乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.11.02
XML
カテゴリ: 文芸

 それに『マジシャン』や『蒼い瞳とニュアージュ』のシリーズは、
 最新刊の『千里眼 優しい悪魔』を除いては、
 ほぼ全て読んできています。

 この「ほぼ」というのには理由があって、
 私は、基本的に一度読んだ作品は、
 その後、新たに書き直されたとしても、読まないことにしているからです。
 お金も時間もかかりますからねぇ……。

ですから、ハードカバーで出版された作品については、

逆に言うと、同じタイトルの作品が、文庫として新たに出版されたとしても、
そちらの方を手にすることは、全くありませんでした。

ところが、松岡さん、途中から、文庫版として書き直した作品をもとにして、
新たな作品を展開させるといったケースが増えてきたので、
もとのお話しか知らない私にとっては、ちょっと厳しい状況が出てきました。
話が、うまく繋がってこない……、でも、そこは目をつぶってガマン。

そんな私なので、松岡さんが、小学館から角川へと、文庫版の出版社を乗り換えた後も、
新シリーズは、きちんと読み進めていますが、
千里眼のクラシックシリーズや、その他のシリーズの完全版については、
手にしないことにしていました。

ところが、そうもいかない状況が発生してしまったのです。

「書き直し」ではなく、全く別な「新しい作品」を書き始めてしまったのです。
それが、この『千里眼の復讐』。

前作に当たる『運命の暗示』でも、もとのお話から、かなり変更があったらしいのですが、
タイトルは、以前出版された時のまま、同じものが掲げられていました。
ですから、あくまでも「書き直し」のレベルだったわけでしょう。

さらに、タイトルまで完全に変更してしまった、正真正銘の新作。
これでは、私としては、放置しておくわけにはいきません。
新作なのですから、読むしかない、ということになったわけです。

   ***

山手トンネル内でタンクローリーが爆発炎上。
その構内に閉じ込められた人々に対し、デスゲームの幕が切って落とされる。
主犯は、友里佐知子に鬼芭阿ゆ子、そして緑の猿・ジャムサ。
イリミネーターという刺客を次々に送り込み、血の海地獄が形成される。

構内に閉じ込められた美由紀が、いつもの如く大活躍。
心強い(?)協力者も現れて、デスゲームを次々にクリアしていく。
そして、なぜ、このゲームを、友里が行ったのかという理由も見事解明。
それを逆手にとって、見事な逆転勝利。

   ***

個人的には、人間が次々に殺されていく、この手の話は好きではありません。
しかも、美由紀が中学生に対し、特別な思いを抱くのも、ちょっと……。
『洗脳試験』に比べると、かなりの長編作品に生まれかわっているけれど、
お話としては、あくまでも次作への繋ぎにすぎないという印象です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.11.02 11:23:19 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: