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「人生 フルーツ」の映画で知られた津端修一さんと津端英子さんご夫婦、修一さんが亡くなってからの暮らしが綴られた「ふたりからひとり」。ふたりから ひとり ときをためる暮らし それから [ つばた 英子 ]初めて読んだ「あしたも、こはるびより。」すっかりお二人のファンになりました。愛知県のニュータウンで、夫婦ふたりが協力して作るキッチンガーデン。換気扇のない台所で保存食を作り、玄関のないワンルームの丸太小屋で暮す、83歳と86歳の菜園生活の暮らしを綴った「あしたも、こはるびより。」「ききがたり ときをためる暮らし」から四年余りの日々を綴ったエッセイ、「ふたりからひとり」久し振りに本箱から取り出して読み返しました。英子さんの本を読むうち、私は庭で野菜を作るようになりました。畑の土お越しや石灰を撒くのは夫、種を蒔くだけだから楽ですが。でも、昨日庭の掃除をするだけで腰は痛いし、身体はフラフラするわで、気持ちはあっても身体の老いをひしひしと感じてしまいました。「英子さん、どうなさっているのかな~?」と思って本を手にしました。お二人でしていたキッチンガーデンは、一人では無理かな~?と思い乍。お二人が「しんどいけど、死ぬまでやらなきゃ~」と労わりながら、暮らしの手仕事を続けていたのは、やはりそれが「愉しみ」だから。私は、本を通してかなりお二人の影響を受けました。著書を何度も読み、「暮らしを愉しむ」ことにわくわくしたものです。老いを自覚しながら、疲れたら休んで無理をしないに体を労わりながら、「暮らしを丁寧にして、愉しみたい」と考えるようになりました。英子さん、お元気だったら95歳ですが。
2023.04.19
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この本は、家事評論家吉沢久子さんがご主人を亡くして、一人暮らしを始めて30年経った頃のエッセイです。ご主人を亡くしてから、「お寂しくないですか?」とか「大変ではないですか?」と聞かれることがおおいけれど、私は「ひとりがいいから選んだ」ときっぱり。家事評論家としてのお仕事もされていたので、社会とも繋がっていたし、気持ちも自立もしていました。それに、近くにお住いの甥御さんの手助けを得ながらの暮らしでした。それでも、心の柔軟さや家事を愉しみとする姿勢は学びたいもの。小さなことに喜びを見出すところは、特に真似たいですね。私は家事が苦手で、あまり好きではありませんでした。義務感で仕方なくで、時間があると本が読みたい方でした。でも、吉沢さんの本を読むことでだんだん家事が好きになり、梅干し作りや味噌の仕込みまでするようになりました。家事を丁寧に、と言っても完璧主義ではありません。上手に手抜きして、クスッと笑っているような、暖かい気持ちが伝わってくるようなお人柄。生き方に行き詰まったときや気持ちが落ち込んでいる時、何度も読み返している一冊です。また頑張ろうという気持ちにさせてくれます。100歳の100の知恵 (中公文庫 よ57-5) [ 吉沢 久子 ]101歳。ひとり暮らしの心得 (中公文庫 よ57-3) [ 吉沢 久子 ]100歳まで生きる手抜き論 ようやくわかった長寿のコツ (幻冬舎新書) [ 吉沢久子(評論家) ]
2023.04.18
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50代~60代の方なら、まだ80歳は遠いお話でしょうね。私もその年代の頃は、まだまだ80歳は遠い世界でした。80歳の壁 (幻冬舎新書) [ 和田秀樹 ]でも、後期高齢者になってしまった今は、すぐ目の前のこと。そう、70代~80代なんてあっという間にやってくるのです。私は、今のところ持病もなく、風邪も殆どひきません。歩き過ぎや動き過ぎると、腰痛や膝の痛みがあるぐらいかな。このまま80歳まで元気かな~?という不安はありますが、わざわざ検診をして病気を探さないようにはしています。この和田秀樹氏の「80歳の超え方」を読むと、それでいいと安心できました。いちばんの心配は、物忘れが多くなったのでボケないか?です。でも、物忘れするようになったら、工夫が必要だそうです。メモを書いたり日記を書いたり、それを習慣化する。私は、100均で買ったスケジュール帖で一日にしたこと、洗濯、買い物、ストレッチ、読書とかメモしています。そして、このブログを始めたのもボケないように頭を使おう~、ネタ探しにあちこちアンテナを張り廻すから良いかなと思って。好奇心がある人は、元気に老いていくそうです。和田氏は、検診よりも脳ドックや心臓ドックを勧めています。そして、一番大事なのは明るくしていること、のようですね。
2023.04.17
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最近、高齢者の一人暮らしの本がいろいろ見かけるようになりました。本屋さんで見かけると、一人暮らしが不安な私はつい買ってしまいます。趣味は、散歩と太極拳とマージャン、それに韓国映画とお酒が大好き。78歳でMacと出会い、震災後からツイッターを始めてから、普通のおばさんから劇的に人生が変わったとか。アメリカに住む娘さんから勧められてツイッターを始めたそうですが、尻込みしないでやってみようと思う気持ちが若いですね。大きな病気をしたあと始めた散歩ですが、歩いているうち、膝の痛みがとれてきて、健康を取り戻してきたそうです。若いころに離婚して、一人で娘さんを育ててきたけれど、病気もしたし苦労もしたけど、「今が幸せ」ときっぱり。夫が元気なのに、時々「ひとりになったら」という不安を感じる私。普通の人の体験は、読むと元気をもらえます。この方もお住まいは都営住宅で、生活費は10万円ちょっと。それなのに、お住いの写真を見るとインテリアも素敵です。自分なりの哲学を持っていれば、何歳になっても「しあわせ感」は得られるものなんだと改めて思いました。89歳、ひとり暮らし。お金がなくても幸せな日々の作りかた [ 大崎 博子 ]価格:1,430円(税込、送料無料) (2023/5/13時点)こちらは、新しい本です。90歳、ひとり暮らしの知恵袋 お金をかけない素敵な毎日の過ごし方 [ 大崎 博子 ]価格:1,540円(税込、送料無料) (2023/5/13時点)
2023.04.16
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知人から乙部町で作られているクラフトビールを頂いた。乙部町は、檜山支庁管内にあり江差町や厚沢部町が隣接しており、東洋のグランドキャニオンといわれる海岸線の眺めがみごとです。このビールは、「命水」と呼ばれる乙部産の天然水を使っている。ビタミンや「美のミネラル」と言われるミネラルも豊富だとか。飲んでみると、軽やかで飲みやすくさっぱりとして、ビール独特な苦みはあまり感じれれなかった。原材料の一部には乙部産の大麦や蜂蜜を使っているそうで、乙部産の蜂蜜も又おいしい。北海道乙部町乙部町は義経渡来伝説が残っていて、義経を追って来た静御前が義経に会えなかったのを嘆いて身投げした川が町を流れていたり、江差のかもめ島には弁慶の足跡という場所もありで興味深い。クラフトビール工場と併設されたイタリアンレストランもあるので、クラフトビールを飲みながらビザを食べてみたい。クラフトビールは北海道美食生活で扱っています。
2023.04.15
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これで嫁がやめられる、夫が急死したとき夏葉子はそう思った。しかし、それは夏葉子の誤算だった。これで、事実上舅姑と距離を置けると思っていた彼女だったが、義両親は何かと介入しては、「嫁」としての立場を要求した。夫の死後、夏葉子のいない家に勝手に上がり込む姑にも悩みの種だった。夏葉子はもう限界だった。亡くなった夫は、2歳年上で合コンで知り合った。証券会社に勤める穏やかで優しい人だった。結婚して15年も経っているのに子供はいなく、夫の死が悲しくなかった。出張だ、残業だ、と言って結婚記念日も誕生日も一人の夕食。夫のいない夜、何度も離婚を考えた。夫は、なぜ私と結婚したのだろうか?夫には愛人がいた~夏葉子は次第に思い始めていた。夫の家のお墓には入りたくない、という話はよく聞きます。でも、この小説はちょっと視点が違います。夫が急死して、一人残された女性が逞しく生きるお話です。夏葉子の思い切った行動が意外と夫の両親ともいい関係になる、最後が爽やかで、人のお節介さえもホッとします。「人生の荷物が多ければ多いほど、笑えて泣けて、ホッとする」とはさだまさしさんのコメントです。垣谷美雨さんの小説は痛快で面白い、人生逆転小説だそうです。夫の墓には入りません (中公文庫) [ 垣谷美雨 ]新しい作品は、こちら 。^^) _旦~~もう別れてもいいですか (単行本) [ 垣谷 美雨 ]
2023.04.14
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こんな風に老いることが事が出来たらいいなぁ~と思い乍読みました。現役の精神科医の92歳の中村恒子さんと54歳の奥田弘美さんの対談集。年をとるほど自由が待っている、と92歳の中村さんの言葉です。主役から、脇役へ。新たな役割を受けいれること、その心が「素敵なお年寄り」になっていく。私の義母も90代。まだ主役の座を渡そうとしないで、親戚巻き込んで騒動を起こしています。親しくしていた人達も次々亡くなってしまい寂しい、とは思います。でも、どこかで自分の老いを受け入れてこなかったのでしょう。寝たきりでもなく、足腰は弱っても、まだ美味しく食べられるなら、それだけで十分でないのか?と義母を見ていると思います。でも、実際は出来ないことを探しては、不平不満を嘆いています。同じ老いるなら、不安や拘りばかり追求しないで、私は「今」を楽しむことを選びたいと思います。この本は、日常のちょっとしたときに気がつく「老い」の受け止め方がご自分の老いを混ぜながらユーモアたっぷりに語られています。92歳の精神科医だからとっても説得力がありますし、「老いる」ことが不安でなくなります。不安と折り合いをつけて うまいこと老いる生き方 [ 中村恒子 ]
2023.04.13
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だいぶ前、自給自足をしている人達のテレビ番組を見ていました。パン種を仕込んでいた男性が「満月の日の海水で作った五島の塩を使っている」と話していたのを聞いて、とても興味を抱きました。そんな塩ってあるの?とネットで調べてみたら、あるんですね!満月の夜に海水を採取して作っている塩だから、「満月の塩」何でも「満月の塩」で作ったパンは、めちゃ美味しいとか。でも、お値段も高い。ちょっと手が出ませんでした。楽天さんでは扱っていなかったのですが、同じ五島の手造り塩、「塩炊き爺の手造り んまか塩」が目に留まりました。梅干しを漬けるのに自然の塩を使ってみたかったので、迷わず購入してしまいました。普段、スーパーで売っている「五島棚の塩」を買って使っています。まろやかで美味しいので梅干しや沢庵を漬ける時も使っています。でも、今年の梅干しはちょっと贅沢をしてみたくなりました。前のブログで紹介した「97歳梅干し名人 人生のいい塩梅」を読んだら、藤巻あつこさんは自然塩で作る梅干しは出来が違うと書いていました。好奇心旺盛な私は、実験してみたくなりました。ミネラル豊富な塩で作る梅干しってどんな味?と考えると、もう口の中が酸っぱくなって来ました。五島の海水を薪の火力でじっくりと時間をかけて炊きあげた塩。ちょっとパサパサした感じです。こちらは、普段使っている「五島灘の塩」と比較したものです。右側の量の多い方がスーパーで売っている「五島灘の塩」。五島棚の塩の方が少し水分を多く含んだ感じがします。舐めてみたら、「五島の塩」より「五島棚の塩」の方がしょっぱいわ。【ポイント10倍】塩焚き爺の手造り塩 んまか塩 500g 五島列島の海塩楽天では扱っていないとおもったのですけど、あちこち検索していたら、宮崎県の満月の海水から作った「月の塩」というのがありました。
2023.04.12
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夫が知人から行者ニンニクを頂いてきました。匂いが強烈です。キッチンは、行者ニンニクの匂いですごかったです。すぐに洗って、サッと熱とうにくぐらして、しばらく水で冷やしました。そばつゆとお酒少々で味付けして冷蔵庫にしばらく入れておきます。夕飯の時には御飯と一緒に食べて、しあわせを感じました。若いころは、行者ニンニクは食べれませんでした。頂いても食わず嫌いで敬遠していました。でも、これを食べると元気が出る~と聞いて恐る恐る食べてみました。ニラのような味で、匂いが嫌だったけれど、味は意外とマイルド。それからは、春の山菜のひとつとして、もらうのが愉しみです。【送料無料】北海道産天然行者にんにく(キトビロ)500g【春限定】楽天で購入
2023.04.11
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NHKのドラマを見てから、原作も読みたくなって図書館で借りてきましたドラマの方では、松坂慶子さんと風間杜夫さんが夫婦役を演じていました。でも、原作を読むとちょっと少しイメージが違うな、と思いました。エリートサラリーマンの男性と結婚した夏江は鼻高々だったが、姉からは、「夏江は相当のぶりっ子だ」と陰口を言われていた。その夏江も70になると「今度生まれたら、この人とは結婚しない」と夫の寝顔を見るたびに、呟くようになっていた。退職後、夫は「歩く会」に入っていそいそと出かけるいく。その姿を見ると、夏江はモヤモヤした気持ちになった。私だってガーデニングの道を続けていたかった。あの時、夫が「子供はどうするんだ」という言葉で諦めた。そんな気持ちで悶々していた時、テレビに映る男性に驚く。昔同じ会社で働いていた、姓が違うけれど後輩ではないか?会社のビルの屋上で一緒に花壇を作り、時々食事に誘われた。その後輩に興味がなかった夏江は、やんわり断っていた。あるとき親戚だという有名店に誘われた時は、つい承諾してしまう。しかし、夏江が秘かに憧れていた男性の仕事を手伝ってあげたことで、同じ日食事に誘われ、後輩の誘いは躊躇いもなくキャンセル。その憧れていた男性が、夏江の夫だった。その後輩は北海道でガーデニングの会社をしていて、かなり有名らしい。夏江は食い入るようにその後輩を見つめるのだった。エリートだった夫はお酒で失敗して、出世コースから外れてしまった。昔、私に好意を持ってくれていた冴えない後輩は、有名人。夏江の気持ちは騒いだ。テレビでは、今東京にいるらしい。もしかしたらガーデニングの仕事も得られるかもしれない。夏江の妄想は膨らむ一方で、ついテレビ局に電話してしまう。もしかしたら、あの時こんな選択をしていたら、今の私ではないかもしれない。子供も独立して、退職した夫のとの二人暮らしになった時、女性の後悔。NHKのドラマは、松坂慶子さん向けに少し脚色しています。小説の方は、小気味いいくらいポンポン悪口が出てきます。でも、これだけ言えたらさっぱりするだろうな~という思いで読みました。ストレス発散したいとき、読むことお勧めです。息子に会社を任したはずなのに、しゃしゃり出てくる老害の父親。これも困りますよね。老害の人 [ 内館 牧子 ]
2023.04.10
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30年前起きた「連続幼女殺人事件」の死刑判決を受け、収監されていた二人組の犯人の一人が獄死した。亡くなったのは、亀井戸建(65歳)で喉頭癌だった。手術を望まなかったので、痛みを緩和するなどの処置をしていたが、検査から数日後容態が悪化して収容所で亡くなった。亀井戸は死刑判決後すぐに控訴したが、受け入れられなかった。もう一人の死刑囚・伊予淳一(63歳)は、今も再審を請求している。亀井戸の死を朝刊で知った星野誠司は、複雑な思いだった。30年前、予備班だった彼は様々な書類を作成し、管理し、整理したが、実際の捜査には加わっていなかった。しかし、彼の中では心の奥に引っかかりを感じていた事件であったが、警察を退職してから6年も経っていた。星野は大学生の孫とその友人に手伝ってもらいながら、再調査することで冤罪の疑惑を晴らそうとする。かなりリアルな描写があり、読むのが躊躇うところもありました。実際に起きた足利事件等の冤罪事件を絡めながら冤罪がいかに起きるか?彼ら二人の生い立ちや性格を細かく調べ直し、真相に近づいていく。インターネットに疎い年代の星野は、若い孫とその友人の協力を得ながら、動画を使い世論を動かす作戦に挑戦しようと試みます。人物描写がすごくリアルで、登場人物が抱える問題を絡めながら、嫌な人物もたくさん出てきますが、何故冤罪になってしまったか?弱い人間に添う目線が優しいです。櫛木里宇さんの作品はホラーが多いです。
2023.04.09
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蕗の薹が見られるようになったので、近くの林に行ってみました。人があまり通らない場所なので、たくさん採れました。蕗の薹は天ぷらも美味しいしいけれど、やはりフキ味噌がいい。塩水にしばらく浸けておいて、細かく刻むとすぐ黒ずんでくる。油で炒めてから、砂糖・酒・味噌で甘味を強く味付けします。暖かいご飯にのせて食べるのは、春一番の楽しみです。小鳥の鳴き声がするので、周辺を少し歩き回りました。小鳥の姿は見ることができませんでした。【予約販売 5月〜6月発送】 国産 天然 ふきのとう味噌 無添加 白砂糖不使用 山の宿の料理人手づくり 75g×1 フキノトウ ふきのとう ふきみそ フキ味噌 ふき味噌 蕗の薹 蕗の薹味噌 フキノトウ味噌 ばっけ味噌 ペタシン 山菜楽天で購入
2023.04.08
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多良美智子さん87歳のひとりの暮らしは、発想が素晴らしいと思いました。新築で入居した団地は、55年過ぎた今ではすっかり古くなりました。でも、すっかり居心地がいい「私のお城」と美智子さんは書いています。ご主人が亡くなったのは7年前の79歳の時だそうです。以来、この団地でのひとり暮らしを積極的に愉しんでいます。この本を読んで一番私がホッとしたのは、80近くなって夫を亡くしてもしっかりした気持ちさえあれば大丈夫だと思えた事でした。私は若いころも一人暮らしをした経験もなく、夫の親との同居でしたから、常に誰かがいて「ひとりで暮らす」ことがまったくありませんでした。だから、一人暮らしになったら生きていけるか?心の隅に不安があります。夫がまだ元気なのに、ひとり暮らしの本があると読んでしまいます。この本を読んで安心した部分は、好きなことが似ていたからです。「自由に使える時間が贅沢にある。長生きのご褒美ね」と読書・裁縫・映画鑑賞~家で過ごす時間が一番好き、と基本的にひとりが多い。それでいて、安い料金で習える習いごとには積極的です。その幅は広く、歌うことからマージャンまで。私は還暦の時友人と「運を変えよう」とピアスの穴を開けたのですが、美智子さんはお洒落を楽しみたくて、80歳でピアスをしたそうです。そして一番驚いたのは、お孫さんと85歳で始めた「You Tube」。見本になる人生の先輩がいるって心強い、と思えた一冊でした。65歳で専門学校に1年通い調理免許も取得したからお料理にも工夫が一杯です。88歳ひとり暮らしの元気をつくる台所(仮) [ 多良 美智子 ]こんな風に年をとれたらいいな!とわくわくしてきましたよ。
2023.04.07
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生野菜が苦手で、朝からサラダを食べるということは殆どない。たいてい、みそ汁の具に3~4種類の野菜やキノコ類を入れたり、煮物で食べている。でも、時々無性に生野菜が食べたくなることがある。そんな時は、出来合いのから揚げを小さく切って、サラダ風にして夕食に食べている。唐揚げを自宅で揚げることが、だんだん面倒にもなってきた。孫でも来れば張り切って作るのだが、老夫婦二人だけの食卓では面倒だ。そして、年を取ると肉を食べた方が良いそうだから、油を使うものは出来合いを買って来て、楽をしている。今の所どこも悪いところがないから~これでいいのだと思っている。ドレッシングはかけないで、から揚げの味だけで食べているが、やさいの旨味とマッチングして意外と美味しい。食こそ最高の薬になる [ 成田和子 ]を読むと、やはり日々の食事が大事だと痛感する。健康のためには、なるべく火を通した野菜を大量に食べて、生野菜は肉料理と合わせて食べるように心がけている。
2023.04.06
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何かサスペンスが読みたくなって、買ってきた一冊です。今、認知症の高齢者による運転事故が多く、社会問題になっているが、その認知症かもしれないという老人が交通事故を起こし、フリージャーナリストが取材するという形で物語はスタートする。86歳の老人がコンビニに車を突っ込み、店長を死亡させたという事故が起きた。週刊誌の編集長から依頼を受け、フリーのライター俊道律は取材を始めた。運転していた落井正三は、どうも認知症気味だったという話だった。先ず、俊道律が死亡した店長のオーナーでもある父親・宏に会いに行くと、息子の死を嘆くどころか、事故現場の金銭的損害ばかり気にしていた。加害者の落井正三は、福井と岐阜の県境に聳える野伏ヶ岳の、福井県側の麓にある埜ヶ谷村という小さな村落に住んでいた。運転していた軽トラックも本人所有のものではなくて、村人が車検が切れたので放置してあった車だった。埜ヶ谷村に行ってみよう、と俊道律は思った。そして、彼はその村には奇妙な風習が残っていることを知る。俊道律は調べれば調べるほど不可解な村の様子に困惑し、親切そうな村の人の態度が、逆に疑惑を感じるようになった。認知症の運転事故という一つのテーマに織り交ぜて、災害や人口減少という現状から村の存続を願う強い思いが底辺にあって考えさせられました。認知症を匂わせて、ある意図で事故を起こした落合正三の思いやりが切ない作品でした。夫75歳、運転できるのは80歳位までかな~?と話すようになりました。運転免許を持たない私は、隣に座っているだけですが、それも怖い。精神科医の和田秀樹医師は、高齢者だからといって運転免許返納を家族が強制しては、余計認知症になりやすいと書いています。だから、認知症も怖いし、事故を起こしやすくなる不安もありで、他人事では無い思いで読んでいました。悪い夏 (角川文庫) [ 染井 為人 ]海神 [ 染井為人 ]
2023.04.05
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人生100年といわれるようになって、精神科医の和田秀樹さんの60代・70代・80代の生き方の本が店頭で目立つようになった。私が後期高齢者になってからこのブログを始めようと思ったのは、やはり和田さんの別の本でブログがいいと知ったからだ。楽天ブログは前にもしたことがあって、アフリエイトブログを書いていた。夢中になり過ぎて、書くのが体力的に辛くなってきて辞めました。で、また再開したのはどうしてか?と不思議に思うかな?読んだ本のことを書く場所が欲しかったからなの。70歳~75歳にかけていろんな不安や体調の変化に戸惑うことが多く、今ならそれが老いの変化だとわかったけれど…病気かと心配した。病院嫌いな私は、病院へ行くことにすごい勇気がいってグズグズしているうち、たいてい筋肉痛だったり、不調は気候の変化で起こるものが殆どだった。そんな時、和田秀樹さんの本を何冊か読んで随分と元気づけられた。70代で認知気味の方、介護が必要な方もいるし、重い病気の方もいる、それからみたら、私は歯科以外は病院通いはしていない。慌てて病院へ行くのではなくて、先ず自分の日頃の生活を見直そう、そう思って暮らしていたら、75歳過ぎたとたん不調は消えていた。不思議なんだけどね。(^-^)ただ、10日以上続く不調はちゃんと病院へ行こうとは思っています。一番心配なのは最近物忘れが多くなって~認知症が心配になってきたから、「毎日ブログを書く」こと、3か月は続けてみようと思っています。高齢になっても脳を健康に保つ特効薬 (かや書房ワイド新書 1) [ 和田秀樹 ]医者が教える50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」 [ 和田 秀樹 ]
2023.04.04
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雪もすっかり解けて、我が家の庭のクロッカスの花が咲きだしました。庭に植えている宿根草の中で春一番に咲くクロッカス。ああ、春がきたという喜びを感じる一瞬です。北国では、ミモザを植えているのを見たことがありません。リースが作りたくなって花屋さんに売っていないか?覗いてみたのですが、ドライフラワーならありましたけど、細くて小さくて一枝880円。結局リース作りは諦めて買いませんでした。毎年春になるとレンガを20~30個買って、庭造りをするようになりました。今の所、あまり考えずに花をあちこち植えています。目指すはナチュラルガーデン~、いろいろ考えながらの庭造りも愉しいです。NHK趣味の園芸 おぎはら流 がんばらなくても幸せな庭 宿根草のナチュラルガーデン (生活実用シリーズ) [ 荻原 範雄 ]楽天で購入
2023.04.03
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この本を図書館で見かけたときは、ギョっとした。確か、70を過ぎていた頃だったから、「私はもう生きていてはいけないの?」という気持ちになり、借りようか止めようか…迷った末に借りた本だった。しかし、読んでみて…なるほどな~?と心が軽くなった小説でした。70歳の誕生日から30日以内に死ぬこと、そんな法案が国会で通った。宝田東洋子はこの法案が通ったことに心の中で喜んだ。寝たきりの意地の悪い84歳の義母、長年彼女が世話をしてきた。夫も娘も息子も知らんぷりだ。この法案で私は楽になれる、東洋子はそう思ったのだ。題名は残酷ですが、私自身がもう後期高齢者です。義母もいますから他人事ではありませんでした。この法案は一見残酷に見えますが、それぞれが「生きていく」ことを真剣に考えて始めて、何が必要か…結末にホッとしました。あまり詳しく書くとネタバレになるので、この辺で。垣谷さんの小説は、普通の人の視点で書かれているから好きです。【中古】七十歳死亡法案、可決 /幻冬舎/垣谷美雨(文庫)
2023.04.02
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伊岡瞬さんの「不審者」は、意外な結末に…少しがっかりしました。自宅で校閲担当をしている折尾里佳子は、夫の実家で暮していた。会社員の夫、幼稚園児の息子、そして75歳の義母の4人暮らしだった。義母とは息子・洸太が小さい時は助けてもらったと思ってはいたが、最近はぎくしゃくして、里佳子にとって頭の痛い存在になっていた。ある日、夫・秀嗣は一人の客を自宅に招いたという。客が誰か?と聞いても笑ってごまかす夫。約束の日にやって来たそのの男性は、20年以上音信不通だった兄だという。秀嗣の両親は離婚して、父親は兄を連れて実家を出ていったと聞いていた。しかし、母親の治子は息子の雄平でないと言い張った。中学一年生の時、別れたきりだが「息子の顔は忘れない」という。しかし、秀嗣は母親がこのごろ物忘れがひどいから、と治子の言葉を取り合おうとはしなかった。それで、雄平と名乗る男は母親と二人で話をさせて欲しいといい、しばらく治子の部屋で話し込んだ後、納得してくれたと言った。その日から、無職で家がないという雄平は、居候することになった。小さな諍いはあったにせよ、平和に暮らしていた家族、次第に不可解な出来事が起こるようになる。最初に書いたように、結末が「なあんだ」という期待外れの気持ちにさせられますが…内容的には心理的サスペンスのように思いました。第25回横溝正史受賞・デビュー作いつか、虹の向こうへ (角川文庫) [ 伊岡 瞬 ]
2023.04.01
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藤巻あつこさんの「97歳梅干し名人 人生のいい塩梅」を読みました。毎年私も作っていますが、梅干しって奥が深いこと、改めて知りました。97歳梅干し名人 人生のいい塩梅【電子書籍】[ 藤巻あつこ ]この本は2018年8月が初版出版なので、今もお元気でしょうか?97歳で、まだまだ夢があると書かれていましたが、素晴らしいですね。塩にもこだわりがあって、ミネラル豊富な自然塩を使っているそうです。おいしい「梅干し作り」と「梅のレシピ」 梅名人・藤巻あつこの梅仕事 [ 藤巻あつこ ]私は今まで、ABCクッキングスタジオお勧め商品「五島灘の塩」を使っていました。この「五島灘の塩」でも、かなりしょっぱさは緩和されるような気がします。でも、今年の梅干しは、自然塩で作ろうと張り切っています。どう違うか?知りたいからです。毎年梅干しを作っていますが、時々しか食べません。でも、毎日食べる方が健康にいいようですね。藤巻さんは殆ど薬を飲まないで、風邪予防・下痢程度は梅酢で治しているとか。梅酢とは、塩漬けにした梅を数日重しをしていると上がる液のことです。薬は副作用があるけれど、梅酢はないので安心して飲んでいるそうで、写真で見るつやつやした肌も梅酢の効用?と思ってしまいました。今まで梅干しを作っていて梅酢を大事にしてこなかったので、勿体ないことをしたと、すごく反省しました。最近は、梅干し作りは面倒だな~と思っていたのですが、この本を読んで、また意欲が湧いてきました。97歳まで梅干しを作っていける自信はありませんが、元気でいるためにも長く作りたいと思いました。【予約販売・送料無料】 【紀州みなべ産・自家梅園産】 梅干用 ・ 自然落下完熟梅 5kg 紀州南高梅 和歌山 みなべ 南高 青梅 生梅 産直 産地直送【楽天1位】手作りの天然塩 あまび 国産 天日塩 無添加 食用 天日海塩 平釜 ...価格:1,000円(税込、送料無料) (2023/5/8時点)
2023.03.31
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もう亡くなっているけれど、生活評論家の吉沢久子さんも大好きな方です。食べることが大好き人に寄りかからない愚痴ったり、クヨクヨしない吉沢久子さんは大正7年(1918)生まれ、戦争や関東大震災を経て、不安に生きる時代でも自由な心と頭を心がけてきた女性でした。自立した人間でいたいと願いつつもご主人(古谷綱武氏)の死後、70歳後半から体に忍び寄る老いに気づかされるようになる。80代はその老いを見つめつつ、その年その年なりの楽しみを大切にし始める。ご主人・古谷綱武氏は女性論、人生論、児童文学論の分野を開拓した評論家であり、進歩的文化人でした。それなのに「男子厨房入ず」の男性で、家事には全く手をかしません。吉沢さんは仕事と家事を両立する方法を模索しながら工夫を重ね、お姑さんの介護も引き受け、お姑さん死後は鬱病を発病した夫を看取り、65歳からひとり暮らしを始めました。普通の平凡に生きる私でも真似できる生活の知恵が詰まっています。老いとともにできなことを探すより、出来ることを見つける。だんだん自分の老いと向き合うことが多くなってきました。ほんの小さなことでも、昨日よりも出来ないことがあります。すると病気かしら?と考えるけれど、それは老いなんですね。老いを素直に受け入れ、家事を楽しむことなど随分と教えられました。ちょっと元気が出ない時など読みなおすといっぱい元気を貰える本です。ほんとうの贅沢 [ 吉沢久子(評論家) ]100歳の100の知恵 (単行本) [ 吉沢 久子 ]101歳。ひとり暮らしの心得 (中公文庫 よ57-3) [ 吉沢 久子 ]【中古】 達人吉沢久子老けない生き方、暮らし方 軽やかに、自由に、自分らしく「ひとり」を楽しみ、慎 / 吉沢 久子 / 主婦 [単行本(ソフトカバー)]【メール便送料無料】【あす楽対応】楽天で購入
2023.03.30
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高級老人ホームで暮らす資産家の一人の老女が殺された。その老女の名前は、笹本弥生といって孫の健文と骨肉の争いをしていた。健文は26歳の大学院生だったが、よく弥生にお金をせびりに来ていた。その時の弥生は、孫にヒステリックに当たり散らしていることが多かった。その弥生が「もう一人の孫がいる」と言いだした。老人ホームの担当のヘルパーのことを、「私の孫」というのだ。その孫に全財産を譲る、という遺言書を渋る顧問弁護士に作成させた。弥生一代で築いた遺産は数億円である。そんな中で弥生は殺された。関東大震災、東京大空襲を一人で生き延びた少女は、闇市でのし上がり、やがて冷酷な金貸しとなって莫大な資産を得た。一人の女性の生きざまが描かれたサスペンスです。望月諒子デビュー作神の手 (集英社文庫) [ 望月諒子 ]
2023.03.29
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原田ひ香さんの本は読みやすいですが、中身が濃厚です。娘・母・祖母の三代の女性の御厨家のお金に対する考え方に、「節約」家族小説と垣谷美雨さんが絶賛しています。就職して一人暮らしを始めた美帆は、預金30万円。姉の真帆は、証券会社に勤めていたが、高校時代の同級生と結婚。小さなアパートで娘一人と三人家族で、預金600万ちょっと。習いごとに熱心で向学心に燃える母の智子は、百万円弱。そして1千万円を貯めた祖母の口癖は、「人は三千円の使いかたで人生がきまる」祖母は、父の母親で美帆の家近くに住んでいた。中学生の時、その言葉を聞いた美帆は驚いた。その祖母が育てた父は、母の智子からみたら「仕事一筋人」で、家事を手伝うという発想も浮かないし、まったくができない。智子が婦人科の手術を受けて10日間ほど入院していたが、一人でタクシーに乗って帰ってきた。娘・30代、母・50代、祖母・70代の3人のお金の使いかたや考え方に自分をなぞらえてみたくなる、愉快で考え込んでしまう内容でした。これも面白いです。↓一橋桐子(76)の犯罪日記 (徳間文庫) [ 原田ひ香 ]彼女の家計簿 [ 原田ひ香 ]我が家の庭から。
2023.03.28
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久し振りにバスクチーズケーキを焼きました。雑誌「クロワッサン」に載っていたケーキカフェ「AWORKS」のレシピで作りました。甘さも控えめ、上品な味に仕上がっりました。でも、売っているバスクチーズケーキは食べたことがないのです。一度食べてみたいと思うのですが、近場では見かけません。楽天市場ではどうかな~?と検索してみたら、いろいろありますね。お値段もいろいろあって…1万円というのもあって驚きました。安くて2~3千円…迷うな~。「ふるさと納税」というのもあるんですね。【ふるさと納税】【高評価★4.90以上】バスクチーズケーキ 1個 490g | チーズ ケーキ 誕生日 記念日 お祝い ギフト プレゼント 贈答 美味しい 可愛い 取り寄せ お取り寄せ グルメ 人気 おすすめ 冷凍 お菓子 スイーツ デザート ブランカ 京都府 京都市結局送料のあまりの高さに迷ってしまい、ポチッとできませんでした。1万円のバスクチーズケーキ食べてみたいけど、年金生活ではね。
2023.03.27
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一人になったら暮らしていけるだろうか~?そんな不安を感じるようになってきました。まだ、夫は元気なんですけどね。(笑)眠れない夜など、急に心配になって悶々とすることがあります。 新聞の広告欄でこんな本を見つけました。 すぐ楽天ブックに注文しました。 いあや~たまげました。 102歳で一人暮し。 農家だった家に26歳で嫁ぎ、田んぼを手伝いながら、56歳まで小学校の 先生をしていた哲子おばあちゃん。 83歳でご主人が亡くなってからは、お子さんがいないので一人暮らし。 布団の上げ下ろしも運動だと思って長年していたそうです。 今は野菜を作り、草取りが日課だけど、無理はしない。 あれが出来ない、これが出来ないと嘆かずに前向きです。 何でも良い方にとらえてクヨクヨしません。 昔はとんがっていたけど、「長う生きたら、まるく、かわいくなりました。」 と、その秘訣がいっぱい書いてありました。 読んでいて思った事は、今から「ひとりになる」こと心配しているよりも、 身近な愉しみ見つけて、こまめに体を動かす習慣を続けていたら大丈夫。 しっかりと、元気貰いましたよ!102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方 [ 石井 哲代 ]価格:1,540円(税込、送料無料) (2023/5/13時点)
2023.03.26
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曽野綾子さんのご主人の三浦朱門さんは、2017年2月3日に亡くなっています。この本は、亡くなる前の自宅で暮していた2年間の様子を書いています。自宅で介護するということがどんなものか?知りたくて買った本です。でも、やはり三浦朱門さんの名誉のためか、介護する大変さはあまり書いてはいませんでしたので、少しがっかりしました。3人の親ごさん(綾子さんのお母様と朱門さんのご両親)を看取った様子は他の本で知つていたので、もっと具体的なことが書いてあるかと思ったのです。親を看取るのと夫を看取るのは違うとは思いましたけれど、いつか直面する心構えのつもりで読んだので心に響かなかったのでしょう。今は夫婦で元気にしていてもいつかその日は来る。70代も後半を迎えると、その不安が頭を横切ります。この本は、どうしたらいいか?というノウハウではなくて、介護している人に添うような気持で書かれたものでは?と思いました。その時、又読み返そうと思いました。曽野綾子さんは、私の大好きな作家さんです。悩みがあるときや気持ちが落ち込んだ時、同じ本を何度も読み返しています。すると、気持ちが落ち着いて、あるがままの私でいい、と思えるのです。そこに宗教の教えが書いてあるわけではないのですが、不思議です。 楽天ブックス
2023.03.26
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若いころは考えもしなかった「いつ死ぬのか?」ということが、だんだん頭に浮かぶようになってきた。そんな事が頭にあったせいか?「すぐ死ぬんだから」という本が目に留まった。読んでみて、痛快で面白かった。主人公ハナさんは78才。60代までは身の回りのことなど気にかける暇もないほど家業の酒屋を切り盛りするのに忙しい暮らしでした。何度も夫と二人で商売の危機を乗り越えてきました。しかし、ある日実際の年齢より年上にみられたことから、ショックを感じ、オシャレに目覚めるのでした。そして、夫の巌は「俺はハナと結婚して幸せだ~」が口癖でした。それなのに突然亡くなった夫には、別の家族があったのです。ハナさんは生き生きと描かれています。他の家族は色あせて、影が薄いです。「死」は、誰にも訪れることです。でも、いたずらに怯えないで、ハナさんの様におしゃれして、人生を楽しんだ方がしあわせかな~という余韻が残る物語でした。便利になった楽天ブックス
2023.03.24
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1992年7月、北海道釧路市内の小学校に通う少年が行方不明になった。という内容で始まるこの小説は、直木賞作家の桜木紫乃さんの作品。少年は、湿原の谷地眼(やちまなこ)に落ちたと思われ捜索したが、とうとう見つからなかった。17年後、弟を探したいと姉の比呂は刑事になった。両親は離婚し、助産婦をしていた母は独立して助産院を開いた。刑事として北海道警釧路方面本部刑事第一課に配属した比呂はある事件で弟の事件の担当だった片桐と組むことになった。湿原で青い眼の会社員の他殺死体が発見された。風貌は、日本人なのに眼だけが青かった。調べるうちに、その会社員は自分の目が青いことから自らのルーツを調べて探していたらしいことが解った。普段はカラーコンタクトで目を黒くして、ひたすら眼が青いことを隠していた被害者。直木賞作家唯一の長編ミステリーとありますが、樺太に住んでいた日本人がソ連軍の上陸で家や家族を失った当時の人々の数奇な運命が背景にあるので、読みごたえがありました。一人の女性が運命に翻弄されながらもたくましく生きた結果…、一人の会社員が殺されてしまった。もの悲しい結果ですが、時々読み直したくなるサスペンスでした。こちらの作品は、比呂の後輩大門真由が活躍するサスペンスです。2016年11月、柴咲コウさんが大門真由役でテレビドラマ化されています。【中古】 氷の轍 北海道警釧路方面本部刑事第一課・大門真由 小学館文庫/桜木紫乃(著者) 【中古】afb
2023.03.23
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この小説は映画化されているので知っている方も多いでしょうね。主人公後藤篤子さんは、娘の結婚式のことで悩んでいた。相手は金持ちのお坊ちゃん、娘が肩身が狭くないよう結婚式に600万も出すという夫。定年まであと3年しかないのに預金は、一千二百万円。一生懸命真面目に働いていたパートはクビ。そして舅が亡くなり、葬儀代は俺が長男だから「うちが持つ」という夫。残った姑の生活費はどうするの~?いくら篤子さんがキリキリして悩んでいても、夫はのんびり鷹揚に構えている。定年まじかの50代夫婦の老後の心配をリアルに描いていて面白かった。私がこの本を読んだときは、老後の暮らしも年季が入っていた時だったので、なんとなく「おかしみと悲哀」もうんうんと頷けるものだった。解説の室井佑月さんが、生活の不安に勇気とヒントをあたえる家計応援小説と書いています
2023.03.21
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はじめして。ボケ防止にブログを始めました本の虫のシニアです。錆びついた頭でブログなんて出来るかな~?と思い乍、ドキドキしながら書いています。新しいこと始めるのも今が最後かな?後期高齢者一年生の蒼いケシです。どうぞよろしくお願いします。内館牧子さんの作品は、私たち年代の気持ちをリアルに描いてるので好きです。
2023.03.18
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