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オリンパスのアクセサリーポートは今回私が購入した E-PL8 までで E-PL9 からはボディ内にフラッシュを内蔵する事でアクセサリーポートは廃止となりました。対するソニーのマルチインターフェイスシューは連綿と引き継がれています。この差は何でしょう。答えはとても簡単で、外部マイクが SEMA-1 しか発売されなかった事とアクセサリーポートを採用するメイン機である E-PL シリーズの動画対応の遅れです。ソニーのマルチインターフェイスシューに対応したマイクは数も多く実に多岐にわたります。その一方でマルチインターフェイスシュー用のEVFはとっくに廃番になっています。もし E-PL8 が4K動画に対応しておりアクセサリーポートに対応したガンマイクの一つでも発売されていれば状況は一変していたと愚考します。必要だったのはEVFではなく外部マイクだったのです。似たような事柄はパナの G100 にも言えます。G100に必要だったのはEVFではなくボディ内手振れ補正でした。画素数もクロップ率の低い1600万画素で良かったかもしれません。その後 G100 はEVFを強化した G100D として再出発。個人的にはボディ内手振れ補正が入っていない時点で選択肢に入らないカメラです。話をオリンパスのアクセサリーポートに戻します。オリンパスのアクセサリーポートに対応した機器は下記のとおりです。●VF-2:初代EVFでシルバーとブラックの2カラー展開でした。2009.12発売。●VF-3:二代目EVFで小型軽量を目指した結果大幅なスペックダウンとなりました。 カラーはシルバーのみ。2011.09発売。●VF-4:名機 E-M1 のEVFと同等性能の高性能EVFですが、その分だけ大柄でカラーも ブラックのみで E-P5 には似合っても E-PL シリーズには微妙です。2013.06発売。〇 VF-1:光学ファインダーで E-P3 の時代に M.ZD17/2.8 用として発売されています。 光学ファインダーですのでアクセサリーポートとは無縁です。●SEMA-1:唯一の外部マイクです。厳密には、ピンマイクがセットになった外部マイク端子 なので使い勝手は悪くありませんが、ソニーのようにカメラやレンズの雑音を拾わない外部 マイクやワイレスマイクが発売されていればと思うと残念です。2010.02発売。●MAL-1:ボディから電源を供給するマクロアームライトですが、アクセサリーポートを持た ない E-M5MarkⅢ等でボディから電源を供給するフラッシュが存在する事を考えると微妙な 存在で、マクロライトとしても点光源で使い易いとは言えません。2011.01発売。●PENPAL PP-1:ボディに Wi-Fi や Bluetooth が搭載される以前のアクセサリーで現在では 存在意義がありません。仮に Wi-Fi や Bluetooth を搭載していなくともその後に発売された Eye-Fi や Flash Air を使った方が良いです。2011.01発売。こうしてみると VF-2 登場の 2009.12 からアクセサリーポートが採用されましたが、周辺機器の開発は 2011.09 の VF-3 登場でほぼ終了。辛うじて E-P5 に合わせて 2013.06 に VF-4 が登場して、それ以降はアクセサリーポート用の周辺機器は一切開発されていない事が判ります。アクセサリーポート採用の最終モデル E-PL8 は 2016.11 の発売で、アクセサリーポートを排した E-PL9 は 2018.03 に発売となります。E-PL8 登場までにガンマイクを発売して欲しかったです。ソニーのマルチインターフェイスシューも、当初は PENPAL PP-1 に似た製品やEVFが発売されていましたが、現在では外部マイクに特化していると言っても過言ではありません。外部マイク端子にケーブルを繋がなくて済むし、電源も供給される利点を最大限活用しています。再び「たられば」の話となりますが、例えば初代 E-M10 にアクセサリーポートが搭載されていて同時にアクセサリーポート用のガンマイクが発売されていれば「学校イベント」に特化した機材として更に売れたかもしれません。初代 E-M5 にはアクセサリーポートが搭載されていましたが、マイク端子はボディに有ったので同梱のピンマイクを直に繋ぐとノイズを拾ってしまう SEMA-1 では意味を成しませんでした。オリンパスは何故にアクセサリーポート用のガンマイクを発売しなかったのか不思議です。本当にボディやレンズの動作ノイズを拾わない外部マイクがアクセサリーポート用の周辺機器として発売されていたならと思います。さらに言えばオリンパス得意のPCMレコーダーとの同期機能を持つ周辺機器とかも良かったかもしれません。アクセサリーポートを排した E-PL9 から4K動画に対応しますが、アクセサリーポートを残し専用ガンマイクを出していれば E-PL9 の売れ行きも異なっていたのではないかと愚考します。一大ブレイクした SONY ZV-1 の登場は E-PL9 登場の二年後ですから、当時のオリンパスに思い切った判断は難しかったのかもしれませんが残念でなりません。とは言えすでに終焉を迎えた規格です。手持ちの E-PL8 では PENPAL PP-1 以外、一応は有効なアクセサリーですかね。中古の良い物件が見つかれば揃えるのも良いかなと思っています。
2024.08.30
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せっかくのアクセサリーポートなので、使用できるEVFについて、改めて考えてみました。以下はメーカーHPより参照しました。============================================電子ビューファインダー 「VF-4」「VF-3」「VF-2」 のおもな違い VF-4VF-3VF-2表示画素数約 236万ドット約 92万ドット約 144万ドット視野率100パーセントファインダー倍率-1-1時 50mmレンズ,無限遠約 1.48倍約 1.0倍約 1.15倍アイポイント(-1m-1時)21mm17.4mm18mm視度調整範囲- 4.0m~+ 2.0m-1- 3.0m~+1.0m-1アイセンサーあり ※なし質量(コネクタカバーを除く)41.8g28g32g大きさ(幅×高さ×奥行 単位ミリ)30.4×48.2×47.825.4×44.1×48.329.4×48.5×46.3チルト機構上向き最大 90度シューロック機能ありなし同梱品ソフトケース、取扱説明書、オリンパス国際保証書発売日2013年6月2011年9月2009年12月※ VF-4 のアイセンサーは E-P5、E-PL8、E-PL7、E-PL6 に対応=============================================上記のように E-PL8 は VF-4 のアイセンサーに対応していますから、普通に考えれば VF-4 で決まりですが、今回は VF-2 から性能的にはダウンした VF-3 が登場した理由について、考えてみました。以下は当時のオリンパスニュースからの抜粋です。=============================================「VF-3」は、新開発の小型・高精細92万ドットの液晶パネルを採用し、どの「PEN」にもマッチする、スマートなデザイン、ポケットに楽々おさまる軽量・コンパクト設計を実現した、視野率100%の小型電子ビューファインダーです。「VF-2」に比べて、体積で約25%、重さで約13%の小型軽量化を図っています。============================================つまり、スペックを犠牲にしても小型軽量化を重視したEVFが VF-3 と言う事です。当時の最新機が E-PL3 で、後に E-PL5 や E-PM2 が登場すると考えれば小型軽量化を重視したのも納得できます。そして E-P5 の登場時にあらためて機能重視の VF-4 が発売されたのです。このような経緯を考慮すると E-PL8 にはスペック優先で VF-4 を組み合わせるべきか、小型軽量化を優先して、スペックは無視して VF-3 を選ぶべきか悩ましいですね。それに VF-4 との比較ならVF-2 も小型軽量と言えなくはありません。何より VF-4 はブラックしかありません。そう考えると選択肢は VF-2 か VF-3 ですかね。製品末期の VF-3 は新品でも1万円を切っていたので、同程度の価格で発見出来れば VF-3 でしょうか。まぁ早急に欲しいモノではないので、ノンビリと物色していこうと思います。
2024.08.25
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第一候補は GX7MkⅡでしたが、中古価格が高騰気味になってきたのに対して E-PL8 のお買い得な物件を Amazon で発見したのでポチってしまいました。やはりホワイトボディが安かったです。手持ちの M.ZD 17/2.8 をセットしてみました。オリのホワイトボディは E-PL7 までは軍幹部までホワイトだったのですが E-PL8 から軍幹部がメタリックカラーになったので個人的には好ましく思ってます。希望は E-PL8 のブラウンでしたが、軍幹部がメタリックカラーのホワイトボディは、従来の「真っ白」ボディより好ましいです。また、軍幹部ではなく左手レザー上部にエンボス加工の金文字で OLYMPUS PEN と入っているのも個人的には「E-PLらしさ」が感じられて高ポイントです。そしてこの組み合わせは速写性において、コンデジにさえ勝るとも劣らない快適さとなります。シッカリした金属外装を感じる事が出来る仕上げになっています。レンズリリースボタンにもレザーが貼られているし軍幹部も各ダイヤルも金属製で、総じて上質な質感を感じます。現行 E-P7 のようなクラシックカメラ然とした雰囲気ではなく、ネオクラシックな雰囲気を持っている E-PL8 は歴代 E-PL シリーズの中で、かなり好きなデザインです。あえて難点を言えば、電源スイッチでしょうか。押しボタン式だと誤って電源を入れてしまう事があります。その分、速写性には優れるのですけどね。また、使用頻度の少ない「組写真」をモードダイヤルに入れたのも?と思いましたが、こちらは好みのカスタム設定に置き換える事が可能ですので無問題です。モードダイヤルの「動画」も含め多くが置き換え可能になっています。実用面での話をすれば古い E-PL シリーズの場合、アクセサリーシューカバーでさえ専用品なので付属品の有無が割と重要となります。特にアクセサリーシューカバーは在庫が少なくなって(色によって既に廃番?)いるので注意してください。私もお盆明けに OM SYSTEM PLAZA で在庫確認をして在庫があれば予備として1個購入しようと思っています。ヤフオクで中古のアクセサリーシューカバーが入手可能ですが、既に新品の倍以上に金額になっていますので、ボディ購入時にアクセサリーシューカバーの有無は必ずチェックしてください。今回購入した物件では、純正バッテリー、純正フラッシュ、同ケース、サードパーティ製充電器のセットでした。もちろんアクセサリーシューカバーも付いています。純正充電器を持っているので2極接点のサードパーティ製充電器は破棄する予定です。リチウムイオンバッテリーでは、純正バッテリーと純正充電器の組み合わせが絶対条件だと個人的には思っています。それと専用USBケーブルが付属しなかったので別にサードパーティ製の安価な品物を購入しました。ファームウェアは最新になっていましたが、まぁ、念のためって感じです。付属の純正小型フラッシュについては、現在でも新品/中古共に入手可能ですし、中古ならそれこそ中古のアクセサリーシューカバーより安かったりします。それでも付属すれば余計な出費が抑えられるので嬉しいです。マニュアルについては OM-SYSTEM さんで現在でもPDFとして入手可能なので無問題です。外付けEVFの VF-4 はお手頃価格の物件を発見したら購入するかもしれませんが、絶対に欲しいとは思っていません。ですがアクセサリーポートを持つ E-PL8 までの特権ですし、お買い得物件を発見すれば入手するかもしれませんね。外部マイクの SEMA-1 も同様で4Kには対応していませんが、安価で発見出来れば入手したいです。性能は大きく劣りますがボディと色が合わせられるのでVF-2/3 のシルバーも悪い選択では無いかもと思っています。どうせ非常用ですし。ホワイトボディはやはり気になったので、ブラウンの純正ボディケースを組み合わせました。ボディケースはボディ下部の保護にもなるし持ち易くなる場合が多いです。サードパーティ製なら電池室部分が開閉可能で、記録メディアやバッテリー交換時に、いちいちケースを外さなくて良いし、ケースの上から三脚やクイックプレートを取付可能で便利なのですが、何故か E-PL シリーズ用のサードパーティ製ケースですと、背面液晶が自撮りモードにならないので今回は純正ケースをゲットしました。背面液晶が下に出る自撮りモードですが、実際に使ってみると「左手」で保持すれば、グリップも安定し保持し易く意外なほどに使い易かったので、ケースを付けた状態でも自撮りモードが有効となる純正ケースを選んでみました。更に純正ケースはそのままでは三脚に乗せられませんが、ボディに直接F38のクイックプレートを付けた場合でも自撮りモードは使えなくなります。と言う言事で事使用上 E-PL8 を三脚に乗せる事はほぼ皆無と判断しました。唯一「ライブコンポジット」を使う時は三脚を使用しますが、その場合 E-M5MarkⅢを持ち出すので E-PL8 で三脚を使う事は無いとの判断です。サブカメラですし自撮りに三脚やグリップが使えないのなら必要ありません。ケースの着脱自体は意外と苦にならない仕様でしたのでバッテリー交換程度は無問題です。ボディにアイレットが有るのでストラップはもちろん我が家の定番 Falcam Maglink としました。M.ZD ED 14-42/3.5-5.6 EZ をセット。この組み合わせも速写性に優れます。今回はボディ単体の購入ですので、セットズームの M.ZD ED 14-42/3.5-5.6 EZ は別に購入しました。以前所有していた個体は E-M10MarkⅡのダブルズームセットだったので、ボディと一緒に手放したのです。とは言え、自動開閉レンズキャップとの併用で得られるコンデジライクな使用感を捨てがたく思いレンズ単体を再度購入となりました。その方がセットで購入するより大幅に安かったのです。まぁ「中古アルアル」ですね。カスタム設定は「Fnボタン」にデジタルテレコンをセットし、「動画ボタン」にモノクロモードをセットしました。モノクロモードはコントラストとシャープネスを上げ、フィルターはイエローをセットしています。モードダイヤルの「フォトストーリー」にはラフモノクローム2をセットしました。これでモノクロが2種類簡単に呼び出せます。私にとってはフィルム時代以来ですかね。久しぶりでモノクロ写真を撮ってみようかと思っています。当然、AF合焦音はOffで、暗い時に光るAFイルミネーターもoffにしています。また「OK」ボタンで表示されるデフォルトの「ライブコントロール」は、極めて初心者向きの設定ですし他機種との整合性に欠けるので使用せずに、代わりに「スーパーコンパネ」をセットしました。これで他のオリンパスボディと操作性を揃い更に使い易くなりました。と言うか、オリンパスのメニューはお世辞にも使い易いとは言えないので「スーパーコンパネ」は必ず設定したい機能です。後はメインダイヤルを露出補正にしました。一連の E-PL シリーズはダイヤルが一つしかないのが残念ポイントです。他社製の多くの機種では背面ダイヤルとなるリングですが、残念ながら E-PLシリーズでは単なる十字キーなんですよね。その分故障率と誤操作が少なくなるので個人的には、コレはコレで「アリ」だとは思います。m4/3 の被写界深度は深いですし、このボディで使うレンズも上記の2種類が基本となりますのでAモードで絞り解放が基本設定で操作するのは露出補正と言うのが私の使い方ですかね。首掛け/ショルダースタイルにしても、鞄に入れておくにしても、電源オンでサッと構えてサッと撮る。そんな速写スタイルを基本にして使いたいと思っています。ちなみに現行 E-P7 はダブルダイヤル装備。ボディ正面レバーを操作すれば一発でモノクロモードに移行できます。たとえEVFが使えなくとも一応は E-P シリーズなんですよね。と言う事で、操作性と画素数で劣る E-PL8 ですが、カスタム設定を追い込めば十分にサブカメラとして実用機となります。それに入手さえすれば、外付けEVFや外部マイクも使用可能で拡張性は現行 E-P7 を上回ります。ですので、入門機やサブカメラとして中古の E-PL シリーズは良い選択だと思います。
2024.08.24
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現行 OM-SYSTEM の単焦点レンズ 17mm は F1.2 と F1.8 の2本ですが、オリンパス時代 m4/3初期には F2.8 のレンズも存在しました。画質については PRO レンズである F1.2 が圧倒的に優れていますが、価格も大きさも重さも、気軽に使えるレンズではありません。なので、最近登場した M.ZD 20/1.4 の方がコンパクトで使い易いと思います。もしくはパナの G20/1.7Ⅱですかね。個人的にパナの G20/1.7ⅡはAF時の動作が嫌で、購入しましたがすぐに手放しました。なので普通に使うのならば M.ZD 17/1.8 で決まりなのですが、私はあえてディスコンになっている F2.8 を使っています。理由はとても簡単です。安くて小さくて、オリンパスの自動開閉レンズキャップが使えるからです。但し描写性能はスナップ用途専用と言っても良く、風景撮影だと四隅の描写が甘くF8くらいまで絞り込んでもズームレンズ並みです。スナップ向きの近距離から中距離なら、四隅の描写性能の甘さがあまり気にならないので F5.6 程度に絞れば四隅も普通に解像します。そして近接撮影能力に優れるので料理やスイーツの撮影は得意分野となります。AF性能も決して優れているとは言い難いのですが、その点については自動開閉レンズキャップが効いてきます。レンズキャップを外す手間が無いのは、カメラを常に手にしていない限り、極めて有効です。ましてや単焦点なのでズーム域を選択する手間も無く、速写性は最高レベルです。ですので、個人的には路上スナップや室内スナップ最強レンズと考えています。対する M.ZD 17/1.8 は「スナップショットフォーカス機構」がネックとなります。この機構は一見するとPROレンズの「マニュアルフォーカスクラッチ機構」に酷似していますが、フォーカスステップがとても荒いので、例えば近距離で目的の場所にMFでピントを合わせる事が出来ません。あくまでスナップレベルの距離で素早くMFでピントを合わせる為の機能なのです。で、現行モデルたちはAF性能に優れるのでこの機能は全く意味をなしません。とても残念な事です。ですので本機構は無視して普通のレンズのように使う事になります。その場合、描写性能こそ F1.2 には劣りますが、レンズ自体の質感も高く、それなりに優れた描写性能を持つ良いレンズです。ですが、見た目が「マニュアルフォーカスクラッチ機構」そのままなので近距離でピントが合わない時のイライラ感はMAXです。なので私はこのレンズは嫌いで、昔は F1.2 のレンズもありませんでしたから F2.8 一択だったのです。私の場合 M.ZD17/1.8 より LEICA DG SUMMILUX 15/1.7 の方が好ましい描写性能だった事も大きな理由の一つとなります。ですので、速写性を最優先して F2.8 を選びました。このレンズは中古価格が非常に安い(頑張って探せば1万円以下で見つかります)し、自動開閉レンズキャップとの相性は最高なので、風景は基本撮らない。ただし無限遠とならない都市風景ならギリ合格点かな。そんな感じのレンズですが、スナップレンズとしてなら、とても良い選択肢だとお個人的には思っています。流石に2000万画素の現行 E-P7 で使うのはどうかと思いますが1600万画素の E-PL シリーズで使うのならば、自動開閉レンズキャップとの併用が大前提ですが、とても良い選択肢だと思います。そして使い難い「スナップショットフォーカス機構」を持つ M.ZD 17/1.8 を買うくらいならば、オリボディでは使えない絞りリングを持つ LEICA DG SUMMILUX 15/1.7 の方が良いと思います。注意していただきたいのですが、純粋な描写性能と価格、重量などのバランスを考慮すれば、普通にお勧めするべきは M.ZD17/1.8 です。その点だけはお間違いの無いようお願いします。あくまで M.ZD 17/2.8 は近距離限定、自動開閉レンズキャップとの併用前提で中古価格の安さを考慮してのお勧めである事をご理解願います。使用するボディも2000万画素機だと厳しいでしょう。と言う事で、今回はオリの17mmについての私の考えを書いてみました。
2024.08.17
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巷では、オリの Pen F 後継機やパナの GX8 後継機を望む声もありますが、どちらも新品時に売れなかった機種ですので後継機は難しいだろうと愚考します。また、パナの GX7mkⅢとGFシリーズは今後どうなるか分かりません。パナがどの程度m4/3に力を入れていくかでしょう。とりあえずS9のm4/3バージョンが欲しいです。対する OM-SYSTEM はm4/3で頑張ってくれていて嬉しい限りです。とは言え OM-SYSTEM の E-P7 には残念な思いがあります。まず、動画撮影に重きを置くこの時代にフラッシュを内蔵した事。内臓フラッシュは外して、ポップアップ式 EVF か普通の EVFを搭載し静止画専用機としてアピールするか、マイク端子を付け熱対策をし、更にバリアングル液晶として動画対応機とするかの2択だったと思います。フラッシュについては従来通り電源供給型の外付けフラッシュとすれば良かったのです。本当に残念に思います。と言う事で、現行機種として魅力に欠ける E-P7 を選ぶのなら過去の E-PL シリーズか、GX-7 シリーズで良いと思いました。ですが E-PL6 以前の機種は、持病の「ボディ内手振れ補正故障」があり、しかも既にメーカー修理対応が終了していますので、それならば初めから手振れ補正を内蔵していないパナのGF/GMシリーズや G100 を選んだ方が良いです。一方、パナの GX7mkⅢは、静止画メインのGXシリーズの完成形とも言えますが既に生産完了品で新品在庫はほぼ無く中古価格も高騰していますので残念ながら買い時とは言えません。Pen-F も同様ですが、現時点で静止画専用機というのも厳しい気がしますが、スマホとの差別化と言う意味ならアリでしょう。ですが、ソニーのZVシリーズの好調を考えても動画に対応した小型機は必要だと思います。そして動画を意識した小型機ならEVFは邪魔でしかありません。フルサイズセンサー機では動画対応機も含めて、コンパクトなボディが続々と登場しているのに、m4/3陣営は一世代遅れの E-P7 だけしかないので、だったら中古市場から探す方が良いです。と言う事で、静止画メインのコンパクトボディで手振れ補正をボディに内蔵した機種を選ぶと、タイトルのように E-PL シリーズか GX7 シリーズから選ぶ事になります。どうしても2000万画素のコンパクト機が欲しいのなら現行 E-P7 と言う事になりますが、なら E-M10MarkⅣがお勧めです。小型に拘るならボディに手振れ補正の入っていない G100 でも良いです。個人的にサブのコンパクト機なら1600万画素で十分だと判断しているのですが手持ちのGF9はボディ内手振れ補正が搭載されていないので、買い替えを検討している訳です。 今回 E-PL シリーズの選択肢は E-PL7/8/9/10 のいずれかとし、パナの選択肢は GX7/7mkⅡとしました。GX7mkⅢは中古でも高額なので今回は除外しました。オリの Pen-F やパナの GX7mkⅢの中古価格はメイン機が買えてしまうほど高騰しているので、私ならメイン機として大きなレンズも普通に使える G9 Pro や E-M1MarkⅡを購入した方が良いと思います。私のお勧めは自分でも使っている G9 Pro や E-M5MarkⅢです。ではサブカメラとしての E-PL シリーズと GX7 シリーズ の話に戻ります。① E-PL7:現行 E-P7 にも通じるクラシカルなスタイルでシルバーモデルが素敵です。② E-PL8:E-PL らしいデザインに戻りました。個人的にはブラウンが好きです。上記の2機種は外付けEVFの VF-4 に対応しているので、静止画重視ならば現行 E-P7 より良いです。デザインの好みで7か8を選べば良いと思います。個人的には E-PL8 かな。それにしても外部マイク端子が増設できる SEMA-1 が入手不可能なので、動画機としての拡張性が失われたのが残念でなりません。とはいえ4Kに対応していないので気するほどではありませんけどね。比較対象として挙げるならSONYは対応する外部マイクが複数存在し、アクセサリーポートとしての有効性を保ち続けています。オリも電源供給型フラッシュだけではなく、ワイヤレスマイクを含めた外部マイクを複数出すべきでした。今となっては仕方のない話ですが残念です。③ E-PL9:ポートが無くなり外付けEVFが使用不可に。代わりにフラッシュを内蔵しました。 画像処理エンジンが TruePic VII から TruePic XIII になりました。 4K動画に対応しました。画像処理エンジンが新しくなりデジタルシフトが可能に。 電子シャッターも新たに搭載。USBポートもマイクロBになりました。④ E-PL10:なぜか E-PL9 とほとんど変わりません。今なら新品がまだ買えるかも。③④登場の時期にフラッシュを内蔵したのは時期的に仕方ないかもしれませんが E-P7 までもがフラッシュを内蔵していると知った時には愕然としました。スチル機ならEVF内臓だし動画機ならマイク端子を付けて動画モードを充実させるべきでしたね。結局③④と現行 E-P7 の違いは画素数だけと言っても良いので E-P7 を買う意味は個人的には皆無だと思っています。また、自撮りモードで背面液晶が下に出るのは三脚や小型グリップとの親和性に欠けるので個人的には非常に愚策だと思います。事実上「使えない自撮りモード」と断定しています。今となってはバリアングル液晶+リモコングリップor自撮り棒が自撮りの基本だと言えるのに下方にパネルが出るのは信じられない愚策としか言いようがありません。GFシリーズの上に出すタイプもアクセサリーシューを考慮すると難しいので、自撮りを意識するならバリアングル液晶以外の選択肢はありません。2000万画素が生きてくるのはA3ノビ以上のプリントでかつPROレンズかパナライカレンズを使用した場合に限ると言っても良いでしょう。一般的なプリンターでのA4プリントやネット上での画像のやり取りなら1600万画素で画素数が足りないと思う事は皆無だと愚考します。そもそもが内臓フラッシュはフィルム時代、もしくは、高感度が使い物にならなかったデジカメ初期の悪しき風習だと思っています。ISO感度1600や3200が普通に使える現在において、内臓フラッシュの必然性は皆無です。もし必要ならフラッシュ付スマホが登場してるはずです。それでも静止画メインのコンデジならまだ理解できますがレンズ交換前提のミラーレス機において光量の小さなフラッシュを内蔵する意味は皆無です。その点、オリの電源供給型小型フラッシュの同梱は素晴らしいアイデアだと思います。でも、私はほとんど使いませんね。フラッシュを使う予定があるなら光量があってディフューザーが使えるタイプを持ち出します。同梱の電源供給型小型フラッシュは室内の多灯撮影でマスターにする時くらいしか用途が思いつきません。そもそもフラッシュの閃光は他人に迷惑ですから小型のLEDライトの方が使い勝手が良いです。LEDライトなら撮影前にライティングの確認も出来ますし、動画でも使えます。と言う事でレンズ交換の可能なミラーレス機にフラッシュを内蔵するのは現代では愚策としか言いようがありません。ミラーレス機の内臓フラッシュは撤廃し本体から電源供給する小型フラッシュとするべきです。またはパナのようにフラッシュをアクセサリーから撤廃しても良いとさえ考えています。スタジオ撮影なら専業メーカーの光源を使うのは当たり前だし、イベント会場等でも安価で充電型内臓バッテリーのサードパーティ製フラッシュを利用する人が増えています。個人的には単三電池を使うフラッシュが悪いとは思いませんが時代は USB-C 充電/給電の機器へシフトしています。と言う事で、静止画専用機を前提とすれば、電源供給型フラッシュが同梱されて、外付けEVFのVF-4 が使える①か②をお勧めしますが、実際に VF-4 を今から購入すると2万円以上はするのでパナのGX7シリーズも視野に入って来ます。とは言え、画像処理エンジンが TruePic Ⅷ になり、電子シャッターを新たに搭載し4K動画にも対応。現行機種と比較しても、古さを感じないと言う意味では③や④も悪くない選択だと思います。⑤ GX7:レンジファインダースタイルの先駆け。優れた可動式EVFと1/8000メカシャッター が高ポイントのチルトEVFを搭載したマグネシウム外装モデル。⑥ GX-7mkⅡ:画像処理エンジンを一新し「L.モノクローム」が使えるようになった。 手振れ補正も強力になり「Dual.IS」に対応、現行機種と比較しても見劣りしない 性能を持ったコンパクトモデル。⑤の登場は Leica と提携しているからには必然と言っても良いボディスタイルで、気合の入ったモデルでした。デジタルカメラではなく、カメラとしての完成度は初代にして最高だと思います。⑥は GX8 で性能アップと共に大型化した事を踏まえてコンパクト化に注力した機種で機能を取捨選択する事で GX8 並の性能を持ちつつ⑤よりも小型化に成功しました。その分、やや操作性の方が犠牲になりましたが GX7mkⅢが高騰している現在では良い選択肢だと思います。では寸法と重量と発売時期。それに中古価格について。① E-PL7:114.9×67×38.4、357g、2014.09.発売。中古なら3万円前後から。② E-PL8:117.1 x 68.3x38.4、374g、2016.11.発売。中古なら4万円以下も。*どんなに安くてもボディ内手振れ補正の修理が出来ない E-PL6 以前の機種はお勧めしません。⑤ GX7:122.6x70.7x54.5、402g、2013.09.発売。中古なら4万円以下も。⑥ GX-7mkⅡ:122.0x70.6x43.9、426g、2016.05.発売。中古なら5万円前後。● GF9:106.5x64.6x33.3、269g、ボディ内手振れ補正が不要ならコンパクトで良いです。● G100:115.6 x 82.5 x 54.2、345g、G100D 登場で中古が安いですが、私はEVF内臓より 手振れ補正内臓を選びます。GX7の厚みが群を抜いているのは可動式EVFのせいでEVFを立てると厚みが薄くなるので、収納時に一工夫するのも一考です。またグリップも初代が一番しっかりしています。mkⅡの EVF は可動式ではない分、厚みが少ないですがオリのVF-4 も可動式なので、可動式のEVF が良いのなら GX7mkⅡは除外する事になります。EVFを搭載している分だけGX7シリーズの方が大きく重くなっていますがEVFが常時必要と考えるなら、後から VF-4 を購入して付けるより良いと思います。でも、ケースバイケースで EVFを外してコンパクトになる E-PL シリーズの利便性も捨てがたいとは思いますけどね。AF性能は「空間認識AF」を持つ GX-7mkⅡが頭一つ抜けています。また、手振れ補正についても「Dual.IS」が使える GX-7mkⅡが優位ですが、色々なレンズを使うならオリの手振れ補正もそれなりに強力ですので何とも言えません。個人的には GX7 の手振れ補正でも悪くないと思います。全てコントラストAFの機種なので基本的にフォーサーズレンズはお勧めできません。唯一 ZD ED40-150/4.0-5.6 だけはダブルカムズームで現行モデルより作りが良く、写りも良いしコントラストAF対応でAF速度も見劣りしませんのでお勧めできますが、別に像面位相差AFに対応したOLYMPUS製ボディを持っていない限り、やめておいた方が無難です。パナからも像面位相差AFを積んだボディが登場しましたがフォーサーズレンズが快適に動作する保証は無いので、フォーサーズレンズが使いたい場合はオリの像面位相差AF搭載ボディを選んだ方が無難です。話をGX7シリーズにもどします。まず GX7mkⅡは現在でもメイン機種として使えるスペックを持っていると思いますが EVF については基本スペックは同じなのですが、稼働式EVFをもつ GX7 の方が内部メモリーの割り振りの為なのか、スムーズに観えるようですので EVF 重視なら GX7 もアリですし、初代 E-M1 と同等のEVFを搭載した VF-4 が使える E-PL7/8 も捨てがたいです。とは言え、大きさ重さは無視して性能重視なら GX7mkⅡ一択です。EVFはケースバイケースで考えるし軽量コンパクトも性能だと考えるなら E-PL7/8 ですね。デジタルカメラではなくカメラとしての上質さを重視するならGX7初代も捨てがたいです。また E-PL シリーズはホワイトボディだと球数が多くバーゲンプライスになっています。私がサブとして選ぶなら価格優先で E-PL7/8 と思ったのですが、外部マイク端子となる SEMA-1が入手困難な現在は魅力半減です。因みにもう一つのアクセサリーであるマクロライトはほぼ使えません。と言う事で 2024.07. 現在で買うなら、良さげな EVF を搭載している GX7 か、旧機種と言うデメリットを感じない GX7mkⅡですね。パナは安価なレンズでも Dual.IS/IS2 に対応したレンズが多数存在するのが素晴らしいです。パナは手振れ補正機能を積んだレンズが多いですが、それでも広角ズームは非搭載だし、望遠レンズとマクロレンズ以外の単焦点レンズも手振れ補正を搭載していないので、ボディ内手振れ補正があった方が使い勝手が良いです。動画撮影に対応したコンパクトボディは残念ながら現在の m4/3 には存在しません。一番小さいのがパナの G8 ですかね。1600万画素センサーですが、逆に現行 G99 よりクロップ率が低くくなるのはメリットだと思います。m4/3 で動画を撮る人全員がパナライカ 9/1.7 を買える訳ではありませんから、当然ながら、その他のレンズも使うので、クロップ率の低さは重要です。「V-logカメラ」として売り出した G100 はマイク端子こそ持ちますが2000万画素センサーの採用でクロップ率が高いのに、更に電子手振れ補正しか積んでいないのでクロップ率が半端ないしブレるしでダメダメでしたから EVF をリニューアルして静止画機として改めて売りだしたのは正解。でもボディ内手振れ補正を積んでいない事には変わりないのでEVFが不要ならGFシリーズの方がコンパクトで個人的には素敵だと思います。コンパクトな一眼スタイルでベストは E-M5MarkⅢだと思っています。今更フォーサーズレンズを使うかどうかは別としても、性能と中古価格が良い塩梅に落ち着いているのが高ポイントです。さらに小型軽量な E-M10MarkⅣもありますが中古を含めた実売価格を考慮すると微妙な存在です。と言う事で 2024.07. 現在において E-PL シリーズのメリットはボディ内手振れ補正を積んでいる事以外ありません。この事は現行 E-P7 にも言える事です。そして安価になっている E-PL7/8 もVF-4 を追加するならば GX7/7mkⅡの方が安くなる可能性さえありますし、何よりマイク端子が入手困難なのが地味に痛いです。今更ながら E-PL シリーズについて考えてみた結果は GX7mkⅡの圧勝、次点で GX7 というのが私の出した結論です。後付け外部マイク端子の SEMA-1 の入手が今でも可能ならば E-PL7/8 の価値は高かったのですが、ネットを検索しても全くヒットしなかったので事実上、入手する事は無理でしょう。入手可能なのが VF4 と役に立たないマクロライトだけでは、初めからEVFを積んだ GX7/mkⅡに軍配を上げるしかありません。でも中古の価格差を考慮すると E-PL7/8 も捨てがたいです。そしてファーストカメラがスマホな現在ならEVFその存在は無視して E-PL9/10 を選択するのも悪くありません。新しければその分だけ修理可能な期間が長くなるでしょうからね。個人的なメリットとして E-M5MarkⅢとバッテリーが共用できるのが嬉しいので、お買い得物件を見つければ E-PL7/8 を買う事があるかもしれません。実際に VF-4 を購入するかどうかは別としても、選択肢として選ぶ事が出来なくなった E-PL9/10 は私の選択肢からは外れます。また背面液晶や電池室蓋の脆弱性も気になる処です。何より背面液晶が下側に開く自撮りスタイルは自撮り棒や三脚が使えないのが致命的で個人的には意味不明です。純粋に「カメラ」としての魅力を感じるのはマグネシウムボディを纏い1/8000メカシャッターを搭載した GX7 ですが、残念ながらデジタルカメラとしては機能不足を感じてしまうので GX7mkⅡが第一候補となります。まぁ、中古市場は「縁」が大事だと思っているので、何を入手するか、すぐに入手出来るかは不明ですが、買い替えを検討しているのは事実です。
2024.08.15
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