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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。 「百鬼夜行を行う。」無謀な計画だと自分でも分かっていた。乙骨憂太を倒して、折本里香を手に入れたら、呪術師だけの世界を作ることができるかもしれないと考えたら、実行したくなった。悟に会いたい。10年想い続けた。しかし、悟に会いに行くと、いつも悟は怒って、私を追い返すのだ。少しくらい笑顔を見せてくれたらいいのに・・・どうしたらいいのか分からなかった。悟が私の全て。悟は全部をあげると言って、私から全部を奪って行った。無防備に身体を差し出す悟は、いつでも私に奉仕させて喜んでいた。身体を繋いでいる時も悟は貪欲だった。何も知らなかった無垢な私は穢れのない天使に穢されたのだ。でも、不思議と悟のことを恨む気持ちにはなれない。悟があんなに怒ってきたのに、思い出すのは笑っている悟の顔。会いたい。会いたい。もう一度だけ悟の顔が見たい。その時、光が見えた。あの光の方に行けば、全てが終わる。「傑。傑。」目を開けると、悟の顔があった。悟は何故か悲しそうな顔をしていた。私は腕が千切れて、体に穴が空いていた。ああ。そうか。今まで見ていたものは走馬灯だったのか。私は悟に殺されて死ぬのだと理解した。「傑。愛してる。」悟は泣きながら私を抱きしめて、そう言った。「私も悟を愛してる。だから、そんなに泣くなよ。」と私は言った。だが、声にならなかった。もう声すら出す事ができなかったのだ。『最後くらい呪いの言葉を吐けよ。』と言った私に、悟は愛という呪いをかけているのかもしれない。でも、もうその呪いなら、10年以上昔にかかっている。私は悟への愛に縛られて生きてきた。悟に殺されるのを夢見て生きてきた。私は悟に殺されて幸せだ。悟の顔を見ながら死にたかったが、ぼんやりと視界が消えて、目を開けているのに、もう何も見えない。不思議と痛みが消えた。走馬灯はさっき見たから、二度目の走馬灯は見ずに私は死ぬのか。最後に悟の声が聴けて嬉しかった。「傑。いつの日か俺が死んだら、必ず傑に会いに行く。だから、待っていてくれ。」 (完)
2023年10月19日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。 「夏油様。」私は教団の広間にいた。目の前には30代くらいの母親と中学生くらいの男の子が正座していた。悟ほどではないが、どことなく悟に似た顔の美少年だった。「こちらの親子は100万円の壺を今年1年間で12個購入しました。去年は8個です。今年目標達成した褒美の謁見です。どうかお言葉をおかけ下さい。」「うん。よくやった。これからも励みなさい。」「ありがとうございます。お目にかかれて光栄です。これは私の息子でして、もしよろしければ、夜伽など申し付けていただければ幸いです。」と母親は言った。「この親子は体を売って稼いだ金で壺を買っている者たちです。もし、興味がおありなら…」「何を言う!出ていけ!穢らわしい!」私は怒った。「申し訳ございません。すぐに追い返しますので、お許しを。」「おまえも出て行け。」そして、誰もいなくなった広間に1人残った私は考えた。悟と別れてから、誰ともしていない。信者どもが自分の子供を差し出すと言ってくるのはよくある事だ。しかし、私は全て断った。女に興味はない。美少年なら少しはその気になるが、悟のことを思うと、手を出す気になれない。悟以外を抱く気になれないのだ。悟はどうしているのだろう。あの性格だ。生徒に手を出しているのかもしれない。まさか、七海としていないだろうな。もし七海と寝ていたら、七海を殺す。七海だけは許せない。七海は嫌いだ。灰原は可愛かった。子犬のように私に懐いていた。さっきの信者の子も可愛かったな。綺麗な顔だから、整形手術をしたら、悟そっくりの顔になるかもしれない。そうしたら、ペットにして首輪をして飼うか。いやいや、それじゃ、悪質な猿どもと変わらないではないか。教祖になってから色恋は封印して、ひたすら猿どもから金を吸い上げてきた。禁欲生活が長いと魔が差してしまいそうになることもあるが、悟以外は抱かないと決めたのだから、一生誰とも夜を共にすることはない。それがせめてもの私の贖罪だ。 (続く)
2023年10月12日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 悟を砂浜に押し倒し、口づけした。そして、首筋にキスをした。胸の突起を摘むと耳を軽く噛んだ。「あっ。」耳が弱いのか悟は感じているようだった。水着を脱がせて、悟のものを握りしめ、下から上へと舐め上げ、口に含んだ。足を開かせて、蕾を舐めた。「指入れていい?」指を1本入れながら、悟のものをしゃぶり続けた。悟の荒い息遣いが聞こえる。指を少し早く、あまり乱暴にならない程度に動かしてみた。中指を奥まで入れて、前立腺を刺激すると、悟が声をあげて、のけぞった。「あっ。ああっ。」私の口にネバネバする体液が放出され、私はむせてしまった。どうにか飲み込んだが、あまり美味しいものではなかった。「飲んだの?」悟が何故か心配そうな顔をして聞いてきた。「普通こういうのって飲むんだろ?」と私が言うと、悟は頬を赤らめて「飲まないよ。」と言った。私は初めてで何が正解か分からなかったが、ハンカチで口を拭いて、時計を見た。「そろそろ帰らないと電車に乗り遅れるといけない。今行けば8時の電車に乗れるよ。」「終電までいようよ。今度は俺がしてあげる。」と悟は言った。水着から大きく熱り立った私のものを取り出して、口に含んだ。悟は下手だった。歯が当たって痛かった。「い、痛いよ。悟。もういいから。」「なんで?俺は初めてだから傑みたいに上手くできないけど…」「私だって初めてだよ。」私はそう言うと、再び悟を押し倒した。足を開かせて、悟のものにキスして、徐々に下にキスを移して行った。そして、まだ硬い蕾にキスをした。唇にするキスと同じように舌を入れて、中を舐めまわした。「あっ。ああ。」悟が気持ち良さそうに声をあげている。悟がとろとろに蕩けるようになるまで舐めてから「入れていい?」と聞いた。「うん。いいよ。」私は悟の中に入った。「あっ。い、痛い。ああっ。」肉を掻き分けて狭い道を通り、締め付ける肉を身体に感じた。顔を歪ませて声をあげている悟の足を抱え上げ、腰を動かした。最初はゆっくりと、だんだん深く腰を突くように激しく、次第に何も考えられなくなるくらいに腰を振り続け、快楽を貪った。「あっ。あっ。ああ。」悟が絶頂に達すると、私も悟の中に出した。身体を離すと、悟の横に寝転がり、悟を見た。「痛かったろ?大丈夫?」「うん。大丈夫。気持ち良かった。」私は悟と1つになれたことが嬉しくて、しばらく悟の顔を見つめていた。悟は満足そうに微笑んだ。綺麗な夜空に包まれて、輝く星の瞳を持つ悟の瞼に私は接吻した。私は永遠にこの幸せが続くことを願った。神がもたらす福音のように、初めての夜は美しい想い出として、私の心に残り、私の心の中で愛は永遠に続くのだった。 (続く)
2023年10月05日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 夏休みは海に行った。燃えるような太陽を私は覚えている。どこまでも広がる水平線の彼方に船が見えた。あの船はどこへ行くのだろう。世界の果てに行くのかもしれない。私も船に乗ってどこまでも遠くに逃げたい。呪霊のいない世界に逃げたい。でも、それは叶わぬことだから、現実世界の今を楽しもう。私には悟がいる。波と戯れて、子供のようにはしゃぐ悟は可愛いかった。新しい水着を着て、白い肌を露わにして、しなやかな長い足で波を蹴る度に、きめ細やかな肌に水飛沫が弾けて、眩しかった。悟は若く美しかった。「傑。早く来いよ。」悟が水をかけてきた。私は海に入って水をかけ返した。水の掛け合いっこは楽しかった。私は悟といると笑顔になれた。「アハハハハ」悟は無邪気に笑っていた。私達は夏を謳歌する為に海に来て正解だった。日が沈む前に私は帰り支度をしようとしたが、悟は「まだ帰りたくない。」と言った。それで、夕日を見て帰ることにして、日が沈むまで砂浜に敷いたレジャーシートに2人並んで座っていた。太陽が赤く燃えて青い空を染めながら海に入って行った。私は悟の横顔を眺めようと思って、悟の方を向くと、悟は私を見ていた。あの綺麗な瞳に見つめられて、照れたように顔を背けようとした時、悟が顎をくいっと指で持ち上げて、私にキスした。舌を絡め合い、思わず身体が熱くなった時、悟はキスを止めて、こう言った。「終電で帰ろう。」夜の海は星が綺麗だった。夜空に輝く星を悟と見ていると、子供の頃のことをふと思い出して、悟に話した。「悟。あの大きく輝いている星が見えるだろ?あの星が欲しい。って言ったら笑うかい?私は幼い頃、家族で旅行した時に、そう言った事があるんだ。私はあの時、手が届かないキラキラ輝く夜空の星を手に入れたいと思った。私は今、あの星よりも綺麗な悟と一緒にいる。幸せだよ。」「傑。俺のこと好き?俺が欲しい?傑に俺の全部をあげる。」 (続く)
2023年09月30日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 初めてのキスは初夏の日差しが強い昼下がりだった。ベッドに寝転んで漫画を読んでいると、悟が「俺にも見せて。」と言って、私にくっついてきた。私の横に寝転ぶと悟は漫画を覗き込んで、キラキラした青い瞳で私を見た。私のすぐ横に悟の顔がある。私はドキドキして、目を逸らした。「私は後で読むから先に読んでいい。悟に漫画を貸してあげるから。」と言った。すると、「一緒に読もうよ。」悟が甘えた声で私に言った。なんだか誘惑しているような顔つきだった。「傑はキスってしたことある?」「ない。」「俺としてみない?キス。」 悟の唇が私の唇にゆっくりと近付いてきた。唇が唇に触れた時、柔らかい感触がした。悟の唇が私から離れて、照れたように笑った。「キスってどんな味なのか気になってたんだけど、レモンの味とかしないんだな。」確かに味はしなかった。柔らかい唇の感触だけが残った。「もう1回する?」「うん。」今度は口を開けて私の口の中に舌を入れてきた。悟の舌に私の舌を絡ませて、悟の舌の味を確認した。レモンの味はしなかった。なんの味か分からなかったが、私は悟の舌を夢中で舐めた。私は嬉しかった。吐瀉物を拭いた雑巾の味がする呪霊以外もう私の口の中に誰も入って来ないかと思っていたから。私は更に悟の舌を吸って、もっと奥に引き込もうとした。だが、それと同時に、私は呪霊を溜め込んだ体から呪霊の味が滲み出てしまわないか不安になって、悟から急に離れた。「傑って本当に初めて?なんか息ができないくらい凄いキスだね。」と悟は言った。私が不安になった事は気付かれていないようだった。私は恐る恐る聞いてみた。「どんな味がした?」「よくわかんない。でもレモンの味ではなかったな。とにかく凄かった。」悟はベッドに仰向けになった。そして、笑った。私も悟の横で仰向けになって寝た。私はファーストキスを悟に奪われて幸せだった。 (続く)
2023年09月29日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 人生思い出すのは悟のことばかり。私の人生には悟しかいなかった。私は悟の笑顔が好きだった。悟は些細なことでよく笑った。私たちは何をするにもいつも二人だった。私たちは最強だった。いや、正確には悟が最強だった。悟に勝てる人間はどこにもいないだろう。強くて、美しくて、傲慢で、しなやかな身体を抱く度に、私は悟なしではいられなくなった。プライドの高かった私が恋に落ちたのは悟に出会って、悟の瞳を初めて見た瞬間。この世のものとは思えないほど美しい瞳に吸い込まれるような感覚に目眩を覚えた。だが、私は気持ちを隠して、親友になり、悟と一緒にいることだけを望んだ。手を出す気は更々なかった。それなのに、悟は私に手を出した。キスしてきたのは悟のほうからだった。 (続く)
2023年09月24日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 辺境の村に泊まりがけの仕事の依頼が来て、五条としばらく顔を合わさなくて済むと思うと夏油は内心ホッとした。呪術師は非呪術師を守る為にある。世の人の為に呪霊を祓うのが仕事だ。仕事に没頭して、辛い事は忘れよう。親友に罵られても親友に絶交されても私には人々を救う仕事がある。毎日吐きそうな不味い呪霊を喰らって、精神を削って、心が病みそうでも人々を守る使命がある。それは正義で、善行を施しているのだから、やりがいのある仕事だと夏油は自分に言い聞かせた。村に到着すると、村長に地下牢に案内された。そこには全裸で猿轡をかまされて、鉄製の手枷足枷をつけられた2人の少女が牢の中にいた。「この2人が村人を呪い殺した犯人です。こいつらの母親が呪詛師で、村人を殺したから、こいつらも変な呪いの言葉を吐いて、村人を殺すんで、折檻してるんですよ。なあに、何も喋れないようにして、鎖でぐるぐる巻きにして、抵抗できないようにしたら、大人しくなりましたよ。昨日も2人並べて10人で犯したら、途中何度も気を失いかけたけど、大丈夫でしたよ。そのうち舌と手足を切り落とす予定です。それで解決ですよ。わざわざ来ていただいたのに、すみませんね。村の事は村で解決しますんで、もう帰っていただいていいですよ。」と村長は言った。夏油は耳を疑った。だが、目の前には少女2人がいる。血が止まらないのか少女たちの下腹部からは血が流れていた。村長はニヤリと笑って、更にこう言った。「やり殺そうと思ったのに、下半身から血を流しただけで、しぶとく生きてるんです。それで、皆んなで話し合って、村の慰み者にしようって事になりましてね。なにしろ相手は呪術を使う化け物ですから人間扱いする必要ないんですよ。おっと、あなた方もそうでしたな。とにかく死人が出た時に慌てて依頼しただけですから、お帰りください。」夏油の中で何かが音を立てて崩れた。「この汚い猿どもめ!」夏油は呪霊を出して村長を瞬殺した。そして、村人を全部呪霊に食べさせた。夏油は村を焼き尽くし、泣きながら考えた。今まで守ろうとしてきた世界は何だったのか?今までずっと親に学校に社会に非呪術師を守るよう洗脳されて来た。虚構の世界にいたような気分だった。非呪術師を根絶やしにして呪術師だけの世界を作る。燃え盛る炎の中で夏油は決意した。それは洗脳から解き放たれた瞬間だった。 (完)
2023年09月17日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 舌と舌が絡み合う甘い時が流れ、幸せのはずなのに、夏油は何故かアイスクリームを食べた時の事を思い出して、七海の顔が浮かんだ。萎えた。夏油は五条の足の指を舐めてみた。「やめろ。くすぐったい。」と五条は言ったが、足の指を1本1本咥えて、しゃぶりついた。夏油は女王様の奴隷のように、自らを貶めて、腰を振った。すると、ふと、夏油は初めての日のことを思い出した。『傑に俺の全部をあげる』関係を求めて来たのは五条のほうからだった。美しい少年の誘惑に抗えないまま淫蕩の世界に堕ちた自分は他人にはどう映るのか?考えれば考えるほど考えたくはない。自分は快楽に負けた負け犬なのだから。今はただ快楽に酔いしれるほかはない。「悟。あ、イク。」ひたすらに腰を振り続けて夏油は絶頂に達した。五条の身体の中に出すと、五条がしがみついてきた。しばし抱きしめて、五条がぐったりしてから身体を離した。夏油はティッシュで腹についた体液を拭い、五条の身体も拭いた。夏油は満足そうに横になって、五条を見ると、五条は不満そうな顔をしていた。「なんか今日の傑…気色悪かった。」「え?」「ずっと足を舐めてたろ?そのせいで全然よくなかった。」「でも、悟もイッたじゃないか。」「傑が先にイクから、仕方なくな。」仕方なくという言葉に夏油はムッとした。だが、五条は追い打ちをかけるように言葉を続けた。「口でしてやるって言ったのに、踏んでくれって気色悪いんだよ!」「それは・・・悟が下手くそだからだろ。」「下手くそって・・・足は上手いのかよ!この変態野郎!みんな陰でなんて言ってるか知ってんのか?傑はアイスクリームプレイって言われてるんだぞ!」ショックだった。陰口を言われてる自覚はあったが、アイスクリームプレイなんてあだ名をつけられてるとは知らなかった。「悟がしょっちゅうHしようってやってくるから。携帯の電源切ってたのは悟で私じゃないのに、まるでみんな私が悪いみたいになってるのは納得できない。灰原が死んだのは私のせいじゃない!灰原が死んだのは悟のせいだ!」夏油は怒りに任せて言ってしまった。すると、五条はこう言った。「・・・それを言うのか・・・俺たちもうおしまいだ。別れよう。」言ってはいけないことを言った当然の報いだった。しかし、一度発した言葉はもう戻らない。夏油は闇の中に突き落とされた気分になった。五条がまだ何か罵っていたが、崩れ落ちそうになるのを必死に耐えた。夏油にはもう何も声が聞こえて来なかった。 (続く)
2023年09月16日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 夏の盛りに勢い良く鳴いていたセミは元気がなくなって、虚しく死んで行く。秋にセミは生き残れない。夏油も死に行くセミのように元気がなかった。「傑。口でしてあげようか?」全裸の五条が言った。「いいよ。悟はそういうことしなくていい。」と夏油は言った。「でもさ。できなかったらするしかないじゃん。」小学生のように口を尖らせる五条に夏油はなんだか申し訳ない気分になった。「それか今日は何か特別なことをしてあげようか?何かして欲しいことない?」澄んだ空のような青い瞳をキラキラさせて、五条が悪魔の提案をした。夏油は悪魔の誘惑に負けて、思わぬ言葉が出てしまった。「踏んで欲しい。踏んでくれ。」「え?こう?」五条が夏油の頭を踏んづけた。「痛い。」五条はケラケラ笑っていた。だが、床に顔を打ちつけられても夏油は怯まなかった。「頭じゃなくて、股間を優しく踏んでくれ。」五条は笑うのをやめた。そして、足の先で股間を軽くつつくと、リクエスト通りに優しく踏んだ。「へー。こういうのがいいんだ。傑ってM?」軽蔑するような冷ややかな目で見下されると、七海のあの汚い物でも見るような目を思い出して、夏油は興奮した。夏油はおずおずと起き上がり、五条をベッドに座らせ、薄ピンク色のものを口に含んだ。「あっ。」五条が声を洩らした。五条は感じた事を誤魔化すように、夏油のものを足で触った。夏油は五条のものを犬のように這いつくばって舐めながら、足の指で揉まれる感触に興奮した。「もうできるんじゃない?」と、五条は言った。「・・・」「早く来いよ。」五条に誘われるまま夏油はベッドに上って、熱くなったものを五条に挿入した。「あっ。いい。ああ。」五条は声をあげて悦んだ。久しぶりに入った五条の中は熱かった。狭い肉を掻き分けて入って行く感触は、この上なく気持ち良かった。「悟。好きだ。」夏油は思わず言った。「俺も」五条は夏油を引き寄せて、口づけした。 (続く)
2023年09月15日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 突然、携帯電話が鳴った。夏油がキスを中断して電話に出ようとすると、「傑、電話切っとけよ。どうせ仕事の電話だろ?俺は電源切ってるんだ。それより楽しもうよ。」と五条は言った。だが、夏油は電話に出た。「もしもし」「おい!何やってる?何で五条は電話に出ないんだ?今すぐ来いって伝えろ。どうせ一緒にいるんだろ?手に負えない呪霊が出て、灰原が死んだ。五条が来ないと他のやつも全員死ぬぞ。五条に今すぐ代われ。」「悟。灰原が…」夏油は目の前が真っ暗になって、全てが崩れていくような気がした。五条は携帯電話を奪い取るように受け取ると、何か話して、慌てて部屋を出て行った。部屋に取り残された夏油は、可愛がっていた後輩の死にショックを受けて動けなかった。夏の終わりにセミが木から落ちて死ぬように夏油の心は悲しみと罪悪感の重圧で暗闇に落ちて行く感覚に襲われた。夏油はその時、全てが終わった気がした。数時間後、夏油が灰原の遺体と対面した時、七海は泣いていた。「五条さんがもっと早く来てくれたら、灰原は死なずに済んだかもしれないのに…携帯の電源が切られてたんです。」五条は楽しんでる最中に呼び出されるのを嫌い、あらかじめ携帯の電源を切ってから夏油と会う事が度々あった。夏油は顔を上げる事ができなかった。「何をしていたんですか?」七海に聞かれて、夏油は数秒考えた後、「アイスクリームを食べていた。」と答えた。「アイスクリーム?」七海は怪訝そうな顔で聞き返した後、ハッとしたように眉をひそめ、黙って夏油をじっと見た。それは、何のプレイをしていたんだと言いたいような軽蔑を通り越した侮蔑の目だった。「ち、違う。そうじゃない。別に変なプレイはしていない。」夏油は言いかけて、墓穴を掘っている事に気付いた。普通の人はアイスクリームを身体に塗って舐めるようなプレイはしないし、夏油もしていない。ただ、普通の人は親友とアイスクリームを口移しで食べたり、アイスクリームの味のするキスを貪ったりもしない。普通との境界線が崩壊している夏油はもう言い訳できないと思って、口を噤んだ。「最低だな。」七海は吐き捨てるように言うと、出て行った。誤解されたと夏油は思った。周囲からの冷たい視線が突き刺さる。夏油はそれ以来、立たなくなった。 (続く)
2023年09月10日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 祓って食べて取り込んで。祓って食べて取り込んで…その繰り返し。呪霊を祓う度に味わう吐瀉物の味。この世の誰もが想像できない苦痛の味わい。毎日汚い雑巾を食べて生きている人に私は会いたい。もしそんな人がいたら、私の苦痛に共感することができるかもしれない。呪術師は非呪術師を守る為にある。残暑が続く秋の始まりの頃、本当の秋は永遠に来ないかもしれないと思うほど暑さは厳しかった。「傑。大丈夫?最近、痩せたんじゃない?顔色悪いよ。」呪霊を祓った帰り道、五条が夏油の顔を覗き込んで言った。「大丈夫だ。」「本当に?ちゃんと食べてる?」呪霊を食べ過ぎて、吐瀉物の味が口に残っているせいで、食欲はなかった。「せめて水分だけでも摂りなよ。」五条はそう言って、飲みかけの水のペットボトルを夏油に渡した。水はぬるかった。冷たい水が飲みたいと夏油は思った。「帰ったら部屋で休んでもいいかな?」「いいよ。疲れただろ?後で俺も行くよ。」今日の五条は優しかった。高専に戻ると、夏油は死んだように眠くなった。少し眠ったが、ノックの音で目が覚めた。「アイスクリーム持って来たよ。」五条が両手にスーパーカップのアイスクリームを持って、夏油の部屋に入って来た。「チョコレートとバニラどっち食う?」「チョコレート」五条が夏油にチョコレートのアイスクリームを渡した。半分ほど食べたところで五条はバニラの味に飽きたのか、こう言った。「俺もチョコ食べたい。食べさせて。アーン。」夏油はアイスクリームのスプーンを五条の口に運んだ。「私にもバニラをくれよ。」と言うと、五条はバニラをスプーンですくって自分の口に入れた。そして、夏油に口づけし、口の中のアイスクリームを舌で夏油の口に運んだ。甘いと夏油は思った。いつもより甘い舌の味だった。アイスクリームの味の舌は美味しいと思った。夏油は舌を絡めて吸って、五条の舌を味わった。アイスクリームが溶けてなくなると、もっと欲しいと思った。今度は自らチョコレートのアイスクリームを口に含み、五条に口づけし、流し込んだ。そして、五条の口の中のアイスクリームを味わった。夏油はこの禁断の味に酔いしれたように何度もアイスクリームを食べた。 (続く)
2023年09月09日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 「嬉しいね。あんたはどうだったの?」五条が繋がったまま聞くと、「嫌だったよ。僕は毎日が地獄だった。だから、君も助けてあげるね。」少年の顔から手が何本も伸びてきて、夏油の首を狙ったが、夏油は素早く身を引いて、後ろに飛んでかわし、呪霊を出した。夏油が呪霊を出して攻撃している隙に、五条と夏油はパンツとズボンを穿いた。少年の顔の呪霊はあっさり一撃で負けて、手足は夏油の呪霊に食べられてしまったが、顔だけ残った。「助けてあげようと思ったのに、酷いよ。」と少年の顔の呪霊は言った。「俺たちは君を祓いに来たんだ。」と五条は言った。しかし、「嫌だ!ねえ、助けてよ!」少年の顔の呪霊が天井に向かって叫んだ。すると、天井から顔のない黒い大きな呪霊が降りてきた。「タスケニキタヨ。タスケニキタヨ。」黒い呪霊は更に大きくなって、教室の半分くらいの大きさになった。「ボクモイジメラレテタ。コノキョウシツデ ソノツクエデ クビヲツッテ シンダ。」 と言って、さっきまで五条が寝ていた机を指差した。「イジメッコユルサナイ。」「私はいじめてない。」夏油が焦ったように言った。すると、五条はプッと吹いて笑った。「お前らあれ見てイジメってマジで言ってんの?そっか。もう何も分からなくなってんだな。」「術式順転蒼」蒼い光が教室ごと呪霊を吹き飛ばした。「ザコだったのに、術式使うことなかったんじゃないのか?」夏油が言った。「なんかさあ、傑に喰われるの可哀想かな。なんてさ。」「確かに。虐めの被害者を呪霊操術でこき使うのは気が引けるな。」「だろ?」五条はニカッと笑った。「ところで、とばりは降ろしてあるんだろうな?校舎の半分吹き飛んでるようだが…」「あ、しまった!忘れた。」「おい。先生に大目玉食らうぞ。」と夏油が言うと、五条はふざけたように「えー。傑が壊したことにしてよ。俺、説教苦手なんだよねー。そのかわり、さっきの続きさせてあげるからさ。」と言った。「何言ってんだ。それに、さっきは呪霊をおびき出す為にわざと誘っただろ?この教室に呪霊がいることに気付いてたんだろ?」「バレてたか。でも、したいだろ?続き。」「帰ってからな。」「んじゃ、傑が壊したってことで。アハハハ…」五条は歩き出した。「あ、待て。」夏油が焦って止めると、五条は振り返って、こう言った。「じゃ、ここでする?今ここでやったら、アオカンみたいで楽しくないか?」「バカ。」夏油は顔を赤くした。 (完)
2023年08月22日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 「どうして欲しい?」夏油が聞くと、五条は「続けて。」と言った。夏油は五条のベルトを外して、ズボンのファスナーを下げた。ズボンを脱がすと、机に跪く状態で、五条の足を肩に乗せて抱え上げ、顔を埋めた。舌先で入り口を刺激するように舐めてから指を1本入れて、ゆっくりと動かした。そして、指は入れたまま五条のものを丁寧にゆっくりと舐め上げ、口に含み、舌を使いながら吸った。「あっ。いい。あっ。」五条は声を上げて、悦んだ。「挿れていいか?」と夏油が聞いた。「うん。いいよ。」五条が答えると、夏油は立ち上がって、五条の足を抱え上げ、挿入した。熱いものが五条の身体に入ってくる。「あっ。あっ。ああっ。」夏油はリズミカルに腰を動かし、五条のものを握って上下に動かした。「あっ、もう、イキそう。あっ、イク。ああ。あー。」五条がのけぞって、絶頂に達し、白い液体を放つと、夏油の手が白く汚れた。夏油はまるでナイフを舐める犯罪者のように手についたものをゆっくりと舐めた。「良かったか?」夏油が五条に聞くと、五条ははにかんだように「うん。」 と返事をした。夏油はそのまま抜かずに再び動き出して、徐々に激しく腰を動かした。そして、五条に覆い被さるように机に手をついた。五条は目を閉じて、夏油の腰に足を絡ませ、背中に爪を立てた。「あ、あ、ああ。あー。」夏油に激しく突かれて、五条が喘ぎ声を上げていると、「ねえ。気持ちいいの?」聞き覚えのない声が五条の頭の上から聞こえた。目を開くと、行方不明の少年の顔があった。「君はこんなことされて、嬉しいの?嫌なら助けてあげようか?」少年の口の端が上がっていた。少年の顔から手足が生えていた。呪霊のようだった。 (続く)
2023年08月21日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 「事件現場の教室に到着したけど、学校全体から感じる嫌な気配と変わらないな。」と夏油は言って、教室の入り口の扉を開けた。「うひゃー。血の量が半端ないなー。これホントに人間1人分?」と五条は教室を見て言った。「そのはずだが。」「どこにいるのかなあ?二年生の教室にはいなさそうだな。一年生の教室も見てみるかー。」と五条は言うと、さっさと移動した。「おい。待てよ。」教室の天井を見ていた夏油は五条を追いかけた。一年生の教室はちょうど二年生の教室の上の3階にあった。五条は教室に入ると「ここにもいないみたいだな。」と言った。「他を探すか?」と夏油が聞くと、五条はこう言った。「傑。まあ、そう、急ぐこともないさ。ここで夜まで待とうぜ。」「しかし、だな。」何か言いかけた夏油に五条がキスをして口を塞いだ。手を腰にまわして、身体を引き寄せた。五条は舌を絡めて自分の口内に夏油の舌を引き入れた。吸い付いて絡め合う舌と舌に興奮したのか、夏油が五条を机の上にゆっくりと押し倒した。夏油が舌を吸いながら制服のボタンを1つずつ外していく。はだけたシャツに手を滑り込ませ、五条の鎖骨を指でなぞるように触り、胸の突起に指を走らせた。そして、胸の突起を摘まむと、もう片方の突起を口に含んで舌で転がした。五条は甘い吐息を漏らした。「感じる?」夏油が聞いた。しかし、五条は答えず、静かに天井を見ていた。その澄んだ青い瞳は遥か遠い時空の彼方に誘う使徒のように狡猾な笑みを携えて何かを見ていた。 (続く)
2023年08月20日
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BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 太陽が沈む時間に五条悟と夏油傑は事件のあった高校にやって来た。「ここか?」「ああ。ここだな。」 夏油が仕事の依頼内容の説明を始めた。「事件は昨夜起きた。今朝、教室で頭部のない死体が発見された。殺害されたのは二年生の加藤剛17歳。行方不明になったのは一年生の松山聡太16歳。二年生のバレー部3人が新入生の松山に目をつけて虐めていた。主犯格の2人は主に暴力による金品を要求。殺された加藤だけが性的虐めを繰り返していた。警察は行為中に何者かが現れて加藤を殺害し、松山を連れ去ったと見ている。そして、死体の血が全て噴き出たんじゃないかってほど教室は血の海になっていて、人間の仕業に思えなかったらしい。」「うん?ちょっと待って。なんでヤッてる最中って思ったんだ?夜の教室ってだけで?」五条が聞いた。「それが、発見された時、死体の側には行方不明者のズボンが、教室の真ん中の机の上にはパンツが残されていたんだ。しかも下半身を露出したまま死んでた。」「プハッ。なんだよ。それ。ウケる。」五条が笑った。「おそらく被害者には見えてなくて、何も分からないまま死んだんだろうな。」と夏油は言った。「そんで、高専に調査の依頼が来たわけ?」「ああ。そうだ。」五条と夏油は話ながら校舎に入って行った。 (続く)
2023年08月19日
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BLの苦手な方は読まないでください。猟奇的な描写が苦手な方も読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 闇に包まれた学校の教室で、少年は怯えていた。「先輩。こんな夜中に呼び出して。どういうつもりです?あれで最後の約束のはずですけど…」勇気を出して言ったにもかかわらず、先輩と呼ばれた男はニヤついた顔で、こう言った。「やらせろ。俺はずっとやりたかったんだぜ。やりたくて、やりたくてたまらなかったんだよ。」男は少年の腕を掴んで、顔を近付けた。「いやです。やめて下さい。」少年は抵抗したが、押し倒されてしまった。ズボンを脱がされ、パンツも剥ぎ取られて、教室の中央にパンツを放り投げられた。「パンツ返して下さい。」少年は泣きそうな顔になった。だが、男はゲスな目つきでこう言った。「また逃げられるかもしれないからな。大人しくしてたら返してやる。でも、この前みたいに逃げたら許さねえからな。罰としてノーパンの刑だ。」男が足を抱え上げて前戯もなしに挿入してくる。「いや!い、痛い。いや!あ、ああ!」痛みに少年は悲鳴をあげた。「へっへへ…相変わらず良い味だな。俺が我慢してた間に他の男にやらせてなかったか?」激しく腰を動かしながら男は言った。「そんな…あ、してない…あっ。」少年が喘いでいると、教室の天井から黒い塊のようなものが出てきた。「あ、ああ!あれ?」「何?どうした?」男は訝しげに少年を見た。少年は恐怖におののいて叫んだ。「ひっ!化け物!」天井から降りてきた黒い塊のようなものが男の首にまとわりついた。「なんだ?」男は状況が分からないようだった。呪霊が見えていないのかもしれない。「うぐっ。く、苦しい。うぎゃ!!」呪霊が男の頭をもぎ取った。「ギャー!!」少年が悲鳴を上げた瞬間、男の首から血が飛び散り、辺り一面血の海となった。「タスケニキタ。タスケニキタヨ。」呪霊はそう言って、少年に手を差し出した。「助けてくれたの?」少年は怯えながら聞いた。呪霊は頷くと、少年の手を握り、こう言った。「イジメッコノイナイトコロヘボクトイコウ。」呪霊は少年を連れて天井へと戻って行った。 (続く)
2023年08月18日
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