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2008.02.01
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テーマ: いい言葉(574)
カテゴリ: 文学・芸術
▼フランスの薔薇8(マラルメ8)
詩を志したマラルメが19歳のときに書き、その後何度か書き換えられた作品を紹介しましょう。タイトルは「不運」。これも難解ですが、青空は理想、駿馬のイメージは詩人(たち)のことだと思って、お読みください。この詩のテーマも、創作に苦しむ詩人です。

Le Guignon

Au-dessus du bétail ahuri des humains
Bondissaient en clarté les sauvages crinières
Des mendiants d'azur le pied dans nos chemins.

人間という途方に暮れた家畜の群れの上を
青空を希求するものたちは、野生のたてがみを輝かせながら
私たちの道を踏みしめながら、飛び跳ねていた。

Un noir vent sur leur marche éployé pour bannières
La flagellait de froid tel jusque dans la chair,
Qu'il y creusait aussi d'irritables ornières.

彼らの行く手には暗黒の風が、はためく戦旗のように広がる。
酷寒のムチは骨身にまでしみて、
肉には苛立ちの轍(わだち)が刻まれる。

Toujours avec l'espoir de rencontrer la mer,
Ils voyageaient sans pain, sans bâtons et sans urnes,
Mordant au citron d'or de l'idéal amer.

海を見たいとの希望を常に抱いて、
パンも、杖も、壷もなく、彼らは旅を続けた。
苦い理想が詰まった黄金のレモンをかみ締めながら。

La plupart râla dans les défilés nocturnes,
S'enivrant du bonheur de voir couler son sang,
O Mort le seul baiser aux bouches taciturnes!

彼らの多くは、夜の行進の最中にあえぎだした。
滴り落ちる血を見る幸福に酔いながら、
おお、死よ、沈黙した唇に最後の接吻を!

Leur défaite, c'est par un ange très puissant
Debout à l'horizon dans le nu de son glaive:
Une pourpre se caille au sein reconnaissant.

敗北したのは、それは、抜き身の剣となって
地平線に立ちはだかる金剛力の天使のせいだ。
その存在を知って、胸に深紅の血が凝結する。

Ils tettent la douleur comme ils tétaient le rêve
Et quand ils vont rythmant de pleurs voluptueux
Le peuple s'agenouille et leur mère se lève.

彼らは夢を吸ったように、苦痛を吸い取る。
彼らが情感豊かな涙のリズムで進むとき、
群集はひざまずき、彼らの母は立ち上がる。

Ceux-là sont consolés, sûrs et majestueux;
Mais traînent à leurs pas cent frères qu'on bafoue,
Dérisoires martyrs de hasards tortueux.

彼らは慰められ、確信と威厳に満ちている。
だが彼らは足下に、人々に愚弄された無数の兄弟、
移り気の運命に翻弄された、哀れな殉教者を引き連れている。

Le sel pareil des pleurs ronge leur douce joue,
Ils mangent de la cendre avec le même amour,
Mais vulgaire ou bouffon le destin qui les roue.

涙のような塩辛さが彼らの優しい頬を蝕み、
彼らは同じ愛情をもって、遺灰を食べる。
しかし、運命が彼らを八つ裂きの刑に処するとは、
俗悪な、もしくは道化の芝居だ。

Ils pouvaient exciter aussi comme un tambour
La servile pitié des races à voix terne,
Égaux de Prométhée à qui manque un vautour!

彼らはまた、かすれた声で、弔いの太鼓のように、
民衆の自主性のない哀れみを誘うことができたはずだ。
ハゲタカのいなくなった空を飛ぶプロメテウスよ!

Non, vils et fréquentant les déserts sans citerne,
Ils courent sous le fouet d'un monarque rageur,
Le Guignon, dont le rire inouï les prosterne.

いや、卑屈に、オアシスのない砂漠に足繁く通いながら、
彼らは、「不運」という名の短気な帝王のムチに打たれて逃げまどう。
そして、かつてない嘲笑の前にひれ伏すのだ。

ここまでが前半です。詩人としての栄光を勝ち得た者のそばに、敗れ去った者たちの屍が無数に転がっているイメージが浮かびますね。その明暗を分けたのは、不運という暴君のせいだった、と言っているように聞こえます。
長くなったので、後半は明日。その後半に薔薇が登場します。
(続く)

海

詩人が見たいと願う海。





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最終更新日  2008.02.01 12:42:19
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