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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.01.24
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カテゴリ: 教育・子育て

 ある意味、特殊な母親をイメージしてしまうけれど、
 本著を読むと、実は、そうでもないことに気付かされる。
 今、母親をしている人たちの多くは、こんな感じなんじゃないのかと。

 それにしても、本著は、本当によく書けている。
 ここまで、現代の母親たちの実体・実像を的確に暴き出した書物を私は知らない。
 誰もが、それとなく、薄々は気付いていた母親という存在の変化を、
 皆の前に、こうして明確に示してくれたのは、とても意義あることだ。

そして、本著に描かれた母親という存在の変化の中にこそ、

良きにつけ悪しきにつけ、この社会を土台から支えているのは、やはり女性であり、
とりわけ、母親というものの存在の大きさを、改めて思い知らされる。

   ***

  特に、自分が我慢することは子どものためにならない、と考える母親は急激に増えている。
  「お母さんらしさ」が否定され、代わって「自分らしさ」が大切になった今、
  自分のやりたいことや好きなことを我慢し、感情を抑えることは、すなわち自分らしくない。
  むしろ、自分らしい生き方を貫いたほうが、
  子どもに自分らしい人生の大切さを教えられる、そう考える。(p.37)

世の中全体が、今や、この母親の持つ価値観に基づいて動いているのではなかろうか?

  百かゼロか、の極端な思考は、母親たちの問題としても指摘したが、
  すでに子どもの世界にも広がりつつある。

  それ以外の人は「敵」と見なすような母親に育てられた子どもならば、
  こうした過激さを当然と思ってしまうのかも知れない。(p.106)

『幼児化する日本社会』 で示されていた「二分割的発想」の根源がここにある。

  「子どもたちを見ていると、『親しき仲にも礼儀あり』ではなく、
   『礼儀のない自分と親しくなれ』という感じです。

   自己中心的で、対人関係を作る能力が歪んでいるとしか思えません」(p.114)

とにかく、全てにおいて、自分は正しくあらねばならず、
特別なオンリーワン、絶対的存在であり続けなければならないと思い込んでいるため、
常に肩に力が入り、ある意味、プレッシャーを感じ続け、疲れ切っている子どもたち。

  または我が子に英語をしゃべらせたい、
  それによって「私の子どもはすごいでしょ」とアピールしたい。
  実際は、可愛い服を着せている子どもにろくに着替えの方法も教えていなかったり、
  英語を習わせながらも正しい日本語を教えていないのだが、
  そんな内情より、ともかく外で目立てばいい、外から評価されることが大切なのである。
  見える部分の評価は気にするが、見えない部分はどうでもいい。
  見えない部分でがんばったところで無駄、
  それは彼女たちにとって「合理的」だと受け止められている。(p.114)

これぞ、「現代社会を生きる者の王道なり!」という感じ。
本著に描かれている母親たちへの、正しいアプローチなしには、
どんな改革も成功しない、世の中、何も変わっていかないという気がしてきました。





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Last updated  2009.01.24 14:04:40 コメントを書く
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