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ある昼下がりのセイの部屋の中。ベッドの上で、私たちはお互いの顔が見える体勢で交わりあっていた。彼に体の奥を突き動かされ、堪えようとも堪えきれない声が、私の口から断続的に漏れる。次第に、私の声が大きくなってしまったその時、私の唇は彼のそれで塞がれた。 「ダメでしょ? ここ、俺の部屋なんだから・・・・ ご近所さんに迷惑になっちゃうからね」 「ごめん・・・・なさ・・・・」 「今度大きな声を出していいところでだったら、 いっぱいいじめてあげるからね・・・・」実はそんな風に言ってほしくて、ちょっと大きな声を出してしまったなんてことは秘密です(笑)。
Aug 20, 2008
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数日後。私はたくみの部屋でこんなことを漏らした。 「あたしの生理が来て、たくみ、随分ほっとしてたじゃない。 それなのにまだ、こうやってあたしのこと部屋に入れるの?」 「いやだった?」 「・・・・・・・ このままこんなこと続けてて・・・・ 彼女に知れたらどうするつもり? 別れるつもりなんてないくせに・・・・」私は、私自身の抱える矛盾と許されない行為。それを噛み締めながら、苦々しく言葉を吐いた。しかし、私のそのときの言葉に、たくみの表情が険しくなった。 「彼女とは、絶対に別れない」 「だったら・・・・ こんなこと繰り返してたら、 また、同じことが起こっても・・・・・」 「大丈夫だろ、この前みたいに酔った勢いで ナマでやっちゃったりしなけりゃ。 ゴムだって間違った使い方さえしなければ、 ほぼ100%避妊できるし」 「なにそれ。本気で言ってるの?」 「本気も何も、事実だし」私は次に出そうとした言葉を飲み込んだ。今の私の立場から、偉そうなことは何も言えるはずはない。このときたくみに詰問するような言葉を投げかけたのは、私が、きっと・・・・自分の胸に抱えていた矛盾と罪悪感に絶えられなくなったからだったんだろう。たくみに彼女がいるのはわかってる・・・・自分の生活がうまくいってないからって、私がたくみを頼る言い訳にしてはならないことぐらい、わかってる。どうせたくみはかわいい彼女にはできない、多少刺激の強いのSEXを私相手にしてるだけだって、そんなこともとっくにわかってる。自分が、自らを惨めな立場に追い込んでいることも、もう気がついてる。だからせめて、この罪悪感だけは、一緒に背負ってほしい。そんな馬鹿なことを考えていた。でも、たくみは。罪の意識を抱くより先に・・・・うまく説明できないんだけど・・・・自分の立場を安全な位置に置きたがるんだね・・・・私のことなんて、置いてきぼりにして。そのときから、たくみの存在が私にとって、徐々に息苦しいものに変わっていった。たくみの登録されてるPCのメッセンジャーも立ち上げなくなり、彼から来たメールもほとんど返信しなくなった。そしてようやく、自然消滅するように、お互いの間にあった過ちを、過去のものにした・・・・。それからそれなりの月日がたって、少しだけたくみとメールかメッセンジャーかでやり取りをする機会があった。 「仕事、やめるの?」 「うん、例の持病の再発がとまらなくてね・・・・ これ以上再発が繰り返されると、薬使わなきゃならないんだけど、 それを使うと、子供を生むときにかなり気をつけなきゃならなくなる。 それはいやだから・・・・ フルタイムの仕事をするのは、ちょっとやめておこうかなと。」 「それ、仕事をしない言い訳になるの?」 「・・・・・・・・・・・・」何で私、たくみからの仕事の誘いを受けちゃったんだろうね。馬鹿だな、私(笑)。
Aug 14, 2008
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それは、ある夜の出来事がきっかけだった。滅多に遅れたことはない私の生理。早く来てほしいと願えば願うほど、無常に過ぎていくカレンダーの日付・・・・。耐え切れなくなって、予定日から1週間過ぎたあたりで、私はその事実をたくみに漏らした。そのときの彼の表情を、見る勇気は私にはなかった。ただ、私の方に伸びていた彼の腕から、すーっと音が聞こえるほどの勢いでその熱が引いていったことは、今でも覚えている・・・・。結局それからさらに1週間が過ぎた頃、何事もなかったかのように生理はやってきた。一応そのことはすぐにたくみにメールで伝えて、夜になってから私は彼に電話した。お互い背負っていた重荷から開放されたように、不謹慎なほど明るい口調で会話を交わした。 「もしこのままキリカの生理がこなかったら・・・・ 責任は、ちゃんと取らなきゃ そんなことずっと考えてたから、 仕事もほとんど手につかなかったりとかしてたよ」たくみから出た意外な言葉に、私は携帯を耳に当てたまま眉をひそめた。 「・・・・セキニン?」 「俺がおろせとでも言うかと思った?」 「いや、そんなところまでは ぜんぜん考えてなかったから・・・・」私は言葉を濁した。 「責任を取る」私はたくみの言葉に、とてつもなく違和感を感じた。危ない橋にを渡ることはしない、自分の今ある立場を危うくするような事はしない。それが私のたくみに対する勝手なイメージだったから。
Aug 13, 2008
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さて、精神的に殺伐とした日々を送っています(笑)。やっぱりね、昔の男が同じフロアにほぼ毎日いるって、精神衛生上よくないよ。しかも仕事内容はどちらかといえば不得意分野・・・・就業条件のよさに思わず初めてしまった仕事だけれど、いまさらながら後悔してもいる(笑)。 「きっとうちの旦那、昔のうちらの関係とか、 なんとなく気がついてると思う。」仕事を始めてから数日後に、私がたくみに投げた牽制球。それから幸か不幸か、たくみのほうも私とは距離を置くようになってきてる。送ったメールの返信すら返ってこなくなったwww私の想定を遥かに超えた効き目を出しちゃったのかのかな?と思わなくもない・・・・。まぁ、もうたくみとの関係は終わったことだ。私のほうから自然消滅させた関係を、今更復活させたところで、お互いに何のメリットもないどころか、リスクの方があまりにも大きすぎるんだから・・・・。今頃たくみのほうも、私を同じ職場に引っ張り込んだことを後悔してるかもしれないな・・・・。とか、なんとか、いろいろ考えてるけど・・・・ぶっちゃけたくみの方として目下の悩みは、同じフロアで仲良くしてる事務のねーちゃんに、私の口から余計なことを言われたくないだけだろうな~(笑)。とかなんとか。考えてもどうしようもないことをいろいろと考えてます(笑)。あー、ストレス発散したいなーーーーーー(#゚Д゚) プンスコ!この件、あと1・2回愚痴らせてください(´▽`*)
Aug 12, 2008
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