Over The Moon.

Over The Moon.

2006年10月01日
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カテゴリ: *能関係の日記*
今日は夕方から彦根城の能舞台で『半蔀』がある。
しかもシテは、今をときめく三川泉。
師匠(謡)の勧めもあって、私を含め4人+師匠と見に行くことに。


亀さん(仮名) 「暇だね
         しりとりしよう」

京都発の新快速の車両内。
最後尾の車両には、乗客はほとんどいない。

私「いいですけど、
  ただやるんじゃつまらないですよ」

亀さん「うん。 能しりとりにしよう

能しりとり。

亀さん「師匠もやりましょう」

師匠「はぁええですよ」

亀さん「じゃあ最初は僕から。‘能’」

鴨くん(仮名) 「次僕ですか。う・・・‘鵜飼’」

私「い? い・・・‘岩船’」

雉ちゃん(仮名) 「ね・・・・・・ね?」

師匠「一駅着くまでに言いや(笑)」


そんな感じで、電車に揺られて45分。



師匠「鮎が美味しいんですよ」

お昼ごはんは、彦根名物
師匠おススメの鮎の塩焼き料理。

亀さん「あ思いついた
    ‘いしくもはやく来たりたり’」

ここでもしりとり続行中。
・・・なんか何でもありな感じになってるけど。

鴨くん「ラ行なしにしましょうよ。
    もう出尽くした感があるので」

亀さん「うん、じゃあラ行もなしね」

鮎の骨をつぶし、刺さった串を引き抜く。
焼きたての鮎は、ほっくりして美味しい塩味。
うーん、美味。



その後は彦根城を見学。

私「・・・大丈夫?」

場内のお堀の周り、森みたいなところを回るけど
坂がある上、雨で足場も悪い。

雉ちゃん「・・・予想外だったかな」

雉ちゃん、足元はミュール。
当たり前だけど歩きづらそう。

雉ちゃん「・・・でもこれで大文字上ったことあるから。稽古後の夜中に。
     あ、‘お’、
     ‘女郎花’」

・・・雉ちゃんは案外たくましい。


彦根城内は、階段がめちゃくちゃ急だけど
上に上がるにつれ、眺めもよくなっていく。
雲ってはいるけれども。

亀さん「ここ舞台に丁度いいね」

最上階。
三間四方ほどの板間。

鴨くん「 舞いますか

ここ公共の場なんですけど。

亀さん「『竹生島』にしよう。せっかくだから。
    君ら見張りね」

人がいないからってそんな。
ていうか師匠 なんで既に座ってるんですか。

亀さん「もとより衆生~♪」

流石に謡いは小声。でも

地「ま~たは下界の♪」

そんな無造作に拍子を踏まずとも。


亀さん「・・・続き忘れた」

人が来る前にそそくさと退散。



で、ようやく本日のメインイベント
『半蔀』。

予約したときもうほとんど席が取られてて、
4人連続の席は最後列ぐらいしかなかったけど
それでも、舞台に対して真正面で、なかなかいい席。
舞台と客席との間が外になってて
雨音が静かに聞こえる。


お囃子のお調べが鳴って
地謡や、お囃子方が舞台に上がる。


『半蔀』は

光源氏を想う、夕顔に寄せた物語。

シテの雰囲気は重すぎず

品良く、とても可愛らしい。

クセの場面のさらりとした舞が

ふんわりとしたいい空気を作り出している。

非常に幽玄で

ふわふわとした・・・



師匠「どうでした。
   4500円(A席)の価値はありましたか」

亀さん「はぁ。
    なんか雰囲気がいいですね」

私「私はクセが良かったと思います。
  思ったよりさらっとしていて
  なんか可愛らしい感じがしました」

師匠「それが分かれば十分ですわ。
   あんな可愛らしい舞が出来る人はそういませんよ。
   そう思えただけでも価値はありますわ。
   ‘が’、‘合掌’」



いいものをいいって思える
そういう、良い体験が出来てほんとに良かった。
・・・結局能しりとりは一日中やってたなぁ(笑)。

また是非、見に行きたいです。





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Last updated  2006年10月03日 16時07分36秒
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