客の風体もいかにもあやしい。ボートや屋形船が出ているけれど、川の水が汚い、汚い。「こんなあやしげな焼きそば食わんだろ。」とか「こんな水でゴムボートなんかには乗れない」とかつい思っちゃうのだけれど、それでもその異様な景色はなかなか楽しいのだ。
2009.04.06
コメント(2)
新国立美術館で開催中の絵画グループ展に行ってきた。絵の上手い人たちの展覧会で、ここで入選する事がきっと画家への道にもつながっている、、というものだと思う。上手い人はどんな絵を描くのかを見て、自分はどんな絵を目指したいのか??について何かを得たかったのだけれど、そんな簡単に答えはもらえなかった。印象的だったのは、わざと平板なものを描く人が多かったこと。城壁、レンガの建物、石畳、さびついたドア等々、枠で囲いさえすれば成立するようなものをとても細かく描いている。リアリティーをいかにして出すかに注力している作品が多かった。簡単に描けるものをとても難しく描いている。スキルの高さはすごく感心するのだけれど、はっきり言って全然おもしろくない。「おれはこんなにうまいんだ」と自慢されているだけの感じがする。こういう作品を描くのは1 スキルを見せた作品のほうが入選しやすい2 細かく描くことが趣味である。あるいはスキルを競争するのが楽しい。のどっちかの理由だと思った。2は趣味の問題なのでコメントできないけれど、1はなんとなくわかる気がする。やはり細かく描いてある作品は、「こんなにがんばっているんだから入選させてあげよう」と思うだろう。それに抽象画等のラフに描いてある作品というのは、作者の意図がわからないことも多かったからだ。他人に受け入れられる作品を生む難しさというのはこんなところにあるのだと思った。「ひょっとしてオレのほうがうまいんじゃない?」なんて勘違いしたりするものもあったくらいだったから(爆)
2009.04.03
コメント(0)
先週末、仕事(学会)で博多に行っていた。 昔は博多の街が大好きでした。 空港からのアクセスが便利で、 街が適当な大きさで 適当な古さで、 食べ物がうまくて、 適当なお値段で、 女性がきれいで ナンパが適当にしやすくて、(もちろん若いころのみ) でもだんだん、「らしく」なくなってますね。 屋台もほとんどなくなったし。 ラーメン、うどんのチェーン店ばっかり。 ビルは表参道や六本木みたい。 全国どこでも似たような感じかも。 こんなんだったら学会も全部東京でやってほしい。 今週は休み無しなだったのでかなりお疲れモード。早く週末が待ち遠しい。
2009.04.02
コメント(2)
横浜の市民センターで開かれていた○○展という展覧会に行ってきた。地方支部の展覧会とはいえ、大きな新聞社がいくつも協賛している立派な展覧会だ。会場に入ってまず、その作品の大きさに驚く。F100号(170x130)、F120号(200x130)といったサイズばかり。絵のうまさより、なんでこんな大きな作品が必要なんだ????という疑問が先にくる。展示会のあとこれらの作品はいったいどこにしまわれていくのだろう。僭越ながら作風にもやや疑問が残った。巨大な絵だけれど、非常に細かいのだ。抽象画的な作品も、線が妙にまっすぐで、なんとなく重い。あまりに不思議だったので、後日絵の先生に聞いてみた。○○会というのは日本を代表する日展系の絵画会の1つで、絵が細かいのは日展系の特徴らしい。そして絵の大きさは最大のサイズで出品することが力作と認められる条件の1つなんだそうだ。その他、本展に展示されるための条件、、、とかもいろいろ教えてもらった。なんでそんなに詳しいのかと思ったら、先生の先生が日展系の会員だったんだそうだ。いやあ、先生が今は無所属で助かった。僕にはあんな細かくて大きな絵は何年経っても描けそうにないし、描く気にもならないからだ。がんばったことが良い作品につながらない、というのが芸術のおもしろさでもあると思う。今頃あの大作はどこに眠っているのだろう。他人事ながらちょっと気になった。
2009.02.22
コメント(2)
NTTインターコミュニケーションセンターで行われているライト イン サイトに行ってきた。 入場料はたったの500円。ネットで割引券を使うと400円。しかも会期中に2入場できるというちょっとオトクな展示だ。 展示品は少ないけれど「光」 と「知覚」をテーマとしている体験型の芸術なので、大変おもしろかった。 インゴ ギュンターのサンキュウインスツルメンツは白い壁に大きなストロボが一個あるだけ。 と、突然そのストロボが光る。 え、、と驚くとなんと自分の影が部屋の壁に焼き付いている。 思わずいろんなポーズをとって遊んでしまう。 アンソニー マッコールのYou and I , Horizontal は暗い部屋の1点から、映写機みたいな感じで光のビームが放たれている。でもそのビームは映写機の光よりもずっとするどく、立体的。ビームの中に体をおくと不思議な空間が体験できる。 自分の眼底写真を撮影して、壁に投影するという展示もあった。(写真はその時のもの) 芸術と科学は対極にあるもののように思われるけれど、 実はすごく近いものであるということを実感できるという貴重な展示だったと思う。有料展示の他に、無料のOpen space 2008という展示もあり、 lそちらも、自分の体の動きをコンピューター処理して映像や音楽に表現できるものが多くてかなりおもしろい。こちらだけでも十分だと思う。 会場となっていた東京オペラシティホールは。 東京生まれのくせに最近すっかり田舎者になった僕には初めての場所だった。 NTTの他にアートギャラリーがあった。日本最大のビル街西新宿という土地柄からか、そこでは建築を主題とした展示が行われていた。 コンサートも平日ランチタイムには無料のコンサートが行われているようである。 いろんなことからエネルギーをもらい、またもういちど来てみようと思った場所であった。
2009.02.07
コメント(2)
谷川の帰りに温泉に寄りました。湯テルメ・谷川源泉60度、50度、40度の3つのお湯ですが、残念ながら40度は故障中ではいれませんでした。でも湯船の温度は相当ぬるく、60度のほうも40度前後50度のほうはおそらく32~33度ぐらい、だったと思われます。露天風呂が谷川に面していて、とてもくつろげます。カエデの木に囲まれていて、紅葉が少しだけ始まっていました。これからどんどんきれいになるだろうな。残念だったのは中で食事ができないこと。近くのそばやに寄ったのだけれど、そこで湯テルメ・谷川の100円割引券を見つけてショックだったw
2008.10.22
コメント(2)
なんども行った山ですが、ロープウエイに乗ったのは初めてでした。こんな簡単に、これほどきれいな景色が見れたのにひどく驚いた。高かったけどね。
2008.10.21
コメント(2)
台風の中、鹿児島行きでした. 家を出た時風雨hはすでにかなり収まっていたのに. 駅はなぜか大混雑. 京浜東北も東海道も動いていない.その影響で京急のホームには人が溢れ、電車は信じられないほどのノロノロ運転.ついには途中で電車が止まってしまい、予定より45分も遅れてしまって、飛行機乗り遅れた..... さらに振替便を予約してくれた同行者とうまく連絡がとれず、 ANA-JAL間を走り回った 。エスカレーターとはいえ、2階分を上がったり下がったり繰り返して汗びっしょりでした.鹿児島では桜島が小噴火 帰りも街中で火事があったため、バスが大幅に遅れて冷や汗でした と、大変だったけど中身は充実していたし、ラーメンも黒豚も食べたので良しとしよう。
2008.05.21
コメント(2)
北海道と言えば、ラーメン、鮨。あとで知ったが登別周辺ではカレーが有名なんだそうだ.まあジャガイモの地だからね。イモモチというものもあった。ジャガイモと小麦粉をまぜたものらしい。まあ今回は平凡にラーメン、鮨、ラーメン、鮨のくりかえしだった。ウニは季節外れだったせいかまぁまぁ。小樽ではmixiでみかけた地元の小さな鮨屋に行ったので、やたらと安くあがってしまった。そのぶん買い物にまわったおかげで、帰ってから毛ガニを堪能できたのだった.
2008.05.05
コメント(4)
2日目。積丹半島へドライブ.この日はなんとか天気が持ちました。道が平坦かつ車の台数が少ないので、飛ばそうと思えばいくらでも出せるのだけれど警察が怖くてw、控えめ.まわりの車もやたら速いのと、やたら遅いのが多くて参考にならなかった.ローソク岩.観音像に似ているそうだ。どちらも納得.車窓から見えたときは結構感動した.セタカムイ岩.飼い主を待つ犬の姿、、という伝説があるらしいが、そうは全然見えなかった.積丹岬神威岬。かつての女人禁制の地.神威岬の最先端。とにかく風が強くて吹き飛ばされそうだった.
2008.05.02
コメント(0)
久しぶりにお出かけしていました。GW前半に日本で一番天気が悪かったところですwww
2008.05.01
コメント(4)
モディリアーニ展を見た.わかりやすくて良かった.4つのパートに分かれていて、1。パリに出てきた時代2。デフォルメした時代3。デフォルメを抜けて絵のスタイルを模索した時代4。スタイルを確立した時代という感じ.35歳という短い生涯の作品を4群に無理矢理わけているのだから、どれもよくまとまっている。大事なのはデフォルメ時代.もともと彼は彫刻家をめざしていた。この時代の作品は、人体を模した1本の柱を描いている.顔も髪もみんな1色に塗りつぶす.ピカソからの影響で始めたアフリカンな顔つきの人物画もとてもおもしろい。画家に転向してからも、このデフォルメの描き方が中心となる.彼の人物はほとんどが画面いっぱい、いっぱいの1つの三角錐の中におさまる。だから首が長いし、なで肩だ。顔と両手は常に同じ明るさにして、3つの☆を構成していた。彼の追求するものがとてもわかりやすい展示だったけれどそれだけに最後には見飽きたようである。終わった後で、もっとも印象に残ったのが、デフォルメ以前の作品とか、クロッキーの美しい線や、点描のような技法に新鮮さを見いだしてしまったからだ。芸術家は徹底して、自己を追求するのだけれど、観客は中庸なものを喜ぶんだな、とふと思ったりした.
2008.04.26
コメント(4)
10年ぶりぐらいで歩いた名古屋の街だった.10年前は海老フライとミソカツ、きしめんの街だったけど海老フライときしめんの店は減った気がする.変わって増えたのが喫茶店.どこもかしこもモーニング.しかも安い.500円するところは少ない.こりゃあ儲からないだろ。周りと同じことをするのが大嫌いな自分としては、ついそんなふうに勘ぐってしまう.ボストン美術館にいったら、浮世絵だった。それなりにおもしろかったけれど、4月5日からだったらモネがかかっていたのでちょっと残念.名古屋市立美術館なんか、春休み休館だった.そんな美術館初めて聞いた.こちらも4月からはモディリアニの特集だったのに。まあ、そんなこんなでもやっぱり最後はお決まりで、新幹線のホームできしめんをかきこんで、帰ってきたのだった.名古屋で一番美味い店はここだと僕は信じている(笑)
2008.04.03
コメント(0)
春だった。花も草も騒がしかった.光もうるさかった。すべてが眩しすぎる気がしていた.
2008.03.11
コメント(0)
湯島天神に行った。ここは学問の神様菅原道真公がまつられていること,そして白梅で有名だ。もう梅は終わりかと思っていたがまだ5、6分といった感じだった。この数週間寒かったからかもしれない。白梅だけでなくピンクや赤の梅も多く、狭い境内での配置もなかなか見事だった。ちょうど受験シーズンだったので絵馬が山と積まれているのも、妙にマッチしていい味わいをだしていたし境内への石段の壁に刻まれた文字や、その下にいる易者さんまでが梅を引き立てている気がした。まるでこの季節に合わせた一つの舞台のようだった。
2008.03.01
コメント(2)
江戸東京博物館で行われている北斎展に行ってきた。この博物館は両国国技館の隣にある。おりしも初場所中日で駅前は大賑わい。そのせいかずいぶん混んでいた。一歩はいってみると何か変だ。客層が違うよ。。。。なんかガテン系っぽいオッサンが多い。美術館より馬券売り場の雰囲気だ。おまけにこの会場、たてものが馬鹿でかいくせに企画展示室はやたら狭い。狭いくせに配置も悪く、照明も見づらいため人の流れが凄く悪い。オッサンたちと押し合いへしあいしながら見るハメになった。肝心の作品のほうだが、オランダ、フランスから来たという北斎工房の作品群は非常に見ごたえがあった。構図も見事だし、何より色がすごくきれい。こんなに美しい作品が江戸時代にあったのか?ところが会場の後半に入ってくると作品の質がグッと落ちる。山口県の浦上記念館から来た富嶽三十六景は、あれ、こんなに色が地味だっけ??と思った。教科書にあるこのシリーズはそれなりに、多色刷りで、人の肌の色や松の緑も美しかった気がしたのだけれど、ここにある作品は、ほとんど青一色に感じられる。ところどころに、色が潰れているようなところもあり、質の悪さを感じる。本来こういうものだったのか?それとも作品が印刷物だから、程度のよいものと悪いものがあり今回見たのは後者だったのだろうか?そういえば、富嶽三十六景は国立博物館にもあると聞いたことがあるぞ??教科書で見ているのはそっちのほうだったのだろうか?オランダやフランスの作品はなぜあんなに綺麗なのだろう。日本の作品は保存が悪くて色あせてしまったのか?それともあっちは本物を修復加工しているのかな?会場を出て売店のパンフレットを見ると、教科書で見たのと同じようなあでやかな彩り。パラパラみても、もちろん会場の作品との違いなどは書いてなく、疑問はいっそう強くなった。帰りに垣根越しに琴欧州を見ることができ、楽しかったのだけれど7階建ての巨大な博物館の1階に押し込められた展示室とか、7階の眺望の良いレストランの食事がすごくまずかったこととか、いろんな疑問を感じた一日でもあった。
2008.01.20
コメント(2)
久しぶりに人に会った。
2007.12.17
コメント(0)
紅葉しているか?と思ったけど全然していなかった。鎌倉はまだ暖かいようだ。この寺は人気が少なくとても好きだ。でもとくに何があるというわけでもないので、わからない人には全然わからないだろう。以前ここに連れてきたいなぁと思っていた人がいた。面白いけれど落ち着きもあってちょっと日本的でステキな感じの人だった。その人ならここがわかるかなぁと思ったものだ。残念ながらその機会は無くなったし、すっかり忘れていたけれど今日来てそれがちょっとほろ苦く思い出されたりしたのだった。
2007.11.04
コメント(2)
フィラデルフィア美術館展に行ってきた。フィラデルフィアはアメリカ建国の街。当時の金持ちが競ってヨーロッパの名画を買い集めたらしく実に豪華なコレクションを所有している。今回の公開は77点とそれほど多くはないけれど、コロー、モネ、ピサロ、ルノアール、ゴッホ、ユトリロ、セザンヌ、ゴーギャン、シャガール、ピカソ、ブラック、キリコ、ミロ、マチス・・・・・本当になんでもありだった。なかったのはダリくらいじゃないかな?まあ、あまりにいろんな人がいたので、exhibitorのconceptみたいなものは全然感じられなかったけどね。一番のウリはルノアールの「大きな浴女 」らしかったけど、実物を見て、「デブだ、、」とか「太ってる・・」とか言っている人が多いのに笑った。僕的にはやたら顔が赤いほうが気になったけれど。ルノアールの特徴は人物の顔と髪にものすごいエネルギーが注がれていてそのぶんバックがすごーーく手抜きだ。人物だって手指とかの末端部は結構ラフな線で描いてある。まあ、よほど女好きだったんだろうな。気前がいいことに「浴女」の絵を出口で配っていた。普通だったら500円ぐらいしそうなものだけれど。ところで、この美術館、実は美術にまったく興味がない人でも、結構なじみが深いところだ。映画ロッキー シリーズでシルベスター スタローンがトレーニングの最後に階段を駆け上がって、その頂上から街に向かって吼えるシーンがある。あの階段こそが、フィラデルフィア美術館の階段らしい。美術館の紹介ビデオでも訪れる人が、老若男女みんな階段をかけあがって街を振り返って、跳ね回るシーンが映っていた。いかにもアメリカ的でなんとなく笑えるシーンだった。
2007.11.01
コメント(0)
中途半端に時間があまったので寄席に入った。最近、楽しくないことが多かったので、ちょっと気晴らしがほしくなったのだ。浅草演芸場ぐらいは行った事があるのだけれど、今回はもっと小さなところだった。客席は畳の上に、乱雑に座椅子が並べられいた。客はおっさんばかり。芸人はほとんど知らなかった。やはり芸のレベルは多少落ちる気がする。それでもみんな時事ネタ、相撲やボクシング、政治等をよく勉強していたし、。一番前で見ていたので迫力がすごく伝わってきた。TVで見るのとは全然ちがう。ブラウン管では全然惹かれない噺や漫才も、目の前で見るとつい引き込まれたり笑ったりする。漫才の強烈な笑い。そして真打ちの語りは、最初まだるっこしく感じるのに途中からどんどんひきこまれていった。終わったら結構すっきり。無理やりでも笑うって大事だなと思ったのであった。
2007.10.20
コメント(2)
国立西洋美術館にムンクを見に行った。混んでいると思ったけど意外とすいていた。20年ぐらい前にも一度みたことがあって、そのときは叫びも見たし、思春期も強く印象に残った。反面、後期の作品には粗雑な感じがしたものだった。今回はむしろその後期に焦点をあてている展覧会だったのだが、それほど違和感がなかった。むしろ前期にはない明るい色彩がよかったりした。それは作品がすぐれていたのかもしれない。でも、、、もしかすると、、、、自分が年をとっていたので、若い時代の不安感に共感しづらくなったのか?それだとかなり哀しいかも。というわけで前期作品ばかりの絵葉書を買って帰ったのだった(笑)
2007.10.12
コメント(4)
日曜日。久しぶりに街に出た。馬車道から山下公園へ。この界隈が結構好きだ。日本にしてはめずらしく、見通しがいいからだ。前日NHKでパリの街並みを紹介する番組をやっていた。パリのすばらしいところは、パンテオンとかエッフェル塔とか、サクレ・クールとか、凱旋門とかが、ずーーーっと遠くから見えることだ。つまり1つの建物が、街全体の景観にも影響を与えている事だ。それはけっして偶然ではない。フランス革命前のパリは全然美しくなかったんだそうだ。ナポレオン三世の時代に、街を美しくするための大工事がなされたのだそうだ。見通しをよくするために、多くの建物を取り潰した。日本の街には、こういう光景は少ない。京都なんか、著名な建物が腐るほどあるけれど、遠景からも目立つものはきわめて少ない。そういう意味では、山下公園界隈は比較的美しい所だと思う。港町だからというのもあるけれど、ホテルや大桟橋、氷川丸、ベイブリッジがお互いに引き立てあっているからだ。この地域にふらっとこれるところにすんでいたのはラッキーだったと思う。偶然だったけど山下公園ではワールドフェスタをやっていた。アフリカや南米等のエスニックは民族文化を紹介しており、料理の屋台もでていた。帰りは元町を通り、ふらっと立ち寄った店で財布を買い換えた。気に入ったデザインがたった5000円だった。なんとなく、お得な一日だった。
2007.10.07
コメント(0)
26日で終わるパルマ美術展を見に行った。 古典絵画というのはあまり興味はなかったのだけれど、 絵の先生が「人物画の技法は古典がすべてですよ」と言っていたので 勉強だと思って出かけていった。 ちょうどローマでルネッサンスが起こり、ローマでダビンチやミケランジェロが活躍していたころ、 同じイタリアのパルマでは、別の流派が台頭し、独自の路線を築いた・・・・ というのだが・・・・・大体パルマってどこだ? サッカーのナカタがいたところか???(アタリ) ひょっとしてパルメザンチーズを作っているところか??(またまたアタリ) パルマ派の創始者がパルミジャーノというのはなんとなく笑えた。 古典の絵というのは主に2つの特徴がある。 第一に塗りがものすごく丁寧だということ。 ほとんど筆の跡が残らないまで塗りまくる。 これはかなり大変な事だと思う。 絵の具の量も相当使うはずだ。 この時代の絵の具はチューブに入って売っているわけではない。 自分でこねるのだ。そして油絵の具練り上げるのはかなり大変なはずだ。 おそらく画家の陰で、何人もの弟子がこの絵の具を練り上げたのだと思う。 第二に影色というものをかなりはっきりとつけることだ。 影の付け方は簡単にいうと2種類あって、1つは黒っぽい色で影をはっきり描く方法。 もうひとつは黒っぽい色を避け、色の濃淡や、あるいは同系色の濃い色、反対色等を使って描く方法。 前者は絵がくっきりとして、形が美しく見えるが、絵が厳粛あるいは重く見える。 後者は明るい、楽しい絵になるが、造形美では前者にゆずるだろう。 印象派以降は後者のほうが多い。 明治以降の日本の洋画界は黒で影をつけることを嫌った。 藤田はこれに逆らって、わざと黒ばかりを使ったりした。 ということで黒系l、主にブルーグレーがふんだんにつかってあった。 体とバックの境界はかならずしも陰にはならず、細い線でくぎりその内側に陰をうけてあることも多かった。 デッサンはサンギーヌ系が多かった。 材料はコンテではなく、インクでもなく、石だそうだ。 赤色系、黒色系がある。 たまにハイライトとしていれてある白はなんと鉛。 あぶないなぁ。 でもサンギーヌで描いてあるバックはなかなかよかった。 これも自分でもできるかもしれない。 パルミジャーノ作品のうち、人気の「ルクレティア」は表情の柔らかさが受けたのだろう。人が飛び出してくるように見える名作、、といわれていた「聖チェチリア」は僕には体のバランスが悪く見えた。 本来は傾いて展示するべきものだったのかもしれない。 時代がすすんでスケドーニの絵は直線的なところが斬新さを感じた。 ・・・・なんかくそまじめな日記になったけど 結局作品を楽しむというよりは、勉強にでかけたという感じだった。 でもすごく勉強になったので、よしとしよう。
2007.08.25
コメント(0)
Bunkamuraザ・ミュージアムに「ルドンの黒」を見に行った。 ルドン??? ラドンか???ってなぐらい理系な僕なので、 「キュプロクス」ぐらいしか知らない作家だった。 黒というのは彼の作品の中心が、リトグラフがほとんどだったことによるのだろう。 精神世界を描いたとされるルドンの作品は、 目玉おやじや、タツの落とし子のような怪獣モノが多い。 科学にも影響を受け、幻想世界、精神世界を描いていたかららしい。 見ていて、ふと思ったこと。。。 「千と千尋」ってこのルドンのキャラをパクってない??? 人気の「蜘蛛」は「釜爺」の子分にそっくりだし、 「カオナシ」のようなキャラもあったぞ。 いや、あれはぜーーーったいパクリだ。 (僕はジブリのキャラはパクリが多いと前から思っている) 技術的に思ったこと。 線が細かい。やはりリトグラフをこよなく愛していたにちがいない。 ハッチングが大好きみたい。 いっぽう木炭画は、ハッチは見るべきものが少なく、 粉で描いているみたいだ。また一番外側に鋭い線があり、その内側にゆるい線(影)があった。顔のデッサンは非常に丁寧なものがある一方で、 全身のデッサンは「あれ・・?」と思うものも多かった。 最後にいくつかクレパスの作品があった。 クレパスってきれいなんだなぁ。 なんか描いてみたくなったぞ。 まだまだ油絵を描く技術はないけれど、 クレパスだったら手が届きそうだ。 調子に乗って絵葉書も買って帰ったのだった。
2007.08.21
コメント(4)
計画しそこなった夏休みは日光によく行く。 夏の日光は特に何もないのだけれど 涼しくて、簡単に泊まれる温泉宿があるからだ。 でも何もしないのもなんなので、今年は男体山に登ってみた。 もう10年ぐらい昔、裏側である志津乗越から登った事がある。 でも表側である二荒山神社側からははじめてだった。 以前なら簡単だっただろうけど、最近の低下著しい体力で標高差1200メートルが登れるのか?? 神社の鳥居をくぐって、じゃっかん不安なスタートを切ったのが6時半。 ときおり振り返ると見える中禅寺湖の景色が雄大だ。 8月6日だったため、8時15分には広島原爆の黙祷の放送が流れ、湖を見ながら黙祷した。 男体山は富士山と同じように1合目、2合目と標識されている。 3合目までは笹薮。 4合目まではなぜか車道。 そしてここからが勾配がきつくなる。 怖れていた通り、体力の低下は著しく、特に6合目から8合目の疲れ方が、昔のイメージと全く違っていた。 それでもなんとか登りきり、コース予定より1時間ほど早めに頂上到着。 頂上には神様の像やら、神社やらがあり、おみくじをひくこともできた。 実はちょっとした願懸け登山でもあったので、運試しをしたら大吉で嬉しかった。 まあ、登山までして功徳を積んでいるわけだから、おまけもあったのだろうけれど、縁起がいい。 秋からへの決意がまたひとつ固まった気がした。 そうそう、面白かったことがもうひとつ。 この日は年に一度の登山拝とかで、白装束の登山者も多かった。 中には金剛杓杖をもって、「般若心経」を唱えている人たち(なぜ仏教・・・?)やら、 あやしげな印を結んでいるおばさんとかにも会えた。 世の中いろんな人がいるなぁと改めて思った次第。 計画のないわりには充実した一日が過ごせたと思った。
2007.08.06
コメント(0)
何年ぶりかで山に行った。 渋滞嫌いなのですっかり出不精になっていたのだけれど 知り合いの少年が行きたいというので、なかば引きずられるように出て行った。 行き先は愛鷹山(あしたかやま)の越前岳~呼子岳まで。 歩き出してすぐ息がきれる。 なんて速いんだ。 少年についていくのがしんどい。 大丈夫かなこりゃ。 それでも、若さとは未熟であるせいか、 それともかつては岩や沢までやっていた経験がよみがえってきたのか、 だんだん自分がひっぱれるようになる。 越前だけは予定の半分ぐらいの時間で登頂。 呼子は予定になかったけれど、出あった人に教えてもらって足を伸ばした。 あいにくの雨の中だったけど、 涼しかったし、 富士も見えたし、 ヤマボウシやノバラが咲いていたしで なかなか楽しかった。 渋滞もなく、あっというまに帰ってこれた。 また山に行こうかな。 でも帰った後で、足や腰がどんどん痛くなってくるのがわかる。 結論は明日、いやあさってにならないとわからないかもしれない。
2007.06.24
コメント(4)
朝起きたら、やたらいい天気だったので 急に鎌倉に行こうと思った。 去年は長谷寺の紫陽花がとてもきれいだったので、またみたくなった。 何より明月院と比べてみたくなったのだ。 そこで最初に明月院に向かう。 ところが。 「明月院へ行かれる方はここから2列に並んでくださーーい。」 え??? そんなに混んでいるところだっけ?? 入り口まで600メートル。 入ってみても人、ひと、ヒト。 青い紫陽花がまっさかりでステキだけれど、人間も多いナァ。 さらに山道を1時間ばかり歩いて長谷寺に向かう。 日のあたらない山道は涼しく、時折海も見えて気持ちがいい。 長谷寺到着。 ところが、 「紫陽花展望台は90分待ち」 え???? 去年は全然混んでなかったよ。 なぜ今年はこんなすごいんだ? 先日TVチャンピオンで「鎌倉王選手権」なんてやったからか?? 結局、めんどくさくなって、寄らずに帰った。帰りの江ノ電も通勤ラッシュ以上の混雑だった。 今年がアンラッキーなのか、去年がラッキーなのか。 とにかく誰かを案内していなくてよかったと思った。 そうそう、明月院で500円よけいに払って入った本堂裏の庭園は花菖蒲がなかなか綺麗かつ静かな空間でよかった。 ケチな自分にしては、あの500円は立派な判断だったと思う。
2007.06.16
コメント(2)
新国立美術館にMONET展を見に行ってきた。 結論からいうと 相当よかった。 なんといっても作品数が多く、贅沢だった。 最近、充実した企画展が多いけれど、 こんなに贅沢な企画は久しぶりな感じだ。 MONETは作品数が多い作家だ。 さらに日本にも多くの作品があることが企画展を充実させているのだと思った。 とくに後半のチャリング・クロス橋やポプラ並木、積みわら等の連作は圧巻だ。 それはおそらくMONET自身が、連作でものを語ろうとしていたのだと思う。 同じ絵を何枚も描く作家がいるけれど、MONETの場合は少しずつ色調や構図を変えていた。 そういう絵を何枚も並べて、自分自身が楽しんでいたのかもしれない。キュビズムの作家が一枚の絵の中に多面的な空間を表現していたように、MONETの場合は複数の絵の中に時間的、空間的流れをとらえようとしていたのかもしれない。 写真的世界と同時に、ビデオ的世界を表現しようとしたのではなかろうか。 企画の構成もなかなかよかった。 これまでMONETというと、光と影の画家という印象だったのだけど、 「ポプラ並木」等におけるrhyzum感の指摘、 それに対するJaponismの影響等の解説はなかなか的を得ていると思った。 最後に晩年の作品が並べてあって、それらがラフで奔放なストロークばかりであること、 それでもMONETがMONETであることもよかった。 このように大変満足したのだけれど、 あえて難癖をつけるなら、MONETの影響を伝えるための一連の現代アートはちょっといただけなかった。 作品が悪いわけではない。 ただあまりにもかけ離れていたと思う。 もうひとつ、最大の人気作「日傘の婦人」の配置がよくなかった。 入り口はいってすぐにあるのだけれど、 「あれ?オルセーで見たときはもっと明るかったんだけど・・・・?」と思った。 それは照明のせいだと思う。 外が明るすぎて、入ってきた直後は会場全体がやや暗く感じ、そのため絵がかなり地味に見えた。 なぜなら、目が慣れて来た頃に戻ってみたら、 もっと明るく感じたからだ。 光の作家の作品は、光を意識した配置にしないと作品が生きないのかもしれない。
2007.06.08
コメント(0)
4年ぶりくらいで生田緑地バラ園に行って来た。バラはもうピークは過ぎていたし、昨日の雨でだいぶ傷んだようだったが、それでもまだ明るい雰囲気が残っていた。このバラ園は向ヶ丘遊園のバラ園が閉園後もボランティアによって運営されているところだ。一年でこの季節だけ開園していて、入場は無料。とりたてて珍しい品種や、構造物はないし、やはり有料のところに比べると見劣りはする。それでもボランティアだけでここまで出来るというシンボルなのかなと思うとなかなか貴重なバラ園だなあと思う。もちろん自分は何もしていないのだけれど、以前より少し大きくなったバラの木を見て、ちょっと嬉しくなった。
2007.05.26
コメント(4)
京都には中学生時代の頃から、いろんな想い出があるのだけれど。 今回思い出したのは駅にまつわる2つのことだった。 1つは10年以上前の酒池肉林。 学会だというのに毎日別の女性遊んでいた。 とくに遊んでいたわけでもないのに、そのときだけ なんでそんなことになったのか自分でもよくわからない。 山科にあったそのホテルは今はもうない。 そして山科駅を訪れたのもそのとき以来だった。 そしてもうひとつはちょうど一年前。 北陸線のホームでのメール。 会う約束をしていた女性がいた。 日本文化に詳しい人で、古文も書も華もこなし、ちょっと尊敬していた。 かなり年上の人だったけど それまでにもいろんなやりとりをしていて、 その人と一緒に京都の一部を見たかった。 2週間前からメールし、約束をとりつけていた。 「楽しみです。どこにでも駆けつけます。」 なのに到着2,3日前から何度メールしても連絡なし。 具合でも悪いのか、何かあったのかな?と心配していた。 そしていつのまにか帰り。 金沢に向かう北陸線で帰りますメールを送ったら、なんと返信があった。 「ごめんなさい。」 なんだこりや。 オレはスケベ目的だと思われていたのか? そしてあの人が語っていた純な古典や、まっすぐな書や、華はどこにいったんだ???? この女最低。。。。 会いたくなければ最初から無理といえばいいんだ。 口先ばかり立派でも、相手にかける迷惑すら理解できないレベルの人間だったんだ。 それ以来いっさい連絡をとっていない。 薄暗くてだだっぴろい北陸線のホームには、一年前と同じように 多くの修学旅行生が腰を下ろしていて、 そのときの風景をいやおうなく思い出させられたのだった。
2007.05.18
コメント(2)
一年ぶりの京都。 仕事だったのでどこにも行かなかったけれど、駅ビル(伊勢丹)だけは昼飯を食べに立ち寄った。 11階のレストランはまあいい味だった。 食後外に出たら、新国立美術館を思い出させるようなガラス張りの外観にびっくりした。 天井は鳥の羽のようなデザイン。 その向こうに京都タワーも見える。 レゲエのコンサートもやっていた。 11階からエスカレーターをまっすぐ降りてくると、 あのうす暗い北陸線のホームに立つ事が出来る。 なかなか便利だ。 うーーん、、、でも。 しかし。But.。 これはこれでいいと思うのだけれど。 やはり京都という街を考えるとなにかしっくりこないね。 ステキな建物でも、京都が京都でなくなるようなものはあまり良いと思わない。 せめてミッドタウンのような和の美を生かしたつくりになっていれば もっとずっとステキだったのになぁ。 先日読んだ本田宗一郎の本の中に 「デザインとアートは違う。アートはどんなに先を行ってもよいが、デザインは一般の人の想像をあまり越えてはヒットしない。」 と言う言葉があった。 このデザインはまさに一般の人の京都に対するイメージを少し越えちゃった感がした。
2007.05.17
コメント(0)
上野の国立博物館に受胎告知を見に行った。「GWに行くなんてばかじゃない?」と思われる方、甘いです(笑)実はGWは8時までやっているので、5時を過ぎるとすいていると読んだのだった。入館したのは5時半ごろ。読みはズバリ的中。すごく空いていて、のんびり眺めた。最前列は歩きながら眺めるという決まりには変わりなかったが、何度も戻ってきて見ていたり、一列だけ下がって立ち止まりじっと見つめる事も可能だった。受胎告知は独特の遠近感が話題だ。あちこちで書かれているように、右斜めから見るといちばん奥行きが感じられる。建物のレンガは手前と奥とで傾きが結構違う。それは遠近法のようだが、少し不自然だ。離れてみているとガブリエルやマリアが浮かび上がってくる感じがする。遠近法というよりも3Dのような感じがする。いっぽう絵に近づいてみると、今度は2人の登場人物は目立たなくなる。2人の距離がありすぎて、関係が感じられなくなるのだ。そのかわり、離れていたときは意識しなかった画面左側に深い森が伸びていたり、右側の水面が大きく広がっていて船が何隻も浮かんでいる事にも目を奪われる。1つの絵というよりは、いくつかの絵が複合されているような感覚を受けた。別館ではレオナルドのメモや草稿をもとに、彼が何を極めようとしていたのかを詳しく解説していた。そこからわかったのは、レオナルドの絵はすごく計算されて描かれたものだということだ。そして絵をうまく描くために自然や人体を研究し、数学的な規則を数多く見出す。そして逆に研究するために絵を描いたともいえる。自然科学と芸術というのは、彼の中では一体なのだ。よく考えるとそれはあたりまえかもしれない。科学も芸術も自然や人間の中に潜んでいる美を追求すると言う点において変りはないからだ。美というのは一見感覚的で、科学と無縁のようだけど、人間の自体が自然に支配されている生き物なのだ。たとえば人間の感覚には特定のもの、たとえば黄金比率(1:0.63)を美しいと感じる法則が潜んでいる。だから美しいと思われるものを科学的に追求し、その法則を見つけることによって、美しいものを描き出す事ができるのだ。あたりまえのことだけれど、それを改めて考えさせられた。ちょうど来週から、一ヶ月さぼっていた絵の教室に再開する。この展覧会に行ったのはちょうど良いタイミングだった。そしてなぜか仕事のことにまで頭がいった。自分は少しひとりよがりだったかもしれない。もっと周りを観察することでより美しい仕事かも知れないと思った。予想より長居をしてしまい、出てきたとき外は真っ暗だった。帰り道、久しぶりに上野公園の夜の噴水を見た。しょっちゅう来る上野なのになぜか懐かしく感じた。この噴水に立ち寄ることは少なかったのだろうか?ずーーーーーっと昔の、学生時代のデートなんか思い出したりした(笑)。
2007.05.05
コメント(2)
高崎へ。 かつて若い頃(笑)、その街に住んでいた事があり、懐かしい面子と数多く会った。つい最近転勤した人。(前よりマジメにやってそうだった)ずっと前に別れた人。(全然老けてなくて驚いた)すっかり偉くなった人。(うーーーむ、何故??)すっかり有名になった人。(貫禄がでてたなぁ)一度会社をやめたのになぜかまた戻ってきた人。(やせていて驚いた人1名)(ちょっと老けていたけど、かわいかった人1名)今回は本当にいろんな人と会えてなつかしかった。それにしても環境が変ると人も変って見えるものだ。なぜかふだんから見慣れている旧友が、あの場に立つと若返って見えたりする。さて、今の自分は彼らにはどんなふうにうつるのかな。しょぼくれているのかな。だいぶ老けているかな。まあ、それは仕方ないとしてもどこか少しは進歩して見えてほしいものだ。ちょっとぐらいは生き生きして見えてほしいものだ。自分はあまりまともな生き方をしていないだけに、そんなこともちょっと気になった。
2007.04.26
コメント(0)
観覧車と前後してTOYOTAのMegawebに行った。ここはTOYOTA車のすべてのラインアップが見て、触れるところだ。車を運転しないけど、見るのは好き!という彼女のお目に留まったのはセンチュリーだった。ご存知皇室御用達の高級車だ。「乗ってみる?」「えー、変な人が乗ってるからいい!」そのとき運転席には普通のおじさんが乗っていた。センチュリーは後ろに乗る車なので、全然問題ないと思ったけれど知らない人と同席するのは気が引けるのはたしかだ。だから人気の高級車はいつも乗りにくいんだ。しばらくほかの車を見に行ったけれど、彼女はどうしてもセンチュリーに乗りたかったみたいだった。再び戻ってきたとき、運転席には別の人がいたけれど、今度はいきおいよく左側後部座席に乗り込んでいった。「しょうがないなぁ。この車は運転したってつまらないんだけど。」僕もつづいて右側に乗ろうとしたその時・・・運転手の人間がただものではないことに気がついた。巨漢、坊主頭、口ひげ、顔に傷・・・・・まさにこの車にピッタリの風貌。もしかしてその道の方じゃない????どうする???逃げる???彼女を連れ出す???それって余計変じゃない????一秒ぐらいのあいだにいろんなことを考えたけど僕は運転席の後ろに乗り込んだ。こうなったらバカップル装うしかないじゃん。そんな心配を露知らず、革張りのシートにすわった彼女は超ご機嫌で、肘掛やらその下に仕込まれた車用電話に夢中になっていた。そのうち助手席バックサポートの中心だけが、前に倒れてクッションとなり、後ろから伸ばせることに大喜びし、怖いおっさんの隣に黒いストッキングを投げ出した・・・・・・何気なくしゃべりながらも手のひらには汗、汗、汗・・・・・・さいわいな事にその方は運転席の装備に夢中だったかなんだかで、全く問題はおこらなかった。それとも普通の人だったのか????オレの勝手な想像だけか???まあいいや。何もなくてよかった、何かあったらとても僕ではどうにもならんもんね。○○○の達人ならとにかくとして(笑)
2007.04.23
コメント(2)
久しぶりにお台場の観覧車に乗った。最後に乗ったのは3年ほど前だったかな。今回は絶叫マシンが大好き!とのたまう女性と一緒でした。でも、、まさか観覧車が絶叫マシンだとは知らなかった。風が吹くたび「ギャー!!」「待って!!ちチョット!!」「風!! 風!!」ましてや、反対側の景色を眺めるために僕が立ち上がろうものなら、「揺れてる!揺れてる!!」「う、動くナァ・・・!!!」・・・・お嬢さん。どうでもいいけど、せっかくの気品あるイメージが壊れまっせ。今にして思えばもう少しいじめてあげればよかった。だってその直前、ZARAで特別鋭いピンヒールを履かせてみたらいきなり僕の足を踏みつけるヤツなんだもの。ついでにお化け屋敷もさそったけれど、あっさり拒否られました(笑)。
2007.04.23
コメント(4)
日曜日に花見に行った。僕は静かな花見が好きだ。サクラが特別好きではないし、ましてやその下でカラオケなんぞというのはまったく理解できないので。いつもメジャーな場所は避けている。今年は鎌倉の光則寺、長谷観音に行った。光則寺はこの季節、カイドウが満開になる。樹齢400年という素晴らしい木で、とてもよく手入れされている。サクラより濃い色で大変美しい。おまけに大仏のそばにある寺にもかかわらずかなり静かだ。3月のミツマタ、しだれ桜も大変美しく、お気に入りだ。長谷観音はさすがに人が多いけれど、海が眺められるのが好きだ。(写真右)紫陽花が一面に咲く季節が一番だけど、サクラの季節もなかなかよかった。天気が良かったのでとても気分がいい。2つの寺で長い時間を潰した後に、海岸に向かった。前日TVで書道家が湘南の海岸に文字を書くというシーンを放映していたので、ついまねがしたくなったのだ。海を見て、広い心になった書道家は心に浮かんだ言葉を砂浜に書いた。「ありがたい」僕も波打ち際にたち、棒切れを拾って、、、心に浮かんだ言葉を書いた。それは・・・・・・・・・・・・・・こんな文字だった。だってとても魚くさかったんだもん。よく見るとかにやら死んだ魚やらがあたりに散らばっていたんだ(笑)。まあちょっと絵心を誘われる風景ではあったけどね。
2007.04.04
コメント(2)
横浜のIKEAに行って来た。 行きたいというやつを連れて行った。 オランダにいた時、もっともインパクトがあった店のひとつがIKEAだった。 デザイン、価格、販売方式、 すべてが日本と違うものだった。 借りていたアパートの家具はほとんどIKEAだった。 安物だったけど、統一感に溢れていて、 トータルコーディネートの大事さを教えてくれた。 高級品をごてごてとおく金持ちでなくても、 アートな生活は十分可能だということすら教えてくれた。 帰国の際はその刺激を忘れたくなくて、 家具やら小物やら買いあさって帰ったのだった。 日本でIKEAはオランダのそれとそっくりだった。 品揃えや配置だけでなく、高速から見えるIKEAの看板とか、 幼児用の娯楽施設とか。。 メモ用のちびた鉛筆まで一緒だった。 レストランのコーヒーはヨーロッパと同じように苦かったし、ミートボールのクランベリージャムもそのままだった。 それでいてここは日本だった。 円表示の価格表やら、日本人だらけの店内、 そして最後まで迷って買うのをやめた照明器具が100V仕様となっているのを見ると、 どことなく違和感すら感じる。 そしてもうひとつ気がついた。 この店に入ると僕はいつの間にか挑戦的な態度になっている。 外人に負けるかと肩肘はっていた自分に帰っている。 そうでなくてはやっていけない気がしているんだ。 「○○ちゃん、カレー食べる??」 という素直な親子連れを横目で見ながら、 「そんなに甘くねぇよ、外国は。」 とわけのわからないことを思ったりしている自分がいる。 もし僕がオランダに行く前に、この店を知っていたら 僕のオランダライフはもう少し余裕があったかもしれない。 そのかわり、オランダから受けた影響ももっと小さかったかもしれないなぁと思ったのだった。
2007.03.24
コメント(2)
ぶらりと温泉に行きました。天気が良くて富士がきれいでした。
2007.02.25
コメント(5)
とりあえず外観写真。 場所は防衛省側。乃木坂方面。 森ビルの反対。 六本木といっても昼間はかなり地味な地域だった。 建物は世界的な建築家黒川紀章氏設計のもの。ガウディのカサ・ミラを想起させる曲面を多用したデザインだ。 入ってみると外からみたときよりきにいった。 中からもガラスの曲面(黒川氏はフラクタル幾何学が大好きのようだ)がすべて見渡せるのがいい。とてもひろびろとした空間と、光の美しさを感じる。 中の部屋や廊下は普通の感じ。ガウディのカサ・ミラは中の部屋まで曲面だらけだったのを思い出した。 企画展以外は入場無料。 レストランも評判が高い、でも超満員。 大体席数が少なすぎるよ。 2時間ぐらいかかりそうだったので、2階のカフェでサンドイッチ食べる。結構うまかったけど、いい値段がした(笑)
2007.02.18
コメント(4)
上野の森美術館にダリ回顧展を見に行った。 平日朝、天気雨というせいもあり、空いているとはいえないものの十分鑑賞する事が出来た。 やっぱりこの時期で正解! きっと年末はまた混むだろう。 最初のほうの作品はダリがシュールに目覚める前のものがいくつかあって、ちょっとおもしろい。 コテでかいた作品とか、水彩とか、印象派、キュビズム的作品がある。 そしてシュールの作品の数々。 中学・高校生のころこれが凄く好きだった。 シュールの作品にはルソーの作品との共通点があるように思う。 基本は塗りがきれいなこと、「汚れ」がないことだ。 シュール絵画の目的である超現実性とは写真のような現実表現を必要としている。絵の具の汚れはリアリティーを損なうからだ。 塗りだけで言うと、ルソーのほうが綺麗かな。 ただダリはハイライトの部分にラメのような輝きを与えることが多く、それが写真の光沢紙のような効果を与えている。 この輝きに昔はびっくりしたなぁ。 でも今はそれほどでもない。 ダリ自身も僕の中でそれほど大きな存在ではない。 ダリが憧れた科学や思想を絵にするという試み(写真上)、 騙し絵、2重絵、立体絵等の試みも今では多くの人が行っているのであまり感動しない。 もちろん当時は凄かったんだろうけど。 でも今でも感動させるもの。 それは彼が描くガラの絵だ。 ガラのスケッチや、世界教会会議(写真下・展示会場の最後にある)のガラは本当に丁寧に描いてある。 特にスケッチのほうは髪の毛一本一本、顔の影の線の1つ1つが実に細い線で丁寧に描きこまれている。 愛していたんだなぁと思う。 たとえそれが自分のもとを去り、 若者と肉欲にふける女であったとしても ダリの中のガラは何時までたっても 出会った頃の輝きを失わなかったのだろうと思う。 最初はミーハーだと思ったこの美術展、 行って見ると作品数が多くかなりオススメです。 カタログも立派でした
2006.11.20
コメント(6)
仕事ででかけた。海のそばだったので、待ち時間に浜に出た。季節が遅すぎたのか、それともまだ時間が早かったのか、人がほとんどいなかった。貝殻なんぞを拾いながら、昔々の唄をちょっと思い出したりした♪
2006.11.03
コメント(4)
そうそう、出掛けた先を書くのを忘れてた。行ったのは街中の温泉。正しくは温泉じゃないね。SPAとでもいうのかな???みうら湯というところです。京浜急行の線路の下にあるところだけれど、外湯の海洋深層水をはじめ、薬湯、ミストサウナ等いろんな風呂の種類があって、意外と楽しかった。サウナにはテレビもあって、北京マラソンみたりしていた。どのお湯のせいだかわからないけれど、帰ってきたら肌がすべすべになっていて結構嬉しかった。今回は基本コースだったけど、あかすり等もあるみたいなので、そのうち経験してもよいかも。
2006.10.15
コメント(2)
今日はいい天気だった。 出掛けたさきで、ちょっと不思議な犬を見た。 首だけ?? キモ!! いいえ、ちゃんと足もついてます。 とても気持ちよさそうでした。 何となく笑った。
2006.10.15
コメント(6)
マグリッドは結構スキなので、付け加えてコメントしておこう。学生時代に初めて彼の作品を見たとき、とても衝撃を受けた。「なにこれ、、、どうしてこんなこと思いつくの?」という感覚だったと思う。それは非日常的な組み合わせからなる景色であるにもかかわらず、どこかで見たような景色でもあるのだ。今回の展覧会ではマグリッドの絵の横に、シュールレアリズムの創始者、フランスの詩人ブルトンの次のような言葉が紹介されていた。「精神は、生と死、現実と過去、共有できるものとできないものとをもはや対立させてはいないのだ。」・・・・・・・よくわからん(汗)。つまり、我々の心では、現実社会では一緒にあることが不可能なものを共存させているのだ、という意味だろうか????言われてみればマグリッドの絵は矛盾する2つのものをわざと並べているところがある。「あれとこれは一緒にあることはないだろう。」というものをわざと並べることによって、どこか夢で見たような景色、すなわち精神世界を映し出しているのだ。それは非常に不安定なのに、どこか懐かしさを感じさせるところがある。マグリッドの欠点はタッチに魅力が少ない事だ。だから作品によっては、なんとなく迫力がなかったり、説教くさく感じるときがある。残念な事に今回の作品では一点しか、不安定な精神世界を感じさせてくれる優れた絵がない。その一点は「光の帝国」(写真)一見なんでもないような絵だけれど、どこか不思議に感じる。よく見ると、空は真昼なのに、家と森は夜の景色なのだ。夜の森の中にある家は童話の中にでてきそうでもあり、もしかしたら小さい頃の実家に似ているような気がしたりすらする。この美術館にはマグリッドのいい絵がたくさんある。今回もう少し多く来たらよかったのになぁと思った。
2006.09.23
コメント(0)
ベルギー王立美術館はブリュッセルにある。かなり立派な美術館で、僕は結構好きだった。この美術館の特徴は、かなり古い中世の宗教絵画、17世紀のフランドール派、ルーベンス、そしてベルギー人のマグリッドを代表とする新しい絵画と幅広く抑えているところにある。ゴッホやピカソのような誰でも知っている名前はないけれど、あれ、この絵はどこかで見たことがある、、と思わせる人が出てくる。あえてBig nameをあげれば、ピーター・ブリューゲル(父)→ルーベンス→マグリッドという感じかなぁ。僕はブリューゲルとマグリッドがスキだった。でも今回の目玉とされている「イカロスの墜落」、、、これがピーター・ブリューゲル(父)の作にはどうしても見えない。しかも彼がギリシャ神話を描いたのはこの一作だけ、と聞いた日にはますます信用できん。まだ息子だったらわかるんだけど。イカロスの海から突き出た漫画チックな足(写真右下)がピーター・ブリューゲル(父)とはどうしてもイメージが重ならないんだよなぁ。絵の細かさが違うじゃん。今回の美術展はやや地味ながら、解説が丁寧でかなり良かった。ガイドブックが各部屋においてあったのも素晴らしい。比較的すいていたせいもあって、ガイド見ながら鑑賞できた。またクノップス、アンソールはけっこういい作品が来ていた。ただ残念だったのは最後の部屋。せっかくマグリッド、デルヴォーという大物が並んでいるのに、部屋が凄く小さい。距離をとってみづらいので、デルヴォーの作品は死んでいた。照明も黄色すぎて、彼の絵の透徹した不思議な感覚がほとんど感じられなかった。もうひとつ。お土産が全然さえませんでした。絵葉書もポスターも全然。本場ではとてもよいポスターが安く売っていたのに。残念。
2006.09.23
コメント(4)
用があったので、上野に行ってきた。 ただそのまま帰るのはもったいないので、美術展によることにした。 たまたま今日はダリ回顧展の初日。 爆笑問題の太田「私はダリでしょう?」も来るということだ。 きっと混むだろうな。 ついてみてびっくり。ながいーーーい列ができている。入場するためじゃないよ。 切符買うための列です。百メートルぐらいはあった。 中はさぞかしすごい違いない。 ダリの作品はそれほど大きくないものが多いし、上野の森美術館はそれほど広くもない。とても絵画鑑賞どころではないだろう。 ということで、さっさと諦め、 すいているであろうベルギー王立美術館展に行くことにした。 その記録はまたあとで。行くんだったら、ローソンでチケット買っていくほうが賢そうですね^^それからついでに過去日記も参考にしていただけると嬉しいです。
2006.09.23
コメント(2)
今回はViennaからオランダへ廻った。Viennaは学会参加。オランダに行ったのは大学によって作成中の論文の話をするためと後輩の様子を見るためだった。仕事の目的と別に、自分の中でこっそり考えていた事があった。1.オランダと日本を見比べる事。2.自分が成長しているかどうかを確かめる事。3年前初めてオランダに行ったとき、自分は人並みのことができなかった。それが留学のスタートを難しくした。帰ってきたら、日本よりオランダのほうが合理的に感じた。それはただ単にノスタルジックなものだったのだろうか?それを確かめたいと思っていた。
2006.09.02
コメント(6)
帰りました。Viennaからオランダへ。合計12泊もあった。さすがに疲れたのでとりあえずご報告のみ。
2006.09.01
コメント(7)
Viennaの最後の晩餐となったこの日。僕はなぜかまた一人だった。Viennaを代表するもうひとつの料理を食べてみたかったからだ。それはターフェルシュピッツ。牛肉の煮込み料理。一軒目の店は満席。も少し早く入ればよかったのだけれど、表にあった高そうなメニューの前で迷っているうちにいっぱいになった。そこで2軒目。小さいけれど、見た目がきれいな料理を出すらしい。メニューの値段も許せる範囲。よし。最初にアペリティーフとしてキュウリをすったもの???が出た。これが見かけも美しくてよかった。味も上品。 次にターフェルシュピッツの前菜として有名なスープ。コンソメ味で、このスープが一番うまかったかも。 肝心の牛肉は、こんなかんじ。 あっさりとしていてまあまあ美味いのだけれど、ついてきたソースがアプリコットにわさびの混じっていて、パラチンゲンでわさびに懲りていた僕にとっては、ちょっとトラウマだった(笑)。きっとパラチンゲンの失敗がなければ、もっと美味しかったと思う。店の人も親切で、最後の晩餐にふさわしかったと思う。
2006.08.25
コメント(2)
全71件 (71件中 1-50件目)