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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.02.23
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カテゴリ: 教育・子育て

 長崎県佐世保市で、小学6年生の女児が、
 給食時間に、学習ルームと呼ばれる部屋に呼び出され、
 同級生の女児に、カッターで首を切られ失血死するという事件が起こった。

 本著では、新聞やテレビでは、おそらく報道されなかったであろう、
 事件に至るまでの、二人の女児の学校やネット上でのやりとりや、
 加害女児のサイトの内容が、かなり詳細に記されている。
 その事実を知ったとき、私は背筋に寒さを覚えずにはおれなかった。

このような事件を防ぐためにと、書かれたのが本著である。

全て手に取るように、スラスラ理解できる親がどれほどいるのだろうか。
そして、理解できない時、親がどんな態度をとるのかは、大きな問題である。

残念ながら、これまで、多くの親たちは、
パソコンやインターネット等について、自分が十分に理解できないとき、
なぜか、子どもたちに、全てのことを任せにしてしまい、
自分は、できるだけ、それに関わらないようにしてしまったのではないだろうか。

それは、「知らない、分からない」と、子どもたちに言うわけにはいかないという、
親としての体裁・面目を保つためだったのか、
それとも、情報化社会の中で、自分たちはともかく、子どもたちだけは、
時代の波に、乗り遅れさせるわけにいかないとの、焦り故なのか。

   ***


この社会の、ありとあらゆる場所や人と繋がる可能性があるということ。
自分のサイトを持つということは、
大人と同等に渡り合えるだけの知識や経験が要求され、責任が生じるということ。

そして、子どもの場合、インターネットへの接続は、
今やパソコンではなく、携帯電話利用が主流となりつつある。

親がチェックせよと言われても、完全には、しきれるわけがない。

だったら、どうするのか。
社会的要求の高まりの中で、携帯電話各社は、
フィルタリングということに、かなりしっかりと取り組むようになってきた。
しかし、フィルタリングだけでは、有害サイトへのアクセスは防ぎきれない。

私の考えとしては、
どんなものでも、何でもありの状況で、
全てを、人前に公開できるという現行システムは、やはり考えものだと思う。
全ての表現を「表現の自由」という一括りで認めてしまうのは、如何なものか。 

「表現の自由」が認められるのは、
それを表現することについて、万人に対し、その責任を取れる人のみではなかろうか。
そういった意味で、誰でも彼でも、皆が自分のサイトを持ち、
そこで、好き放題・やりたい放題に、独りよがりの情報を発信し続ける状況は、
好ましくないと、私は思う。

バーチャル世界にも、現実世界と同等の規制は、必要不可欠である。
現実世界の「ルール」と同程度のものが、そこに存在しなければ、
現実世界程度に「モラル」や「マナー」が守られるはずがない。
繁華街の真ん中で、ポスターとして掲示されたら「問題」になるような表現は、
バーチャル世界でも、決して許されてはならないのである。





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Last updated  2008.02.24 11:10:39 コメントを書く
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