Over The Moon.

Over The Moon.

2008年02月23日
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カテゴリ: *能関係の日記*
近藤乾之助、という
宝生流の名能楽師がおられる。
御年80歳。

師匠(謡)「今度京都に来るんですわ。
   京都で観れることなんてそうないですからね。
   これは観といたほうが絶対ええですよ」

と勧められたこともあり
かつて観に行った三川泉のときと、同じときめきを抱きながら
(普通の女子大生はお爺ちゃんにときめかないという指摘は無視です)
チケットを購入、能楽堂へ向かった。


鴨くん(仮名)「おはようございます」
OGさん「おはようございます」
亀さん(仮名)「おはよう」

行くとさすがに見知った顔が沢山。
他の流派の人も沢山いる。

私「今は?」

OGさん「観世の舞囃子をやってますよ。
    次が宝生の『清経』舞囃子です」


そうなのだ。
なんと、師匠(仕舞)の師匠がこの日
『清経』の舞囃子をされるのだー♪
私が今度やる舞囃子と同じ!
これは観るしかないってやつですよ。



見所に入ると、既にほぼ満員状態。

私はB席(7000円)だけど
頑張って座席予約した甲斐あって、
前から4列目という、かなりいいポジションに座れた。

師匠(謡)「どうも」

斜め前は師匠だ。




まずは舞囃子『清経』。


切戸から、

ぬっ

と師匠の師匠が現れる・・・(相変わらず凄い威圧感・・・)。


シテ「さては仏三宝も・・・」


もうシテ謡からして気合が違う。
これ絶対負修羅(※)じゃない・・・

(※負修羅・・・まけしゅら。
  修羅物の中で、負けた平家の武将がシテの話のこと)


やっぱりこれくらい気合入れないとな。
最後に船から自殺する、情けないやつだけど
だからって情けなく舞っちゃいけない!(当たり前だけど)



そして『砧』。


仕舞は拝見したことがあった。
師匠のお母様が舞っておられたから。


でも


地「思い知らずや」


ぜんぜん


地「恨めしや・・・」


ちがう。


普通のハコビは年のせいだろう、危なっかしいのだけれど
見せ所のシャープさがちがうのだ。
間がちがうのだ。
空気がちがうのだ。
面の傾きが
伝わってくる心持が
ぜんぜん・・・



はっとさせられる

その感覚と

一瞬で立つ鳥肌。



能はすごい。
それを引き出せるシテは
本当にすごい・・・



師匠(謡)「どうでしたか」

私「よかったです、本当に」

師匠「7000円の価値はありましたでしょ。
   安いもんですわ」


終わった後もしばらく余韻が残って
はあ、すごいなーと思いながら
どうにも言葉に表せない自分の稚拙さに
精進せねば、と帰途につく。



いいものをたくさん観よう。
そして感性を養おう。

清経の稽古もがんばらないと!





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Last updated  2008年03月07日 18時36分11秒
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