星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2023.04.04
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 的場昭弘 著「20歳の自分に教えたい 資本論」の中に「アメリカも他国に金を貸しては借金漬けにしてきた」という記述があり、その1例としてチリがワインに代表される農業国から工業国になる事が出来ない理由が書かれています。
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手頃な値段で高品櫃のチリワインですが、今までとは少し違う気持ちで飲むようになりました。

アメリカの投資と中国やロシアの投資の違いについて言及し、アメリカの場合は投資する国において最も効率的に儲かる産業(フィリピンならバナナ、チリなら葡萄など基本的に一次産業)に投資し、その収益によって返済させるとあります。そして葡萄園などを所有する一部の裕福な資本家が癒着によってチリの経済を支配し工業化を望んでいない事も農業国に留まっている原因とあります。このアメリカ型の投資はアフリカを植民地化していた欧州が100年間ほどアフリカの道路やダム等のインフラには全く投資してこなかった歴史と同様である事にも触れています。

それに対して中国の現在に至る投資はインフラを主目的とした債務国にとっては返済不可能(中国の儲けになる見込みもない)ではという額の投資を行なっていて、それが出来る理由の1つに「中国のバブルは弾けない」という体制にもあると説明しています。

 中国は現在「資本主義国家」であるけれど「社会主義(企業が倒産した場合に全ての面倒を国がみるという体制)」は変わっていないため「中国のバブルは~」という考え方が成立するようです。近々の例では2021年の中国不動産開発大手「恒大集団」が経営危機に陥った時に中国政府が負債を抱えた事で破綻を逃れた件を挙げています。

 ただシンガポールのお隣の国マレーシアでは2018年にナジブ前首相の逮捕があり、その時に中国からのお金の問題も大きく報じられ、国の存続に関わるのではというほどの出来事でした。結局はマハティール氏が首相に返り咲き中国との関係にも制限を設け事を治めて現在に至っていますが、投資(お金)の怖さというのを私は感じました。

 今後21世紀の経済は欧米主導の資本主義を貫いていけるのか、中国型の社会主義的な資本主義へと変換していくのか公平な立場に立ったメディアの情報をチェックしていきたいと思っています。










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最終更新日  2023.04.04 12:25:58
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