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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2007.04.15
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カテゴリ: 社会・政治・時事

 しばらくの間、それを中断していました。

 なぜなら、第一章を読み終えたところで、
 「この本は、先に 『オレ様化する子どもたち』 を読んで、
 それから読んだ方が良いのでは?」と思い立ち、
 早速当該書物を購入して、そちらを読み始めたからです。
 そして、それを読み終えた後、
 再度、本著を巻頭から読み始めました。

第一章に書かれていることの多くは、
やはり、『オレ様化する子どもたち』をベースにしたもので、
「消費主体」や「等価交換」がキーワードになっています。

第二章では、学校システムの変容とリスク社会について考察しています。
ここでは、「リスクヘッジ」がキーワードです。
また、子どもたちが、「学びの放棄」・「学びからの逃走」によって
自己有能感や達成感を得ているという現実が、学力低下を促進しており、
これらは、教育技術やカリキュラムの改訂といったテクニカルなレベルでは、
到底解決できない問題だとしています。

第三章は、「労働からの逃走」についての考察。
これは、「学びからの逃走」と根を同じくするもの。

労働との等価交換で手に入れられる確証が与えられた場合にのみ
労働することを受け容れ、確証が与えられなければ受け容れない。
これは、学びの場合と同じだと、著者は述べています。

第四章は、講演における質疑応答の場の再現。
著者と聴衆とのやりとりは、第三章までの記述以上に面白かった。

アナキン・スカイウォーカーや金八先生の話題にもふれながら、
教師の能力とは何なのかを考えさせられました。

本著全体を通じて、強く感じたのは、
教育を「苦役と成果」「貨幣と商品」「投資と回収」という
ビジネスモデルで捕らえようとする風潮の危うさ。
今一度、「教育」の本質とは何かを、
再考する必要がありそうだと感じました。 





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Last updated  2007.04.15 17:34:36 コメントを書く
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