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kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.11.24
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カテゴリ: 文芸

 浪速のモーツアルトとして高名な、作曲家キダタロー氏が、
 夕刻に放送されている番組の中で、紹介されていたのが本著。
 興味を持ち、早速購入して読んでみたが、素晴らしいの一言!

 私も、この一年の間に、結構な数の書籍を手にしてきたが、 
 本著は、私にとって、現在のところ、今年のNo.1である!
 もちろん、2008年は、その終了まで、あと1か月余りあるから、
 本著を上回る書籍に出会えれば、それはまた嬉しい限りなのだが。

   ***


主人公のラム・ムハンマド・トーマスは、クイズ番組に出演し、超難問を次々にクリア。
遂には、全問正解を達成し、見事、賞金十億ルピーを勝ち取る。
しかし、後日、不正を行ったとして、彼は逮捕されてしまった。

そこに至ったのは、番組制作側の事情があった。
実は、番組側に、賞金として手渡すだけの資金が、まだ用意できていなかったのだ。
そこで、制作者は、ラムの不正を証明する手助けを、警部に依頼する。
そして、ラムは、警部の目の前では、ごく簡単な問題にすら、答えることが出来なかった。

   ***

ラムが全問正解を成し遂げたのには、理由があった。
それは、出題された問題が、全て、彼のこれまでの人生と関わっていたこと。
ラムは、彼の無実を証明しようとする女弁護士に、これまでの自分の人生を語り始める。


ラムの人生からは、インドで暮らす人々の、生々しい実体が伝わってくる。
それは、日本で暮らす私たちには、想像も出来ないようなところも多い。
「格差社会」ということが、日本でも、近年、多く語られるようになってきたが、
インドにおける、その激しさ、厳しさ、哀しさには、呆然としてしまう。

   ***


おかげで、高校時代に、日本史の方は、最後まで何とか授業についていけたものの、
世界史の方はと言うと、途中からチンプンカンプンになってしまった。
だから、本著を読む時には、人名がグチャグチャになり、混乱してしまった。

インドの方とは、普段、めったに接する機会はないので、
彼ら、彼女らの名前に、それほど馴染みがないせいもあるだろう。
それ以上に、算数とか、「BRICs」と呼ばれるほど、経済発展していることぐらいしか
私たちが、インドという国について知らないことを、本著は教えてくれた。

   ***

本著を原作とする映画 “SLUMDOG MILLIONAIRE(スラムドッグ・ミリオネア)” が、
11月12日に、アメリカで限定公開されたらしい。
ただし、日本での公開は、まだ未定とのこと。
映画館でとは言わないまでも、DVDで良いから、ぜひ見てみたいなぁ。





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Last updated  2008.11.24 21:51:53 コメントを書く


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