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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2006.05.14
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カテゴリ: 社会・政治・時事
人間はなぜ戦争をやめられないのか
 かなりいい線いってるハズの人間。
 なのに、「悪い」と分かっていて、止めることができていないのが「戦争」。
 だからこそ、本著のタイトルには、
 パッと一目見て、私を惹きつける力があったのでしょう。
 本屋さんで見かけて、思わず買ってしまいました。

 人間の脳の前頭葉。
 他の動物と決定的に違う、新製品の部分であるものの、
 その歴史の浅さゆえ、不完全さを残すと著者は言う。

これが「理由なき戦争」が起こる最大の原因だと著者は言う。
「なるほどなぁ」と思わず納得。

その他、「バランス・オブ・パワー」とか、
「平和な時が、いちばん危ない」とか、
「個人」の要素を度外視して「歴史」は語れないとか、
結構、頷ける、新しい発見がありました。

たった一つの現象・出来事でも、
それを見る者の立ち位置が違えば、違って見える。
ましてや、その中に潜む真実は、全く違うものとして捕らえられる。
さらには、目に見えたとして伝えられている現象・出来事が、
実際には、かなりねじ曲げられて伝えられていることも多いようなので、


ヒトラーやムッソリーニ、東条英機が大悪人で、
チャーチルやルーズベルトが善人だなんて決して言い切れない……。
後の時代に、スターリンの評価が移ろいだのが、何よりの証拠か。
きっと、勝てば官軍。
第2次大戦の結果が違っていれば、

容易に想像がつくというもの。

もちろん、ヒトラーやムッソリーニ、東条英機らを
肯定するつもりなど、これっぽっちもないけれど、
チャーチルやルーズベルト、ひいては戦勝国の過去や、
それらの国々のその後の歩み、現在の有り様までを含めて、
まるごと肯定しきってしまうことなんて、できないなぁ……。

だから、一部の者や国だけが「悪」扱いされるのには、
多少なりとも違和感を感じてしまいます。
でも、これも真実を知らないがゆえの誤った感覚なのかも……。

本著については、
「こうすれば、日本は大東亜戦争に勝てた」の部分を読んで、
ちょっと興ざめしてしまいました。残念……。





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Last updated  2006.05.14 22:49:35 コメント(4) | コメントを書く
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