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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.04.29
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カテゴリ: 経済・ビジネス

 何となく、そこから、近寄りがたい雰囲気が漂っているのを感じ、
 これまで、意図的に避けてきたような気もするのだが、
 ついに、このベストセラーを読むことになった。

 そして、本著を読み終えた今、気分は決して良くない。
 やはり、これまで、本著に触れようとしなかったのは、
 こうなることを、虫の知らせで、察知していたからだろうか。
 禁断のパンドラの箱を開けてしまった気分……。

   ***


当を得た部分や、「なるほど」と頷ける部分が結構あるものの、
基本的に、「二分割的発想」でお話が展開していくため、
筆者によって「悪」のポジションに立たされたものは、
完膚無きまでに叩きのめされ続け、読んでいて、とても気分が悪い。

  小学生の頃などは、近所の特定郵便局に勤めるよう勧められていた記憶がある。
  (一歩間違っていれば、あそこで一生スタンプを押していたわけだ)。

この、自らの過去を振り返っての記述の中に、
世間の「労働者」たちを、著者が、どのような目で見ているのかが垣間見え、
著者の「労働」というものに対する基本的な考えが示されているような気がする。
だからこそ、次のような記述を、何の躊躇もなく出来てしまうのであろう。

  もし、心から格差をなくしたいと願うのなら、

  新人から定年直前のベテランまで、全員の給料を一度ガラガラポンして、
  果たす役割の重みに応じて再設定し直すべきだろう。

また、筆者のインタビューに答えたエンジニアが発した
「彼らを食わせるために、僕の人生があるわけじゃない」という言葉への対処も、
筆者自身が、執筆時点で持っていた「働く理由」ということに対する意義の、


人間にとって、社会の中で「生きる」とは、どういうことなのか。
そして、社会の中で生きていく上で、「働く」とは、どういう意味があることなのか。
それらを明確にしないまま、「働く理由」を取り戻そうと呼びかけ、
年功序列のレールを降りることを奨励するような主張には、危うさを感じる。 





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Last updated  2008.04.29 22:09:39 コメントを書く


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