星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

PR

プロフィール

星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2023.08.18
XML




 ランキングの2位~5位は「坂本龍馬」「織田信長」「徳川家康」「松下幸之助」で、最初の印象は聖徳太子の偉人としての知名度は他の4人より低いのではと思いながら、昨年読んだ百田尚樹著「新版 日本国紀 上」の第二章 飛鳥時代~奈良時代の「聖徳太子」を読み直してみました。昨年数ページの記述を読んだだけで「聖徳太子の具体的な偉業を学校でもっと教えて欲しかったなぁ」と思っていました。

 「用明天皇」の子として生まれた聖徳太子(574-621)は19歳で女帝「推古天皇(33代目)」の補佐役「摂政」として大伯父の「蘇我馬子」と共に政治の実権を握っていきます。因みに推古天皇の即位の年から710年の平城京への遷都までが飛鳥時代です。

 偉業の例としては、当時強大な力を持っていた中国(隋)に遣隋使を派遣して朝鮮やベトナムのような中国の支配下となる属国(柵封)ではなく日本を独立国として認めさせたこと(中国の天使に対して天皇という言葉を初めて使う策も効して)、日本に仏教を広め(中国で仏教が広まっていたため)大阪の四天王寺や奈良の法隆寺など華麗な文化を花開かせたことです。

 そして1番の偉業を著書の中で「17条憲法の制定」としています。驚嘆すべき先進性を持った第一条(一に曰く)は「和を以て貴しとなす~(現代訳は仲良くすることが何より大切で、争いごとは良くない」でその後に「何事も話し合いで決めよう」と続いています。今の時代、これが実行できる政治家が世界中でもどれだけいるのかと考えます。

 そして第二条は「仏教を大切にせよ」でやっと第三条に「天皇の詔に従え」と天皇についての記述が出てきます。特に「詔(天皇が書いた文書)」という言葉がポイントだそうで天皇への個人崇拝を求めているものではないというのが筆者の考えのようです。

  聖徳太子の書簡を受け取った「隋」の ​「煬帝​ ​​ 皇帝(=天使)」も「日出づる処(日本)の天使~」と中国の皇帝にしか当時認められていなかった天使という言葉を使った事にきちんと「そういう非礼は行わないように」と書簡で伝えています。「気に食わん!やってしまえ。ドカーン」ではない慎重さや懐の深さや知力まで感じてしまいます。どこか謙虚さを忘れてしまった現代人が古代から学ぶ事は多いのだなぁとしみじみします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.08.18 12:44:53
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: