2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全3件 (3件中 1-3件目)
1
ML「明日、院生さん(仮名)の送別会を急遽やるので 出欠の返事をください」院生さん(*)は、かつて私が内定者だった頃同じように唯一、うちの会社から内定が出ていた人で私にとってはいわば“幻の同期”だ。結局入社はしなかったけれどうちの会社とはずっと交流があって、みんなで飲んだり食べたりもしていた。そんな彼は、博士課程を無事に修了し春から単身、アメリカへ旅立つそうだ。せっかくの機会だし、しばし息子を夫に預け送別会に顔を出すことにした。院生さん「お久しぶりです」社長「おおー!元気そうやな。 相変わらず変態的な研究してんのか」院生さん「ま、そうですね(笑)」院生さんの鞄の中から一束のレジュメが出てくる。院生さん「今度、また論文が出ることになりまして」社長「すげーな!」当然のように英語の論文。書くだけでも凄いのに、「出る」ってことは雑誌に載るってことでいやはや、ほんと凄いなぁ。かぁさん(仮名)「アメリカには何で行くことになったん?」院生さん「アメリカのあるチームが論文を出してて。 それが面白くて、メールを送ったら電話がきて。 電話してたら何か 『君とこれ以上電話で話しててもしょうがない。 こっちに来なさい』ってことになりました」そんなことあるんか。かぁさん「どんな研究するん?」院生さん「それはですね」滔々と語られる研究話。研究の話になるとギアが入るのは、研究者によくあることで。しかし高度な領域にもかかわらず説明がうまく、分かりやすい。そして「研究できる嬉しさと楽しさ」が伝わってくる。うちの会社の内定を蹴ったときから、この人の中では夢は変わらず、道は途切れず現在からその先へと続いているのだ。院生さん「五月さんは今、産休?育休中だっけ」私「ええ。育休なんですけど また在宅で出来ることを始めようと」周囲から「もっと休めばいいのに」と言われることもあるけれど私はやっぱり、働きたい。そして育児もめちゃめちゃやりたい。尊敬する祖母や母のように私は、「働くお母さん」になりたいのだ。社長「渡理は、育児しながらどう業務をこなすか その時間の使い方を自分なりに構築しろ」私「はい」社長「お前(→院生さん)は、はよノーベル賞を取れ!」院生さん「はーい(笑)」目指すところへ向かう道にはいつだって、未知の世界が広がる。自分で自分を開拓してゆく楽しさがある。春から私も5年目だ。「育児と仕事の両立」という、今までにない次年度が始まる。“同期”のアメリカ行きとは次元が違うけど!私は私なりに、目指すところに向かっていこう。
2012年03月30日
コメント(0)
能の曲目の中でも、見応えのある演目としてまた能楽師の方々にとって、節目の大曲として知られる「道成寺」。今度、ついに師匠が「道成寺」をされる。主人「差し入れはやっぱりお酒かな」本来ならば、喜び勇んで観に行くところだけれど生後2ヶ月の息子がいるため、私はお留守番で主人(鴨くん・仮名)に観てきてもらうことに。主人「いいのが買えた」そして、あまり京都では買えない北陸のお酒を入手。あとはのし紙と、桜色と淡い緑の和紙、白く透ける桜模様の和紙が一枚ずつ。主人「紙屋さんで買ってきた。 せっかくだから、これで包んでお贈りしよう」私「いいね!きれいきれい~~」春色の、綺麗な和紙にお包みするなんて素敵!師匠もお喜びになるだろう。そこでネットで、包み方を調べて見よう見まねで包装していく。が。私「・・・」主人「・・・」わたし、基本不器用ですから。主人「・・・これ、どう思う」私「・・・」おかしいな。なんとか包んだけどこう、角とか、辺とかが不格好で面はもさっと、もわもわしててなんせ箱が直立しないんですけどこれどうなんでしょう。主人「明後日持ってくよ。どうするの」私「・・・明日、紙屋さんにもっかい行って 紙買い直して、そこで包み直してもらう・・・」撃沈・・・。次の日は雨模様。主人「ムリに行かなくていいから。じゃ、行ってきます」私「いってらっしゃい」外出するには、息子も連れて行かねばならないし朝、主人に念を押される。不格好なお酒を前にすやすや寝ている息子を前に外を眺めつ、師匠を思いつ、考えて私「・・・よし、 お散歩行こか」行くことに。だって、せっかく「道成寺」の差し入れだもの!たかが包装とはいえ、綺麗な形でお贈りしたいじゃないか。そして、お酒を手に、息子を抱っこしバスに揺られて老舗の紙屋へ。「いらっしゃいませ」広い店内に、美しい和紙が並ぶ紙屋さんには若い店員さんが3人と、60代ぐらいの女性が1人。「どうされました」たまたま、60代ぐらいの女性が見てくださる。私「・・・あの、先日ここで紙を買いまして 自分で包もうとしたんですけれど 全然うまく包めなかったので、包み直していただきたくて・・・」見せるのも恥ずかしいが、包みを解いていく。女性「もう、この紙は使えませんけれど」私「はい。買い直します。 せっかくの贈り物なので、不格好なまま贈りたくないのです。 あと良ければ、今後の勉強のために 包むところを見させていただきたいのですが」女性「・・・そうですか。分かりました」にこりと笑い広い台の上に、お酒の箱を置く。女性「まず、不格好になりますのは 中に紙を2枚、お使いになっていることですね」私「はい」確かに、緑の和紙と桜模様の和紙を2枚使っている。それが綺麗かと思って。女性「中の紙は薄い物を1枚。外に少ししっかりした紙を1枚。 今回でしたら、この桜模様のもの1枚で十分美しいです」成る程。確かに。女性「それから外の紙は、この紙がよろしいんでしょうか」私「それがいいかと思ったのですが、 オススメは何かありますか」女性「そうですね。私だったら・・・」女性は奥に引っ込む。しばらくしてから持ってこられたのは春色の和紙が3枚。手染め、手絞りの和紙だ。美しい。女性「お贈りされる方は、どんな方ですか」私「爽やかで明るい感じの方です」女性「では、こちらかしら。こういうイメージの」私「はい! これがいいです」3枚の中では、もっとも淡い色味の春風を思わせるような流れる和紙。これがぴったりだと思う。女性「では、お包みしましょう」そして箱の大きさに合わせ、紙をカットし桜模様の紙から包んでいただく。見るとその包み方が、ネットで見た包み方とは違う。女性「この包み方は、日本に昔から伝わる “折形”という折り方で包んでいます」丁寧に、丁寧に角と辺、面を合わせやわらかな和紙を美しくくるんでいく。女性「ここでひとつ、とめましょう」取り出したのは、糊。女性「和紙には糊なんです」糊をつけて、ぴっちりとめる。女性「そしてここに」桜のシール。緑だ。女性「淡い緑のイメージですよね」使わなかった、あの緑の和紙。それがシール一枚で、緑のイメージが広がる。美しく、綺麗に仕上がった紙を春風の和紙でさらに包む。包んでいくその手さばきも、優雅で見事だ。女性「・・・本当はね 私がお包みすることはあまりないんです」私「そうなんですか」女性「ええ。仕事でしておりますからね。 こういう包みも、本来であればそうですね 1万ぐらいいただくかしら」いっ・・・・女性「今はいただきませんよ勿論(笑) ただ普通のお客様からの仕事も、基本的にはお断りします。 長くおつきあいしている方、老舗の方、あとは 宮内庁」くなっ・・・女性「ふふ」そうしている間に見事なまでに包まれたお酒。女性「そして最後に」濃い、緑の紙。女性「これはかつて、桜の緑とされた色の紙です」私「随分濃いんですね」女性「ええ。これが昔の人にとっては桜の緑だったのです。 これを最後に巻きます」細く、紐のように切った紙をベルトのようにして、真ん中で一周。たった一枚で、全体が締まる。女性「さあ。できました」これだけでひとつの芸術品。私「・・・ありがとうございます」・・・見違えるようだ。その頃には気づいていた。この方、ここの、奥様だ。しかし、そんな方が何故何の変哲もない、私のラッピングを・・・奥様「貴方はきっと ご自分のお包みで、そのままお贈りすることもできたでしょう。 それでも不格好なまま贈りたくないと 諦めずに、この雨の中 赤ちゃん連れてわざわざお越しくださった。 その気持ちです」にこり。奥様「たかが包装。されどそれも 贈る方、贈られる方への気持ちなのです」そして出来上がった包装をさらに「仮の巻をしておきますね」と雨にぬれないように包装してくださる。奥様「では、お気を付けて。 もう次お会いすることはないでしょうけど」私「ええっ、そうですか」奥様「だって私めったにいませんもの(笑)ねえ」店員「はい、ほとんどいらっしゃいません」店員「いても上にいることがほとんどです。店にいても常連さんがいるときで」奥様「今日は本当に偶然。 きっと、この赤ちゃんが引き合わせてくれたんでしょう」胸の上で終止、すやすや眠る息子。私「そうかー。ありがとうねぇ」ありがとう。本当に。奥様「本日はありがとうございました」私「いえこちらこそ!ありがとうございました」春の日の素敵な巡り合わせ。来て良かった、本当に。肝心の舞台は観に行けないけれど師匠、このたびは「道成寺」の舞台心よりお祝い申し上げます
2012年03月25日
コメント(2)
出産から2ヶ月が経ったので健診へ。息子と共に待合室へ行くと「五月さん!」見ると、会社の1つ下の後輩・ハルちゃん(仮名)が旦那様と2人仲良く座っている。そう、実は彼女もオメデタなのである。私「今何ヶ月だっけ?」ハルちゃん「6ヶ月入りました!」ちょっとお腹が大きくなったかな、という感じ。つわりが結構ひどかったみたいだけど、順調そうで何よりだ。旦那様「同じ会社で既に2人もここに・・・ お前、会社ちゃんと回るんか(笑)」ハルちゃん「ほんまや、ピンチやで(笑)」10人ちょっとの会社では、人1人分の割合が半端ないからなぁ。今は私が産休いただいてるけど、夏には彼女が産休に入る訳だし。ハルちゃん「そうだ五月さん、 こないだマチさん(仮名)が会議で」 *マチさん・・・自称ジョニーデップ似の個性派WEBデザイナー。2児の父。 マチさん『そういえば、すいません 言いそびれてたんですけど 4月に第三子が産まれます』言いそびれすぎ !!( ̄□ ̄;)てか、何だこの出産ラッシュは!私の周囲でも、よく話を聞くし・・・ハルちゃん「こないだ社長が 『社内に託児所つくるか!』とか言ってました」つくりかねない。社長なら。私も春から少しずつ、仕事に復帰したいけれどいかんせん、どう育児と両立するかが課題である。社長は「好きなように働け!」と言ってくださってはいるが。私の目指す姿“働くお母さん”に向けて。いっちょ頑張るか!
2012年03月09日
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1