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2015/11/28
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カテゴリ: 食・栄養
全国40~69歳の男女1200人を対象とした「認知症予防に関する意識調査」によると、認知症の予防に役立つ情報に関心がある人は6割近くにのぼり、認知症予防に有効だと思われる食事や運動習慣を改善するための情報を望んでいることが分かった

2012年内閣府・高齢者の健康に関する意識調査によると、健康管理の行政への要望の1位が認知症でした。
また50~70代の脳に関する意識調査では、91%が脳の働きに老化を感じていますが、何か対策を講じている人は24%しかおらず、対策をしていない人の85%が対策を知らない・わからないと回答しているそうで、日本人らしく他力本願です。

アルツハイマー病につながるリスク.jpg

認知症には、アルツハイマー型以外に、血管が破れたり、詰まったりする脳卒中により神経細胞が壊れる血管性認知症も知られています。両タイプの認知症には共通の危険因子として動脈硬化の原因とされるメタボがあり、若年期からのメタボの積極的な管理、予防が、認知症予防に有効だそうです。そのためには、食生活や運動、禁煙など日常の生活習慣を改善することが大切だと言われています。


日本でも認知症は増加し、厚生労働省の2012年調査では認知症患者は462万人、認知症予備軍の軽度認知障害(MCI)患者は推計400万人、合わせると65歳以上の高齢者の4人に1人でしたが、別の調査では認知症患者の高齢者推計は550万人と65歳以上の18%となり、20年で6倍に増えていました。
2025年には認知症高齢者が700万人(5人に1人)に急増 し、軽度認知障害(MCI)患者と合わせると軽く1000万人を超えるわけです。
また64歳以下までの認知症を若年性認知症と呼び、まれに10代後半で発症することもあるそうで、若年性認知症の推定患者数は約3万8000人と言われています。

認知症将来推計2014.jpg

最も罹りたくない認知症は何種類かあり、その一つの アルツハイマー病は世界経済危機をもたらすと警告 されたり、 国際アルツハイマー病協会から認知症増大予測で対策強化の政策提言 が出るほど増えていますが、よい治療法がないので高齢化国を悩ませています。最もよい対策は個人が取り組む的を射た認知症予防策の習慣化です。

そんなことから厚生労働省は2012年に「 認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン) 」が発表されたり、2013年12月に「主要国(G8)認知症サミット」、2014年11月5日6日には「G8認知症サミットの後継国際会議」が日本で開催され、 認知症対策は重要な国家戦略 として2015年1月に「 新オレンジプラン 」が発表されています。

予防意識.JPG

歩行速度は新しい認知症診断テストの鍵 とまで言われています。運動機能や筋力と認知症リスクに関する研究成果が数多く報告されていますが、運動することは重要ですね。

運動で得られるメリットはたくさんあり、いくつになってからはじめても遅すぎることはありませんが、やらない人はやりませんね。

日本は平均寿命こそ世界一ですが、国民の約7割は岩盤のような健康管理無関心層(筑波大大学院・久野譜也教授)で、2014年厚生労働白書によると 健康管理は「何もしない」派が46% もいるそうです。そんなことから 日本人の主観的健康度は主要36カ国中36位(2015年OECD調査)と最下位 で、驚くほど低率です。
健康的な生活習慣を無視して好き放題の人は、やらない理由を探すのが得意だったり、「一寸先は病み」の現代で将来の健康がいかに蝕まれるかの想像力が乏しいとか、根拠のない自信を持ち過ぎの傾向などがあるようです。

世界23カ国の健康意識調査 で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という世界一の 健康オンチ国 です。

厚生労働省の調査によれば、運動など健康増進の習慣がある人は男女とも3割にとどまり、 健康のために出費してもよいと考える金額の平均はわずか月3000円と驚くほど低額 です。

健康意識調査2015.jpg

機能・気力・体力・活力の変化1410.jpg

終末期医療専門医の著書「 死ぬときに後悔すること25 」によれば、後悔の1位は「健康を大切にしなかったこと 」で、死ぬ時に気がついても後の祭りで間に合いません。
また、 55~74歳の男女1060人に聞いた「リタイア前にやるべきだった後悔」の健康部分の第2位が「スポーツなどで体を鍛えればよかった」 なので、後悔するなら今からやっても十分間に合います。

・今日が一番若い
・予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上する。(ハーバード大学)
・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)
・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)
・健康こそ最大の資産であり、史上最高の投資である (リチャード・ブランソン:ヴァージングループ会長)
・健康な身体を維持する意志力がないということは、人生を左右する重要な状況において、積極的心構えを維持する力にも欠ける。(ナポレオン・ヒル)


世界最大の医療研究機関、アメリカの国立衛生研究所(NIH)が提唱した認知症予防のための生活習慣は、

1.運動習慣をつける。
2.高血圧を改善する。
3.人的交流など社会認知活動を増やす。
4.2型糖尿病の改善する。
5.地中海食などバランスのいい食事を摂る。
6.適正体重の維持(生活習慣病の改善)。
7.禁煙する。
8.うつ状態の改善。

の8つをあげ、最大の予防策は運動習慣だと言っています。


時代は進み、アルツハイマー病の原因と言われている細胞内異常タンパク質をうまく除去することが出来る革命的な発明がされ、これも活用しています。

認知症の予防もむずかしくないと思っていますので予防したい方は、お互いに明るく楽しく元気に笑顔で顔晴(がんば)りましょう。

**************************** 【以下転載】 ****************************

先日、米俳優のロビン・ウィリアムズさんが生前、レビー小体型認知症を患っていたことが明らかにされました。WHOによれば、20年ごとに認知症の患者数は約ニ2倍に増加すると見込まれ、認知症対策は世界的な課題となっています。

そこで重要なのが、認知症の治療のほかに認知症にならないためのケアです。

「腸を元気にすることは脳を元気にさせることにつながり、認知症予防の有効な手立てになってくれます」と話すのは、胃腸内視鏡外科医の新谷弘実先生。

腸が汚れていることから生じる生活習慣病や精神的な不調、免疫力の低下、血流の低下といったことは、すべて認知症の発症リスクを高める要因となるのです。

今回は、先生の新著『認知症がイヤなら「腸」を鍛えなさい』から、脳と腸の老化を防ぐ食事法についてまとめていきます。


■1:和食を中心にした食事

咀嚼が多い点も含めて、和食は身体を健康にしてくれる要素で溢れています。ポイントは植物性食品を全体の食事の85%、動物性食品は15%に抑える食事です。

ただどんなに腸や脳によいといわれる食材であっても、それだけを食べ続けるような食生活は健康に良い訳がありません。

■2:発酵食品を摂る

発酵食品を積極的に摂れば体内酵素の補給になり、腸内細菌も活発に働いて身体の老化や病気を防いでくれます。

特に納豆は大変優秀な発酵食品です。納豆にはナットウキナーゼという酵素が含まれており、これが身体の老化を止め、脳の働きを高めて認知症を予防する効果にも優れていることがわかっています。

■3:よい水を飲む

よい水をしっかり飲むことは体内をきれいにし、細胞の活動を高め、病気にならない身体を保つ上で必要不可欠な習慣といえます。よい水の条件は真水であること、還元力のある水であることです。還元力のある水とはイオンやカルシウム、マグネシウムなどが含まれている水のことです。

起き抜けに500ml、昼食の30~1時間前に500ml、夕食の30~1時間前に500mlと分けて飲むようにします。

■4:お腹いっぱい食べない

満腹になるまで食べるような食事の仕方が続けば、腸は疲弊して、働きも弱くなってしまいます。腹八分目の大切さは世界各国でも科学的に検証されており、細胞の老化を遅らせること、動脈硬化や生活習慣病の予防になることが明らかになっています。

また腹八分目を習慣にすると、細胞の老化を防ぐ遺伝子が活性化し、細胞の死滅を防ぐ機能が強まることも分かっています。

物忘れが多くなった、決断力が低下したという方も、こういったぜひ腸のケアを意識してみてください。

(出典:美レンジャー)





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最終更新日  2015/11/28 05:08:13 AM
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