乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.05.17
XML
カテゴリ: 社会・政治・時事

 新書でも 『公務員クビ!論』 『公務員の異常な世界』 等、書店に並んでいる。
 しかし、それらの多くは、公務員を糾弾する内容が多い。
 そんな中、本著は、ちょっと違ったスタンスをとっているように思う。

 それは、著者が、かつて文部省に採用され、内閣官房副長官補室などを経て退職、
 現在は、民間の人材紹介会社でシニアコンサルタントをしているという経歴から、 
 双方の実体を自ら体感し、双方に勤務する人々と直接繋がっているため、
 様々な「生の情報」を得ることが出来るからだろう。


その勤務内容や給与等について、結構違いがあると言うことが分かった。
よくやり玉にあげられる「豪華公務員宿舎」に住むことが出来る人は、限られており、
逆に、安いのは安いけれど、とんでもないオンボロ公務員宿舎でガマンしている人もいる。

公務員の給与水準は、平均値なら、確かに民間よりも高めである。
しかし、東大卒業生が就職していく大手企業と比べるならば、
霞ヶ関キャリア組の給与水準は、低いものであり、
大手民間企業から中央官庁に派遣された人が、その激務と給与の低さに驚くという。

これらのことから、公務員に何を期待するのかを明確にする必要があると感じた。
優秀な人材に、公務をしっかりと司って欲しいと願うのであれば、
彼らに、それに見合った給与・待遇を施すのは、当然のことのように思われる。
それは、民間の平均値と比べて、どうこう言うレベルの問題では決してない。


何かあれば「公務員」という名の下に、世間の集中砲火を浴びることを覚悟せねばならない。
そんな仕事を、広告代理店や総合商社といった厚待遇・高ステータスの企業を蹴ってまで、
誰が、わざわざ選択して、従事しようとするだろうか。

もちろん、これは、霞ヶ関のキャリアについてだけ言えることではない。
その他の「公務」に携わる者についても、全く同様である。

ボランティア精神に期待するだけでは、優秀な人材は、決して多くは集まらない。
このままだと、公務運営が低調になっていくことは目に見えている。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.05.17 15:41:48 コメントを書く
[社会・政治・時事] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: