恋涙 ~ renrui ~

恋涙 ~ renrui ~

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2007.04.01
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カテゴリ: 夢物語
全てのことの起こりは遡ること一週間前、俺はいつもと同じように
ゆりあが生徒会の仕事が終わるまで教室で待っていた、するとそこに
俺を探しに来た友人数名が顔を覗かせ辺りをキョロキョロ見回し何かを
確認すると友人達はお互い確認するように頷き合い。

「葵、お願いあんだけど」

『断る』

「まだ何も言ってないだろ?」

『どうせ合コンか女をナンパしようだろ?
俺は御崎ゆりあ一筋って決めてんだよ』


合コンだの出かけていた、こいつ等が何を言わんとしているか俺にはすぐに
分り他を当たれとシッシッと犬を追い払うようなジェスチャーをしてみせると
いきなり縋りつくように俺の足に一人が絡みつき。

「お前だけズルイぞ、さっさと彼女作って
俺等のコトを見捨てるのか」

「俺達だって可愛い彼女とあんなことやこんなこと
したいに決まってるだろ」

『なら俺を頼らず何とかしろ』

「ほう・・あくまで俺達の願いを聞かないと?
木下、あれを見せてやりたまえ」

急に意味不明な敬語を多様し始めたかと思えば呼ばれた木下が

俺に差し向ける、俺はその写真にぎょっとしその手から奪おうとすると
あっさり俺の手は空を切る。

『てめぇら・・』

「目的の為なら手段は選ばん。以前の君の言葉だ
これをゆりあ嬢に見られたくないなら協力しろ」



その結果俺は渋々その取引に応じるしかなく俺は乗り気じゃない
その合コンに参加した、まとわりつく女を余所に俺はとっととこの
茶番を終わらせてゆりあに逢いに行くつもりだった、もともとその日は
ゆりあと美術館に行く予定だった俺はゆりに詫びを入れて日にちをずらして
もらっていた。

《あ・・面倒。もう帰っていいか》

そんなことばかり考えていた俺の横に居た
女が一人ベラベラと何か楽しげに話していたことさえ
俺の耳には入っておらず罪悪感が俺の胸を締め付けるばかりだった
いいかげん痺れを切らし立ち上がろうとした瞬間
隣に居た女に強引に服を引っ張られ不意打ちに頬にキスされて
しまい俺はその女に視線を移そうと体勢を変えようと目線をずらした
時その視界には女ではなくたまたまその場所に居合わせたゆりあを捉えた
ゆりあの瞳は最初驚きと戸惑いに満ちていた、しかし暫くすると状況を
理解したのかその瞳はだんだん怒りの色へと変わっていた。
どんな理由があろうとゆりあにとってそれは俺からの裏切り行為に
見えたのかもしれない。

ごめん

ごめん

君を泣かせたくなかったのに

また俺は君を傷つけた

どうしてもっと

うまく君を愛してやれないのだろう

君は今どうしてる?

俺は一人暗がりの自室で涙と怒りに満ちた
ゆりあの瞳と表情を思い浮かべていた。

banner0b.jpg 三話「彼女の寝顔」





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最終更新日  2007.04.01 21:43:46
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